「お願い、止めて……もういいでしょ……」
「え~?まだまだ、始まったばかりだよ~?」
「でも……ああん、そこはっ!」
ここは長野県のとある民家
そこで今、戦いの火蓋が今、切って落とされたのだった!
というわけではもちろん無く、そこには黄色い髪の少女とスクール水着を着た少女がいわゆる……
パヤパヤとした雰囲気を醸し出していた
時間は少しだけさかのぼる
◇ ◇ ◇
「さすがに、今度は温泉からのスタートじゃなかったかぁ……なんか残念」
黄色い髪の少女、ポケットモンスターSPECIALのイエローの姿
彼女はLSロワの書き手、静かなる輝星(サイレント・スター)
――書き手2では温泉少女だった書き手、と言えば分かりやすいだろうか――
彼女は今、長野県の信濃川付近をほっつき歩いていた
行く当てもなく、対主催かマーダーか、基本方針を考えながら、とりあえず物見遊山といったところだ
「どうしようかなあ、イエローみたいに強い信念があるわけでもないし……
でも、私みたいなただの少女がマーダーってのも実力的にもインパクト的にも印象薄いし……」
彼女もパロロワ書き手、凡骨な個性の薄いキャラにはなりたくない
そう言う意味では前回の自分の登場話は、インパクトという面から言えば最高のものだっただろう
しかし、今回は温泉にいるわけでもなく、力も「人間以外の存在を癒す程度の能力」しか持ち合わせていない
ここは書き手ロワ、人間以外の姿の書き手もいるにはいるだろうが出会える確率は限りなく低い
あーでもないこーでもないと己のスタンスを決めかねていた彼女は少し集中力を欠いていた
だから……上から猛スピードで落ちてくる何かの存在に彼女はギリギリまで気付くことはできなかった
「そこのあなたぁぁぁ、避けてぇぇぇ!!!」
「へっ?」
その声を聞いた次の瞬間、彼女のすぐ横に何かが激突し、爆発した
そして、その時の衝撃で彼女は空に投げ出され、信濃川にベッドインすることになった
◇ ◇ ◇
「うー、くしゅん!」
「ごめんね、レンちゃん?」
信濃川に落ち、ずぶ濡れになってしまったサイレントスター――呼びにくいので便宜的にレンと呼ぼう――
彼女は今、民家でお風呂に入っていた
「良いよ、リリちゃん、私は気にしてないし……」
「でも、私のせいで、もしかしたらレンちゃんは死んでたかもしれないんだよ?
レンちゃんが良くても、私は自分自身を許せないよ……」
そういって落ち込んだ顔をするうっかリリカルロリィタ――彼女も呼びにくいので便宜上リリと呼ぶ――
彼女によれば、彼女は自身のロワの支給品、KRR-SP――簡単に言えば空飛ぶバイクのようなものだ――
を初っぱなから引き当て、ルンルン気分で空の旅をしゃれ込んでいた
しかし、主催者の嫌がらせなのか、実はそのバイクには燃料がほんの少ししか残っておらず
上空で急にガス欠を起こしたKRR-SPはそのまま大地まで急降下
リリは自身の能力、地球人専用専守防衛型強化服を発動し危機を逃れたのだが……
下にいたレンまではどうしようも無かったらしい
その後、リリは川に落ちたレンを引き上げ、近くの民家まで彼女を運んできたというわけだ
「このままじゃ、レンちゃんは良くても私の気が済まないよ……
あっ、そうだ!私がレンちゃんの体を洗ってあげる!」
「えっ?……まあ、それでリリちゃんの気が済むんだったら別に良いけど?」
さっきから謝られてばかりでどうも居心地が悪い
体を洗わせてあげるくらいでいいのなら、いくらでもさせてあげよう
そんな感じで深くは考えずにリリの頼みを受け入れたレンだが……それが悲劇の始まりだった
「それじゃ、レンちゃんは大人しくしててね♪」
「へ、いったい何を?」
スクール水着をきたまま風呂場に入ってきたリリはいきなり無防備なレンを押し倒し……
体と体(まあ、リリはスク水を着てはいるのだが)を押し付け合いながら、レンの体を余すことなく洗い始めたのだ
しかも、ご丁寧に石けんそのものではなく石けんの泡を手につけ、自身の手でペタペタと乙女の柔肌を触りだした
(何これ!?最近はやりのパヤパヤってやつ!?なんか違うような……)
「大丈夫だよ、じっとしてれば痛くしないから」
そんなことを言われた日には、ただ身を固くするしかない
言っておくがここはバトルロワイヤルの会場なのだ
もし彼女を怒らせてしまい、地球人専用専守防衛型強化服とやらをこんな狭い空間で使われたら……
自分は一巻の終わりだろう
(大丈夫、別にとって食われる訳じゃないんだし、少しの間我慢すれば……ひゃうっ!?)
「そっ、そんなところまで洗わなくても……」
「でもレンちゃん“体”を洗わせてくれるって言ったよね?
ちゃんと“ここ”も体の一部だよ?」
そんなことを言いながら体の隅々までレンの体を触っていくリリ
初めは背中や手足に触れていた手も、じょじょに別の部位にまでその魔手を伸ばしつつある
全裸の少女にスク水を着た少女がそんなことをしている光景は……ノーコメントで
そして、そんなパヤパヤ空間が永遠に続いていくかと思われたその時
彼女たちのいる民家が文字通り、崩壊した
◇ ◇ ◇
「ふむ、こんなものか」
そう呟きながら崩壊した民家を見つめる男
その姿は簡単に言えば二足歩行したカブトムシ
しかし、カブトムシの象徴たる角は存在せず、代わりに黒いネコミミを生やしていた
彼こそはkskロワの
K(華麗に)Y(予約する)M(MADの人)
マイナー作品が多いkskロワのMAD制作も手がけ、最近ではkskロワのゲームまで作った
SSだけでなく、様々なものでkskロワに多大な貢献をしている書き手である
そんな彼が何故、民家を己のもつ武器、生体ミサイルで民家を崩壊させたかというと……
「ふっふっふ、上手く隠れたつもりだろうが、この俺のロリレーダーは誤魔化せん!」
そう言いながら己のネコミミに触るKYM
その耳は今、ウサギのように長く伸び、今し方崩壊させた民家を指し示していた
彼のネコミミはなんと、妖怪レーダーのごとく、ロリのいる場所を指し示す、ロリレーダーの役割を持っていたのだ!
ちなみに、その他にものばして相手を捕まえ、電撃をお見舞いしたり、空まで飛べる、なんでもありのネコミミなのだが……
ここで一つ疑問が浮かび上がる
何故彼がkskロワの象徴たるロリを攻撃するのだろうか?
「kskロワ住人はロリという悪魔のような存在に騙くらかされている!
ロリ?そんなのは幻想だっ!女性はだれでもロリな時期があるだろう!
そんな一時の存在に踊らされるのは間違っている!
やっぱり最高なのは……ボインちゃんだろうがっ!!!」
そう、彼はロリコンが多いことで有名なkskロワで貴重な『ボイン』推奨派だった
他のkskロワ書き手ではなく、彼にロリレーダーが備わったのはなんという皮肉だろうか
「うちのロワでロリコンが多いために、フェイトそんが死に、みくるも死に、俺の好きなボインちゃんは減っていく一方だ!
許すまじ、ロリ!この俺が全員葬り去ってくれる!」
もはや支離滅裂なやつあたりにも近いことを叫びながら次の標的(ロリ)を探しにレーダーを動かすKYM
しかしレーダーは未だにさっきの民家を指し続けている
「どういうことだ?まさか死んだロリにも反応するのか?」
「よくも、私の貴重な時間を潰し、そして貴重なロリを殺そうとしてくれたわね……」
「なっ!?お前は、『うっかリリカルロリィタ』!」
崩壊したがれきの下から出てきたのは、ぼろぼろながらも五体満足なうっかリリカルロリィタ
そして気を失い、彼女に背負われているサイレント・スターだった
「スク水着ながらヤッてて良かったわ、ぎりぎりで地球人専用専守防衛型強化服を発動できたから」
そう、彼女は地球人専用専守防衛型強化服の機動力、防御力をフルに使い、なんとか民家の崩壊に耐えきることができたのだ
だが、サイレントスターを庇いつつ、そのような事をしたせいか、体中はボロボロであったが
「ちょうど良い機会だ、言っておこう!
おい、ロリィタ!ロリなんてのは今のお前が担いでいる少女のように、強対主催の足手まといになることしかできん
なんとも矮小な存在だ!
今からでも遅くない、うっかリリカルボイン好きとでも改名し、こちら側へ来い!」
そう叫び、相手の反応を伺うKYM
いくら相手がロリコンとはいえ、同じkskロワ住人は殺したくない
容姿がロリなのは仕方ないが、今からでもボイン好きに改宗したのなら一緒にロリを殺しながら脱出を目指したい
彼はそんな淡い希望を抱いていた
しかし……
「なにを馬鹿なことを……
私はたとえ殺されようともロリコンを止める気は無い!!!」
そう言い放ち、戦闘態勢をとるロリィタ
彼女はロリを愛していた
誰になんと言われようとその気持ちを消し去ることはできない
いくら同じロワの住人だとしても、その愛しい存在を抹消しようとするKYMを許すことなどできるはずがない
「ならば仕方がない……
そこにいるロリごと葬り去ってやる!」
しかしいくら啖呵を切ろうとも、明らかに状況はロリィタの方が不利
全身ボロボロで後ろのサイレントスターを庇いながら戦わなければいけないロリィタ
更に、デイパックはがれきの下に残されたままで、支給品に頼ることもできない
ネオ・ゼクトールの姿のKYMに勝てる道理もないだろう
そのことを悟りつつ、それでもロリィタは諦めない
せめてサイレントスターだけでも逃がしてあげたいのだが……
「ふん、悪あがきでもされたら面倒だからな
一発でけりをつけてやろう!」
そういって、ネオ・ゼクトールがデイパックから取り出したのはギャルゲ2に登場した「我、埋葬にあたわず」
本来は使用者の魔力を使用して教会さえも半壊させる兵器である
しかし書き手ロワでは生命力である程度代用できる仕様に変更されている
……だって、魔力持ちって少なそうだし
もう駄目か、と諦めの表情を浮かべるロリィタに満足したように、照準を彼女に合わせるKYM
しかし、彼は次の瞬間すさまじい勢いでぶっ飛ばされた
◇ ◇ ◇
「い、いったい何が?」
ロリィタは、突然、自分たちが先ほどまで居た崩壊した民家に吹っ飛んでいったKYMに目を丸くする
そんな彼女に近づく影が一つ
「危ないところだったな」
「あなたは……
破天荒王子!?そんな目立つ姿のあなたが一体どうやって……?」
彼女の前に現れたのは同じkskロワ出身の破天荒王子
突然の味方の出現に喜ぶロリィタだが、同時に疑問も抱く
どうやって彼が自分たちに気付かれず、KYMを吹っ飛ばしたのだろうか
「ああ、それはこういう事だ、お前も国民的に有名なあの作品くらいは知ってるだろ?」
「これは……成る程、そういうことですか」
彼が見せたのは灰色の破けた布のようなもの
しかし、それを見た彼女は瞬時にその有名な秘密道具のことを理解した
その道具の名は……石ころ帽子
「これをかぶってこの辺を飛び回ってたら急に凄い音が聞こえてな
その轟音の許にいたKYMとお前の会話を聞いて、とっさに奴を「たいあたり」で吹っ飛ばしたんだよ
多分あれぐらいじゃあKYMも死なないだろうから、そろそろ逃げるぜ」
そう自慢げに語りながら破天荒王子は彼女に背に乗るよう促す
その背中はとても大きく、ロリ二人くらいならなんとか乗れそうだ
それじゃあ行くぜえ、と前置きして彼は宙に浮かび上がった
「あのう、羽根も広げてないのにどうやって?」
「ああん?、細かいことは気にすんなよ
これぐらいは許容しないと、書き手ロワに順応できないぜ」
「べ、別にお前らの為じゃねえ!、俺は俺の生き様のためにお前らを助けただけだっ!」
素直じゃないなあ、そう呟きつつ、うっかリリカルロリィタは改めて彼の姿を凝視する
(いつ見ても、破天荒さんって色々と規格外だなあ)
彼女を救った救世主(メシア)
破天荒王子は超巨大なカナブンの姿をしていた
【1日目・深夜 長野県】
【うっかリリカルロリィタ @kskロワ】
【状態】全身にダメージ大
【装備】地球人専用専守防衛型強化服 @kskロワ
【持物】無し
【思考】
1、とりあえず、ロリを愛でながら脱出を目指す
2、KYMをどうするかはまだ保留
3、レンちゃんとさっきの続きがしたいなあ♪
【備考】
※外見はスク水を着たキョンの妹です
【破天荒王子@kskロワ】
【状態】健康
【装備】無し
【持物】基本支給品、不明支給品0~2
【思考】
1、助けられる人間を助けながらロワ脱出を目指す。べ、べつに他の奴らのためじゃ(ry
2、とりあえずロリィタ達を安全な所まで運ぶ。べ、べつにこいつらの(ry
3、KYMは……どうすっかなあ
【備考】
※外見はロリ二人なら背に乗れそうなくらい大きなカナブンです
※kskロワのカナブンのように治癒能力を持っているかは不明
※彼の支給品、石ころ帽子@アニロワは王子が無理矢理かぶっていたのと
体当たりの衝撃との合わせ技で破れました
【
静かなる輝星(サイレント・スター)@LSロワ】
【状態】健康、気絶中
【装備】無し、全裸
【道具】無し
【思考】
1、???
【備考】
※外見はイエローです
※「人間以外の存在を癒す程度の力」をもっています、どんな能力なのかは不明
※目を覚ました後のうっかリリカルロリィタへの対応は次の書き手にお任せします
【備考】
※長野県の信濃川付近に全壊したKRR-SPが放置されています
◇ ◇ ◇
「くそ……なんだったんだ今のは?」
破天荒王子が飛び立ってから5分後
意識を取り戻したKYMはがれきの下から3つのデイパックを持ってはい出してきた
吹っ飛んだ先が偶然風呂だったので、運良くロリィタとサイレントスターのデイパックを発見できたのだ
しかし、そんな幸運にもKYMは喜ぶこと無く……
「こんなことをするのは……ロリだな、ロリに決まってる!
どんな奴かは知らんが後ろから不意打ちとは、正に悪魔の所行だ」
キバヤシ理論も真っ青な身勝手な理屈で自分を吹き飛ばした犯人をロリだと決めつけたKYM
少しクールになれば自分がいかに愚かであるかは理解できるはずなのだが……
今の彼は正にL(ロリ)5症候群発症者だった
「首を洗って待っていろ、まだ見ぬロリよ、
俺が貴様ら不純物を取り除き、見事このロワから脱出してやる!」
だめだ、このカブトムシ、早く何とかしないと……
【1日目・深夜 長野県/崩壊した民家】
【K(華麗に)Y(予約する)M(MADの人)】
【状態】ダメージ小、、L(ロリ)5症候群レベル2
【装備】我、埋葬にあたわず@
ギャルゲロワ2
【持物】基本支給品、不明支給品2~7
【思考】
1、ロリを殺しつつ、ゲームから脱出する
2、とりあえず、支給品の確認するか
3、kskロワのみんなと戦いたくはないが、いざとなったら……
【備考】
※外見は角の代わりにネコミミをつけたネオ・ゼクトールです
※ネコミミにロリレーダー以外の用途があるかは次の書き手さんにお任せ
※ L(ロリ)5症候群に発祥しました、全てのロリが敵だと思いこみます
レベルが上がるとどうなるかは不明
雛見沢症候群との関連性も不明です
時系列順で読む
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最終更新:2009年04月13日 23:28