「うーん、これからどう動くべきかなあ……」
そう言いながら森の中で熟考しているのは、
kskロワの書き手「
遅れてきた後方支援」
その容姿は、ロリ、いや、小さな女の子にはまっくろくろすけに間違われるほどに黒い、所謂ウォーズマンであった。
しかし、彼はその体の頑丈さを除けば完全なる一般人、大の男と喧嘩すれば一分も経たないうちにギブアップするであろう。
つまり、バトロワにおいては狩られる側の人間。
だが、彼は誰にも負けない熱い心を持っている。
もし誰かが助けを求めたならば一直線に助けに向かう類の人間。
良く言えばお人好し、悪く言えば単純バカなタイプ。
そんな彼だが一応はパロロワの書き手、闇雲に動いても危険度が増すだけなのは承知している。
承知しているのだが……
「とりあえず、俺よりも弱そうな人は速攻で保護しなきゃ!」
なんでもありの書き手ロワで彼よりも弱そうな人は、そうはいないと思うのだが……単純な彼はそんなことには気付かない。
まあ、それが彼の良いところでもある。
「ロリがいたら良いなあ……ハッ!?何を考えてるんだ僕は、今は非常事態だぞ!
でも……どうせ保護するならロリの方が……」
前言撤回、駄目だこのkskロワ住人、早く何とかしないと。
そんなこんなで、とりあえず支給品でも確認しとくか、とディパックをあけようとした瞬間。
一発の銃声が森に鳴り響いた。
◇ ◇ ◇
彼がその現場にたどり着いたとき、既に事態は終了していた。
血を流して倒れている豊満な肉体を持っている少女
その横で「どうしてこんなことに……」やら「こんなはずじゃ……」などと拳銃を持ちながら、暗い顔で呟いている青年
誰が見ても、青年が女性を誤って殺してしまったようにしか見えない
「おい、何があったんだ!?」
だが、遅れてきた後方支援は確認の意味もかねて、ひざまづいている青年に近づきながら大声で話しかける。
「俺が……彼女を……殺してしまったんだ……」
ぽつりぽつりと己の行いを語り出す青年。
会場にワープさせられてまもなく、善良そうな少女と出会ったこと。
しかし彼女は彼の隙を見て突然襲いかかり、彼がとっさに支給品の銃で反撃。
結果、ここに少女の死体と泣き崩れる青年の図が完成したのである。
「いくら向こうから襲いかかってきたとしても……俺は殺人という大罪を犯してしまったんだ……」
そう言って話を終わらせる青年、それを最後まで一字一句聞き逃さず効いていた後方支援は
青年を思いっきり抱擁した。
「え、ちょっと……」
当然ウォーズマンの体からは何の温かみも感じられない。
しかし、彼の熱い、暑苦しいとさえ言える勢いは青年も感じることができた。
「人を殺した、それは確かに大罪だ」
はっきりと断言する遅れてきた後方支援
「だが、君が!殺してしまった彼女に!なにかしてやれることがあるとしたら!!」
じょじょに口調が激しくなっていく後方支援
しかし、彼の言葉にはどこか人を安心させる温かさを感じられた
「それは!この腐った舞台を叩きつぶして!!主催者にこんな馬鹿なゲームを開催したことを後悔させてやることだ!!!」
熱弁する後方支援。
確かに彼は何の力もない一般人だ。
しかし彼は「後方支援」の二つ名を持つ男。
kskロワに多数、素晴らしい煽り文を投下したように、他人を元気づけ、鼓舞することが非常に上手いのだ。
「こんな俺が……対主催なんて名乗って良いんでしょうか」
「良いとか悪いとかじゃない!君がそう思えば、君は立派な対主催の一員だ!!!」
そういって話を締めくくる後方支援。
そして青年は……
「ありがとうございます、俺が殺してしまった彼女の為に、そしてこの場にいる全員を助けるために!」
青年も後方支援に感化されたかのように、じょじょに語気を荒げ、
「俺は対主催として、このゲームを破壊することを魂に誓います!!!」
最後は大声で大空に向かって言い放った。
俗に言う「主催者打倒宣言」である!
◇ ◇ ◇
さて、それでは今回の話の種明かしと行こうか
今は廃れて、かつての面影もないラノベロワイヤルのトップ書き手、といえば分かるかな
なに、種明かしといってもそんな大げさなものじゃない、子供でも分かるような簡単なものだよ
俺が彼女、「
親愛の物語」を騙し、後ろから銃で射殺、その後、誰かが来るまでここでひざまづきながら待機してたって訳
こんなに早く人が来たのは正直、予想外だったけど……嬉しい誤算といったところかな
これで種明かしは終わり、大どんでん返しを期待した人はおあいにく様、現実はこんなもんさ
何か言い忘れてたことはあったかな…………ああ、そうそう!俺がこんなことをした動機をまだ言ってなかったね
ちなみに、君はなんだと思う?
ステルスマーダーを目論んでいるから?違うね
ラノロワのリスペクト?おいおい、酷いな、俺がそんなことのために人を殺すとでも?
動機はそんな陳腐なものじゃない、俺がこんなことをした理由は……
愛さ
愛っていっても別に好きな人のために奉仕マーダーになるってわけじゃない
書き手2じゃあ、一人の女の子を愛するために「調子のっ天元突破」とまで言われるまで活躍した書き手がいるそうだけど……ああ、これは蛇足だったね
俺が愛するのは『バ ト ル ロ ワ イ ヤ ル』という舞台そのものさ
首なしの女性を愛する闇医者のように、手段は違えど同じく「人」という種族を愛する妖刀や情報屋のように
僕はロワそのものを愛する
アニロワが好きだ、
漫画ロワが好きだ、ギャルゲロワが好きだ
熱血が好きだ、ほのぼのが好きだ、鬱が好きだ、感動が好きだ
クロスオーバーが好きだ、現先再現が好きだ
対主催が強力なマーダーに力を合わせて立ち向かう展開が好きだ
マーダーが対主催の集団を壊滅させていく展開が好きだ
マーダーが心優しき対主催のおかげで改心する展開が好きだ
対主催が卑劣なマーダーによって狂わされていく展開が好きだ
素晴らしい話を書き上げる書き手が好きだ
支援や感想をして、場を盛り上げてくれる読み手が好きだ
クオリティの高いMADや絵を投下してくれる職人が好きだ
他にも色々、まあ、あんまりたくさん言っても俺が軽い男だと思われそうだからここら辺で止めとこうかな
とりあえず、俺は「バトルロワイヤル」っていう曖昧模糊で、それでいて奥が深いものを愛してるって訳
もしかしたら、俺のモデルの外道王、人間そのものを愛している折原臨也の影響があるのかもしれないね、まあ、どうでもいいけど
え、意味が分からない?もっと分かりやすく説明しろ?
……困ったな、たとえば君は、誰かに「その娘(男)のどこが好きなの?」って 聞かれて、相手を完全に満足させられる回答を出せるかい?
ほとんどの人は無理だろうね、まあ、そんなところで勘弁してよ、戯言だけどね
とりあえず、僕の基本方針としては、「愛するロワを盛り上げるためになんでもする」ってとこかな
別におかしなことじゃないだろう?好きな彼女のために指輪を買ってあげるとか、そんな感じさ
それが彼女に好かれるかどうか分からないし、あんまり彼女に尽くしすぎて僕の命の貯金が無くなるのは嫌だから、初めは程々に頑張るつもりだけどさ
ちなみに、親愛の物語君を殺したのは、愛するロワを最後まで見届ける前に僕が死ぬのを避けるためだよ
彼女みたいな個性のない足手まといは、強対主催とセットで書かれると映えるけど、俺みたいな一般人と一緒にいても書きにくいからね
こんなお祭りロワだと両方マーダーの箔をつけるために速攻で殺られるか
はたまた、その後書かれなくなって会場崩壊に巻き込まれて死んじゃうのがオチだ
俺はそういうメタ的不安を解消するために、彼女に謝罪の念を込めながらやむなく射殺したのでした、ちゃんちゃん
……ってのは真っ赤な嘘
じつは、僕のキャラ付けのために生贄になってもらいました☆
だって、人を殺したことから立ち直って、打倒主催を熱く誓うってキャラ、してみたかったんだよねえ
ニコロワのレナしかり、ギャルゲロワの武しかり、アニ2のゆーちゃんしかり
そういうキャラは色々と美味しいんだよね、挙げた三人はいずれも生還してるし
そういうわけで、彼女は僕がそういうキャラに見られるための生贄☆
これで少しは僕の生存確率が増えたかな、なんてね
反吐が出る?あはは、それ、ほめ言葉だよ?
死亡フラグを自分でたてるな?こんな死亡フラグぐらい、叩き折れないようじゃ、ロワを愛することはできないよ!
この後、僕が死んじゃったら僕はその程度の器しかなかったってことだろうね
でも、そんなことを言ったら僕の今までの行動も実はぎりぎりな綱渡りだったんだよ?
もし、朝比奈みくるの姿をした彼女が書き手ロワ恒例のとんでもない能力を持っていたら?
もし、この場に来たのが殺る気満々のマーダーだったとしたら?
あるいは、とんでもなく頭が切れて、真相を看破する頭脳系対主催だったとしたら?
僕は一巻の終わりだっただろうね
でも、僕はまだ生きてる、つまり、ロワの方も俺に少し気があるのかな?いやあ、照れるね
狂ってるって?自覚はあるよ、でもこの想いはもう止められないんだ
まあ、そんなこんなで僕が故意に彼女を殺したなんてこれっぽっちも思わない単純な人が来てくれて、万々歳ってところかな
あとは、僕が死なないように上手く立ち回っていけば、色々暗躍できそうだ
全滅エンドでも対主催エンドでも勝利エンドでもハッピーエンドでも良いけど、できれば素晴らしい過程を経て最終回を迎えたいしね
そのためには、対主催とマーダーのバランスとか、脱出フラグとか、色々考えなくちゃいけない
さあ、これから忙しくなりそうだ、でも愛するロワのためならいくらでも頑張れる……かもね
でも、俺が目指すのは「相思相愛」、そのためには……
「俺はロワが好きだ、だからこそロワの方も俺を愛するべきだよねえ」
「うん?なんか言ったか?」
「いえいえ、ただの独り言ですよ」
そう誤魔化しながら、彼、喪失の物語は暗躍する
今の彼の独白が死亡フラグに繋がるかもしれないことさえも自覚して、それでも彼は自分の狂った思考をやめようとはしない
全てを、自分さえも客観的に見て、その上で行動する、吐き気を催す邪悪
書きにくいと言われようが、彼はそんな人間なのだから
彼が見事、書き手ロワと相思相愛になって生還するのか
それとも、徹底的に嫌われて次の話でズガンされてしまうのか
はたまた、存在さえ無視され、放置され、そのまま会場の崩壊に巻き込まれてしまうのか
それはまだ、誰も知らない
【親愛の物語@ラノロワ 死亡確認】
【岩手県・一日目・深夜】
【遅れてきた後方支援@kskロワ】
[状態]:健康、熱い思い
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~3
[思考]
基本:この下らないゲームをぶっ壊す!そのために仲間を集める
1:とりあえず、保護できる一般人を保護(ロリは最優先)
2:名も知らぬ彼女のために、お墓作らないとな……
【備考】
※外見はウォーズマン、しかし完全なる一般人です
もしかしたらロワ内で強くなるかも……
【喪失の物語@ラノロワ】
【状態】健康、すこし泥がついてる
【装備】S&W M38@現実
【道具】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】基本:ロワを盛り上げる、手段は問わない(ただし自身の命は最優先)
1:とりあえずは彼について行こうかな
【備考】
※外見は折原臨也です
特にこれといった能力はありませんが、頭は回ります
ロワを愛するが故に、様々なロワの情報を知っています
遅れてきた後方支援を強対主催と認識、完全な一般人だと分かった後の行動は後の書き手にお任せします
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最終更新:2009年03月26日 14:57