(総員橋を渡り中央部へと到達後、端末と思われる装置を発見しアクセスを開始しました。)
[ヘリック]:どうだ?何か目ぼしい情報でも残ってるかい。
コール:ふむ・・・文字などは解析が必要だが、資料内容を察するに何かを研究していた可能性がある。
クラルス:この文字・・・フォトナーが当時使用していたオラクル語の語源みたいな物ですね・・・ええと一言で言うなら古代文字ですね。
コール:独特の文字媒体だが・・・確かに一部の文字は何となく解るな。
クラルス:この文章も多分ですが「実験結果」と読めるかな・・・うん、多分ですけど。
[ヘリック]:へぇ、フォトナー文字ってのは大昔に講義で習ったな。完全に忘れたけど。
バティスト:へー、文字読むの嫌いだから感心するな~。
ミッケ:さっきまでメール打ちまくってただろう。
バティスト:おいおい一緒にすんなって。未だに文字打つのも疎いよね。
ミッケ:オラクル文字の翻訳が未だに出来てねえの!
バティスト:オッチャンならしっかり教えてくれるって。
[ヘリック]:ねえオッチャンって俺のこと?まだ34だよ?
バティスト:おっちゃん。
[ヘリック]:覚えとけよ若造。
コール:雑談が好きなメンバーが多いねここは。
バティスト:あっコールちゃんもオフの日さ遊ぼうよ!空気の美味しい所知ってるし!
コール:生憎、私には旦那がいるので気持ちだけ受け取るよ。
バティスト:え!?確かハタチだよね・・・?
コール:え!?何でそれを知って・・・ヘリックさん?
[ヘリック]:は、話を戻そうか!
クラルス:ほぉほぉ・・・人妻属性・・・と。
ミッケ:なんだ~!オレとタメじゃん。
コール:全く・・・、それにしてもこのエリアは独特な設計をしているな。十字路の真ん中辺りか?周辺から見れる下部も一番深い所に繋がっていそうだ。
[ヘリック]:ああ、島の位置情報から察するに君達は丁度真ん中よりに立っている。まぁつまりは最深部に繋がっているかもしれんな。
コール:水面から確かに可能性は無くはないか。
バティスト:コールちゃんそんな覗いてたら落ちちゃうよ。
[ヘリック]:端の方に樹の枝の様な物が見えるだろう?惑星ウォパルでは確認されてない、大樹林独特の立派なツタで正直驚いたね。過去に研究部の連中が「特殊遺伝子操作を施行した大樹によるフォトン循環促進度上昇システム」なんていう少し危なそうな研究をした事があってね。その研究も元々はフォトナーが残した資料をヒントに発案したみたいなんだ。
ミッケ:フォトン・・・?遺伝子・・・?ええと・・・あー・・・。
バティスト:大丈夫俺も80%理解してないから。
クラルス:ああ知ってます!結果的には大樹が暴走して学園地区の研究所で育てられてた木が急激に成長してフォトンを吸収する大樹になったんですよね!アークスじゃフォトン吸収されて太刀打ち出来なくて、アークス支援部隊の皆さんが頑張って大樹を破壊してくれたと。
[ヘリック]:詳しいなぁ君!?
クラルス:だって・・・だってぇ・・・!私ですねこの事件スッゴイ創作欲を膨大的に膨らませてくれたんですよ!?フォトンを吸収する大樹がアークス達を翻弄させるなんて・・・ああもしも大樹自体がエネミー並にヤバかったら触手とか胞子を出してふひっ・・・沢山の無防備なアークスの可愛い子たちを憐れもない姿にさせて抵抗虚しくなすがままにしちゃう可能性だって考えたらポンポンとぉ・・・!ふひひひこの事件を元に同人作品を出したら大好評でしてぇ・・・もしかして機構島にもそういう木がある可能性だって無いとは言い切れませんよね!!!!???これもしかしたら私が襲われて・・・ふひっふひひひ・・・。
バティスト:怖い・・・ねえあのお姉さん怖い・・・。おっちゃん助けて。
[ヘリック]:ゴメン無理。
ミッケ:・・・フッツーの木だと良いなコレ。
コール:天井は穴だらけだが、何かの施設がある様だな。それでもここは全く暗くもない・・・。海底エリアとは違う発光色だが、まるで。
[ヘリック]:旧マザーシップにそっくり。と言うべきかな。
コール:あっそれ私が言おうとしたセリフだ。
[ヘリック]:ハハッすまんね、大体そうかなと思ってさ。そんでクラルスちゃん資料は全部取得出来たかな?
クラルス:バッチリです!
[ヘリック]:いやなに、寧ろ残ってる自体スゴイ事だよな。フォトナーの時代から眠っていたうえに誰にも気づかれないくらいには海底の地形に同化してたんだからさ。
バティスト:そう考えるとさ、マジでロマン溢れるよね。おっかねえけど。
ミッケ:ここだけはニューデイズの施設に少し似てるなあ。
バティスト:ニューデイズってミッケちゃんがいた星?
ミッケ:ああ、オレはモトゥブだけどな。ニューデイズはニューマンが多く住んでる星でさ、自然豊かで街の景観も悪くなかったけどオレには合わなかった。
バティスト:あ~、ミッケちゃんイメージ的にリリーパって感じ。
ミッケ:んぁ?確かにモトゥブとソックリな星だけどどういう意味だぁそれ?
バティスト:あいたた!冗談冗談!
クラルス:二人とも遊びすぎですよ。未開拓の地というものはリスクが付き物ですからね。
コール:ふふ、確かにその通りだ。ヘリックさん、この場所は探索用の機械が無いと水中も解らずで特に目ぼしい物も無い。このまま進行を再開していくよ。
[ヘリック]:ああ、そうしてくれ。
<通信終了>
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