『 それでは、今回の放送はこれまでと致しましょう。
俺が死ななければ、また六時間後に『ぼんくらじお』を放送できればいいなーと思います。
ではでは、また六時間後(仮)ー。 』
「そんな…Cpp氏とSH氏が……繋ぎ3人組みが俺1人になってしまうなんて…」
死んでいった同ロワ出身者の名前を呟きショックを受けるKX。
繋ぎ3人組みみたいなことをどっかで言われていたので彼らの死には取り乱しかける。
それと死者の中でKX氏の知り合いはその2人だけではない。
「兄貴に名探偵……それに超展開の先輩まで…」
口に出したのは彼女が執筆している
ニコロワβの前作であるニコロワ1stの書き手だ。
彼らはニコロワを引っ張ってきた筆頭書き手たちであり、特に超展開氏はニコロワβになってからも顔を出してあらゆる超展開を発生させている。
βからのKXにとっては憧れの的でもあった。
だがくよくよタイムなんて5秒で充分というもの。
(俺はどちらかというと繋ぎより……ということは俺は死んでいった同胞の思いまで繋がなきゃならないっ!
そうだこんなとこで落ち込んでいる場合じゃないよねっ)
胸にこみ上げてくるものを整理し、何かを決意するKX氏。
本人は否定しているが流石は熱血書き手というべきか。
「そういえば6/さんの知り合いは……」
KXは放送が終わった後も沈黙している6/に話しかける。
死者を確認してみたら6/出身のカオスロワ書き手も彼と女プーチンという書き手以外は全員死んでいた。
内心KXは『やおい』だの『513』だのカオスロワには変な名前が多いなぁ…と思っていたのは秘密だ。
ジャイアン母とかご立派様とか何なんだよっ!
「確かにカオスロワ書き手はほとんど死んじまってるが母書き手とやおい以外は知らない奴らばっかだからなぁ…
それにアレだもう慣れたわ」
「6/さん…」
6/氏は川田も真っ青になるほど殺し合いに巻き込まれている。
仲間が次々と死んでいくのはもう慣れているのだった。
それにカオスロワの奴らは今でも自ロワでいろいろやってそうだしな!
「そういえば初雪さんも死んだんですよね…やっぱりあの時放っておかずに手当てをしてあげてれば…」
「今更言っても仕方ねえだろう……」
「そうですよね……」
(ふむふむ、らきロワのところは残り約半分ってところだねえ。
てか、70人とか…多っ!)
6/とKXが死者を追悼している中、運転席に座る
ブッチギリ平野は死者の数に驚きながらも2人の見ていないところで口元を吊り上げらせて笑う。
(きひひ、特にイチバンさんと尻叩きさんが死んでくれたのは好都合と言っていいだろうねえ。
あの2人は我々らきロワを引っ張るトップクラス書き手。殺し合いに乗る私にとって大きい障害となっただろうからねえ…
ま、少し心残りといえば私と気が合いそうなデカマラさんも死んだことなんだけど…ま、これもバトルロワイヤルというものさ。
でも生き残ってるほうも生き残ってるほうでも厄介そうなのがいるんだけどね)
そして思うところはらきロワ書き手だけではない。自分の分身であるニェノチのことだ。
(放送で呼ばれなかったってことはまだ生きているということか…今度会ったら鬱グロの境地で殺してやるか。
さて死者に対する考察はここまでだね☆)
ブッチギリ平野は腕を組み、自らのこれからの行動方針について考える。
現在のスタンスはステルスマーダーだ。
そのために6/とKXのコンビと接触した。
そろそろ本性を露にして殺しにかかるべきか?
(答えはノゥ、絶対にノゥ!)
そうだ、ノゥだ。
6/氏は平野をわりかし信用していると言えよう。
だがKXは明らかにこちらを警戒している。
KXはニコロワβの投下数はトップクラス。それなりの実力はあると言っていい。
もしかしたら返り討ちにされる可能性すらあるのだ。
それに―――
(いくらなんでも本性を出すのは現時点では……早すぎるよねえ)
ステルスマーダーは時間をかけてこそだ。
長い間、命をかけて共に戦った戦友に殺されるというのは最高の鬱展開だ。
それに仲間はいればいるほどいい。
(それにあの2人は恋愛フラグが立ちそうだ。
そのフラグが立った後のほうが面白いねえ……きひひひ、おっとあぶね)
今はまだ大人しくするべきという結論を出した。
「おい、平野さんよ。これからどうするんだ?」
「対主催コンビである我々としては人がいそうなとこに行きたいところですけどね」
(ちっ…やっぱKXはまだ私を信用してないか…)
丁度その時、6/とKXが平野に話しかけてくる。
KXの『対主催コンビ』という言葉が妙に皮肉が利いている。
プチッといきそうな感覚を抑え、平野は飄々とした態度で答える。
「縮小日本と違って人が集まりそうなトコが特定できないからねー。虱潰しに行くしかないかなー」
「逆に皆が行かなさそうな場所ならありますけどね。グレイブエリアとか。バトルフィールドも危険そうですね」
「やっぱ平野さんの言うとおり虱潰ししかねえか…」
「今いるのはガーデンエリアってところだね。さて、タウンにでも行ってみるかい?
…ん?」
その時平野の目が何かを捉える。
それは彼女の体が吸血鬼だからこそ見えたもの。
空中から何かが飛来してくる光景だった。
しかも明らかにこちらに向かって。
それが何か分かった平野は急に車を発進させ、その時のGで6/はバランスを崩しKXの上に被さる形になる。
「ちょ…平野さんっ!いきなり何するんですかぁ!」
「KXさんこそそうやってニヤニヤするようなハプニングをかましてる場合じゃないですよーだ」
「え…?ちょっと6/さん何のつもりですか!どいてくださいよっ!」
「だからこれは不可抗力…ぐへぇっ!」
そして数秒後、空から人影のようなものがさっきまで車をとめていたところに落下し轟音とともに辺りに砂埃が立ち込める。
「なん……だと……」
「これはまさか…」
「そうよ、そのまさかよ!ってね。つまりマーダー襲来ってことだね」
「ちっ、避けたか…」
少女の声が聞こえる。
砂埃が晴れていく。
先ほど何かが落下したところにはクレーターが出来ており、その中心部に1人の少女が立っていた。
こなたの姿をしているブッチギリ平野と同じくロリ体系で右手はその体系に似合わぬほどのデカイ拳が装備されていた。
轟音とクレーターの正体はソレなのは明らかである。
「敵かよ…」
「初めてのマーダー戦ってとこですね」
6/は臨戦態勢をとり、KXはいつでも炎を発射できるようにする。
そんな2人は平野は静止させ、車から降りる。
「6/さんってさ…車運転できるかい?」
「まあ、できないこともねえが…」
「じゃあKXさんと一緒に車でここから離れててくれないかな。私がここでちょっと時間を稼ぐよ」
(これでKX氏も私を信用してくれるといいけどねえ)
「おい、ちょっとアンタ――」
「6/さん、行きますよ!」
KXは6/を強引に引っ張って運転席に連れて行く。
そして一旦別れる時のお約束の言葉を言う前に強引にKXは6/に車を走らせた。
走っていく車を見送り、平野は襲撃してきた少女と対峙する。
■
「おや、誰かと思ったら君か。私と同郷であるらきロワの書き手、影の唇蝶戦人さん」
「ほぅ、よく私の名前が分かったな…」
「そりゃウチのロワで千秋にこなたのスク水を着せたのは君しかいないからねえ」
「ははは、違いない。そして私のことを知っていて吸血鬼こなたの姿をしているお前はブッチギリ平野だな?」
互いに自ロワの知識を生かして正体を特定する2人。
平野一行を襲撃してきたのは彼女と同郷書き手である影の唇蝶戦人だった。
飄々とした態度を崩さない平野だが内心はあまり余裕が無い。
先ほどの考察での『厄介そうなの』に戦人は含まれているのだ。
「で、これは何のつもりなのか説明してくれないかな?戦人さん」
「ククッ…言うに及ばず。私は無差別マーダーなんだよ。マーダーが人を襲って何が悪いと?
もちろん殺しの対象は同郷のお前も例外ではないということだ。お前は私に尻を叩かれて死ぬがいいさ!」
「そうかい、じゃあ正当防衛させてもらうとしようかなー」
平野はソード・カトラスを投影し戦人に向け、銃を乱射する。
だが、戦人は余裕でその銃弾を全て回避する。
(銃弾を全て避けるとは。どうみても千秋の身体能力準拠じゃないねー流石は超人バトルに手を出す書き手だよ)
「銃なんぞ私には当たらんぞ。ビーキ・ガリバーで防ぐまでもないな」
戦人は弾を避けつつ平野に接近。
そして右手の巨大な拳を平野に振るう。
平野は咄嗟に背後に飛んで回避。
「やるじゃあないか」
「銃が効かないのなら…」
平野は自分に支給されていたアイスソードを取り出す。
「これはどうかな?『冬の嵐』!!」
「クソっ…!」
無数の刃の嵐が戦人に降り注ぐ。
流石に戦人もこれには堪えるのか顔を歪ませ、時には回避し時には巨大化した拳で殴り落とす。
「きひひ、誰かに奪われたのかドジったのか知らないがアイテムはビーキ・ガリバーしかないようだねえ。
私はこうして遠距離から狙うとしますか。けひひひひひひひ……」
「調子乗ってんじゃねぇよクソっだらぁぁぁぁぁ!!」
戦人は拳をさらに巨大化させ地面を叩き、その反動で空中へ飛ぶ。
シェルブリットのカズマがよく使う戦法だ。
「ぶっ潰れやがれぇぇぇーーーっ!!」
戦人は空中からビーキガリバーを平野に向けながら落下する。
平野は氷の刃を発射するものの、巨大化した拳にはばまれ戦人にダメージを与えることはない。
「攻撃は最大の防御って奴か。きひひ、でもねえ戦人さん。君のビーキガリバーによる攻撃は一直線すぎるんだよ。
防げはしないが、簡単に避けれるのさ」
「何ィっ!」
平野は後方へ飛び退いて戦人の攻撃を回避する。
標的を失った拳はそのまま地面に直撃しクレーターをつくる。
「けひゃひゃひゃひゃひゃ!攻撃方法が巨大化した拳だけの君に勝つ道理はないんだよ!」
「ぐぐぐぐ…」
そう言ってアイスソードを地面に突き立てる。
そして戦人の足元から氷の槍が生え戦人を貫かんと襲い掛かる。
戦人は回避運動を行なって氷の槍の餌食になることは免れた。
だが戦人の不利は変わらない。平野の放つ冬の嵐が襲い来る。
致命傷は与えないものの、体の各所に当たり戦人にダメージを与える。
「戦人と呼ばれる君が私に勝てないとは無様にも程があるねえ。
きひひひひひ、そのまま嬲り殺しにしてグロ死にさせてその血を頂くとしようか!」
「『隣のアナゴに騒がれて夜も眠れない』……」
防戦一方の戦人は言葉を呟く。
瞬間、戦人の姿が変化する。
元々まず着ていた服がスクール水着からサラリーマンが着るようなスーツへ。
千秋だった戦人の姿はタラコ唇が特長的な男、アナゴの姿になったのだ。
「なっ…!」
「よくも好き放題やってくれやがったなぁ!今度はこっちのターンだぁ!」
「確かにあの人が一番書いているアナゴさんだったし…千秋がカオスロワ仕様なら納得がいく…」
声もみのりんボイスから若本様に変化し、平野を肉薄する戦人。
平野は若本ボイスに怯むことなく冬の嵐を放つ。
一方の若本戦人は赤いオーラを身に纏う。
向かってくる無数の氷の雨を弾き飛ばしながら平野に向かって突撃する。
「ぶるあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「サイコクラッシャーかっ!」
平野はサイコクラッシャーを何とか回避。
態勢をすぐに立て直すよりさきに戦人が行動に出る。
自分の両手に大量のバヨネットを投影し平野に投げつけた。
「AMEN!」
「ソード・カトラスっ!」
戦人の投げるバヨネットは吸血鬼である平野には弱点となりうるものだ。
くらうわけにはいかんと平野は即座にソード・カトラスを投影し乱射。
銃剣を全て打ち落とす。
銃の照準を戦人に向けるが、戦人の姿が忽然と消える。
そして平野は背後から殺気を感じ取り振り向くとそこには、戦人が拳を振り上げていた。
「瞬間移動っ…」
ならばこちらもと平野も拳を構える。
「BURUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA…」
「RAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA…」
そして、2人の拳が交差した。
平野の拳は戦人の鳩尾に、戦人の拳は平野の顔面に叩き込まれる。
吸血鬼である平野とアナゴの姿をベースした戦人の拳の威力は常人が致命傷になるレベルのもの。
しばらく2人は殴られた後を抑えて悶絶していたが、痛みが治まると後方に飛び退いて再び対峙する。
訪れる沈黙。
この沈黙を破ったのは平野だった。
「戦人さん。ここは引いてくれないかなー」
「引く?無差別マーダーの私が引くだとぉ?今にお前をぶっ殺して車で逃げた二人のお仲間さんも殺してやるよ」
「けひひひひ…実はね。あの2人は私の獲物でもあるんだよ」
「…どういうことだ?」
「現在の私はステルスマーダー…そういうことさ」
平野の言う意味を理解した戦人は笑い始める。
「ははははははははははっなるほどなぁ!お前が対主催だなんておかしいとは思ったよ」
「だから……あの2人に手を出したら許さないよ。あの2人は私の獲物っ…。
私が鬱とグロの境地で殺す獲物だからね…」
「はははは、分かった、気が変わった。お前を見逃してやる。
鬱展開がんばれよ~♪」
いつも間にアナゴからスク水千秋の姿に戻った戦人はその場を立ち去っていく。
一方の平野氏も6/たちと合流しようと踵を返し、車のタイヤの後を追っていく。
(本当はグロ死させてやりたかったけどね。戦人の能力が分かっただけでもめっけもんか)
■
「平野さんは大丈夫かねー」
「さあ、どうなんでしょうね~」
一方の6/とKXは平野vs戦人の戦いがあったところから離れて待機していた。
平野氏を心配する6/。
だがKXの本心はマーダーと共倒れになってほしいと思っていた。
前にも言ったが、KXは平野氏を信用していない。
「やられちゃったかも知れませんし。もう行きましょうよ」
「おいおいおい冷たい奴だな~KXは」
「ちっ…違いますよっ!もしかしたら平野さんを倒したマーダーがこっちに来てるかもって」
「誰が倒されたってぇ?」
平野ボイスが背後から響く。
2人が振り向くとそこにこなたの姿をしたブッチギリ平野が立っていた。
さっきと変わってることは顔に殴られた跡があるということだ。
「無事だったんですか」(ちっ…)
「何とか追い払えたよ。私だってあっさり死ぬつもりはないからねー」
「そりゃあよかった。ってその顔どうしたんだ?」
「だいじょーぶだいじょーぶ。私は頑丈ですから。やっぱり平野、マーダーに殴られても大・丈・夫♪
さて、適当に行きますか」
そして3人は車を走らせる。
対主催の仲間を集めるためにフィールドを虱潰しに回るのが当面の目標。
【一日目 朝/ガーデンエリア】
【ブッチギリ平野@らきロワ】
【状態】疲労小、吸血鬼、贄の血の摂取より強化中、顔に殴られた跡
【装備】アイスソード@らき☆ロワ 北高女子制服@涼宮ハルヒの憂鬱
【持ち物】支給品一式、フェラーリ・612スカリエッティ
【思考】
基本:鬱グロ展開のために殺し合いに乗る
1:今度はステルスマーダーっ☆
2:こなたの姿って結構便利かも
3:KXの信用を得たい
4:今はまだ動く時じゃないね
5:この2人は私の獲物だよ……
【◆6/WWxs9O1s@
テラカオスバトルロワイアル】
【状態】健康
【装備】無し
【持物】基本支給品、銃(15/15)@ニコロワβ、不明支給品0~2
【思考】
1・殺し合いには基本乗らない
2・フィールドを回って仲間を探す
3・KX、平野と行動。
【備考】
※6/は説明している人(天の声)と話せるようです
※精神的に追い詰められたり、怒りが頂点に達したりすると神憑依モードになり身体能力が大幅に上がります。
【修正したあとすぐ熱血~狂気の@KX.Hw4puwg】
【状態】健康
【装備】携帯電話@現実
【持物】PS3@ニコロワ、チョココロネ@らき☆ロワ
【思考】
1、ゲームには乗らない。
2、平野を警戒。
3、6/氏と行動。
【備考】
※俺、と言っていますが性別は女です。
※外見は萩原雪歩(赤髪)に賀斉@三国志の鎧ですが、移動に支障は出ないです。
【一日目 朝/ガーデンエリア】
【影の唇蝶戦人@らき☆ロワ】
【状態】疲労小、ダメージ小、ホムンクルス
【装備】核金(ピーキーガリバー)@
漫画ロワ
【持物】なし
【思考】
基本:無差別に襲撃し、尻を叩いた挙句殺害する。
1:女以外は普通に殺す
【備考】
※外見は泉こなたのスク水を着た南千秋です。
※『隣のアナゴに騒がれて夜も眠れない』:一定時間アナゴに変身する
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最終更新:2009年08月03日 16:00