「……」
◆CppH18E08cは諏訪にいた。
山梨から空気化を避けるために全力で離れ1時間もしないうちに諏訪まで移動してきていた。
三国武将馬岱の体に初音ミクの格好という変態チックな恰好を更に変態化させて。
「本体?クリーチャー?ぴょん太くん?まぁどうでもいいや」
彼の頭の上にはあの守矢諏訪子のあの帽子がある。
なぜあの帽子が乗っているのか、それは別に大した理由ではない。
単純に◆CppH18E08cが諏訪神社境内に侵入したが故にそこに配置してあった諏訪子の帽子が彼にとりついたのだ。
「まぁ害はないみたいだし……恰好がさらに個性的に変質者になったと思えば……うぅぅ……」
◆CppH18E08cは泣いた。
個性を出そうとマーダーになろうとしたのは良いがまだロワが始まったばかりとはいえ同郷の書き手以外とはまだあっていない。
殺す対象も見つかっていない、つまり今の彼は個性的なのは恰好だけなのだ。
それが◆CppH18E08cをさらに焦らせる。
そんな風に焦っている内にアイツが彼のもとへやってきた。
あの尻叩き狂が……恰好自体もかなり個性的で行動スタンスも個性的なアイツが……
「俺に尻を叩かれろおおおおおおおおお!!俺の振り上げた腕の行方をどうしてくれるうううううう!!」
走るスク水女。
こんなのを見て冷静でいられる物がいるだろうか?いや、いない。
賢明なる読者諸君は気が付いただろう。尻を叩きたがる女は影の唇蝶戦人だ。寧ろ彼女以外にいない。
その影の唇蝶戦人の姿をみた◆CppH18E08cは言い知れぬ恐怖を感じ脱兎のごとく逃げ出そうとするが――
「大人しく尻を叩かれるんだ。そして死ね」
「ちょっと待てええええええええええええええ」
影の唇蝶戦人は逃げる◆CppH18E08cとの距離をみるみる内に詰める。
そりゃ凄まじい速度で。身体能力自体は馬岱と変わらない◆CppH18E08cよりも早く。
「俺の振り上げた腕はもう限界なんだ、大人しく叩かれて死ねええええ!!」
「知るかっ!!」
諏訪神社の中でドタバタと暴れまわる二人、不謹慎なことこの上ない。
そしてしばらく走りまわったのちは一本の御柱の前に追い詰められる。
「ふははははは、ようやく追い詰めたぞ。名も知らぬ書き手よ」
(なんかもうどうでもよくなってきた、ある意味ここで死ねたら個性的かも。死に方が)
「抵抗を止めるとは愁傷なことだ、さぁ叩くぞ、それ叩くぞ」
「!?!?!?」
影の唇蝶戦人は◆CppH18E08cの尻を叩く。
1発、2発、3発。
そしてさらに叩こうとした時に邪魔が入る。
「止めろ!!」
そんな馬鹿やってる2人の元へフォテイが現れたのだ。
尻を叩きながら死ねとか言いつつ恍惚の表情の影の唇蝶戦人。
影の唇蝶戦人が殺し合いに乗っているのは傍から見て明らかである。
むしろ殺し合いに乗っていないとしてもこんな変質者はほおっておけない。
だからこそフォティは止めに入ったのだ。
実は両者ともにマーダー側のスタンスであると知らずに。
「この振り上げた手を止めることはでk」
「【輝く】」
「うをっ目がああああああ」
フォティが称号を発動させると周囲に光が充ち溢れ◆CppH18E08cと影の唇蝶戦人の目を焼く。
この光の中ではフォテイ自身もまともに行動することはできないがフォテイの支給品にはメカポッポがある。
メカポッポは影の唇蝶戦人に気取られぬようにフォテイと◆CppH18E08cを誘導しその場から離脱する。
その場に残されたのは振り上げた手をまだ降ろしきれない光に目を焼かれた影の唇蝶戦人だけだった。
「俺の楽しみをなぜ邪魔するのだああああああああああ」
そりゃ誰だって邪魔します。
変態と同じような楽しみですし。
「あいつらの尻も叩いてやる……」
【1日目・黎明 長野県】
【影の唇蝶戦人@らき☆ロワ】
【状態】ダメージ小、怒り、ホムンクルス
【装備】キョンのワルサー@やる夫ロワ
【持物】基本支給品、不明支給品1~5
【思考】
1、無差別に襲撃し、尻を叩いた挙句殺害する
2、楽しみを邪魔した電撃野郎(KYM)は尻を叩くまでもなく殺す
3、尻叩きの途中で邪魔したあいつ(フォテイ)の尻を叩く
【備考】
※外見は泉こなたのスク水を着た南千秋です
※今現在目を焼かれていますがしばらくすれば回復するでしょう。
「えぇと……大丈夫でしたか?”変態”さん?」
「その変態という所だけは否定しておこう」
フォテイの呼びかけに変態という所だけはしっかりと否定して◆CppH18E08cは答えた。
もっとも彼の姿はただでさえ変態チックで個性的なのに諏訪子の帽子が加わったせいで
変態チックな格好から変態としか思えない格好に移行している。
いきなり攻撃を喰らっても文句が言えない状態まで。
メカポッポは自分の持っている◆CppH18E08cの情報を伝える。
それに◆CppH18E08cは驚きをフォテイは納得した様子を見せる。
メカポッポは意外に高性能なのだ。
「ところで今はどこにいるんでしょうか……?」
「さっきの場所が諏訪神社でここは湖……多分諏訪湖のあたりだと思うが」
『正解、ここは諏訪湖だ。実はここの湖自体が巨大な旅の扉の役割をはたしてい――』
「は?」
「えぇっ!?」
メカポッポの解説に◆CppH18E08cとフォテイは驚く。
メカポッポがいかに高性能とはいえ旅の扉の位置まで知っていてはあまりにバランスブレイカーだろ
2人はメタ視点からみて驚いたのだ。
『多分メタ視点から見て驚いてるんだと思うだろうけどそこまでバランスブレイカーじゃないよ?
なにかの建物、人物と接触した時に勝手に情報が浮かぶだけだからね』
確かに長野にいながら他の地域の様子までわかるのはバランスぶっ壊れる。
だが実際にわかるのはあくまでメカポッポが接触した建物、人物のみ。それがメカポッポに課せられた制限。
「まぁそういうことなら大丈夫なんだろうなうん、とりあえずフォテイ。ちょっとこっちに来てくれないか?」
「え……なんでしょう?」
◆CppH18E08cに呼ばれフォテイが諏訪湖の湖畔まで呼ばれる。
諏訪湖の湖畔で立つ二人。
「さっきはありがとな。そして助けて貰ってすまない」
「え、いいですよ。私は対主催側の立ち位置ですし
襲われている人を助けるのは当然です」
◆CppH18E08cの謝罪の言葉に謙虚に返すフォテイ。
だが◆CppH18E08cはその言葉を聞くと拳打をフォテイの腹へ打ち込む。
フォテイはがくりと崩れ落ちる。
「――本当にすまん」
「◆CppH18E08cさん……なん……で……」
フォテイはその場に崩れ落ちた。
◆CppH18E08cはその場に立つ。
「本当にすまんな。いきなり殴ったりして、――メカポッポ」
倒れたフォテイへの謝罪を口にしながら
フォテイの元にいるメカポッポに◆CppH18E08cは語りかける。
「お前は一旦そいつのデイパックに戻っとけ」
『さっきからどういうつもり?』
流石のメカポッポにも◆CppH18E08cの意図はつかめないのか不思議そうな態度を崩さない。
◆CppH18E08cはというと手をヒラヒラと振るいながらそれに応える。
「俺はマーダーよりのスタンスで個性を出すつもりだが――」
巨大な旅の扉のもとで一人の変態が宣言をする。
そに宣言は何の意味もないものだし、自分には決意が足りない。
個性を出したいなんて言うあやふやな気持ちしかないものだったが・
「――恩人を殺せるほど外道じゃないってだけだ」
『マーダーに向いてないよ、あんた』
メカポッポに彼が何を考えているのかを理解させるのには十分だった。
メカポッポはフォテイのデイパックの中に潜り込む。
「ま、向いてなくてもいいじゃないの。
俺はまだ個性出してないしこの旅の扉をくぐるのは個性を出してからだな」
変態な恰好をした男はフォテイを抱えると優しく諏訪湖――旅の扉へ送り込んだ。
【一日目・黎明/長野県諏訪湖湖畔】
【◆CppH18E08cは大変な支給品を出していきました@ニコロワβ】
【状態】健康 尻が痛い
【装備】諏訪子の帽子
【道具】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】基本:個性を出せるならどうなってもいい
1:とりあえずマーダーになるか。どんなマーダーになろう……
2:空気には絶対なりたくない
3:ニコロワ書き手はあまり殺したくはない
4:恩人は殺さない
【備考】
※外見ミクの格好をして諏訪湖の帽子をかぶった馬岱です
※フォテイと情報交換をしました
※諏訪湖自体が巨大な旅の扉になっているようです。あまりにも大きいため近くから見てもただの湖にしか見えなようです。
――
【【輝く】フォテイ (◆40jGqg6Boc氏)@
漫画ロワ】
【状態】健康。
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】基本:殺し合いには乗らない
1:漫画ロワ書き手(ワンキュー優先)、対主催の人と合流する。
2:◆CppH18E08cさん……なんで……
【備考】
※容姿は何故かマシロくん@漫画版舞乙-HiMEです。ちなみに男の子です。
※仮面ライダーZX@仮面ライダーSPIRITSに変身出来ます。
一回の変身は十分間持続し、次の変身には二時間の時間を要します。回数制限は特になしで。
※【輝く】の称号は周りに光を出す効果があるようです。でも自分でも周りが見れない。その他の効果について不明。
【メカポッポ@
マルチジャンルバトルロワイアル】
【思考】基本:フォティについていく
※参加者と出会ったり施設に近づくとそれに関する情報が与えられるようです
【現在位置:新フィールドへ】
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最終更新:2009年06月19日 21:59