by鉄ヲタ(樺太)
かがみの転落人生
A「ねぇねぇ、柊さん、だったよねー?
何読んでるの?」
私に声をかけてきたのは今時のギャルといった子達だった。
かがみ「え!?あぁ、普通の小説よ」
…嘘だ
流石の私でも大学、特に初対面の人達に私の趣味を教えると引かれると思ったのだ。
思い出せば高校時代はこなたが隠れ蓑になっていたので多くの人に私のオタク趣味はバレなかった。
だが今は違う。
私は今まで大学で一人で過ごしており、声をかけられるのも初めてだった。
だからこそ初対面の人に引かれることだけは避けたかった。
そんな中出た嘘だったのだ。
B「へぇー、誰の小説読んでるの?」
限界だ…
嘘を重ねるとさらに悪い方向に行くかもしれない。
正直に言うことにしよう。
かがみ「……今野緒雪って人よ」
大学に入ってから1ヶ月くらいした時、本屋で偶然この作者の代表作を見た時、急にこなたの顔が思い浮かんだ。
そして買ってしまったのだった。
C「ふーん。ところでさぁ、これから暇だったらアタシらと遊ばなぁい?」
かがみ「え、えぇ。あなた達がいいんなら」
A「じゃあさぁ、いろいろ話したいし喫茶店にでも行こうよ」
~喫茶店にて~
B「へぇー、かがみの家って大学から結構近いんだー」
彼女達から話題を振ってくれるため少しずつ馴染めていけそうだと思った。
C「そろそろ行こぉぜぇ。
あ、今日アタシ財布忘れたみたいだわ。
かがみさぁ、立て替えてくれない?」
かがみ「えぇ、いいわよ」
C「マジサンキューな」
かがみ「別に気にしなくていいわよ」
とにかく早く大学での友達を作りたかった。
それからも彼女らに何かとお金を貸したのだが、しつこく嫌な女だと思われたくなかったので返済を迫らなかった。
そして
A「今日はさぁ、かがみに大事な話があるんだ」
かがみ「ん?何かしら?」
C「アタシらと本当の仲間になる為の儀式ってやつよぉ」
B「これからあの店でさぁ、万 引 き するのよー」
かがみ「………え?」
B「大丈夫だって。私達がやり方教えるからさー」
A「そうそう。それにこういうスリルは病みつきになるわよ」
かがみ「流石に…万引きは犯罪だし…」
C「なによぉー。アンタはアタシらと違うから出来ないって言うわけぇ?あ?」
かがみ「そんなわけじゃあ…」
A「まぁ出来ないんならいいよ。
あんたとはその程度の仲だったってことだし」
せっかく友達になったのに…また一人ぼっちに戻るのは絶対に嫌!
かがみ「わ、わかったわ…」
B「それでこそ私達の認めた子だよ。
じゃあ行くよ」
A「ほら…こうやって店員から見えないようにやるのよー」
もう後戻りは出来ない…
ガサゴソ
A「あーっ!この人万引きしてますよ!」
かがみ「え?な、何を」
店員「ちょっとついてきて貰えますか」
数時間後、私は両親と一緒に家に帰った。
両親やお店の人には私一人でやったことにした。
だって友達を売るなんてこと出来ないから。
それに信じたくなかった。
きっとAは私に犯罪はいけないことだと教えようとしたんだ。
ただ、帰りの車の中でのお母さんのすすり泣く声がひどく胸に突き刺さった。
翌日、私は学校に行った。
彼女達に聞かなくてはいけないから。
昨日の理由を。
かがみ「ねぇ、昨日のことはなんだったの?」
C「おぉ、レズオタクw
良く学校来たなぁw」
レ…ズ…
…オタク…
B「いやー、あんたのおかげで欲しいもんが手に入って良かったよ」
一体…どういうこと…
C「アンタが騒ぎを起こしてる間にアタシらは欲しいもんをパクれたよw
マジサンキューwww」
A「ところでさぁ、もうあんたと私達は関係ないわけだし近付かないでくれる?
レ・ズ・オ・タ・ク・さ・ん」
かがみ「この糞野郎ォォォォッ!!」
…気付いたら私は警察にいた。
刑事さんから話を聞く限り私はあの後A達をボコボコにしていたところを教師に取り押さえられたそうだ。
そしてA達は私を傷害事件で訴えるそうだ。
大学も停学。
私はどうすればいいの…こなた…
おわり
最終更新:2007年09月21日 15:53