日時:A.P.240/10/21/14:02
場所:メディカルセンター3F会議室(責任者許可のもと使用しております)
経緯:ディアブル・パズ討伐後、軽傷を負っていたキーンはメディカルセンターにて3~4日の目処で治療を受けていました。ヘリックはキーンより[アネクトサルベーション]の際に発生した居住区跡周辺エリアでの調査チーム全滅経緯と、機構島内部遭難時の状況等についてインタビューしました。
記録:
(一部省略)
ヘリック:それじゃあ、居住区跡周辺で起きた事を覚えている範囲で教えてくれ。
キーン:ええ、まず私達は居住区周辺に妙な木の根っこを見つけまして、研究員の人達はそれらを調べておりました、勿論アークスの私達は周囲にエネミーがいないか警戒を怠りませんでしたけど。
ヘリック:記録によれば・・・殆どの研究員やアークスは寄生型のエネミーによってあの様な姿に成り果てたらしいが。
キーン:ええ、本当に目を離した隙でしたね。あの木の根っこが爆発するかのように飛び散って、同時に研究員達の悲鳴が聞こえました。他のアークス達が駆け寄ると研究員達は耳の穴に触手を入れられた状態で・・・顔色も絵の具の様な青で、目は血で滲んで頭部に張り付いた虫の様なエネミーは触手を使って他の人に攻撃をしたのでしょう。鋭利な先端部で次々とアークス達を攻撃し・・・そしたら皆さん、そのまま静止し・・・すみません、水貰ってもいいですか?
ヘリック:ああ、飲んどけ。壮絶だもんな、強大なエネミーでなく、虫が人を操って殺し合いに発展したんだからな。
キーン:ええ、その通りで。寄生を受けた者同士が何故か殺し合いを始めたんです。一足遅く来た私は運が良かったんでしょう。あとはクラスがレンジャーであった事も含めて。遠距離からの対応を維持しようと武器を構えましたが・・・何せ寄生を受けた人たちは大勢いて、せめてまだ大丈夫な人だけでも助けようと思い、冷静になった際にニルさんが離れた所にいた事を思い出したんです。彼女は研究者達の調査に興味は無く、居住区の中を探検していましたから。
ヘリック:あ、ああ・・・マイペースだな本当。
キーン:と言っても遠くはない距離でしたから。彼女まで巻き込んではならない、また私以外に被害を受けてないのはニルさんだけでしたし。それに逃げ惑う仲間達も完全に標的にされた事で・・・。ええ、私は残酷な選択に迫られていたんでしょう。しかし、その状況で助けられる命はニルさんだけでした。言い訳でなく、そんな状況だったからこそです。
ヘリック:成程。そのエネミーは寄生後、宿主を利用して仲間同士殺し合い含めて研究者やアークスを殺したって感じか。しかし、あの状況から無事に脱出したのは英断だった。何せ界忌種は何故か決まったテリトリーにしか移動しない。縄張り意識の問題かもしれないけどな。
キーン:それからが大変でしたね。島の中はまるで様々な惑星の環境を織り交ぜた世界かつ、それらが無法地帯となった所と思いましたから。地上に出ればまた同じようなエネミーに追われるかもしれない。その為少しでも離れた場所から地上に出ようと考えてましたが軽率でした。救援のアークスが来てる事に気づかずで。
ヘリック:まぁ仕方ない。上からの情報も無く、アークスが利用している通信機能も機能してくれねえからな。
キーン:島の中での経緯は残してたメッセージログの通りです。彼女と別れてしまった後は単独で歩いていましたが、スクヴィードル・・・でしたっけ?あのエネミーが巣くう場所に入ってしまい、なんとか見つからない様に潜伏しながら放浪していました。
ヘリック:結構危険な渡り方をしていた様だね。俺が彼らが出くわさない様に避けていたエリアとかだな。
キーン:全く、一人だと危機管理が怠るようですね・・・探索中、気になる場所を見つけました。確か総合水路管理施設・・・でしょうか。第一下層部のボスティハダルに近いエリアに存在していました。しかしそこは・・・。
ヘリック:まだ調査してないエリアだな。そこがどうした?
キーン:ええ、そこには多数の人型のエネミーらしき存在がいました。その為避けて行きましたが、水上都市がありましたよね?そこに繋がっていそうなエレベーターの様な設備がありました。あと下層エリアに行くためのエレベーターもでしょうか・・・実際どこに繋がっているか分かりませんが・・・。
ヘリック:判った、結構重要な事が聞けたかもしれない。しっかり休養を取ってくれ。
キーン:ええ、全快したならば私も仲間として頑張らせて頂きます。
|