ヘリック:えー、これより機構島対策部緊急会議を実施する。
エクト:ほい。
ホオズキ:質問いいッス?ここで話す内容って勿論
ヘリック:おう言いたい事は解るぞウチの嫁さん、口外禁止って事は念頭に置いといてくれよ。
ホオズキ:ちょっと皆見てる前で照れるじゃないですか。
ヤトノ:話を進めて貰ってもよろしいでしょうか?
亡月:まぁ良いじゃないか。仕事柄、夫婦の営みも限られてるだろう?
ホオズキ:そうなんスよ!しかも最近旦那さん帰り遅いッス!
ヘリック:は、早く始めよっか。ね!
ヤトノ:ヘリックさん、質問ですが。亡月に対し機構島に関した資料を掲示させてもよろしいでしょうか?ウォパルの歴史、建造物に関した知識等はある程度持ち合わせていると思われますが。
亡月:ほお、ご名答だねパパさんよ。専門外だがほんのちょっと齧っていてね。因みに既に目は通した。
ヤトノ:パパさんという呼び方は控えてもらおうか?義娘と同じ呼び方をされると癪に障る。
亡月:ほお?子供にパパさんと呼ばれるの気に入ってるのかい?そりゃぁ失礼した、パパさん。
ネグロ:(無言でコーヒーとお菓子を配っている。)
亡月:お、気が利くね。
ヤトノ:・・・少し熱くなった様だ。資料に目を通しているなら話を進めようか。
ホオズキ:ネグロちゃんありがとー。
ヘリック:糖分摂らんと頭働かないしね。さて、プロジェクターと・・・
エクト:おいネグロ!なんで俺だけ5円チョコなんだよ!
ヘリック:えーっとまず、エクト君とホム君が調査に赴いた大海探査式機構島、ある程度研究部が出した結論を述べよう。ぶっちゃけ「よくわかんない」って言われた!!!!!
ヤトノ:えっ
ホムンクルス:待ってよ!折角あんな散々な目に合いながら帰ってきたのに「よくわかんない」???は???
ヘリック:彼らが言うに、君ら二人が潜入した時の情報とか研究部が調べた内容通り、海底の開拓を目的に製造された代物ってのは資料通りだ。そんで虚空機関が所持していた情報も漁ったんだが、これといった情報は無かったんだよ。まるで都合が悪いのか綺麗さっぱり抜き取られたかの様に。
ヤトノ:つまり、知られる事を恐れたのでしょうか?
亡月:アークスを玩具扱いしていた連中にしては厳重な事だな。
ホオズキ:うーん、綺麗さっぱり無かったんスよね?それじゃあホム君は機構島についてはどこで知ったの?
ホムンクルス:えーと・・・僕が暗躍部にいた頃、よく気にかけてくれた科学者の人から教えてもらったんだ。「一度ウォパルに行ってみなさい。あそこは研究施設代わりにされたけど、とても綺麗な所だから。それと時間があれば探検で沈んだ島を探してみなさい」って。そんな感じで色々教えてもらった。と言っても、僕が知ってるのは昨日言った事と「生物の島の由縁はフォトナーのみが知ってる」てだけ。
エクト:フォトナーのみぞ知る・・・。なぁあの最下層にいたアレってよ、予測が合ってれば本当に人工フォトナーなのか?
亡月:可能性としては非常に高い。そうだエクト君よ、ヒューマンってどうやって生まれたか知ってるかい?
エクト:え?そりゃあ、俺らの先祖をかっさらって遺伝子組換えしてフォトンを扱えるようにしたって話だろ?惑星は分からんけどよ。
亡月:ヒューマンの先祖の所在した惑星については置くとして、遺伝子組み換えの技術を実施したのはヒューマンの先祖のみじゃないとしたらどう思う?フォトナーはフォトンを扱えず、結局はシオンと同化した。私がアルターズの研究をしている頃に偶然知ったんだよ。フォトナーは先祖様だけを利用した訳でないとね。
エクト:・・・なぁ、人工フォトナーって断定したのは誰だよ。流石に納得いかねえ・・・フォトナーがフォトナーを作るとかそこらの漫画じゃねえんだから。
ヘリック:残念ながら、事実だよエクト君。音声記録から仮定するとしたら最下層の人物はフォトナーの時代、そして海底を開拓する際に活用したって事はさ。まず惑星ウォパルの環境調整を実施したのは光歴500年代だろ?予測で話が進んでるが、フォトナーはダーカーと対峙出来るようにする為ならどんな手段をも選ばなかったと思うんだ。同族を利用してでもね。
ヤトノ:つまり、最下層の人物はフォトンを扱えるフォトナーだった。しかし何らかの理由で幽閉若しくは・・・動力源?
亡月:それは私も同感だ。もしかしたらその2つの理由で実施したかもしれないな。伝記によればフォトナーはシオンの複製体である全知全能の存在を作ったが制御不能だから亜空間に飛ばしたという情けない話もある。
エクト:なんじゃそりゃ。いつか復讐でもしそうだよな。
ホオズキ:今調べてる地球って別次元っスよね?もしかしたらそっちの太陽系にいたりして。
ヘリック:んな訳ないでしょ~wこいつが馬鹿しなかったら今も地球にいたのになwww
エクト:やめてくださいよ~w暫くギャンブルしませんってwwww
ネグロ:(「お腹すいた」と看板で示している)
ヤトノ:では人工フォトナーに関しては要注意対象として扱いますが、最下層以外の調査をメインに動いたほうが良さそうですね。そして昼食時間になりましたよ。
ヘリック:んぁ、そんじゃ休憩で。
亡月:緊急会議とは?
ヘリック:ごめん何か緊急会議ってかっこよくない?
ヤトノ:ホムンクルス、端末は弄らず会議中は最後まで聞きなさい。
<記録終了>
|