我は我として立つ

デーンカルド・アイオーン
作品名:黒白のアヴェスター
使用者:ズルワーン

神座万象シリーズに登場する能力。
戒律の一つ。
戒律を持たないという誓約に対して真我の法則下にあるものを無効化する




能力についての詳細

誓約

  • 真我を含むあらゆるルールに縛られない
    • 義者であろうと敵対するし、不義者であろうと手を差し伸べる。
「縛りを持たねえ縛りってのも、屁理屈みたいで面白いだろ? オレっぽいし、何より見
返りが気に入っている」

世界法則無効化

  • あらゆる異能や体質を無効化する
  • ただしマシュヤーナを相手にした時だけ本領が発揮できる
    • 上記以外では散発的に劣化したものしか振るえない。
      • 真我に従って彼女と敵対し、死に際に目をそらした慚愧から生じた戒律であるため。
 かつてマシュヤーナに敗れた際、本音を偽った後悔からくる慙愧だった。よって彼の能
力は、姉を前にしたときだけ真の効果を発揮するようにできている。他の相手や場面では、
せいぜい散発的に劣化したものを振るうのが関の山だ。


使用者との関連性

存在の独立

  • マシュヤグを破壊されても自立できる
    • マシュヤグから生まれた使用者が世界に立つ一個人としていれる。

強制的な破戒

  • 神座よりも深淵にいる存在の触覚として作り出された
    • 存在自体が破戒となる。
『おまえはかつて、私の仲間だった男によく似ている。容姿も、特技も、心根も……ああ、
そっくりだよ。つまるところナダレと同じだ』


元ネタ

ズルワーン(Zurvān
ゾロアスター教に登場する神性。ズルワーン教とよばれる宗派は創造神としている。
名前は「時間」を意味し、ギリシャ・ローマでは、アイオン(Αιών)と呼ばれる神性で呼ばれる。
ズルワーンが創造神となったのはゾロアスター教の絶対神アフラマズタがスプンタ・マンユと同一視され、
別の絶対神が必要とされたからと考えられている。
神話によると世界の始まりの時にはズルワーンのみが存在し、全善なる存在を生み出して世界を治めさせようとした。
だがそれが可能なのかと疑念を抱き、疑念が善なる存在だけではなく悪しき存在も創造してしまい、善と悪が戦う世界になったとされている。
この時生み出された善なる存在がアフラ・マズター(オフドマズド)、悪なる存在がアンラ・マンユ(アフレマン)となる。

デーンカルド(denkard
ゾロアスター教に関連する書物。全9書からなるゾロアスター教の習俗について記載した百科事典。
デーンカルド自体は経典ではないが、アヴェスターの失われた巻(2、3、4、7巻)に相当する内容を含んでいると考えられている。
名前はアヴェスタ語で「洞察」、「洞察」を意味するdaena(この場合は「宗教」と訳される)と
「諸々の行い」を意味するKardaを合わせた語。



関連項目

我は我として立つの能力分類。

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最終更新:2023年04月18日 00:40