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ツン切れあきら

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
ラジオ番組というのは案外疲れるなものだ
テレビと違い、音声のみで様々な事を伝えなければならない
滑舌や声質の調整はもちろん、声の高低、イントネーション、アクセントなどを使って『パーソナリティ』を演じなければならない
その分小さなミスも許されない仕事だ
それ故に

「…あきら様?ペットショップの前で何を?」

ストレスも溜まる

「…なんだあんたか」
少女と呼ぶにも幼い彼女が若干呆れたような、安心したような表情で振り替える
「なにって見りゃ分かんでしょ?」
「はあ、犬ですね。飼うんですか?」
「白石、あんたは馬鹿か。あたしみたいな超多忙売れっ子アイドルがペットなんて飼える訳ないでしょうが」
「言われてみればそうですねー…では一体何を?」
「るっさいなあ。見てただけだよ」
「…見てただけ、ですか」
「何よ文句でもあんの?」
「いえそんな滅相も無いっ!!」
機嫌を損ねてはマズイと慌てて首を振り、ふと疑問を抱いた
(あきら様…なんか元気ない?)
あきらは案の定ため息を付きながらガラスに指を当て、寂しげに笑う
「…あたしもね、たまーにだけどさ」
「はい」
「寂しかったりすんのよ、これが」
「はあ…」
「なんつーの?アイドルってだけで周りが勝手に引いちゃうって言うかさ…」
「そうなんですか」
「ぶっちゃけ友達とかいない訳。売れっ子アイドルの宿命ってやつ?」
「なるほどー」
「…あんた、話聞いてないでしょ」
「ぐふぉっ!?」
ズドン、と足を踏み潰され奇声を上げる
幸いな事に人通りは少なかったが、痛いものは痛い
「いたた…いえ、ちゃんと聞いてはいるんですが」
「ですが、なによ?」
「イマイチよくわからなくて」
「なにが?また下らない事言ったらはっ倒すわよ」
「その、あきら様はなんで寂しいのかなって思いまして」
「…はあ?そりゃいくら超多忙売れっ子アイドルあきらちゃんでも一人は寂しい時があるに決まってんでしょうが」
あきらは(ああコイツは馬鹿だったな)と鼻で笑いかけて
「いえですから。居るじゃないですか」
「…なにがよ?」
「あきら様の行く所には、いつも僕が居るじゃないですか」
「―っ!?」
「だからあきら様は一人なんかじゃ…どうかしましたか?お顔が赤いですがはっ!!」
「調子に乗るな若造がっ!!」
「痛い痛いですあきら様連打はダメです連打がはあっ!!」
「…ったく。もう帰るわ」
「うぅ、お疲れさまですー」
「なに言ってんの。送りなさいよ」
ほら、と挿し出される、袖に半分隠れた小さな手
三秒程その手を眺め、赤くなったあきらの顔を見て、もう一度その小さな手を見て
「この白石みのる、全身全霊で送らせて頂きますっ!!」
「…ばか。行くわよ」
壊れないようにそっと、手の先を繋いだ



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