ろ:機構島対策部緊急会議録

ろ:機構島対策部緊急会議録



報告者;情報部管理官ヘリック(提出者)、エクト(報告書作成者)
会議参加者:
  • 情報部ヨリ:会議企画者ヘリック、ヤトノ、エクト、ホオズキ、ネグロ
  • 探査者ヨリ:ホムンクルス
  • 研究者ヨリ:臨時研究員亡月

概要

日時:A.P.240/10/13
場所:アークスシップ[アンスール]市街地区拠点地-情報部支部:4F第三会議室-
先日の調査報告の後、研究部・情報部・惑星調査委員会による会議の手配が施され、各部署の人員の配置が検討されていました。情報部管理官ヘリックは共同会議までに有した時間を活用すべく、自らの部署に所在する人物を集め、緊急会議を開きました。その際、偶然にも別件にて訪れていた研究者:亡月も居合わせていた為、研究者による分析を依頼及び参考意見の提供を目的として会議への出席を指示しました。

・会議記録(会議内容の音声を記録しています)
+ 会議開始~機構島の概要・動力源について
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ヘリック:えー、これより機構島対策部緊急会議を実施する。

エクト:ほい。

ホオズキ:質問いいッス?ここで話す内容って勿論

ヘリック:おう言いたい事は解るぞウチの嫁さん、口外禁止って事は念頭に置いといてくれよ。

ホオズキ:ちょっと皆見てる前で照れるじゃないですか。

ヤトノ:話を進めて貰ってもよろしいでしょうか?

亡月:まぁ良いじゃないか。仕事柄、夫婦の営みも限られてるだろう?

ホオズキ:そうなんスよ!しかも最近旦那さん帰り遅いッス!

ヘリック:は、早く始めよっか。ね!

ヤトノ:ヘリックさん、質問ですが。亡月に対し機構島に関した資料を掲示させてもよろしいでしょうか?ウォパルの歴史、建造物に関した知識等はある程度持ち合わせていると思われますが。

亡月:ほお、ご名答だねパパさんよ。専門外だがほんのちょっと齧っていてね。因みに既に目は通した。

ヤトノ:パパさんという呼び方は控えてもらおうか?義娘と同じ呼び方をされると癪に障る。

亡月:ほお?子供にパパさんと呼ばれるの気に入ってるのかい?そりゃぁ失礼した、パパさん。

ネグロ:(無言でコーヒーとお菓子を配っている。)

亡月:お、気が利くね。

ヤトノ:・・・少し熱くなった様だ。資料に目を通しているなら話を進めようか。

ホオズキ:ネグロちゃんありがとー。

ヘリック:糖分摂らんと頭働かないしね。さて、プロジェクターと・・・

エクト:おいネグロ!なんで俺だけ5円チョコなんだよ!

ヘリック:えーっとまず、エクト君とホム君が調査に赴いた大海探査式機構島、ある程度研究部が出した結論を述べよう。ぶっちゃけ「よくわかんない」って言われた!!!!!

ヤトノ:えっ

ホムンクルス:待ってよ!折角あんな散々な目に合いながら帰ってきたのに「よくわかんない」???は???

ヘリック:彼らが言うに、君ら二人が潜入した時の情報とか研究部が調べた内容通り、海底の開拓を目的に製造された代物ってのは資料通りだ。そんで虚空機関が所持していた情報も漁ったんだが、これといった情報は無かったんだよ。まるで都合が悪いのか綺麗さっぱり抜き取られたかの様に。

ヤトノ:つまり、知られる事を恐れたのでしょうか?

亡月:アークスを玩具扱いしていた連中にしては厳重な事だな。

ホオズキ:うーん、綺麗さっぱり無かったんスよね?それじゃあホム君は機構島についてはどこで知ったの?

ホムンクルス:えーと・・・僕が暗躍部にいた頃、よく気にかけてくれた科学者の人から教えてもらったんだ。「一度ウォパルに行ってみなさい。あそこは研究施設代わりにされたけど、とても綺麗な所だから。それと時間があれば探検で沈んだ島を探してみなさい」って。そんな感じで色々教えてもらった。と言っても、僕が知ってるのは昨日言った事と「生物の島の由縁はフォトナーのみが知ってる」てだけ。

エクト:フォトナーのみぞ知る・・・。なぁあの最下層にいたアレってよ、予測が合ってれば本当に人工フォトナーなのか?

亡月:可能性としては非常に高い。そうだエクト君よ、ヒューマンってどうやって生まれたか知ってるかい?

エクト:え?そりゃあ、俺らの先祖をかっさらって遺伝子組換えしてフォトンを扱えるようにしたって話だろ?惑星は分からんけどよ。

亡月:ヒューマンの先祖の所在した惑星については置くとして、遺伝子組み換えの技術を実施したのはヒューマンの先祖のみじゃないとしたらどう思う?フォトナーはフォトンを扱えず、結局はシオンと同化した。私がアルターズの研究をしている頃に偶然知ったんだよ。フォトナーは先祖様だけを利用した訳でないとね。

エクト:・・・なぁ、人工フォトナーって断定したのは誰だよ。流石に納得いかねえ・・・フォトナーがフォトナーを作るとかそこらの漫画じゃねえんだから。

ヘリック:残念ながら、事実だよエクト君。音声記録から仮定するとしたら最下層の人物はフォトナーの時代、そして海底を開拓する際に活用したって事はさ。まず惑星ウォパルの環境調整を実施したのは光歴500年代だろ?予測で話が進んでるが、フォトナーはダーカーと対峙出来るようにする為ならどんな手段をも選ばなかったと思うんだ。同族を利用してでもね。

ヤトノ:つまり、最下層の人物はフォトンを扱えるフォトナーだった。しかし何らかの理由で幽閉若しくは・・・動力源?

亡月:それは私も同感だ。もしかしたらその2つの理由で実施したかもしれないな。伝記によればフォトナーはシオンの複製体である全知全能の存在を作ったが制御不能だから亜空間に飛ばしたという情けない話もある。

エクト:なんじゃそりゃ。いつか復讐でもしそうだよな。

ホオズキ:今調べてる地球って別次元っスよね?もしかしたらそっちの太陽系にいたりして。

ヘリック:んな訳ないでしょ~wこいつが馬鹿しなかったら今も地球にいたのになwww

エクト:やめてくださいよ~w暫くギャンブルしませんってwwww

ネグロ:(「お腹すいた」と看板で示している)

ヤトノ:では人工フォトナーに関しては要注意対象として扱いますが、最下層以外の調査をメインに動いたほうが良さそうですね。そして昼食時間になりましたよ。

ヘリック:んぁ、そんじゃ休憩で。

亡月:緊急会議とは?

ヘリック:ごめん何か緊急会議ってかっこよくない?

ヤトノ:ホムンクルス、端末は弄らず会議中は最後まで聞きなさい。

<記録終了>

+ 調査メンバー選定~調査方針について
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ヘリック:正直言ってさ、共同会議は今話した事以上に深くは話さないと思うんだ。理由は彼ら、保身に走るからさ。それもあって結局はアークス諸君に丸投げって感じで各部署は高みの見物で実態を生では知らない事が多い。

亡月:よくある話じゃないか。滑稽で結構。

ヤトノ:と言ってもヘリックさん。こちらも人員的に難しいと思われます。仮に機構島調査に情報部も担当するとて我々から選定されると考えられますが、最低でも二人は外部組織対策課を担当しなければなりません。

ヘリック:ああ、そこも考えたんだ。俺とエクト君、そしてネグロちゃんで担当しようと思うんだ。

エクト:俺っすか?

ヘリック:因みにお前は調査チームの責任者を任せたい。

エクト:えぇ!?

ヤトノ:私は構いませんよ。無茶振りには慣れていますから。

ヘリック:う、うん・・・。

ホオズキ:ウチも大丈夫ッスよ。ネグロちゃん頑張ってね。エクト君とあんまり喧嘩しちゃ駄目だよ。

ネグロ:(エクトの方を見てから険しい表情になる)

エクト:こんっのクソガキ覚えてろよ。

ホムンクルス:大人げないよお前。

ヘリック:そいで調査チームなんだけどさ、メンバーは個人で選定しても良いから。信頼における人物なら頼りになると思うしさ。

エクト:各アークスにクエストの依頼って感じすか?あー、まぁ心当たりならありますけどね。

ヘリック:まぁ機構島の事は話題になるから希望者もいるだろう。その対応も必要だね。今の時期ダーカーも比較的大人しいのが救いかな。

亡月:但し、選ぶとしたら命の保証は無いと断言しなければならないね。なんせ、古来より存在した未知の島だ、死人が出てもおかしくない状況だってあり得る。

ヘリック:まぁ、アークスは元より命がけの職務さ。

エクト:なぁヘリックさん、俺がリーダーみてえのやるんすか?流石に経験年数とか言ったら

ヘリック:俺は総責任者として外部から物資支援やらオペレーター、別部署との折り合いとかしなきゃならないかもしんないから多分余裕は無いと思うんだ。そこで君の出番だ。な、ヤトノさん?

ヤトノ:そうですね、そろそろエクトも独り立ちしないと困りますからね。

エクト:ヤトノさんまで~・・・。

ホムンクルス:エクト、流石に一人抱え込めとは言ってないんだから。今回は僕だって任務に同行してやるからさ。

エクト:ほんと?なんか昨日から申し訳ないなホム。

ホムンクルス:お前が暴走しないように見てないとヤトノさんに怒られるだろ、全く。

ホオズキ:ホム君良い子だな~。

ネグロ:(「命令してくるなよゴリラ」と看板で示している)

エクト:テンメエ!さっきから喧嘩売っとんか!?

ヘリック:こら親御さんによろしく言われてんだから喧嘩しないの。

ネグロ:(「ごめんなさい」と看板で示している)

ヘリック:ほら!こんなに良い子じゃん!

ネグロ:(エクトのみに見えるよう「ウホウホ喚けバーカ」と示している)

エクト:グギギ・・・

亡月:そういえば、調査方針はどうするんだい?

ヘリック:ああ、エネミーが確認されていないって事だから現段階では内部の詳しい設備状況、研究室に存在する資料の回収をメインとして再稼働の原因の調査も目的とするかな。

亡月:なるほど。では私も協力しようじゃないか。

ヘリック:お、まじで?

亡月:但し、私も調査に同行させろ。機構島の全て、いや島を作ったヤツの思惑を洗いざらい解明してやろうじゃないか。

エクト:作ったヤツってルーサーじゃねえの?

亡月:困ったやつだなエクト君。「ルーサーが島を作った」なんて証拠は無いだろう?私はそいつをハッキリさせてやろう。ついでに他の研究部は使えんだろう。お前さんの権力で研究部が出しゃばらない様にして貰おうか、私が全責任を持って謎を解くとしよう。

ヘリック:はぁ・・・ほんっと君の無茶振りが堪えるよ。

ヤトノ:では頑張ってください。私はホオズキと貴方の尻拭いをしておりますから。

ホオズキ:頑張ってね旦那さん。

ヘリック:あーーーははは・・・善処します。

<記録終了>

研究部・情報部・惑星調査委員会との共同会議の結果、大海探査式機構島調査の総責任者はヘリックが担い、機構島研究部総責任者及び現場調査員長は亡月が担う事となりました。
メンバーの選定は各員による選定若しくは任務志願者において行われる事が決定し、予定としては20人未満にて任務実施を予定しております。
最終更新:2017年01月14日 21:37