+ | 交流記録:① |
日時:15:21~
場所:自然保護区間通路-第二下層移行部 状況:【モレグ】内部テレパイプ設置所に到着後、【ルヴェリッサ】宿泊施設内部にて休息していたコ・ハナと再会。彼女から情報を聴取する。 質問内容:
記録:
(一部省略) ヘリック:今日はありがとうね、ハナちゃん・・・でいっかな?
ハナ:え、ええ。構わないわ。
ニル:ヘリックさん馴れ馴れしいなー!
ヘリック:まぁ良いじゃん!俺からしたら娘くらいだもんね。
ハナ:そう言われて少し申し訳ないけど、私・・・貴方達よりずっと年上なの。
ヘリック:え!?まじか。
コール:人は見た目で分からないものだろう?私を三十路と間違えたヘリック殿。
ヘリック:まだ根に持ってたの?本当ゴメンって。
ニル:ん~、ねえねえハナって何歳なの?
ハナ:そうね・・・年齢は数える事も飽きちゃって分からないわ。一応40年以上は生きてると思うわ。
ニル:ええ!?40年も!?
ハナ:うん、だから貴方達よりも年上。
ヘリック:ふむ・・・精神的には見た目相応と思われるが、ここの住人特有って奴かな。
ハナ:そういう事にして貰えれば助かるわ。
ヘリック:それじゃあ何個か質問するけど、この島には当時からいるのかな?
ハナ:多分だけど、私は「失敗作」の一人だったからずっと試験管の中で過ごしていたと思う。その時は意識は無かったけど、生きていく上の知識は何故か頭の中にあったの。
ニル:・・・ハナも造られたんだね。
ハナ:ニルちゃんも?
ニル:うーん・・・ハナと一緒!アタシも変な奴の気まぐれでニルになったからね。だからどう生まれたかはどうせ作ったやつはロクでもない奴って事でしょ!ヘリックさんもそういうトコ聞かなくてもいーんじゃない???
ヘリック:あーうん、まぁ確かに根掘り葉掘り聞く必要は無いよね。分かった、ハナちゃんの出生についてはこれでおしまい。沈んでいる間は浸水とかの危険は無かったかな?
ハナ:浮上する前は排水施設がしっかり機能していたわ。たまに浸水していた事もあったけど、この島にはAIがいるの。彼女が管理しているから島が水没する事は無かったわ。
ヘリック:AIか・・・彼女って事は女性人格って訳ね。
ハナ:ええ、彼女は常に監視しているの。でも此方に干渉する事は滅多に無いわ。とにかく監視に徹底しているから。
ニル:友達になれないかな?
ハナ:ええと・・・それは難しいと思うわ。
ヘリック:まぁ、島の管理に徹底してるのはAIらしいが・・・それ以外の機能はあまり見せないのかな?てかさアンニュイ。
アンニュイ:・・・んー?
ヘリック:今何してんの君。
アンニュイ:いやさー・・・折角、重労働な任務から解放されてフツーの護衛任務だし?しばし観光を。
ヘリック:ポテチはいらなくない!?
アンニュイ:コーラも持ってきた(ドヤ顔)
コール:まぁしかし、色々見て回るもの悪くは無いぞ?
ヘリック:マイペースだなほんと。コールちゃんも何気に楽しんでるよね?
コール:調査員としての血が騒いでるんだ。少し撮影くらい良いだろ?
ヘリック:ぶっ倒れて翌日だというのに割とピンピンしてんなあ・・・。
コール:少し羽目を外し過ぎたが、流石に気を付けるよ。
ハナ:とても賑やかで私も楽しく感じるわ。
ニル:やっぱ友達は沢山いた方が楽しいよー。あっそうだ!これハナにあげる。いなりが作ってくれたおにぎりだよ!
ハナ:美味しそう・・・良いのニルちゃん?
ニル:うん!ハナってここから出れないって言ってたでしょ?だからここじゃ食べれない物とか、今度からも色々持ってきてあげる!
ハナ:ありがとう・・・。
ヘリック:すっかり仲良しだね、君達。そうだ、ハナちゃんは何故ニルちゃんを助けようと思ったの?島の外にいる人間を普通なら警戒すると思うけど、彼女が君と同じくらいの背丈の女の子だからってのもあるかな?
ハナ:それも少しあるわ。まず、ほっとけなかったから。水路に流されて端に引っかかっていた所を見つけて、最初は驚いたけど・・・私は、姉さん達に比べてひ弱だから何度も殺されかけた。誰かを傷つける事自体嫌いだったのもあるけど。気を失っているニルちゃんを助けて、その後何が私の身に起きるかも予感したわ。だって、島が浮上した事でもう何かが起きるって知ってたから。いつか終わりは存在する事も・・・。だから、ニルちゃんを助けたのは私の気まぐれ。上手く言えないけど・・・頭より先に身体が動いちゃったのかもしれないわね。答えが出ないまま助けちゃったもの。
ニル:でもアタシ、ハナが助けてくれなかったら多分死んじゃってたかもしれないから。本当にありがと!
ハナ:そんな感謝される事じゃないわ・・・でも助けたのがニルちゃんで良かった。こんなに優しい子だもの。
ニル:えへへ・・・そうかな?いっつも夜叉丸は落ち着きの無いガキとか言うんだけどねー。
ヘリック:親御さん大変そうだね。
ニル:どういう意味それ????
ヘリック:ごめんて、な?まぁとりあえずニルちゃんを助けたのは君の人柄もありそうだね。そこは至って普通の反応だ、お偉いさん方が何を言い出すか分からんから余計な事は言わんけど。
アンニュイ:その方が良さそうだね。変な連中の全く知らないいざこざに巻き込まれるのも嫌だしさ。
ヘリック:君が言うと一層説得力あるね?
アンニュイ:余計なお世話だっつーの・・・。
コール:この島の事は詳しいという事は、何故別惑星の環境を再現したエリアが多く設置されているか知っているかな?しかも近年発見された惑星マキアに存在する「グラン」の様な特異的なエネルギーを利用すると思いきや、それらと関連の無い平凡な自然エネルギーを利用しているエリアも存在する。私はそこがとても疑問なんだ。
ヘリック:亡月みたいな探求心があるんだねぇ。
コール:まぁ・・・惑星リクジニアは私も行ったことのある惑星だが、あそこはフォトンの存在しない星なんだ。だからこそ、とても不可解なんだ・・・。
ハナ:・・・当時、研究していた人々はフォトンを利用する事でダーカー達の反応が強くなる事を恐れていたの。フォトンを使う事で、彼らは敵と認識してしまうから。それなら最小限にしてこの島を維持する・・・そんな事を言っていた気がする。多分、それだけの理由じゃないと思うわ。
ヘリック:ハナちゃんは研究所にあった資料とか目を通した事はあるかな?
ハナ:あまり無いわ・・・。私達のルーツを知る事が出来るとしても、この島から出られない事は知っているから今更理解しても只虚しいだけでしょう?だから敢えて見なかったの。知らない方が幸せって事もあると思うわ。
ニル:ハナ・・・。
ハナ:私は大丈夫よ。だから、私は外の世界の事は全く知らないわ。研究者の名前も過去の話、名前を言われても多分忘れてるからピンと来ないと思う。
ヘリック:それなら仕方ないか。ダーカーの干渉は無かった事は分かったけど、外から誰か来ることは無かった?
ハナ:・・・沈んでいる間は誰も来ることなんて出来ないわ。外部から人が来れない様にしてるから。だから浮上して貴方達以外は誰も見てないの。
アンニュイ:・・・。(ヘリックに『ねぇ何でわざわざ沈んでいる間は誰も来ることなんて出来ないって言い切ったんだろうね?』とメールを送信しました。)
ヘリック:ふむ、じゃあ俺達以外の介入は無かったわけね。(アンニュイに『俺も思った。つまり何か隠してるんだろう、親交は始まったばかりだし、後々に分かっていくと思う。』と返信しました。)
コール:あのエネミー・・・君達はどの様に呼んでいるんだい?
(コールはガラス越しの水中内を泳いでいるヘイダグオ群を指しています。)
ハナ:あれは・・・アポストルスとお父様が言っていたわ。この島の眷属の様なもの。私や姉さん達と違って知能は無いから自然に任せて生きているの・・・私も同類だと思うわ。
ニル:違うよ!ハナは襲ったり誰かを傷つけたりしないから!ね?ヘリックさん!
ヘリック:ん、ああそうだね。危険性は極めて皆無に近い。警戒する必要も無いからね。
ニル:ほら!じょーほーぶの偉い人がそう言ってるから間違いないよ!あ、じょーほーぶって言うのはねー・・・・・・・・・・・・。
ヘリック:(「皆の安全とか守る人とかそんなんだよ」と小声で教えている。)
ニル:・・・?(聞き取れなかった。)夜叉丸の持ってるDVDとか全部見つける事が出来るんだよ!
ハナ:でぃー・・ぶい・・でぃ・・・?
ヘリック:ちょっとこの前の飲み会の話は止めよ?お互い嫁さんに絞められた苦い思い出だからね???
コール:へえ・・・。
アンニュイ:うわっ・・・。
ヘリック:止めてその目。
ニル:ねーねー、そういえば姉さん達って言うけどハナのお姉ちゃんっていっぱいいるの?
ハナ:ええ、でも姉さん達は長い長い島の中での生活で狂ってしまったの。広くとも閉ざされた世界で何も変わらぬ日々で、殺し合ったり弱い子を虐めて殺したり。わざとアポストルスに襲われてみる姉さんも・・・それが嫌で私は逃げだしたの。ここは姉さん達も近寄る事が無い場所。
コール:何故このエリアには君の姉さんは来ないんだろう?地上に出てきた姉さんはいたけど。
ハナ:それは後で紹介する彼が関係しているわ。
アンニュイ:んー・・・それじゃあお父様って言うのは?
ハナ:お父様は・・・私達を作った研究者よ。本名は知らないけど、皆お父様って呼んでいたわ。他の研究者からは「ドクター・ランダル」と呼ばれていたわ。
ヘリック:ランダルという名前は確か・・・資料に載っていた気がするな。重要人物と思える文書は無かったが、今後目にするかもな。
アンニュイ:そーゆー奴ほど、自分のやった事は隠したがるもんだよ。
ヘリック:「影になりきって成し遂げようとした歴史的人物は数知れず」って学校の講義で言われたなあ。
コール:少し長話になったね。
ヘリック:そうだね、そんじゃ・・・ここを進めば彼に会えるのかい?
ハナ:ええ、あともう少しで。
ニル:そうだ、ねえねえハナ~。
ハナ:どうしたの?ニルちゃん。
ニル:あの宝石少し分けて貰えるかな?
ハナ:う、う~ん・・・本人に聞いてみないと分かんないや・・・。
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+ | 交流記録:② |
日時:16:47~
場所:第二下層部絶対監視区域【ティターン・プリズナード】-廃棄研究施設跡「(当時名)龍機兵研究所」 状況:ハナの案内のもと、コ・ラウムが棲息している廃棄研究施設跡に到着。彼と接触し情報収集を行う。 質問内容:
記録:
(一部省略。廃棄研究施設跡に到着し、最深部にある「龍機兵管理室」へと移行しました。) ハナ:ラウム、起きてるかしら?
ラウム:[ああ、起きている。そこにいるのはアークスなのだろう?]
ヘリック:っ・・・ニルちゃん、自分がアークスって事は喋った?
ニル:い、いや喋ってないよ?
ラウム:[そうか、ニル。お主もその者達の仲間だったか。その様な顔をするでない。元から知っていた事だ。]
ハナ:それってどういう事なの?ラウム。
ラウム[いつか、いつかお主らが来る事を予感していた。それだけだ。]
ヘリック:・・・唐突な訪問に謝罪しよう。コ・ラウム。俺はアークスのヘリック。この三人も同じくアークスだ。
ラウム:[ああ、久々の客人だ。動けぬ身である事を詫びよう。]
コール:私はコールだ、一応この星の調査員をしている。
アンニュイ:・・・アンニュイでもエンヌイでもどっちでも良いよ。
ヘリック:適当だな君。
ラウム:[良い。今日は賑やかな日だ。とても気分が良い。]
ハナ:ラウムは・・・この結晶の所為で動けないの。頑張って方法を探しているのだけど・・・ここの資料は難しくて。ずっと動けないのは苦痛だから。
ラウム:[そうでもない、ハナ。以前話しただろう?我は島の脳と対話が出来る。あの娘が様々なものを勝手に見せてくるからな。]
ハナ:でも・・・。
ヘリック:ああ、話してる所すまないが。ラウム殿に聞きたい事があるんだがいいかな?
ラウム:[構わん、何なりと申すがいいさ。]
ヘリック:貴方は・・・惑星アムドゥスキア、「コの一族」かい?
ラウム:[ああ、良くそこまで分かっているな。我はコの一族、同時に・・・異端者として迫害を受けた者さ。]
ヘリック:迫害だって?
ラウム:[情けない話だ。ダーカーによって同族達が狂い、それらをアークスが招いた災厄だと信じ込み、交流を断絶させたのだ。全く、情けない話よ。]
コール:今はダーカーによる狂化を治す方法が確立し、それがキッカケで龍族との関係も修復しつつある。それはもう過去の話さ。
ラウム:[病はやはりダーカーによるものだったか。今となっては笑い事であったか。そうなれば、ニル。お主の話は嘘では無かったな。]
ニル:あー!やっぱり疑っていたんだねラウム!バクは実際の人物です~!
ラウム:[すまぬな。ロの一族がまさかアークスと邂逅しているとは思わなんだ。そして、お主らは疑問に思っているのだろう?何故流暢に話しているのかと。]
ヘリック:ああ、それは思った。本来龍族はアークスとの交流方法で念話を利用しているが貴方の場合、念話ではあるが特に区切らずに会話が可能だ。
ラウム:[本来、我らが会話する言語はお主らには理解できぬものだ。我はこの牢獄に閉ざされ、そしてハナと話すようになって幾年月を重ねた身だ。その中で流石に我も理解する者だ。お主らの言葉を。]
コール:まさか・・・私たちの言葉を会得したって事なのか?
ラウム:[ハナが教えてくれた事は、一つも忘れておらん。]
ハナ:ラウム・・・私が普通にお喋りできるようにしたいって言ったから、凄い頑張ってくれて。
ヘリック:つまり・・・アークスの言語を理解したうえでそれを念話しているって事か。たまげたな・・・。
ラウム:[それ以外、する事が無かった。偶然とはいえ、ハナと出会えたことが幸運とも言える事なのだ。]
ハナ:私は、ラウムしか自分の気持ちを言える相手が居なかったから、とても気持ちが救われたの。
ラウム:[ニルよ、お主には感謝している。良き友を得たな、ハナ。]
ニル:もー感謝される事じゃないでしょ!アタシは友達になる事は感謝される事って思ってないからね?だって当たり前の事じゃん!
ラウム:[・・・ああ、その通りだな。]
アンニュイ:にしても、何でここに閉じ込められたの?
ラウム:[愚かな理由さ。我はコの一族でありながら外部のお主らを快く受け入れておった。交流断絶後も、我を気に掛ける者がいてな。規約を破ってでも我に会いに来る変わった者だった。何時だったか忘れたが、奴を無理矢理返そうとしたんだろう、複数人が奴を取り押さえ、船へと乗っていった。我は聞き捨てならん事を聞いた、「違反者は人として運用する必要なし」。故郷の掟も輪廻転生も、どうでも良くなったのだろう・・・その船に忍び込み、奴を救おうとした。ああ、それが間違った選択だったのだろう。それからだ。我はこの様な身体にされてしまった。決して死ねず、故郷へと帰れぬ成り果てとしてな。]
ニル:・・・・・。
ラウム:[何故お主がその様な顔をするのだ、全く。]
ニル:ラウムは・・・アタシ達アークスに関わってなきゃ、こんな長く苦しむ事は無かったのにって・・・。
ラウム:[いらぬ心配だ。我は後悔などしておらん、こうしてハナやお主らと会えたからな。やっと、救われるのだろうさ。]
ヘリック:なぁラウム殿・・・あまり言いたくは無いと思うが、仲良くしていたアークスと、貴方をその身体にした人物の情報とかは覚えているかい?
ラウム:[・・・フラティラリアと言ったか。あの時以来会う事も無かった。我をこの様にした者はそうだな・・・コラプサーと名乗っておった。]
ヘリック:コラプサー!?
コール:・・・っ!
アンニュイ:よりによって・・・。
ラウム:[やはりな、お主らを造った者の一人であるだろう。恐るるに値する輩である事は理解しておる。]
ハナ:・・・。
ニル:ハナ?大丈夫?
ハナ:う、うん大丈夫だよ・・・。
ヘリック:虚空機関の事も、知っていそうだね。
ラウム:[察しが良くて助かる。ああ、出来る事ならば我の手で屠りたいものだがな。]
ヘリック:そうできる様にも、俺達が協力しよう。
ラウム:[頼むぞ、アークス]
ヘリック:それともう一つ、君達二人以外にこうやって話せる者はいるかな?
ラウム;[残念ながらおらぬな。島の脳は結局、監視者として動くのみの哀れな者よ。]
ヘリック:そうか・・・色々教えてくれてありがとう。今後もまた聞くことがあるかもしれない。
ラウム:[構わん。そうだ、一つ頼みがある。]
ヘリック:何かな?
ラウム:[・・・・・ロ・カミツ様に、あのお方に会いに行ける者がいれば、伝えてほしいのだ。帰る事の出来ぬ愚かな我を、お役に立てぬ身となった事を・・・申し訳なく存じていると・・・。]
ニル:ア、アタシが伝える。だから・・・気に病まないで、ラウム。
ラウム:[お主には、面倒を掛けるな。]
ニル:友達だから、気にしなくていいよ!
コール:本部で会議もあるし、急がないとな。
ヘリック:そうだね。それじゃあ二人とも、本当にありがとう。
アンニュイ:また会おうー。
ハナ:うん・・・またね。
ニル:ハナ!次来た時もね、またお土産持ってきてあげるから!じゃーねー!
ハナ:・・・ありがとね、ニルちゃん!
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