作品名:
漆黒のシャルノス
使用者:ジェーン・ドゥ
別呼称:第4に奥底へ引きずるもの、沈ませるもの、暗き水辺を這いずる者
死した心より生まれ出でて,弱き者らの肺腑を抉るもの、奔流の恐怖
存在についての詳細
名前の由来
——ケルピー。
——それは、博物誌に記載された生き物。
ケルピー。そう囁く声が確かに聞こえた。
思い出すのは、エリーが読み耽っていた、
水の怪馬。
形容
耐え難いほどの濁った水の匂いを漂わせ、
耐え難いほどの奔流と揺らぎを身に纏う、
水の、怪物。
夜の暗がりに、
それの生み出した赤色の明かりが浮かぶ。
体表を覆う無数の紅い瞳がぐるりと蠢く。
流線型の蠢く塊の先端にあった“貌”を。
白色の硬質なものに覆われた、
仮面のような“貌”のかたち。
それが、ひび割れて——
音を立てて石畳に堕ちる——
(中略)
仮面の下にあった本当の“貌”を。
紅い瞳。けれど、蠢く無数の瞳とは異なる、
人間のものにひどく酷似した血色の双眸を。
奔流の恐怖
- 奔流を纏う《怪異》
- 身体全体を黒く淀んだ奔流で覆っている。
- 石畳や生物、影人間さえも融かす。
- 奔流の水圧で押し潰す。
それは、地上の一切を砕く水だ。
それは、無慈悲なまでの圧力だ。
(中略)
強力な炸薬でさえあれには通じまい。
化学反応の類が意味を成す相手ではない。
時に、人を押し潰し。
時に、人を融解させる。
体躯に空いた孔から水が吹き出して、
それは、黒い街の建造物の幾つかを融かす。
使用者との関連性
【モラン】宿主自身を要素として《回路》技術を用い、
眷属進化を果たしたと予想されます。
元ネタ
ケルピー
英国スコットランド地方の伝承に登場する幻獣。
水へと潜る名馬(?)で、騎乗者を水底へと引きずり込む。
関連項目
関連タグ
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最終更新:2022年07月11日 00:38