《怪異》ケルピー

作品名:漆黒のシャルノス
使用者:ジェーン・ドゥ
別呼称:第4に奥底へ引きずるもの、沈ませるもの、暗き水辺を這いずる者
    死した心より生まれ出でて,弱き者らの肺腑を抉るもの、奔流の恐怖

スチームパンクシリーズ(Liar-soft)に登場する存在。
《怪異》(メタ・クリッター)の一つ。四大の一つで水を司る眷属型の《怪異》。
体に纏った奔流であらゆるものを水圧で砕き、あらゆるものを融かすことができる
また、眷属型《怪異》の共通の能力として分裂、進化、再生、高生命力、疑似的な自動反撃、シャルノスへの誘引、
自動追跡(対象は黄金瞳のみ)を持つ。




存在についての詳細

名前の由来

  • 博物誌に現れる水の怪馬
——ケルピー。
——それは、博物誌に記載された生き物。
ケルピー。そう囁く声が確かに聞こえた。
思い出すのは、エリーが読み耽っていた、
水の怪馬。

形容

  • 濁った水の臭いを漂わせる水の怪物
    • 胴長の怪馬
    • 奔流を纏う
    • 体表に無数の紅い瞳
耐え難いほどの濁った水の匂いを漂わせ、
耐え難いほどの奔流と揺らぎを身に纏う、
水の、怪物。
夜の暗がりに、
それの生み出した赤色の明かりが浮かぶ。
体表を覆う無数の紅い瞳がぐるりと蠢く。
  • 登場初期は貌にあたる部位に白い仮面がついている。
    • 後半で仮面がはずれ、人の紅い瞳が露になる
      • 宿主の瞳に似ている。
流線型の蠢く塊の先端にあった“貌”を。
白色の硬質なものに覆われた、
仮面のような“貌”のかたち。
それが、ひび割れて——
音を立てて石畳に堕ちる——

(中略)

仮面の下にあった本当の“貌”を。
紅い瞳。けれど、蠢く無数の瞳とは異なる、
人間のものにひどく酷似した血色の双眸を。

奔流の恐怖

  • 奔流を纏う《怪異》
    • 身体全体を黒く淀んだ奔流で覆っている。
      • 炸薬等の火器が通用しない。
    • 石畳や生物、影人間さえも融かす
    • 奔流の水圧で押し潰す。
それは、地上の一切を砕く水だ。
それは、無慈悲なまでの圧力だ。

(中略)

強力な炸薬でさえあれには通じまい。
化学反応の類が意味を成す相手ではない。
時に、人を押し潰し。
時に、人を融解させる。
  • {傷口からも奔流の水が吹き出す
    • 一種の自動反撃とも言える。
体躯に空いた孔から水が吹き出して、
それは、黒い街の建造物の幾つかを融かす。

使用者との関連性

  • 宿主を媒体に《回路》を使い、進化した
    • 何式回路か不明
【モラン】宿主自身を要素として《回路》技術を用い、
     眷属進化を果たしたと予想されます。

元ネタ

ケルピー
英国スコットランド地方の伝承に登場する幻獣。
水へと潜る名馬(?)で、騎乗者を水底へと引きずり込む。


関連項目

《怪異》
ケルピーの種族分類。

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最終更新:2022年07月11日 00:38