こうした事態を防ぐため、まず重要なのは、川の流れを読む目。自分の技量を考慮に入れて、遠くまで予測する能力である。その上で、早め早めにアクションを起こして、自分の想定したルートを漕ぎ抜けよう。
不可避的にラップしやすい岩の近くを通る場合、つい岩を怖がりすぎ、自分と岩戸の間に艇を入れて(つまり上流側にリーンして)しまうのが初級者にありがちなミスである。岩に抱きつくくらいの気持ちで、下流側を下げたリーンを行い、しっかり漕いで、岩の脇をすり抜けた方が良い。
そこそこ上手くなってからも、気を抜いて雑談していると、何でもないところで小さな岩にラップしたりする。深刻なラップではなくても、なかなか抜け出せなかったりする。水流の力は本当に侮れない。