書き手達をその愛で救うが為、大阪方向へ駆けだしたマーラ様の人。
途中で高低差のある地面よりも空を飛んだ方が早いと気付いたのか、空中を高速で移動するチ○ンコというその姿はシュールというかカオスそのものであろう。
そしてその後方を長門 有希と全裸の中年女性が追尾しているのだから、ツッコミ所でない所を探すのが難しいほど。
この奇妙な一行はあっという間に神奈川上空を通過し、駿河湾の沖合に差し掛かった所で、
ふとマーラ様の人は前方を移動する物体に気付いた。
空中を飛ぶ巨大な木。「あったんだー。ラピュタは本当にあったんだー」と口走りたくなるようなそれは
もちろん、
ジョルノ・ジョバァーナ……もとい、ジョルノ・ジョバーナと
ラブハンターが身を休めている熊岡県である。
「ほほぉ、面妖なモノもあったもんじゃな」
面妖、とは口にしたものの、マーラ様の人のその口ぶりや表情には驚きの色はさほど無い。
もちろん、超展開の宝庫であるカオスロワの住人からすれば、巨木が空を飛ぶぐらいは実際珍しい事ではないのだろう。
「中に人の気配もある……か。よかろう。大阪に着くまであやつを慈しんでやるのも悪くない」
ニィ、と口元に笑みを浮かべ、マーラ様の人は進行方向を熊岡県へと切り替える。
どのように可愛がってやろうか。
その方法が慈愛であれ、修羅であれ、恍惚の表情で死んでいくだろう名も姿も知らぬ書き手の様を妄想すれば、
先走りのKIが前方へと迸り、三重県の一部は砕けるわ海に着弾すれば海面が弾けて大量のサハギンの死体がぷかぷか浮くわでエロい……えらい騒ぎである。
ちなみにサハギンって何ぞと思う者もいるだろうが、よゐこ有野のライバルがレッドアリーマーなら、
濱口のライバルはサハギンだというぐらい名の知れた存在であるとだけ記しておこう。
ともあれ、そんなこんなしているうちに熊岡県との距離は縮まっていき、神々しき流線型のミサイルと化したマーラ様の人は。
熊岡県にその怒張を突き立てた。
「アッー! ……とか言ってる場合じゃねぇんだが」
衝突の衝撃、そして引き続き巨木の幹にありがちなちょっぴりエロちい空洞に強引に身体をねじ込んでくるマーラ様の人の起こす震動で
大きく震える熊岡県のコクピットで、シートから振り落とされないようしがみつきながらラブハンターが乾いた声で小さく呟く。
ジョルノに熊岡県の操縦を任され、何とかその任をこなしてきた彼がマーラ様の人の接近に気付いたのは
マーラ様の人が熊岡県に気付くよりも早かった。
何ならその後方を追尾する凶兆の猫鍋とジャイアンの母書き手の存在にも気付いていた。
けれども、あまりの速度で接近してくるために相手を振り切って逃げる事はもちろん、熊岡県の向きを変えて
ボールで攻撃を仕掛けるのも叶わなかったのだ。
むしろ最初の突撃で撃墜されなかったのが奇蹟とも言える。
「自重しねぇのは良い事だが、さすがに自重しなさ過ぎだろJK」
「そんな事言ってる暇があったら、打開する策を考えてください」
独り言めいた言葉を漏らすラブハンターに、隣のシートで眠っていたはずのジョルノがツッコミの言葉を告げる。
「とりあえず、今はまだ何とかなっていますが、大技のためにもう一度名前を削る事はできないし、
DMカードがもう一度使えるようになるのも相当先。不本意ではありますが、ここはあなたにかかって居るんですから」
それに、このままアレに押し切られたら、あなたがこの書き手ロワで目立てないのはもちろんの事、
『あぁ、やっぱり過疎ロワ風情が身分不相応なチートをするモンじゃないな』と思われるだけですよ。
ダメージが回復しきっていない所でのこの強襲。丁寧な口調ながらも厳しく言い放つ、ジョルノの表情は苦しげだ。
「期待されるんなら、女の子の方が良いんだけどな」
「……贅沢を」
転落死のリスクはある。けれどもここで圧殺されるのは自重を良しとするラブハンターには不本意以外の何物でもない。
逆に考えればカオスの極みに対し、どこまで自分の自重しなさが通じるか、もしくは上回る事ができる知る良いチャンスとも言える。
ハ、と呼気を吐いてラブハンターは己に気合いを入れると、コクピットから外に出ようとして。
叫んだ。
「後ろから何か来た! どっちでも良いから避けさせろ!」
「………っ!!」
ラブハンターが目にしたのは、熊岡県に突き刺さったせいで速度が落ちたらしいマーラ様の人を追いかけ迫ってきた二人の姿。
両方とも女性である事にラブハンターのテンションが上がるも、それはほんの一瞬だけ。最後尾の母書き手が
熊岡県へ……正確にはその前を飛ぶ猫鍋に向かってなのだが……KIを放ったのを察すると同時に我に返り、ジョルノへ回避の指示を出す。
一方ジョルノの方は熊岡県に乗り込んでからずっとダメージの回復のために眠っていたため、咄嗟に動かせと言われても反応に困る。
しかしマーラ様の人に現在進行形でnot性的な意味で熊岡県を犯されつつある所に、加えて外壁にダメージを負わせる訳にはいかない。
半ば当てずっぽうで操作すれば、熊岡県は斜め上へと大きく進路を変える。
そしてそれまで熊岡県があった場所を煌めくKIが通過していく様に、もしこれが直撃していたら……そんな考えが頭を過ぎり、
ジョルノは酷く悪寒を感じだ。
オカンが発したKIだけに。ゴメン嘘。
「こっちも夜明けを待たずに死ぬ訳にはいきませんからね……足掻かせて貰いますよ」
脳裏を過ぎった駄洒落を振り払い、一つ呼吸を整えると、ジョルノは真剣な顔で操縦桿を握り直した。
どんな自重しない展開にも、苦境にも、狼狽えず冷静に立ち回って勝機を見いだす事には、慣れている。
「よくわからないが……これは勝機」
空中の熊岡県に自ら突き刺さるというカオスっぷりを見せるマーラ様の人の姿に猫鍋は微かに呟きを発した。
「TAIBOKUはNIKOROWAでは惨劇の舞台。だからあのTAIBOKUにNIKOROWAKAKITEは居ないと考えられる」
ならば、全力でTAIBOKUごとあのKAKITEを猫駆除しても構わないという事。
そう速やかに思考を紡いで猫鍋は全身のKIを高める。
ミイラ取りがミイラになるとは良く聞くが、カオス書き手がカオスに溺れて死ぬなら本望だろう。
だから……猫駆除だ。
しかし熊岡県に向けてKIを放とうとした所で猫鍋の視界は肌色の塊で塞がれる。
「まったく、我を忘れて貰っては困る」
尊大な口調で言い放つのは当然母書き手。
カオスな展開を引き起こすためにも、マーラ様の人をここで失う訳にはいかないならば。
少々カオスらしからぬ熱血展開で気にくわなくはあるが、母書き手が猫鍋と相対するのも当然の流れ。
「貴様もKIを使うようだが……本当のKIの力を思い知らせてやろうぞ」
「だったら、あんたを先に猫駆除する!」
挑発するように尊大に発せられる母書き手の言葉に応じるように猫鍋がKIを放てば、母書き手はそれを相殺……いや、寧ろ相手のKIを飲み込んで
猫鍋に叩き付ける勢いでKIを発する。
空を飛ぶ術、そして口調からも見てわかる通り、猫鍋も母書き手も互いにYOKOZUNAの因子を持つ者同士。
互いに力をぶつけ合う中で勝敗を分かつ鍵となるのはそれぞれのロワの持つ要素と、心の強さに違いない。
しかし、もしもそれすら互角だったらば。
異なる色を帯びた二つのKIが上空でぶつかり合い、辺りは弾けるKIにより真昼のような輝きに包まれた。
「ぬ……くっ!」
KIが作り出した光は、次の瞬間には衝撃波へと変わる。
熊岡県を貫く事も逆に身体を引き抜く事もできずに悶えているようにも見える卑猥なモノ……マーラ様の人の元へ
じりじりと近づいていたラブハンターは、身体を叩き付けてくる衝撃に、数mほど飛ばされ、
辛うじて目の前にあった木の枝にしがみついて、何とか転落だけは回避した。
しがみついた枝がラブハンターの重みで折れてしまったらそれこそアウトだっただろうけども。
何とかもう一度身動きの取れないマーラ様の人に接近する事はできそうだ。
サンキュー、と口に出さずにコクピットにいるだろうジョルノに感謝の意を示し、二頭身という己の体躯に四苦八苦しつつ
じたばたとラブハンターが体勢を立て直そうとする。というか、脚が短くて木の幹に足を付けるのも一苦労である。
その最中、眼下には知多半島らしい地形が見えた。熊岡県が愛知県に差しかかるのは夜が明けてからぐらいだろうとラブハンターは踏んでいたのだが、
(そして日が昇り、地上の人間が熊岡県を目視できる状況で東海地方を爆撃するのが理想ではあったのだ)
どうやらマーラ様の人が突き刺さった事で、マーラ様が熊岡県の推進力になってしまっているようだ。
―― 早くケリを付けないと気がついたら九州越えてるってのもありそうで厭だな。
このままカオスな連中を引き連れてフレームアウト、という芸当もありといえばありだろうが、
それでは何か自重してしまったようで面白くない。
思わず舌打ちをするラブハンターには構わず、周囲の空域で猫鍋と母書き手の衝突が繰り返され、その度に光と衝撃波が辺りを見舞う。
「うるせー」とボールを投げつければ二人を黙らせる事もできるかも知れないが、足場の悪い、そして風と衝撃波の恐怖がある
この状況ではボールを投げた反動でラブハンターが熊岡県から転落してしまう確率の方が高そうで。
何とかならないモノか。懸命に腕と足を伸ばして木の枝にしがみついたまま、ラブハンターがもう一度小さく舌打ちをした、その時。
辺りを照らすKIの光が何かによって遮られた。
思わず天を振り仰ぐラブハンターは見る。
混戦というか混沌の様相を呈しつつあるここ熊岡県宙域に、真紅の眼を持つ漆黒の竜が乱入してくる姿を。
そして聞く。
竜の背に乗る二人の男の内、全裸に近い格好をした男の方が轟くばかりの声を張り上げるのを。
「こン中に三重と和歌山ぶっ壊した奴はいるか!!」
【一日目・黎明/熊岡県(現在静岡と愛知の中間辺りの上空)】
【ジョルノ・ジョバーナ@ジョジョロワ2nd】
【状態】ダメージ(中、能力による治療中)、『ジョバ“ァ”ーナ』ではなくなった
【装備】なし
【道具】支給品一式、DMカード(マジック・シリンダー)(次の深夜まで使用不能)@
ニコロワ、DMカード(融合)(次の深夜まで使用不能)@ニコロワ
【思考】
基本:主催者を撃破
1:何とかラブハンターに頑張ってもらう
2:熊岡県が墜とされないよう頑張る
3:旅の扉に入る前に「熊岡県だッ!」とやってからラブハンターと手を切る
※外見はジョルノ・ジョバァーナです
※支給品の『けいやくしょ』は消費しました
【ラブハンター@パワポケロワ】
【状態】ダメージ(小)、利き腕じゃない方の掌を怪我(程度の程は不明)
【装備】なし
【道具】支給品一式、パワポケロワでさらが使っていたナイフ@パワポケロワ、不明支給品×0~1
【思考】
基本:自重なんて知らない
1:自分が自重しないためにも自重しない連中を何とかする
2:ラブコメしたい
※外見は、パワポケ2主人公(二頭身)です
※支給品の『ヘリコプター』は熊岡県と融合しました
【マーラ様の人◆nkOrxPVn9c@カオスロワ】
【状態】健康、愛欲の神モード、熊岡県のオブジェ
【装備】己の肉体
【道具】支給品一式、朝倉さんのナイフ@ニコロワβ、不明支給品0~2
【思考】
基本:片っ端から参加者を快感を与えて犯し殺す(善意)
闘争を望むものには殺戮の神モードで相手する(善意)
1:ぬ、抜けない・・・。
2:大木と書き手を慈しんでから大阪へと向かう
※外見は愛欲の神モード時はマーラ様、殺戮の神モード時は七夜志貴。声や口調はマーラ様。
※カオスロワ5に縁のある必殺技を使うことができます
【凶兆の猫鍋@ニコロワ】
【状態】若干の疲労、YOKOZUNAGATO
【装備】テニスラケット
【道具】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】
基本:ニコロワ、ニコロワβの書き手を生き残らせるべく他のパロロワ書き手を猫駆除する
1:マーラ様の人とジャイアンの母書き手を猫駆除する
2:猫は問答無用で猫駆除する
※外見は長門、YOKOZUNAと日吉交じりの口調
【ジャイアンの母書き手@カオスロワ】
【状態】健康、ミスターレキシの軍団の王
【装備】なし
【所持品】支給品一式、不明支給品2~6
【思考】
基本:カオスロワ書き手として、何処にも負けないカオス展開を作る。
1:同郷の者を誘う。有望な参加者も誘う。
2:マーラ様の人を誘う為にも凶兆の猫鍋を潰しておく
3:ミスターレキシの軍団を作る?
※外見は全裸のジャイアンの母、口調はギルガメッシュとYOKODUNA交じりの口調
時間はほんの少しだけ遡る。
鈴鹿峠を越えて目指す県に足を踏み入れた
甲賀騎兵ひぐらしと芸人的戦闘の伝道者が見たモノは
津や松阪の辺りをごっそりと削られ、くびれを強調するスタイルになった三重の姿だった。
「志摩半島は健在……ならば伊勢の辺りは無事って所か」
「今の所は、な」
目を凝らし、被害の程を確認するひぐらしに、伝道者は南の海上を指さしてぼそりと告げる。
「向こうに陸の破片のようなのが見えるけれど、あそこが砕けた分にしては何か量が多すぎる気がする」
「つまり、別の所もやられた可能性が高い……てことか」
伝道者が指さしたのは、隣の和歌山が砕けた破片。
白浜温泉の看板だとか世界遺産的な物だとかJock Rockだとかわかりやすい物が流れていればそれと気付く事があっただろうが
さすがにこの状況で、そして遠目に眺めているだけの二人にはそこまで判別する事は難しいだろう。
ちなみに伝道者の口調が外見らしい男性めいた口調になっているのは、ギャップに耐えかねたひぐらしの提案による物である。
まだどこかぎこちないが、少なくとも違和感は薄れたに違いない。
「前回の書き手ロワでもフィールドの破壊が行われたのは終盤だってのに……無茶しやがる」
「旅の扉システムで、ポイ捨てされるのが最初からわかってるフィールドだから、なのかな」
「だとしたら……いつ紀伊半島が沈む事になっても文句は言えないか」
和歌山県はともかく、目の前の惨状を作り出したのは東からの一撃。
その東の海上に水柱が立ち並んでいるのが見える辺り、戦闘がまだ終わってはいない以上、再び陸地を大破させる一撃が飛んでくる可能性は高い。
ひぐらしは肩を竦めると、デイパックを肩から下ろした。
「伝道者、あんたの支給品は何だ」
「……何だよ、いきなり」
「今の俺達にできる行動は二つ、いや三つだ。一つは三重の崩壊に巻き込まれる危険を承知でこのまま南に進む事。
もう一つは三重を諦めて別の場所に向かう事」
そして最後の一つは、一番リスキーかも知れないが、向こうの騒ぎを止めさせ三重を安全を確保してから捜索する事。
付け加えるように言葉を紡ぎ、ひぐらしはデイパックに手を突っ込む。
「………………」
彼が引っ張り出したのは、一枚のカード。
遊戯王のDMカードか、とひぐらしの持つカードを覗き込んだ伝道者の表情が僅かに変わった。
「どうする? ざっと星を読んだ所、あっちには“凶”の気が満ちている。立ち回り方によっては俺達でも何とかなる筈だが」
「さっき聞いた地虫なんたらの星読みにしてはアバウトだけど、良いね。悪くない」
これ以上この地を好き勝手にさせてたまるモノか、と小さく笑って伝道者はデイパックを逆さにして振り、己の支給品を足下に散らばらせる。
その一つは大振りな葉っぱ。そしてもう一つは一振りの日本刀。
さすがにアーマードトルーパーは支給されていないか、と苦笑を浮かべかけたひぐらしだったが、
日本刀を目にしてその表情は驚愕の物に変わった。
何故なら、その刀に刻まれた銘は村正。言わずもがなな名刀中の名刀の一つである。
そんなチートめいた逸品を支給されながらも伝道者が丸太を所持していたのは、彼がどこかの
丸太氏同様
MARUTA最強説を信じていたから……ではない。
現在行われている彼の自ロワである
芸人ロワが始まる前に企画され、結局過疎ってdatの海に沈んだもう一つの芸人ロワに於いて
村正は所持者をマーダー化させる妖刀として芸人達を弄び、苦しめていた刀だったのだ。
そしてロワ内でその刀が支給されたのが原田 泰造だったとあれば、マーダー路線も対主催も行動指針になかった伝道者としては、
あまりの縁起悪さと己の行動方針のノイズに成りかねない存在だという理由でこの刀をにしまっておこうと考えたのも当然の話だろう。
「……それが『切り札』、か」
先ほど彼がぽろりとこぼした言葉を思い出し、ひぐらしは口に出さずに呟いた。
村正がまだ気にならない事もないが、少なくとも今の伝道師の行動は彼がひぐらしの提案、三つめの行動に乗った事を意味する。
KOOLになれ、と一つ深呼吸をして心を落ち着けると、ひぐらしは東の方角を向き、手にしたDMカードを天に掲げた。
「じゃあ、往くか。召喚――「ちょっと待って!」」
カードに記された言葉を叫ぼうとした刹那、伝道者が声を上げる。
何事かと慌てて伝道者の方を向き直ったひぐらしが見た物は。
それまで着用していた衣服をいそいそと脱ごうとする伝道者の姿だった。
「……な、何考えてるんだ、あんたは!」
「仕方ないでしょ、脱がないと『切り札』が使えないんだから!」
慌てて声を荒げるひぐらしに、男言葉に口調を直す余裕もなく言い返す伝道者。
脱いだ衣服を畳むのも面倒とそのままデイパックに詰め込んで、伝道者はおもむろに支給された木の葉を手に取ると、
木の葉を股間へとぺたりと貼り付けた。
「まさか、それが『切り札』?」
「そうよ、言うだろ、葉っぱ一枚あればいい、と」
呆然としたように問うひぐらしに、伝道者はさも当然のようにきっぱりと答える。
確かに伝道者の外観の原田泰造は「とてつもない日本のはっぱ隊」でお馴染みのはっぱ隊のオリジナルの一人。
地形を変えるだけの攻撃を放つモノ相手に衣服と全裸では大して防御力的に差がないのであれば、
ギャグ補正も期待して脱いでおくのもあながち間違いでもないに違いない。
だったらあの村正は何なの? と問いかけたい衝動を抑え込み、何とか己を納得させると、改めてひぐらしはDMカードを掲げ、叫んだ。
「……そういう事にしておこう…………召喚、『真紅眼の黒竜』!」
今度こそしっかりとその名を喚べば、カードから一匹の漆黒の竜が姿を現す。
どこぞの社長の嫁ほどではないが、所持者に『可能性』をもたらし出展作品でも活躍したその黒竜が
ひぐらしと伝道者を背に乗せて上空へと舞い上がれば、地上にいた時には見えなかった光景が幾つか飛び込んでくる。
崩れいく和歌山県、そしてチカチカ瞬く光と共に東から近づいてくる熊岡県。
「征け、『真紅眼の黒竜』!」
しかし、一歩前に踏み出してしまった今、今更引き返す事はできない。
決意を込めて発せられたひぐらしの命に従い、黒竜は騒ぎの渦中へと羽ばたいていった。
【一日目・黎明/三重県→熊岡県】
【甲賀騎兵ひぐらし@オールロワ】
【状態】ダメージ(中→小にやや回復中)
【装備】王者の剣@ニコロワ、バタフライナイフ@オールロワ、DMカード(真紅眼の黒竜)(召喚中)@ニコロワ、
【道具】支給品一式×2、不明支給品0~2
【思考】基本:自分が好きな作品の布教を行う
1:熊岡県の騒ぎを収拾させる。
2:『なぎさ』が気になるので念のため三重を探索しつつ、芸人的戦闘の伝道者に引き続き布教する
3:話を聞いてくれそうな参加者を捜す
4:邪魔する参加者には容赦しない
※外見は金髪のキリコ=キュービィ@装甲騎兵ボトムズです
【芸人的戦闘の伝道者@芸人ロワ】
【状態】健康、リアルはっぱ隊
【装備】丸太@
動物ロワ、世界樹の葉@ニコロワ、村正@お笑いバトルロワイアル(2002年版芸人ロワ)
【持物】支給品一式
【思考】基本:三重県を守る。
1:三重と和歌山を吹っ飛ばした奴を許さない
2:三重を探索し、墓が無事なら墓参りをしたい
※外見は全裸+股間に葉っぱ一枚のネプチューンの原田泰造です
※甲賀騎兵ひぐらしの布教により、バジリスクに関して多少の知識を得ました
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最終更新:2009年05月24日 17:45