え(感動詞)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 感動詞 ① 嘆息、苦痛などを表わす時にいうことば。ああ ※書紀(720)天智一〇年一二月・歌謡「鮎こそは 島辺も良き 愛(エ)苦しゑ 水葱(なぎ)の本 芹(せり)の本 吾は苦しゑ」
② 呼び掛ける時に言うことば。 ※洒落本・遊子方言(1770)発端「『どこへ、つけますゑ申』『そんなら山本の、さん橋へつけろ』」
※人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)三「ヱモシ若旦那」
③ 意外なことに驚いたり、聞き返したりする時にいうことば。 ※浄瑠璃・狭夜衣鴛鴦剣翅(1739)四「そいたくば此一こしをやるほどに、しうとうりうのくびをとれ。ゑ。いやさこりゃ、ぢいにもせよおやにもせよ、どふでたすからぬ命」
※滑稽本・浮世床(1813‐23)初「『コウこりゃア何だ』『狸餠』『ヱ狐色だぜ』」
④ 言いよどむ時、つなぎにいうことば。 ※滑稽本・浮世床(1813‐23)二「『なんだネ』『ヱ。何さ。あすこの小僧が火鉢の火をふきながら、貧乏震(びんばうゆすり)をしてゐると』」
⑤ 人に呼ばれて返事をする時にいうことば。 ※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)後「『お兄(あに)イさん』『ヱ』」
⑥ 承諾、肯定を表わす返事のことば。 ※魔風恋風(1903)〈小杉天外〉後「『手紙を遣ったってぢゃ無いか?』『然(エ)、それは遣ったけれど』」
広辞苑 感動詞 ①感動を表す声。ああ 天智紀「―苦しゑ、水葱の本、芹の本、吾は苦しゑ」
②応答の声。
③疑問の意を表す声。 「―、なんですか」
大言海 感動詞 〔あニ通ズ〕
(コタ)フル聲。エイエエ

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最終更新:2023年04月19日 20:53