児童養護の専門新資格創設 「プロ中のプロ」育成
親の育児放棄や死別などにより施設で生活している子供のケアを充実させるため、厚生労働省は二十一日、児童養護に関する高い専門知識を要件とする新たな資格の創設を検討する方針を固めた。
全国の児童養護施設や乳児院では、虐待を受けた児童や発達障害などを抱えた子供の入所が増えており、同省は「一人一人の心身の状態や成長に応じ、きめ細かなケアができる職員が必要」と判断。現在の職員も、保育士や大学で心理学などを履修した児童指導員ら資格のあるプロが中心だが、新たな資格をより専門性の高い“プロ中のプロ”と位置付けたい考えだ。
名称は「養育福祉士」「施設保育士」などの案があり、国家資格とするか、学会などの認定資格とするかや、取得に必要な条件、養成方法などについて省内で議論を進める。現在の職員や児童福祉に関心を持つ人に取得を促す。
児童養護施設や乳児院では、親の死亡や経済的理由、虐待などで家庭で育つのが難しい子供を二十四時間態勢で養育。人材不足に加え、最近は心に傷を持った子供に対する治療的ケアが求められるなど、従来の児童福祉の知識や技能だけでは十分対応できない面が出てきているという。
厚労省のまとめでは、二○○五年十月現在、全国の児童養護施設数は公立五十五、私立五百三の計五百五十八カ所で、計三万八百三十人が集団生活をしている。原則として一―十八歳が入所対象だが、二十歳まで延長できる。乳児院は百十七施設あり、主に一歳未満の乳児ら三千七十七人が暮らしている。
厚労省は、現在の職員を対象とした研修態勢も充実させる方針で「プロ意識をより強く持った職員を養成したい」としている。
(中国新聞 より)
育児は家庭だけでは難しい。
専門家や有資格者のアドバイスも必要だろう。
また安定した収入がなければ育児もできにくい。
育児支援とともに就職支援や資格が取れる職業訓練など、
家庭そのものの救済も必要だろう。
転職や再就職には職歴や資格が重要である。
離職期間があっても専門知識や資格があれば
就職もつきやすいだろう。