破天荒で超展開にうっかりしたケモノとロリの阿鼻叫喚の狂った世界(前編)

『他人を見掛けで判断しちゃ駄目なんだぜ!
                     byとある警邏隊隊長、もしくは醜男』


「へえ、首輪をうっかり解除したと思ったら刻印、ねえ」
「どういうことかは私にも分からない。
しかし、この首輪には爆破物、またはそれに準ずるものは入っていないと判断できる」
「主催者は何を考えてるのかしら、別に初めから刻印とやらを付ければそれで済むはずなのに……」
「現時点では何とも言えない。しかし、もしかしたら何か深い意味があるのかも……」

ニコロワの書き手、予想の出来ない展開の元をうっかりゲリラ突撃犯が引き上げてからおよそ10分後。
気絶から早々と目覚めた展開の元は、初めは近くで様子をうかがっていたゲリラに対し、

「あんた誰!?まさか私の超展開を奪おうとしてるんじゃないんでしょうね!?
この私から超展開を奪うなんて100億光年早いわよ!」

などと朦朧とした意識で、意味の分からないことを言いながら、ゲリラに突っかかっていったが、

「わ、悪気はなかった、貴方が溺れているのだと判断し、助けるためとっさにプロテクションを展開。
しかし、今思えばバインドを使った方が良かった。反省している……ごめんなさい」

と、口調に似合わずあたふたと謝罪と説明を口にするゲリラに毒気を抜かれたのか、既に落ち着きを取り戻していた。
その後、二人はゲリラが解除した首輪について意見を交わしつつ、今後の方針について話し合おうとしたのだが……

「で、これからどうすんのよ?私は超展開さえあればどこに行っても良いけど」
「この刻印が解除できるイタコが青森の恐山にいる可能性がある。
出来れば時間ぎりぎりまで探索したい」

16歳である春閣下の外見を持ちながらも、相変わらず超展開にしか眼中に無い展開の元。一方、ロリスバルの外見に反し、刻印解除のために色々と考えているゲリラ。
全く持って、人は見かけによらないもんである。

『仮マスター、エリアサーチに反応あり。
かなりの速度で南に進行中です』

その時、ゲリラの持つケリュケイオンがそれを遮るような形で会話に入り込んでくる。
その報告によると、魔力反応のある何者かが脇目もふらずにひたすら南に向かって進んでいるらしい。
今、ゲリラ達は下水にいるので、その参加者は彼女たちに気付かなかったようだが。

「待って……そいつはかなりの速度で脇目もふらずに進んでる、のよね?」
「何か心当たりでも?」
「ええ、うちのロワにいた馬鹿と行動が酷似してる。
もしかしたら、彼の姿のニコロワ書き手かもしれないわ。
もしあいつみたいなやつなら頼りになるし、その足の速さはきっと私たちの役に立つはずよ」

ここでいう馬鹿とは、ニコニコではおなじみ、マリオ動画のKASさんのことである。
彼のロワ内での行動を一言で言うなら、それはまさに猪突猛進。
ロワ会場内を縦横無尽に駆けめぐり、挙げ句の果てに腋巫女とフラグを立てつつ生還してしまった、存在自体が超展開のような男である。
彼の好き勝手ぶりは他ロワの英雄王や冥王、てつをにも後れをとらないだろう。
その上、彼は「マーダー、何それ食えんの?」と言わんばかりの全くブレなしの対主催。
その性格に慣れるまでは苦労するだろうが、漫画ロワの葉隠覚悟やケンシロウのように味方にいると頼もしい男筆頭なのである。

しかし、実はこのロワのKASの姿をしている男はマーダーなのだが……知らぬが仏だろう。

「それならば、早く追いかけたほうが良い。
ケリュケイオン、その参加者の進んだ方角を示せる?」
『問題ありません』
「でも、いいの?南ってことは青森とは正反対を進むってことよ?」
「存在しているかも分からないイタコを探すよりも、実際に存在している参加者、しかも有力な知り合い候補を探した方が有益。
それに、今の私たちだけではマーダーと出会ったときに戦力に不安が残る。
この刻印のことも、私達に何か起こる前に他の参加者に知らせたい。
もしも、貴方の言ったような仲間がいるなら戦力になるし、刻印を他の参加者に知らせる為のメッセンジャーにもなり得る。」
「ふーん、そんなナリで結構考えてるのね。
分かったわ、そうと決まれば早速出発しましょう」

そして、謎の参加者を追うためゲリラと展開の元は動き出す。
ゲリラは刻印解除を夢見て。
展開の元は自ロワの書き手に会えるかも、という期待を抱きながら。

しかし彼らは気付かない、彼らの追いかけている相手が超のつくほど危険人物であると言うことに。
また、同時に彼女たちは気付かぬうちに巻き込まれてしまっていたのだ。
とある男の巻き起こす血を血で洗う馬鹿騒ぎに……

◇ ◇ ◇
『君と僕の出会いに、乾杯
             byとあるキザな男、もしくはサギな男』


長野県のとある市街地。
マンションや高層ビルが立ち並ぶ道の一角に彼らはいた。

「ふう、とりあえずレンちゃんを寝かせる場所を探さないと……あと、服も一応ね」

一人は俗に言うスクール水着をきた少女。
しかし、そのスク水はあちこちが破れ、全身はボロボロ。
その息は少々乱れ、、彼女の疲れがうかがえる。
彼女の名はうっかリリカルロリィタ
ロリコンの多いkskロワでさえも、書き手紹介に「ロリコン」と書かれる素晴らしい書き手である。うん、素晴らしい。

「まずは服だろうJK……とりあえず、近くにありそうなショッピングモールを探すか」

一人は巨大なカナブン。
その身体は全長150㎝はあり、少女二人程度なら十分乗れる大きさを有している。
羽根も動かしていないのに宙を浮いているのは突っ込んではいけない、ここは書き手ロワなのだ。
彼の名は破天荒王子
ロリィタと同じくkskロワ出身の書き手である。
彼の特徴は素晴らしいまでのキャラ愛。
特に、なのはstsのスバル・ナカジマは彼の9作品中4回も書いており、スバルを愛しているのがバレバレである。

「………………」

そしてもう一人。
その少女は端的に言わせれば……全裸だった。

「それにしても、なんでこいつは全裸なんだ?
しかも、やたらベタベタしてて、俺の背中が気持ち悪いんだが」
「私の不手際で彼女を川に落としちゃてね~
お風呂に入って貰ってる間にKYM氏が襲ってきたから服を着せる暇がなかったんだよ」
「成る程な、それじゃ湯冷めして風邪ひかねえ内に服を着せてやらなくちゃな」
「ちっ。余計なことを……」
「うん、なんか言ったか?」
「ううん、早くショッピングモールを探さないとね」
(もうちょっとレンちゃんと遊びたかったけど……仕方ないか。
確かに、愛しのロリに風邪を引かせるのは嫌だし)

この書き手、どこまでもロリコンである。
これで身体がおっさんだった暁には即刻タイーホであろう。
そう言う意味では、身体がキョンの妹だったことも良かったのかもしれない。

(レンちゃんにはどんな服を着せてあげようかなぁ。
ゴスロリ?制服?私とお揃いのスク水も捨てがたい……ああ、楽しみ♪)

……やはり、無難に冬月さんあたりの姿で出てきて貰った方が他のロリ参加者の為だったかもしれなかった。

それはさておき、大絶賛全裸中の彼女は静かなる輝星(サイレント・スター)
ロリショタの聖地、LSロワの書き手である。
書き手2での一発ネタ、温泉少女にばかり目が行きがちだが、彼女の持ち味はフラグを活かし、要所要所でしっかりまとめていく思慮の深さ。
彼女無しではLSの様々な展開は生まれなかったとさえ言われている。
また、バトルも鬱も何でも来いのオールラウンダーの書き手さんでもある。

そして、今の彼女の姿はポケットモンスターSPECIALのイエロー。
帽子を被っていれば少年とも間違えられる容姿だが、今はトレードマークの麦わら帽子もその頭に存在しない。
どこからどう見ても少女の出で立ちであるせいで、ロリィタに目を付けられてしまったカワイソスな女の子、それが彼女だった。

「おっ、あそこなんか服がありそうじゃないか?」
「ちょっと待って、入り口辺りに誰か居るような……」

彼らは襲ってきたマーダーから命からがら逃亡し、手頃なショッピングモールを探していたのだが……


「よお、そこのあんたら、ちょっと顔貸してくれねえか?」

彼らは出会った。出会ってしまった。

その姿は白いタキシード、手にはインテリジェントデバイス、クロスミラージュ。
表情は、まるでご馳走を前にして、それを食べられるのを今か今かと待っている純真な子供のよう。

「ちょっと、ちょっとで良いんだよ、ほんのちょっとだけ……時間をとらせてもらえねえかなあ?」

しかし、彼の本質はそんな外面だけで表すことが出来ない。
真に彼を表しているのは纏っているその空気。その雰囲気。
ロワ書き手なら自ずと分かる。この空気は……

「ちょっとだけ…………殺らせてくれよ?」

殺戮者《マーダー》の空気だ。


◇ ◇ ◇
『殺して解らして並べて揃えて晒してやんよ
                     byとある殺人鬼、もしくは人間失格』


「王子!飛んで!」
「お、おおおおおおおおお!!!?」
「ちっ、避けやがったか!?」

間一髪、破天荒王子が空高く飛び上がった一瞬後、彼らがいた場所にその男が拳を振り下ろしていた。
破砕されるコンクリート、その痕跡が男の本気と力の強さを表している。
その速さは正に神速、ロリィタの指示が無ければ、王子は無傷ではすまなかっただろう。
ロリィタの指示も、その男の殺気の強まりにぎりぎりで反応し、出せたに過ぎない。
もう一度同じ場面があったら、同様の指示を出せる保証はない。

「てめえら、上でこそこそしないで降りて来いよ!」

だが、避けれた、その事実は覆らない。
ならば後は逃げるだけだ。

「王子!出来るだけ高く飛んであいつに見られないように逃げよう!」
「合点だ!」

周りは比較的高い建物ばかりなので何もない原っぱなどに比べれば見つかる可能性は低くなる。
あの男の恐るべき速さは要注意だが、当たらなければどうと言うことはない。
クロスミラージュの遠距離攻撃は怖いが、距離を開ければなんとかなるだろう。
出来ればマーダーは倒しておきたいのだが、残念ながらロリィタは満身創痍で、王子は身体のせいでまともな闘いでは分が悪い。
その上、自分たちは気絶中のサイレントスターというハンデを背負っている。
仕方ないが、今は逃げるのが最善手。
そう考え、逃げの一手を打ったロリィタだったが……今回は相手が悪すぎた。

「逃がすと思ってんのか!?逃がさねえ、逃がすわけ無いだろこの俺が!
地獄の果てまで追ってって、てめえらに痛みを教えてやるよ!ひゃっはっはっは!!!」

彼、阿鼻叫喚・鮮血麻婆《スクリーム・ブラッディマーボー》は必殺技でエリアを丸ごと壊すことは出来ない。
また、チートな能力で新たな県を生み出すことも出来ない、書き手ロワではまだまともな戦闘力だ。
チートが集うここでは、彼が行ったような軽挙な行動が命取りになるだろう。

「とりあえず真っ直ぐ進んでたら早速獲物にありつけるとはなあ、kskの力とやら、なかなか役に立つじゃねえか!」
『お気に召して光栄だよ、でもさすがに空は飛べないからね?』
「はん、何もてめえらに全部おんぶ抱っこしてもらう気はさらさらねえよ。
俺は持てる力を最大限利用し、相手をぶっ殺す。てめえらもせいぜい有効活用させてもらうぜ?」
『ああ、存分に利用してくれ、マスター』
(君が僕を上手く使えば使うほど、僕も目立てるからね。
こちらもせいぜい利用させて貰うよ)

「それじゃあ!殺戮を開始しようじゃねえか!!!」

しかし彼は、それを自覚して尚、進む、進む、進む。
全ての書き手を殺すという己の目的を決して見失わない。
改心の余地なしの凶暴で凶悪な狂マーダー、ロワでこれほど恐ろしい存在は居ないだろう。

「殺す。同ロワ書き手だろうが殺す、トップ書き手だろうが殺す。
人外でも殺す、化け物でも殺す、女子供でも殺す、チート野郎でも殺す。
お祭りロワだから?書き手ロワだから?だからどうした!
そんなことは関係ねえ、どんなヤツだろうがこの俺が直々に、最高の痛みを与えて殺し尽くす!
良いねえ、テンション上がってきたぜヒャッハッハッハッハッハ!!!」

狂狂と笑い、轟轟と叫び、マーボーは己のテンションをガンガン高めていく。
そして、何を思ったのか一番近くのビルにその身を投げ入れていく。

「あいつらはきっとこう思ってるんだろうなあ。
『空にいれば攻撃は当たらない、だから安全だ!』ってよお。
自分が安全地帯にいるって勘違いしてる野郎をぶちのめすのはさぞかし気持ちが良いだろうなあ!!!
ああ、楽しみだ、今から楽しみで楽しみで楽しみで楽しみで仕方がねえ!!!」
『マスター、何をする気だい?』
「てめえは黙って俺の指示を聞け代表者、あと、ロワ住人どもも余計な口出ししたら容赦なく殺すからな?」
「ああ、分かったよ……」「俺たちも、まだ死にたくねえしな……」

(おいおい、どうするよ、あの特徴的すぎる姿は破天荒王子だよな?)(ちらっとしか見えなかったがロリィタ氏もいた気がするよ)
(所詮俺たちは道具、どうすることもできねえさ)(くそう、せめて自立移動できる支給品になりたかったぜ、小トトロとか)
(小トトロの中に俺たちの魂……なんか嫌だな)(今はそんな妄想してる場合じゃ無いだろ!)
(あの二人、上手く逃げ切れればいいけどな……)(今はただ、そう願い続けるしかねえな)

クロスミラージュ内でのkskロワ住人達の懸念をよそに、マーボーは走る、跳ぶ、駆ける。
全ては他の書き手を抹殺せんがために。

◇ ◇ ◇
『……―――――――生きている人、いますか?
                      byとある男子高校生、もしくは狂人』


そして、誰もいなくなった空間に――魂の叫びが響き渡った――


◇ ◇ ◇
『上から来るぞ 気をつけろ!
               byとある元傭兵、もしくは医師』


「頼む、この放送を聞いた者達よ! 知らせてくれ、広く誰もが助かるように!」


「何これ……?」
「これはもしや、周りのビル全てからか?」

声が響いていた、熱き漢の声が。
その声は全てのビルやマンション、いや、その中のテレビ・ラジオ・ネットを問わず、全てのメディアから配信されていた。
一つ一つは小さな音でも、塵も積もれば山となる!
これだけ周りが建物ばかりでは、聞こえないのもおかしな話だろう。
しかし、重要なのは現象そのものでは無く彼が発しているその言葉。

「埼玉だ! 旅の扉の一つは埼玉の教会内にある! 教会の悪魔という名の教会型の参加者の内側にだ!」

「もしかして、彼、私たち他参加者のためにわざわざ放送を?」
「そうだろうな。これほどの大規模放送だ、おそらく彼は……助からんだろう……」

パロロワにおいて拡声器の使用は死亡フラグ。
それにここまで目立つことをしたのだ。遠からず、彼の人生は終わりを告げるだろう。

「今一度考えてみて欲しい! 生き延びたい理由も、殺したい理由も、諦めたい理由もあなた達にあるのは分かってる!」

しかし放送を行った男、仮面ライダー零はそんなことは一つも気にしていないかのように放送を続けていく。
己の全てを出し切るかのように、全力を持って。

「死ぬな、殺すな、諦めるな!」

「死ぬな、殺すな、諦めるな……か、そうだよね」
「おまえの遺志は無駄にはしない、俺たちがこのゲームをぶっ壊してやるぜ!」

彼の勇気ある行動は多くの参加者に少なからず影響を与えるだろう。
埼玉に向かおうとする対主催、そして彼らを虎視眈々と狙うマーダーもきっと現れる。
うっかリリカルロリィタと破天荒王子もそれを聞き、熱い気持ちが芽生えてくる。

「おお、おお、良いねえ。これこそ正になんでもありの書き手ロワってか!
自分の命を賭して、他の参加者を助けようとするなんてよお……
素晴らしい男じゃねえか、俺が直にぶっ殺せないのが残念だ!」

「なっ!?この声は!?」
「どこだ、どこからだ!?」

しかし……皮肉にもその放送が彼女らにとって致命傷となった。
なまじ放送に耳を傾けていたが為に周りへの注意力が散漫となり、隙を作る。
加えて、辺り中から聞こえてくる放送のせいでマーボーの声の居場所が特定しづらい。
それにここはビルの屋上付近、ついさっきまで地上に居た男の声がするなど信じられる筈がない。

そして、それらの隙を――白い悪魔は見逃さない。

「こ・こ・だ・よ!!!!!!」

降ってきたのは声と悪魔そのもの。
悪魔が舞い降りた場所は……ロリ二人なら乗れる程度の、破天荒王子の身体。
彼は着地する、ロリィタとサイレントスターの間のほんの少しの隙間に。

「があああああ!?重量オーバーだあああああ!?」
己の背に成人男性一人の体重が加わった破天荒王子が悲鳴を上げる。

「くっ、この……!」
慌ててロリィタが地球人専用専守防衛型強化服を起動し、舞い降りた男に狙いを定める。

「速さが足りない……ってこれは俺の持ち台詞じゃねえけどな!」
だが、遅い。その間にマーボーは既に行動を起こし終えていた。

彼は気絶しているサイレントスターのこめかみにクロスミラージュを突きつけ、自身の盾とするように身体を引き寄せる。
漫画やドラマで良くある、人質を取った犯人のような構図だ。

「はい、ストップ。そこのスク水少女、その危なっかしいのをどけろ。
王子、とか言われてたっけか?てめえはゆっくり地面に降りろ。
もし俺を落としたら、道連れにこの全裸のガキを頭から地面に叩きつけてやるからな?」
「そんな……あり得ない。こんな短時間でビルの屋上まで?」
「エレベーターを使ったにしても早すぎるぞ!?」

ロリィタと王子の疑問も当然のものである。
このビルは軽く見積もっても10階はゆうに超えている。
それだけの距離をこんな短時間で移動する。あまりにも速い、速すぎる。

「おいおい、ここがどこだか忘れてねえか?
あらゆるチートが集うここで、そんなことを言い出すのは野暮だろうよ」

しかし、その不可能を可能にするのが書き手ロワ。
別にたいしたトリックを使ったわけではない。
マーボーはただ、クロスミラージュ@書き手3の特殊機能『ksk支援』によって恐ろしいスピードで階段を駆け上っただけだ。
その速さはもはや生身の人間が出せる速度をはるかに超えてはいたが。

そして彼は、ビルの屋上から少し下にフワフワ浮かんでいた破天荒王子に向かって……跳んだ。
もしも失敗していた場合、その身は地上へと激突し、彼は何もなすこと無く現世からおさらばだっただろう。
しかし、マーボーはノリと勢いで適当に跳んだ訳ではない。

「いやあ、怖かったぜ!少しでも間違えると地上でぺしゃんこだからなあ。
緻密なデータ、感謝するぜ、代表者」
『僕はただ、君に言われたことをしただけだよ、マスター』
「その声!?もしかしてカヲ『いいえ、人違いです』
(危ない危ない、出来ればkskの皆には僕のことは知られたくないなあ。
悪棒を担いでると思われるのはなんか嫌だし)

クロスミラージュのエリアサーチによる距離把握、そして飛距離を伸ばすための『ksk支援』の効果調節。
これらのサポートがあってこそ、マーボーはこの無謀な行動に移ることが出来たのだ。
最も、そのサポートを行ったカヲル君はksk書き手に存在をばれないようにこそこそしていたが。

(カヲル君、せこいな)(器が小さいよな)(少しは堂々とすれば……)
(自ロワの書き手よりも自分の活躍を優先って……)

(おや、どうやらまたイデを起こしてほしいようだねえ)

*1))

余談だが、クロスミラージュの中でロワ住人とカヲル君が小さな小競り合いを起こしていたことも付け加えておこう。

「さて、これから俺はお前らをぶっ殺すわけだが……どうして欲しい?
非殺傷にしたデバイスで撃たれまくって、苦しみながら死ぬ?
それともこの俺の直々の拳で打たれまくって苦しみながら死ぬ?
まあ、苦しんで死ぬ以外にてめえらに選択肢はねえんだけどな!」

(くっ、この状況は……どうする?
このままこいつに従っててもきっと皆殺される。
でも、ロリを見捨てるわけにも行かないし……)

ロリィタはめぐるましく頭を働かせ、打開策を考える。
しかし、そんな容易に都合の良い方法が見つかるわけもない。
既に人質をとられている時点で状況は最悪。
さらにロリィタは体中にダメージが残っており、まともに動けるとも言い難い。

「さあさあ、地上に戻って参りましたよっと。
スク水、まずはてめえから降りろ。
王子って奴も、少しでも逃げる素振りをしやがったら速攻で殺すからな?」

「別に逃げたりなんかしないよ、約束する」
(やばい!?どうするどうするどうする???)

そして、ロリィタが何の打開策も思いつかないまま、ついに王子は地上に到着してしまう。
まずはロリィタ、そして全裸のサイレントスターを抱えたままマーボーが地面を踏みしめる。
周囲に他の人間の気配はない。マーボーはそれを確認し、

「よし、俺は超スーパーウルトラ良いことを思いついた!
聞きてえか?聞きたいよな?つーか、聞きたくないなんてほざいたら殺すけどな!!!」

身勝手に、一方的に、死刑宣告を言い渡す。
従ったら死、従わなくても死、マーボーだけが得をする、一方的なワンサイドゲームの始まり。
ロリィタも王子も、放送を聞いたときのような希望の光を、既に見いだせずにいた。

(万事休すか……せめてロリといちゃいちゃしながら死にたかった……)


「てめえ、脱げよ」

◇ ◇ ◇
『ハイ、お客様の中に貧乳好きの方はおられますか―――
                          byとある不可能男、もしくは変態』


「ああ、さよなら愛しいロリよ………………へっ?」

「ああん?聞こえなかったのかよ?
もう一回言ってやるから耳かっぽじってよーく聞けよ。
てめえ…………脱げ。」

「はいはい、脱ぎますよ、脱げばいいんでしょ……


って、なんでやねーーーーーーーーーーん!?」

「なんというか、ノリノリだな、ロリィタ……少しは落ち着いたらどうだ?」
「わ、私は冷静だよ?ほら、れ、冷静すぎて怖いぐらいだよ?」

破天荒王子の呆れ気味の声を聞き、ロリィタは平静さを取り戻そうとするが……
そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、マーボーの侮蔑を含んだ言葉が投げかけられる。

「なんで、だと?
そんなことも分かんねえのか?その頭は空っぽか?
悲しい、悲しいねえ。これがゆとり教育の弊害ってやつなのかねえ」

「分かるか!なんで今の今まで殺す殺す言ってたのに急に変態発言かましてんのよ!?
殺人鬼にみせかけて実はただのロリコンですか!?」

「おい、ロリィタ、一応ヤツは人質とってるんだが。
あんまり相手を刺激するようなことは言わない方が……」

「そんなこと知るか!なんなのよ、この展開は?!
ロワでサービスシーン書いたからってこんな意味不明の展開あんまりだー!!!」

「スク水少女、そんな格好してるってことは、やっぱりてめえはロワでサービスシーン書いたんだな?」

「はいはい白状しますよ、書きましたよ!
キョンの妹を全裸にしてゲンキに目撃させました!
それが何よ!それと私が脱ぐこととどんな関係があるってのよ!?」

このロリィタ、もはや、やけっぱちである。
死ぬと覚悟してたのにいきなり脱げ、と言われたらそりゃあ誰でも混乱するだろう。
そしてなにより、恥ずかしい、羞恥心が芽生えてくる。
ロリコンとはいえ、うっかリリカルロリィタも女の子。
自身の裸体を見せるのはやはり抵抗がある。

だが、正にそのことがマーボーの狙い。

「それが関係あるんだよ……
俺はな、ロワでキャラを傷つけておきながらこの地でのうのうと生を謳歌してる書き手どもが許せねえ。
自分たちは散々キャラを傷つけ、いたぶり、殺しておいてよお……
実際に自分たちがロワに出ても傷つかない、じゃあ不公平だろうが!
書き手は全員苦しんで死ね!それが自分たちの殺してきたキャラ達への贖罪になるだろうよ!
分かったな、スク水。
てめえは辱められたキョンの妹への贖罪として、せいぜい恥ずかしがりながら死ね。」

さすがは魔球に定評のある書き手、発想がフリーダム……ってレベルじゃねーぞ。
しかし、マーボーの顔は至極真面目、冗談を言っている様子は微塵もない。

(ふう、ただの変態かと思ったけど……成る程、そういうことだったのね……)

思えば、普通の無差別マーダーとしてはマーボーの行動には違和感が残る。
そもそも、ただ殺したいだけならば、屋上で破天荒王子を見つけた時に彼らをクロスミラージュで狙撃すればいい。
わざわざ墜落というリスクを冒して王子の背に乗る必要はない。
しかし、彼は狙撃でズガンするという簡単な方法よりも彼女たちを苦しめて殺す面倒な道を選んだ。
つまり、彼は効率や理屈よりも自分の生き様を優先する類の人間なのだろう、その生き様に共感は出来ないが。

(つまり、これは捉えようによればチャンスかもしれない)

そして、この事がロリィタにとっての突破口となる。

(私が少しでも時間を稼いで、奴の隙を見つける、もしくは他の対主催が見つけてくれることを祈る、これが今出来る最善!)

もちろん、囚われのサイレントスターを見捨てる、という選択肢もある。
しかし、ロリィタは最初からそんな選択をするつもりはない。
ロリを見捨てるくらいなら、どんなに可能性が低くてもロリを助けることを優先する。それが彼女だ。
彼女もマーボーと同じく、自身の生き様を第一とする人間なのだから。

(今は少しでもいいから時間を稼ぐしかない。
そのためなら……何だってやってやる!)

「ロリィタ、こんな奴のいうことを聞く必要は……」
「いいわ、やってあげようじゃないの!」

破天荒王子の制止も聞かず、ついにロリィタは覚悟を決める。
これはサービスシーンでは断じて無い。無いったら無い、そう己に言い聞かせる。
己の身体を張って相手の隙を見つけようとする、と言えば格好いい。
そう、これは実に格好いい行為なのだ!

「ええっと、ちょっと待っててね?心の準備が……」
「早くしろ、時間稼ぎなんてみっともねえぞ!」

しかし、実際はロリがスク水を脱ごうとしているだけである、感動も糞もない。
一部の方には馬鹿受けかもしれないが。

「分かったわよ、やればいいんでしょ、やれば!」


※ここからは声だけでお楽しみください


「ちょっと……ちょっとだけよ?」
「何がちょっとだけだ!全部、全部だよ!出し惜しみしてんじゃねえ!」
「駄目だこいつら……はやくなんとかしなグハッ!?」
「てめえは黙ってろ虫野郎。次は殺傷設定でぶち抜くぜ?」
「王子、酷いよ……私だって好きでやってる訳じゃ……」
(何で俺が責められなきゃならんのだ!?)


「ダメッ、恥ずかしい!せめて【禁則事項です☆】だけは隠させて……」
「大丈夫だ、俺はロリコンじゃねえからてめえの【禁則事項です☆】なんかみても欲情なんかしねえよ」
「そういう問題じゃないの!これは私の乙女としての問題であって……」
「ほお、なんならこの人質、今すぐ頭をぶち抜いてやっても構わねえんだぜ?」
「待って!分かった、脱ぐ、脱ぐから許してえ……」
(俺は何も見ていない俺は何も見ていない俺は何も見ていない…
べ、別にロリの身体なんか見ても興奮なんかしないもんねっ!)


「どうした、酷い汗じゃねえか?顔も真っ赤だぜ?」
「う、うるさいわよ馬鹿!」
「ロリの羞恥プレイ……はっ、俺は一体何を考えているんだ!?」
「王子……口に出てるよ?どうして同じロワの書き手に欲情してるのかなあ?」
「ひいいいいい、そんな恐ろしい笑顔は止めてー!?」
「ヒャッハッハッハ!こんな所で仲間割れか!?」


しかし、物事に始まりがあるように、終わりもまた存在するのだ。


(やばい、そろそろ全部脱げちゃうかも……
今更だけど、こんなことしながら相手の隙を窺うなんて不可能だよ~!)

今更にもほどがある。
誤魔化し誤魔化ししてきたが、ついにスク水も足の付け根あたりまであと少し。
本気でヤバイ所まで行ってしまっている、色んな意味で。

「おら、どうした。早く最後までいっちまいな!」
「さ、最後くらいゆっくりしていってもいいでしょ!」
(ああん、もう……誰でも良いから助けて~!)
(ロリィタさん、俺、もうゴールしてもいいよね……)

ロリィタも王子も色んな意味で限界である。
ロリィタの手が止まり、王子の精神はもはや賢者の域に達しようとしている。

やはり、お祭り企画の書き手ロワといえど、ここはバトルロワイヤル。
正義の味方が偶然通りがかって助けてくれる、なんてベタベタな展開は望めないのだろうか。

「面倒くせえ、十分恥ずかしがっただろ。もう死んでいいぞ」


痺れを切らしたマーボーがサイレントスターから銃口を外し、狙いをロリィタへと合わせる。
うっかリリカルロリィタの終焉の刻が迫っていた。


「じゃあな、スク水」
「ああ、最後はロリ達に囲まれながら死にたかった……」
「ロ、ロリィタアアアアアア!?」


「今だ、4e氏!!!」
「ロリ力全開!!ぶっかけ~~~バスタァーーーッ!!!」


しかし、そうは問屋が、いや、幼女が許さなかった。


◇ ◇ ◇
『一難去ってまた一難
          byとあることわざ、もしくは人生そのもの』


突然の襲撃、そして声がした方向にとっさに目を向けてしまった結果、彼の顔にそれは容易に直撃した。

「ぎゃあああああ、目が、目があああああああ!?」

「ありきたりな反応ありがとよ。
それじゃあ次は、お仕置きタイムだ!!!」

飛んできた白濁液、いや、大量のヨーグルトを目に、鼻に、口にぶっかけられ、悲鳴を上げるマーボー。
そして、そんな醜態をさらしている彼にさらなる追撃がかかる。

「武装――練金! 全力全開だ!俺の尻叩きを喰らえっ!!!」

マーボーの尻に巨大な拳、『ピーキーガリバー』がアッパーカット気味に吸い込まれる。
それは最早尻叩きの域を遙かに超えていた。
尻どころか、背中全体を大きく打ち付けられる。
そして彼は、風船のように大空を舞った。

「ぐはああああああ!!!?俺の尻がああああああ!?」

ピーキーガリバーの威力はすさまじく、マーボーはとんでもない勢いで吹っ飛んでいく。
目に入ったヨーグルトを拭うのに必死だったため、全くの無抵抗で攻撃を受けたことにより、とっさに身体を固くすることも出来ず。
ビルの五階当たりまで空を舞ったその身体はひどく痛々しいものだった。

「このっ!糞野郎どもがあああああああ!!!!」

しかしマーボーは不死者、この程度のダメージでは彼を殺すことなど出来ない。
肉片が再生し、血が見る見るうちに逆流していく。
再生し終わったマーボーは、空中で無理矢理姿勢を整えて突然の襲撃者の顔を拝もうと試みる。
そんな彼が見たものは……

「マーダーめ、俺の力を見たか!」

小さな身体に不釣り合いな大きな拳を装着した猫。
そして……

「メガ・スマッシャァァァァァァー!!」

今にもやばそうなビームを撃ちそうな……顔にヨーグルトがかかっている幼女。


「ちっ、あれはさすがにやべえ!
代表者、ありったけの魔力をくれてやるッ!壁を作れ!!!」
『恐らく、一秒も持たないと思うけどねえ。
マスターの頼みなら僕は全力を尽くそう。Protection』

マーボーの前に魔力で出来た壁が構成される。
高町なのはが好んで使用する、魔力で構成された防御バリア、プロテクション。
その壁に膨大な熱量がこもったビームがぶち当たり、彼とビームの間に均衡を生み出す。

「そんなの、無駄だよ!!!」

しかし、ビームを放った幼女、ドジっ子ぶっかけ管理人の言うとおり壁は一秒も持たず粉々に破壊される。
彼女が放ったビームはkskのガイバーにおける必殺技。
本来の使用者である高町なのはならばともかく、マーボーが作ったプロテクション如きには負けるはずもない。

しかし、マーボーの狙いは別にあった。

「へっ、元々壁になるとは思ってねえ。
俺が欲しかったのは……足場だ!」

ビームが壁を貫く一瞬前、マーボーは魔力で出来た壁を力の限り、蹴りはなった。
「ksk支援」によって加速した足から放たれるキックは、慣性の法則に従って彼も吹き飛ばす。
それにより彼は加速度的に下へと落ちていき、ビームの射線上から逃れたのだ。

「あのおっかねえビームから逃れりゃあこっちのもんよ!
せいぜい、この高さから落ちても全身打撲と粉砕骨折ぐらいで済む!」
『全身打撲も粉砕骨折も十分ヤバいと思うよ……それより、聞きたいんだけど』
「なんだ、代表者?くだらねえことだったら殺すぞ」

危機を脱したことにより、幾分上機嫌になりながらマーボーはカヲル君に応じる。
あいにく、彼は不死者なので全身打撲と粉砕骨折程度では死ぬことはないだろう。

『全身打撲と粉砕骨折に加えて、アレの下敷きになったらさすがの君もまずいんじゃない?』
「あれって……なんじゃありゃああああああ!?」

しかし、マーボーが次に目にしたのは……降り注ぐ大量の瓦礫。
大量の質量を持った凶器が彼のもとへと襲いかかっている。

ドジっ子ぶっかけ管理人の放ったメガ・スマッシャーの威力は一つの魔力壁だけで衰えることは無い。
そして、そのビームはマーボーのすぐ背後にあるビルをあまりにも容易く貫く。
その結果、ビルは崩れていく。近くまで吹っ飛ばされていたマーボーを巻き込みながら。

「マジかマジかマジかマジか!?ヤバイってヤバイってヤバイって!?」
『さすがはチート揃いの書き手ロワだねえ。
でも、こんなのはまだまだ可愛いものだよ、多分』

実際にミニチュアとはいえ都道府県の一つを破壊した参加者もいる以上、カヲル君の言うことも間違ってはいない。
書き手2では最終的に宇宙崩壊やら世界破壊やらが行われていた以上、この程度はまだまだ序の口だろう。

『確か……不死者はアニ2の制限通りだったはずだよね?』
「分かってんなら言うな!確かにあれはやべえ、間違いなく即死級だ……!」

いくらマーボーが不死者とは言え、ビル一つ分の質量に耐えきることなぞ出来るわけがない。
加えて、アニ2における不死者は即死級のダメージを受けると再生できない、という制限が設けられていた。
そして、落ちてくる瓦礫はかなりの質量を持っている。生身の人間が耐えられるわけも無い。
まさに即死、再生する暇すらないだろう。

(どうするどうするどうする?!
クロスミラージュで落ちてくる瓦礫を破壊?こいつにそんな火力は無い!
『ksk支援』で逃れる?空中で何が出来るってんだ、さっきみたいに足場を作る暇もねえ!
いっそ、まだ確認してないランダム支給品に頼る?そんなの取り出してる時間なんぞあるか!
畜生畜生畜生畜生!!!)

『どうやら詰みのようだね、マスター』

「ちっくしょぉぉぉぉがぁぁぁぁ!!!!!!!」

カヲル君の冷静な声とマーボーの獣のような叫びを残しながら。
ビルは完全に崩壊した。


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最終更新:2009年04月13日 23:05
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*1 ((……カヲル様、万歳!!!