「認めん……こんな結末、俺は断じて認めない」
新世界の崩壊に巻き込まれた超神は第二ステージのリトルアイランドエリアで眼を覚ました。
恐らくは修羅王の仕業だと判断。
ワイルドアームズシリーズのタイトル名でのあの連作には、崩壊する世界から仲間を脱出させる描写もあるからだ。
尤も、余裕がなかったのか、原作通りに主催者の本拠地へとは導いてはくれなかったようだが。
正直そんなことは超神にはどうでもよかった。
彼の心中を占める想いはただ一つ。
「修羅王が、俺のために………
何故だ、修羅王。何故お前は全てを俺に託した?」
隣に並ぶ者はいない。
万能すぎる書き手である超神にとって、他人など列車の窓から見える、外の風景と同じだ。
自分が動かずとも……過ぎ去り消えていく。
今までもそうだった。
誰もが、あっという間に過ぎ去っていった。
企画をどれだけ建てようとも自らの腕について来れる者は無く、超神は未完のまま一人ぼっちになっていた。
いちいち失うたびに心を動かしては、正気でいられないほどに。
いや、嘘だ。
僅かだけいたのだ。
自分を知り、自分と一つの物語を共有し書き綴った存在が。
超神は切り捨てられなかった。
……『
スパロワ』を。
本当の意味での、孤独。
これから歩む、螺旋を描かない新たな未来には、誰もいない。
「なに、を……俺は悩んでいる。これが、俺の選んだ道だ。結末だ。
……これから、始まるのだ。俺が目立つ話が。全てが……」
それで、目立って何になる?
本当に自らの晴れ姿を見て欲しかった友は、もう、どこにもいない。
「これでは……喜劇だ……滑稽なだけだ……!」
なんてことはない。
頑なに自分のことだけを考え、共に歩んでくれた誰かを見向きもしなかった自分。
心を許すことを恐れ、拒絶してきた。……かっての書き手ロワを言い訳に。
「なるほど、書き手ロワで今まで目立った活躍ができなかったわけだ」
苦笑し、地面を殴りつける。
そうやって項垂れていた超神の上から、影が、落ちた。
見上げれば、知らない男が。
「だが……今更戻れはしない。俺も、お前も」
それこそ、今やめては、いままで死んでいった者たちを愚弄することになる。
さんざん殺しておいて、やめるなどという選択肢は残されていない。
そう言って、男は、
ネクロノミコン・血液言語版は。
エネルギーも、生きる気力も無くしていた超神を。
一刀の元に切り捨てた。
それで終わり。
大阪事変、スパロワ集合バトル。
その二つの中心にいた稀代の書き手のあまりにもあっけない最後だった。
果たして彼は死んだ後に『shine』を見れたのか。
誰にも、何も、分からない。
【一日目 午前 /リトルアイランドエリア】
【ネクロノミコン・血液言語版◆WAWBD2hzCI@ギャルゲロワ2nd】
【状態】健康、強い決意
【装備】維斗@ギャルゲロワ2nd
【道具】支給品一式×2、不明支給品2~8
【思考】
1:ギャルゲロワ2ndの人間を優勝させる
2:血神ニェノチを看護する
※『outbreak』投影の負担を軽減する
【血神ニェノチ@
ギャルゲロワ2】
【状態】気絶中
【装備】無し
【持ち物】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】
基本:対主催として行動する。いつか自分(
ブッチギリ平野)と決着をつける。
1:???
※姿は羽藤桂@アカイイトです。
※F-15Eに変身できますが大幅に体力と精神力を消耗します。
※彼女の贄の血を飲んだ人外は大幅にパワーアップします
※超神に吸収されていた後遺症があるかもしれません
【超神@スパロワ 死亡】
【修羅王@スパロワ 死亡】
【邪神@スパロワ&【破転】ワンキュー@漫画ロワ……】
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最終更新:2009年09月07日 23:58