+ | 別惑星環境再現型自然保護区Ⅳ【ルヴェリッサ:人工大海】 |
セクター4「別惑星環境再現型自然保護区Ⅳ【ルヴェリッサ:人工大海】」内部に到達。天井には滝の様に水流が多く存在し、全体に張り巡らされた様に水路が設置されております。保護区内部には巨大な水槽設備が多く存在しており、それらが囲むように中心部に下降階段が確認されました。水槽内には多くの海洋生物が棲息しており、直結している外部装置に水質維持機構が搭載されています。また、水槽内は大海内部環境に近付けている為、水槽自体が深部まで設計されています。ホムンクルスは下部階段付近の端末からメッセージログを発見。探査班一同はすぐさま確認しました。
ホム:・・・・ねえ、この子残念な子?残念な子だよね?
キーン:良かったっ・・・!無事だったんだ・・・!良かった・・・。
エクト:無事なのは良かったけどこれ絶対どっか行っちゃってるよね・・・・。
コール:ふむ・・・ここの設備は興味深い物が多いが、彼女の安全が確認出来るまでは無理そうだ。メッセージログは昨夜の21時半か・・・まだいるかもしれない。
エクト:ヘリックさん、やっぱりアークスの反応を探知するのは難しいかな?
[ヘリック]:ああ、残念だが解析中だがあまり期待は出来そうにないな・・・下層エリアに入ってからか、フォトン数値が解析不能になっている。君達のフォトン反応もだ。ジャマーでもあるのか?
バティスト:え?つまりアレ?アークスの特定も難しいってやつ?
キーン:やはりだめです、連絡も出来ません・・・。何度も行ったのですが。
エクト:疑問に思ったんだけどさ、何でキーン君やニルちゃんは通信できねえんだ?ホムやナキさん、ラフィオは普通に連絡取れてるのに。俺らが使ってる通信機は外部干渉無しだから音質良いって説明しか無かったけど。
[亡月]:音質だけと思ってたか、お前?
エクト:ウヒョオオッ!?き、聞いてたの!?
[亡月]:こっちは物資が来るまで未確認界忌種Gの解析をしていたが、現地では流石に満足のいく解析が出来んでな。退屈な気分で聞いてたんだよ。
コール:この専用通信機は何か搭載しているのか?外部の通信障害作用を抑制するような。
[亡月]:流石学者は推測のみで正解を出した。この島の主の事だ、アークスが昔っから使ってる便利な道具を使えなくして混乱させてくるだろうと思ってな。電力機構はフォトンに頼っているが、通信機構は独自の電波信号を利用してるからこの通信機独自のネットワークのみ使用している。あと電波防壁機能が一番の特徴か、そこは苦労した。まぁ一般的に必要とされない代物だが、ここぞとばかりに役立つだろう。
エクト:それ今知ったんだけど。
[亡月]:「いつもの通信機使っててもいいじゃん」と言ったのはリーダーの君ではないか?
エクト:あっはいそうでしたね・・・。
ホムンクルス:これだからヤンキーは。
バティスト:うわエクトのせいかよ~、さいてー。
ネグロ:(『最低ゴリラ』と書かれた看板を取り出す)
エクト:うっせうっせ!
キーン:それでこの通信機を渡したんですね・・・結局、ニルさんは地道に探さなきゃいけないという事ですか。
コール:メッセージログを見ると、可愛い助っ人がいるようだけど、つまりこの島の住人って事かな?
[ヘリック]:うん、それさ最初読んだ時点でなんか嫌な予感してんだよね。
エクト:このフロアを知っているって事だよな?
ホムンクルス:・・・確か、違法調査部隊救出任務の時、人型エネミーがいたんだよね?
[亡月]:クラディアの事か?アレは人の心情を読み取る能力があると推測されている。
コール:信用とは、相手に心を委ねる事と同等の行為だ。その能力がある無しにせよ、彼女を早急に見つけた方が良い・・・!
[ヘリック]:皆、探査を兼ねるのはここまでだ。作戦名【NiL_da_vinch】救出任務とし、彼女の救出を第一優先にしてくれ。まぁ、この時点でもそのつもりだよね。
エクト:そりゃあそうすっよ。その為の待機班じゃないっすか。ナキさん、俺達はこのエリアを捜索する。待機班は別エリアの捜索を頼みたい。そっちは4人だが戦闘力は大丈夫と見たうえで指示するぜ。
[亡月]:なぁに、それくらいならお安い御用だ。一応周辺のフォトン残滓の解析を行ってから動こう。そこから彼女の足取りを掴めるかもしれないが、先程ヘリックが述べた様にジャマーが搭載されているみたいだな、あまり期待はしない方がいい。
コール:メッセージログを他にも残してるかもしれない。各フロアを探索して手掛かりを見つけてはどうだろう?彼女本人もいるかもしれない。
エクト:ああ、その方向で行くか!
バティスト:そうだ、エネミーの反応とかはどう?ヘリックさん。
[ヘリック]:それなら大丈夫だ。熱源反応の感知は死んでいない!近辺なら反応してくれる様だな。だが熱源反応の分析はその都度開始しなきゃいけない、ダンゴムシの時みたいにね。疑わしい時にはすぐに行おう。
ホムンクルス:くしゃみさえしなきゃ緊急事態にはならないよ多分。
[ラフィオ]:あ!今ボクの事ディスったなホムさん!
エクト:さっきから通信してんなお前ら。
ホムンクルス:内部どうなってるか教えろって五月蠅いの。
バティスト:真面目だねー。
探査班は現フロアを探索後、エネミー及びニルとハナの反応を確認できず。下降階段にて各フロアの探索を開始しました。
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+ | セクター4:2F |
下降階段を降ると、それぞれフロアで分けられた研究施設及び排水機能制御室が設けられておりました。現地点では下部2Fに到達しております。1Fは損壊が酷かった為、調査不能と判断されました。2Fは居住可能なフロアとなっており、研究施設と宿泊施設が併設されておりました。研究施設内部は広く、資料も数多く確認されています。
バティスト:ここ結構快適なんじゃない?ホラーゲームであるよねこういう安全地帯みたいなの。
ホムンクルス:それってベタ発言じゃあ・・・。
コール:ここで一夜を過ごした事は確かだが、ここからどこに向かったんだろう・・・。
キーン:些細な事でも良いから、何でも書いて置くと良い事は一応教えていました。彼女はそれを実践してくれれば、手掛かりは近くに置いてくれるはず・・・。
エクト:今はそれに賭けるしかねえな。ヘリックさん、ここの反応はどうかな?
[ヘリック]:ああ、微弱ながらフォトン残滓が確認されている。ルートを絞れれば良いが、このフロアの規模はどうなってる?
ホムンクルス:各部屋が多くあるけど大抵は最初に言った通り研究室と居住区の様な場所だね。それで奥に行けば・・・あー・・・。
バティスト:あちゃー、これは。
[ヘリック]:ん?どうした?
コール:巨大な通路が奥まで。しかも自然保護区間通行路と書かれている・・・。どうやら厄介な事になりそうだ。成程、厳重なハッチが三重構造かつ手動ゲートだからエネミーの侵入を防いでいるのか・・・。しかも相当な頑丈さの様だね。
エクト:そういや、下のフロアはどうなってるか確認してないっけか。
コール:その点は安心してくれ。さっきネグロに偵察する様にお願いしてそろそろ帰ってくるとこ・・・っと既に背後にいた。
ネグロ:(一つ下→メカだらけ。二つ下→パネルみたいなの沢山。三つ下→すいぼつ)
コール:・・・だそうだ。
エクト:つまり他ルートに行く手段はここしかなさそうって感じか。
バティスト:ここは一同揃って行っちゃう感じ?今の面子で動いてた方が戦闘面で困らなさそうだけど。
[ヘリック]:出来れば今の人数で動いてほしい。少数での任務とて局地地点での孤立化は防ぎたいところでね。
バティスト:うん!散り散りになると益々大変そうだからね~。連絡とか。
エクト:んじゃヘリックさん、このまま進んで行くぜ、俺達。
[ヘリック]:頼んだぞ。
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+ | [下層通路アビート・カウウス]~自然保護区間通路 |
通行路を進行し、探査班は第二下層部への侵入口である[下層通路アビート・カウウス]を発見。また近辺にメッセージログも確認されました。
キーン:・・・やはり彼女は見ていたのですね、あの光景を。
エクト:状況が状況だったから聞き逃したけど、あの時何があったんだ?
キーン:貴方達が見た惨状の通りです。木の根元から突如として現れたエネミー達が研究者や雇われていたアークス達に襲い掛かり、寄生した者は仲間だった彼らを殺し、そのまま人同士の殺し合いに・・・。
[ヘリック]:あの状況下で生存したこと自体奇跡的だ、君の起点があったからじゃないのか?
キーン:ち、違います!あの時はたまたま組む事になった相手がニルさんで、職業柄教会に努める立場の私は・・・子供の安全を優先しなければと。その結果・・・私は他の人達を見捨てる形に・・・。
エクト:キーン君。見捨てるって言葉は無しだ。気持ちは分かるけどよ、あのまま全員助けようと立ち向かったって全滅の可能性が高かった。それよか確実に人を助けたんだ。後ろめたく思っちゃいけねえと思うぜ。
キーン:・・・私は資金の為だけに参加した身ですが、彼女を救い出せたなら・・・。エクトさん、神職者で堅物の私ですが・・・彼女を救うために死力を尽くしましょう。
エクト:ああ、今はそれで行こう。無事助けた後は、ゆっくり休むだけだ。
バティスト:へー、らしくない事言うじゃん。
エクト:うっせ。
[ヘリック]:そう言っているうちに次のメッセージログを見つけた様だね。
ホムンクルス:全く、喋りに夢中で素通りはしないでくれよな。
エクト:へーへー。
一同:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
[ヘリック]:ねえ、君達どうしたの?
エクト:ヘリックさん、このエリアの熱源反応は?
[ヘリック]:今の所感知されないね。
[亡月]:あーあー、君達。聞こえるかね?こちら待機班。
エクト:ナキさん?
[亡月]:未確認界忌種Gの解析で分かった事がある。コイツら、機甲種とは違って生物的組織を活用しているが、それは生命機能を維持させてる訳じゃないんだ。
ホムンクルス;ん?どういうこと?
[亡月]:これは組織自体が機械と機構島の環境に適する為に組み込まれた濃度フォトンが直結してる様でな。つまり生命活動無しで動いてるって訳だ。
[ヘリック]:それは熱源反応を示さずに動いてるって事か?
[亡月]:そうだ、しかもそれを機械直結型の界忌種に適合させている。だから熱源反応じゃ役に立たないし、フォトン反応も不明確な理由は分かったよ。ここ自体がフォトンのオアシスみたいなものなんだ。つまり個人の感覚でエネミーを察知するのが一番手っ取り早いんだ。
バティスト:ねえ、このログにでっかい機械がどうのって。
コール:それにしてもさっきから気になってたけど、何かを掘る音してないか?
ネグロ:(『色んな音混ざってて気にしてなかった』と書かれた看板を見せる)
キーン:いやな予感がするのですが・・・。
エクト:これ絶対フラグだよな。てか音って響いてまず分からねえし。
[ラフィオ]:あ、もしもーし。ホムさん?今リクジニアの入り口辺りにいるんだけど。
ホムンクルス:え?それがどうかしたの?今それどころじゃあ
[ニル]:やっとアークスに会えたーー!!!わーーーーい!!!
一同:え。
[亡月]:は!?待て今どこに・・・・ああ、確かに向こうにいるわ。
キーン:ニルさん!?ニルさん無事でしたか!
[ニル]あー!その声キーンさんだー!やったーーーー通話越しだけど感動の再会だーーー!!!
[ルナソル]:あ、ええと・・・ニルちゃんともう一人、ここの住人と思われるハナさんの無事を確認しました・・・で、良いですよね?
[ヘリック]:君達妖精神殿の方に入ってモルグに到着したってこと・・・?
[ニル]:んー?違うよー、秘密基地にいるハナのお友達に会ってから妖精ワールドに行ったんだよ。
[ヘリック]:だってよ。
エクト:俺達の焦り返して!!!!
コール:ここで言うのもアレだが、みんな上を見てくれ。
(下層通路上部に設置されている巨大橋より巨大兵器が落ちてきました)
探査班一同:あああああああああああ!!!
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