い:第三次島内探索-第一下層中央区域【モレグ】セクター1~2

い:第三次島内探索-第一下層中央区域【モレグ】セクター1~2


監視員及び通信者:ヘリック
現場調査員: エクト(現場指揮)、亡月、アンニュイ、コール、マーレ、ニル、バク、クラルス、フアン

前記:今任務の目的
目標ポイントの調査及び内部情報の確保
敵性反応の対処
セクター1~2の現場解析及び参考資料物の回収

概要
今任務では第一下層区域にて未開拓地であるセクター1~2への探査を行います。
また、亡月が開発した「界忌滅牙付加オプション」の試用の為、現場にて界忌種を発見次第実施テストが行われる予定です。
島外での界忌種討伐任務を担うメンバーも同じく使用する事となっています。

探査報告
日時:A.P.240/10/21
場所:
+ 第一下層中央区域【モレグ】
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  • 8:23
調査チームは第一下層中央区域【モレグ】に到着。ハナは先日に予め調査に赴く事を伝えていた事から、先にセクター1にて待機しております。現場案内役としてハナに協力してもらう事とし、島内探査を円滑に進めていく事を目的としています。
エクト:えー、ヘリックさん。現場に到着したぜ。

[ヘリック]:無事着いた様だな。一日通してテレポーターに危害は加えられてないという事は、ハナちゃんの言う通りここは安全地帯って訳か。

亡月:アブルももう出現しないって事は、昨日倒したのがここ一帯の残党って訳か。

マーレ:お~~!ここスッゴイね~、この水槽って上まで続いてるんだ~。

ニル:ほらここの大きな魚ね、アタシ捕まえて食べたけど美味しかったよ!

バク:大根おろしと醤油で一気に米を平らげたら最高だよな・・・。

亡月:・・・なぁ、ヘリック。大丈夫なのか?この三人。

クラルス:おっほぉ~~~・・・!何ですかここは沢山の惑星の一帯を再現したエリアを所有してるなんて・・・色んなエネミー達がうろついてるって事は・・・しっかりメモを取らないとですねフヒヒ・・・。

エクト:いやこっちもアレだと思う。

[ヘリック]:ははは・・・。

コール:はぁ・・・今回は二つのセクターを調べるだけだからまだ大丈夫と思うけど。

フアン:敵反応等は解析出来ていないんですよね?

[ヘリック]:だね、此方からのレーダーはアテにならん。そこにある局地式熱源反応感知器、マップ掲示機(3D搭載)、ネフィリズ・サーチネクトを活用してくれ。

エクト:しっかし大掛かりな装置を用意したもんだなあ・・・。

亡月:こいつらを先程から作動させてるが・・・ふむ、まずセクター1「イルネス」には熱源反応が多数存在する。原生生物若しくは界忌種か・・・セクター2「リクジニア」は熱源反応は無いが・・・フォトンとは違うエネルギー反応か?まぁ行かなければ分からないだろう。ネフィリズは小型だから現地で稼働させるとするか。

[ヘリック]:んじゃ先にイルネスの調査に当たってくれ。光の無い惑星らしいからね、そこに棲息するエネミーに注意してくれ。

ニル:クラルスはフォースなんだっけ?光って歩けば解決だね!

クラルス:あのー・・・フォースは松明代わりでは無くてですね・・・。

ニル:え~・・・じゃあバクが火を吐いてそこらへんの。

バク:駄目だからなそれ!火事になるでしょ!

マーレ:ふふ、そんな時には私に任せて!手から水が出せます。
(両手から噴水の様に水を排出しています。)

三人:おお~~~~!

コール:それ手品じゃないか。

マーレ:あれバレた?

エクト:・・・両手から潮吹いたな。

クラルス:し、しししし潮!?今なんと!!!!???

亡月:・・・もういいわ先に進むぞ。

エクト:ごめん嘘だって!んじゃヘリックさん行ってくるんで。

ヘリック:大丈夫かなあ・・・。
+ 下層エリア:別惑星環境再現型自然保護区Ⅰ【イルネス:文明遺跡】~【イルネス】研究資料保管室
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  • 8:47
ハナと合流完了。彼女によると原生生物は特殊なフロアに飼育されており、施設フロアに侵入する事は無く界忌種も現地点で出現していないとの事です。調査チームは一先ず施設フロアにて情報収集を開始しました。
ニル:ハナーーーーー!!!!おはよう!!!

ハナ:ニルちゃん、おはよう。

クラルス:ほおほお・・・こちらがハナちゃんですか・・・花が頭に生えてて可愛いですねぇ・・・人外娘としてポイントが高いですぅ・・・ふひ。

エクト:あークラルスちゃんは接触しないでねー管理官命令だからねー。

クラルス:酷くないですか!?私は創作において重要となる資料を求めてウンヌンカンヌン

亡月:ゴタゴタ五月蠅い、そのピンク髪をちりめんじゃこにするぞ。お?

[ヘリック]:おいおい徹夜明けで機嫌悪すぎでしょ、冗談はやめなって。

エクト:いやこれ冗談の顔じゃない!度重なるエナドリ生活で機嫌がマッハに悪いよこれ!マジで燃やす気だ!

クラルス:いやぁああああああ私の髪を掴んでいいいいいいいいい!!!

亡月:酒のつまみにしてやっからなあ?

エクト:バク君も止めてこれ!

バク:やべえ!すげえ力なんだけど!

亡月:残念だが冗談だ。
(咄嗟に掴んだ髪を離し、被害者と制止者の三人は転倒しました。)

コール:喧嘩してないで早く行かないか?

亡月:ほら仮面を見て判断しな。

エクト:今切り替えるのは卑怯じゃない?

[ヘリック]:駄弁りながらでも良いから進んでね。

マーレ:ハナちゃん、アタシはマーレっていうんだ!よろしくね!

ハナ:ええ、よろしくね。貴女・・・。

マーレ:ん?

ハナ:ううん、なんだか仲良くなれそうで。ニルちゃんと同じく元気いっぱいな感じがするわ。

バク:な、なあ!お、俺ロ・バクって言うんだけどさ!その名前をくれた奴ってさ。

ハナ:・・・その角と翼は龍族・・・なのかしら?

バク:ああ、あの・・・ラウムってさ・・・その。

ハナ:歩きながら話すわ。彼にもしっかり紹介したいし。

バク:サンキューな・・・。

ニル:どうしたの?そんな顔して。

バク:お?そんな顔してたか?そんな事より早く調べてラウムに会いに行こうぜ!

ニル:おう!

コール:・・・ヘリックさん、バク君はラウムの事で何か。

[ヘリック]:特には。一族のトップと話はしたらしいけど、詳しくはね・・・。

コール:そうか・・・。

エクト:まぁ、会えば解ると思うしな。

亡月:ここは制御装置が無さそうな気がするしな。存在理由は知っときたい。

  • 9:02
【イルネス】研究資料保管室に到着。室内は荒らされている形跡は見られず端末データも確保する事が出来ました。各部屋を探索すると、【イルネス】にて発掘された遺跡データや原生生物の生態分析文書等の資料関連物が発見されました。非常食用倉庫の中身は殆ど無く、【モレグ】を生息地としていたハナが食料としていた事が判明しました。
エクト:食糧庫・・・では無く非常用なんだねここ。

ハナ:ここの食料は袋を開けるだけであったかい料理になるから・・・とても好きだったわ。でも、とうの昔に無くなっちゃって・・・。

ニル:キレイに空っぽだねー。

亡月:ほお、発熱作用の非常食か・・・光歴からあったのか?しかも保存期間も異常に長くないか?流石に一世代くらいが限界と思うが。

ハナ:特に味に問題が無かったから気にしなかったわ。私自体が貴方達と違って普通じゃないのもあるけど。

[ヘリック]:うーん、島の中だけ時間の流れがズレているとか?

亡月:他の住人にも聞いてみる必要があるな。

クラルス:皆さん食事関係で結構夢中になるんですねー。

エクト:えっ当たり前じゃん。

バク:飯を食わねば戦も出来ぬ、だろ!

ニル:お肉最高!

フアン:得しかない食事は特に重要ですよ。得ですから。

アンニュイ:・・・しょうゆマヨ味も馬鹿に出来ないな。(ポテチに夢中になっている)

マーレ:あっ一口ちょーだい!

アンニュイ:えー一袋しか無いからさー・・・。

ニル:アタシもー!ハナも食べてみて!

クラルス:・・・あれ?私変な事言いましたっけ?

コール:いやそんな事は無いぞ、苦情は人選したヘリックさんへ。

[ヘリック]:ごめんて。外の調査は他の子達に任せたくてね。

亡月:んじゃー先行ってるわー。

  • 9:13
端末データ内容を本部へ転送後、惑星生物飼育エリア前へ到着。ガラス越しの現場は光から遮断されており、内部を確認する事は不可能でした。しかし、局地式熱源反応感知器を使用すると多数の熱源反応を感知しており、設計上内部への侵入は危険であると判断され、見送り扱いとなりました。
[ヘリック]:まあ今回は資料集めだしね。俺もイルネスの事は知ってるけど余所者の侵入=死って感じだっけよ。

亡月:惑星自体が誰も寄せ付けぬ世界を造っているからな。

エクト:他の自然保護区とは全く違いますね・・・何てかこう、保護区にしては施設の中みてえだ。遺跡は確かにそこらへんにあるけどよ。

クラルス:イルネスは古代の知的生命体が残した遺跡ならば、これらを指しますが、現在は視覚を失い本能に従う生活を選んだ原生民と聞いています。遺跡自体までも保護区の中に設置させたのは本格的に再現する為なのでしょうか?

[ヘリック]:確かにね。管理者の思惑は分からんし何故イルネスを島の中に入れたのが疑問だ。エネルギー生成で考えれば只でさえ酸素の薄い環境で資源も乏しい星なのにさ。

亡月:酸素の薄い環境という所に着眼点を置いたんじゃないのか?まぁ、ぶっちゃけ制御システムも設置されてないんじゃあ調べるにも本筋から離れそうだがな。安心して良い所は、こいつ等は「光のある環境に入る事は出来ない」って事だな。

エクト:待って変なフラグ立てるの止めない???

亡月:んじゃ今殺すか?こいつら。

バク:お?俺の出番?

ハナ:ま、待って!彼らは自らのテリトリーから決して出る事は無い筈だから大丈夫よ。

亡月:お、知ってたのか。あいつらは現惑星でも自らのテリトリー以外からの移動は滅多に無いんだ。

ニル:凄いねハナ!

ハナ:ううん、暇だったから少し本を読んだだけ・・・。

マーレ:ほ~・・・ふむふむ、奥が深いなぁ・・・。

コール:本を逆さに読む馬鹿がいるかコラ。

マーレ:あいた!

[ヘリック]:あれ?フアンは?

エクト:ああ、単独で保護区内に侵入して調べて貰ってた。もう戻ってくるぜ。

フアン:というかもう戻ってましたけど。ハイこれ、映像も撮りましたので後で確認してくださいね。

亡月:ああ助かる。

エクト:え…普通にビビらない?俺ビクってなって腰抜けたんだけど。

フアン:だらしなさ過ぎです。諜報員なんですから。

エクト:ははは・・・。

バク:・・・デケ。

フアン:?どうしましたか?

バク:なっななななな何でもねえよ!てか近づくなよ!

フアン:はい?

バク:言ってる傍から!!!!だからむっ・・・むむ・・・ねが。

フアン:む?彼は何を言いたいんですかね?

ニル:さぁ?

マーレ:わかんないなあ。

フアン:全く、目を見て話してくれませんかね!
(フアンはバクの襟元を引っ張り、顔を近づけます)

バク:ほげぇええええええええええええっっっっ!!!!!!
(鼻血を噴出して意識消失しました)

[ヘリック]:え?

亡月:は?

エクト:ええ・・・・。

ニル:うわまたかよ。

ハナ:わっわわあわわわわわ!!!大変!!!バク君が!

クラルス:初めて見ました・・・漫画的鼻血噴出・・・虹が見える・・・!

エクト:メディーーーーーーーック!!!!

亡月:いねえわボケ、アークスならスタアドでもぶん投げろや。

コール:まぁ息はしてるな・・・。

[ヘリック]:なにこれ。
+ 下層エリア:別惑星環境再現型自然保護区Ⅱ【リクジニア:妖精神殿】~各施設~制御システム保管区【システム6:特殊変換炉】
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  • 9:45
【イルネス】での資料収集が完了し、調査チームはバクの快復が完了された事を確認後セクター2へと侵入していきました。セクター2である別惑星環境再現型自然保護区Ⅱ【リクジニア:妖精神殿】の空間規模は約11m²と予測。神殿と思われる巨大な建造物の周囲には夥しい規模の魔水晶(惑星リクジニアでしか存在しない特異物質)が存在しており、それらが発光し合い独特の光景を映しています。
自然環境は存在せず建造物の中も魔水晶により進行不可である為、最深部への侵入は不可能とされています。
近隣施設には「魔水晶研究室」「リクジニア総研究部」「制御システム保管区【システム6:特殊変換炉】」が存在します。
コール:妖精神殿・・・やはり造形もそのままじゃないか。

亡月:ああ、リクジニアには行った事があるんだな。

コール:私の魔術もこの星が発祥でもあるし、このルーンピアスもこの星でなければ作れなかった。云わば延命処置を施してくれたと言うべきか。とても美しい星さ。ダーカーとは違う問題を抱えているが、私達の様に種族関係なく手を取り合って戦い、生きている。だからこそ、この島に穢されたくないという気持ちもある。

[ヘリック]:この魔水晶は事前に調べさせて貰ったけど、フォトンスフィアと比べてエネルギー量が数倍持ち合わせているらしいんだ。ただこれをフォトンの様にメジャーに活用させる技術は実現叶わずだけど。

コール:あの星の技術でしか活用出来ないと思う。それだけの歴史もあるからな。

マーレ:凄いね、周りが水晶で囲まれている・・・。

クラルス:クリスタルとは違う成分なのでしょうか・・・?輝き方が独特で見た事もありませんよ。

ニル:ピッケル持ってるよ!!!

バク:これだけあれば焼肉何年分だろうな・・・。

アンニュイ:永遠にポテチ食えるのでは。

エクト:君達って本当気楽だよね。

フアン:個人用に所持するのは任務外行動として後ほど回収されますよ。やめておいた方が良いです。

エクト:そういってなんか回収してない?結構な量だけど。

フアン:分析対象物でしょう?

エクト:え、うん・・・。

亡月:まぁ少しばかりくすねても量が量だしな。

[ヘリック]:やっぱり建物の奥に侵入するのは難しそうかい?

亡月:無理だな。水晶が入口自体を塞いでいる。爆弾物でもありゃあいいけどな。

エクト:まぁ今回はエリア把握がメインだしね。なぁハナちゃん、他の施設は普通に行けそうかな?

ハナ:ええ、大丈夫だわ。三つの部屋があってそれ以外は水晶で通れなくなっているけど・・・。

エクト:ヘリックさんとりあえず一つずつ調べてくるわ。制御システムは多分魔水晶を利用してそうだけど。

亡月:エネルギー対象は確かにな。だがこれだけの魔水晶をどう生成してんだ?

コール:リクジニアでは資源の一つで自然生成物の筈だ・・・環境を再現した程度でここまで生み出すのは疑問しか出てこないな・・・。

[ヘリック]:頼んだぞ皆。しかし原生生物が居ないと断定出来ない。注意して調査してくれ。

  • 10:02
魔水晶研究室では【リクジニア】の歴史、種族、資源、世界環境等の資料物が保管されており、魔水晶を分析しフォトン変換技術までの研究資料が残されておりました。しかし端末データに残されたデータは解析不可能までに破損しており、具体的な内容までは読み取る事は出来ませんでした。
コール:残念ながら変換の仕組みは分からず、か。まぁ解析されてリクジニアに目を付ける連中が出てくるよりかはマシか。

バク:読めねえ・・・頭痛くなって来たぜ。

エクト:大量出血したんだから無理すんなよ。

クラルス:というか研究室にしては広いですねえ。設備も人が住めそうですし。

[ヘリック]:【ルヴェリッサ】みたいに宿泊施設が設置されてる研究室が結構あったよね。本当研究者は便利性に拘る。

亡月:そういうもんさ。研究を捗らせる為に手段を選ばんからな。

エクト:いやナキさんは研究一本で他怠りまくってるんじゃないの。

亡月:は?何言ってんのお前。私の何処が怠ってるって?

アンニュイ:いや凄いね、タバコ吸いながらエナドリがぶ飲みする人初めて見たかも。

フアン:それ6本目では?モノメイトではあるまいし。

[ヘリック]:てか飲むくらいなら寝てくれよ、ね?俺が知ってる限りじゃ寝ないで4種くらい新開発してたよね?

亡月:馬鹿野郎、6種だ。

一同:寝て!!!!!!

  • 10:23
制御システム保管区【システム6:特殊変換炉】に到着。設備は従来の制御システムに酷似しておりますが、荒らされた形跡は無く、自動ドア等の周辺機は正常に機能しております。端末データより「フォトン変換技術の確立に伴う島内でのエネルギー使用対象設備の概要」と「他セクターに棲息していた死亡済エネミーの残滓フォトン還元による魔水晶増幅式」について記載されています。端末データの内容量は膨大かつ解析に時間を要する為、フアンは周囲の警戒態勢を取り、調査チームは周囲の探査可能箇所の捜索を行っています。
コール:死んだエネミーが所有していたフォトンを利用してエネルギーを魔水晶に・・・?

亡月:なるほど、題名だけでは手間暇かかる作業と思ったが魔水晶の性質を利用して総エネルギー量を倍増させているって訳か。面白い仕組みを考えるんだな。

クラルス:でも何でわざわざこんな事を?ぶっちゃけてしまうんですが、今の所発見した研究物って比較的ルーサーの様なアークスを脅かす様なスケールは無いというか、地味というか。

[ヘリック]:良い所に目がいってるね。俺もそれは以前から疑問に思ってた、この時点で確認された実験内容は新たなエネミーを生み出すくらいでヴォイド程のスケールは無いんだ。まぁ惑星ウォパルは元々生物実験がメインってのもあるからね。

亡月:そう、結局はフォトナーがダーカーに対抗する為に兵器を開発していた要塞だ。その技術を利用して幅広く古めかしい研究をしていたんだろうさ。だが、世間には晒せない技術が盛り沢山だがね。

コール:・・・そんな研究をしても、生まれた子は辛いばかりだ。亡月博士、貴女には悪いがこの島の研究者も、コラプサーもろとも私は嫌悪感しか抱かない。今を生きる者達の枷になる者など。

亡月:ああ、アンタならそう言うと思ったさ。それに、研究者の中にはアンタみたいに家族思いが居た方がずっと良い。私はそういう発想が出辛いから、しかしコラプサー達の行為に賛同する気も無いがね。確証はないが期待に及ばん気がするからな。

ハナ:・・・お父様も、コラプサーも何をしたかったのか結局分からなかったわ。

エクト:当たり前さ、あのヤトノさんが差し違える事を覚悟で一回ぶっ殺したのがコラプサーだしな。

アンニュイ:え?そうだったの?

エクト:ホムは勿論知ってるぜ、まぁアイツも「研究者って時点でたかが知れてる」って冷めた発言だけどよ。

マーレ:ホムホムってなんだろうなー、私少し喋っただけだけどうーん・・・諦めてるって感じ?だからほっとけない感じするんだよね。

[ヘリック]:機構島の話が出てからだよね?

エクト:まぁ・・・コラプサーの事は「まだ人として接してきた相手」って言ってたしな・・・昔のアイツの事は良く知らんし敢えて聞いてねえし。

マーレ:ホムホムって昔何してたのか気になるな~・・・。

[ヘリック]:まぁ、本人から聞いてね。なんてか。

エクト:あー・・・うん、あいつ自身は気にしないけど。

マーレ:そっか~・・・まぁアタシも過去話聞かれたらちゃんと答えるから!

コール:マーレはダメ、良い?

マーレ:でもアタシさ、さっき言いそびれたけど・・・コール、アタシね研究で生まれたけど辛い事ばかりじゃないから大丈夫だよ!毎日色んな事あって、どれもこれも新鮮で新しい友達だって出来たし!

コール:マーレ・・・。

ニル:アタシと仲間じゃん!アタシもねー身勝手な男に造られてロクな目に合わなかったんだ!でも今は大事な家族が出来たから、いっつも楽しい!

マーレ:そうなんだね!アタシも大事な家族がいるの!仲間ー!

ニル:なかまー!

バク:良かったなぁニル・・・良い友達出来て・・・。

エクト:ほらタオル使えよ、うっそ鼻水まで拭いてんじゃねえ!

クラルス:どちらも造られたという事は非人道的な輩に無法な扱いを受けた可能性が・・・。

エクト:はいクラルスさーん端末データの採取怠らずにーーーーー。

ニル:そういえばさ、マーレは何でこの島に来たの?みんなは頼まれて来たっていう人多かったけど、そんな感じ?

マーレ:んーとねえ、アタシは元々この惑星の研究施設で生み出されたんだ。でも、その研究者から逃げて彷徨ってて・・・そしたら海王種の皆に拾われたの。普段からアークスに姿を見せない臆病な皆で、なのにアタシの事を守ってくれたの。そこでマキローナっていう原生民のおばあちゃんと出会って、色んな事を教えてくれた。コールに拾われるまでお母さん代わりしてくれたけど、今みたいに明るく無くて素直じゃなかったから沢山迷惑掛けちゃったのが心残りかな。

コール:そんな事は無かったと・・・思うよ、私は。

マーレ:・・・この島はマキローナのお墓に向かって動いてるって聞いて居ても立っても居られなくなったの、だからアタシはこの島をどうにかしたい!って思って参加したの。

ニル:・・・アタシも、アタシも手伝うよ!アタシはハナを助けたいって気持ちもあって頑張ろうと思ったけど、マーレの事も頑張って手伝うよ!

マーレ:ニルちゃん本当!?アタシもハナちゃんの為にだって頑張るから、一緒に頑張ろうね!

ニル:うん!アタシ達で頑張る!

ハナ:ど、どうして二人して私の手を繋ぐのかしら。。。

二人:何となく!

ハナ:ええ・・・。

エクト:あれどうしよ。

バク:ああなったら止まらねえぞ。

エクト:てかバク君そわそわしてない?

バク:え?いやそんな事はねえし・・・。

[ヘリック]:ここでの探査はエネミー出現予兆も確認されてないし、ラウム君の元に行っても良いんじゃないかな?ニルちゃんとハナちゃん着いて行っても。

バク:で、でも分散しても大丈夫なんか?

エクト:フアンに確認してもらってるが、今んとこエリア内にエネミーは存在してないみたいだし大丈夫じゃねえかな?なぁナキさん。

亡月:だな。探知機も反応してないようだ。もしもの時に専用の通信機を使ってくれれば対応するし、オペレーターもいるからな。

バク:・・・すまねえ、恩に着るぜ。

マーレ:あー、あの!アタシも着いてってもいいかな?龍族のラウムさん・・・に少し聞きたい事が。

ハナ:ラウムはなんでも答えてくれる子だから、大丈夫だと思うわ。

[ヘリック]:んじゃハナちゃん、ニルちゃん、バク君、マーレちゃんの4人は廃棄研究施設跡に行くわけだね。

コール:気を付けるんだよ。

マーレ:勿論!

アンニュイ:お土産よろしく。

エクト:やっと喋ったと思いきやまた要求するんかい!

ニル:余裕でめっちゃマグロ釣ってくるね。

バク:マグロ、ご期待ください(めっちゃ良い声)。

ニル:ぶふっwwwwwwwwwwwwwwwww

エクト:クッソ似てんだけどwwwwwwwwwwwww

[ヘリック]:ばっwwwwwwかwwwwwwwおいやめろよ今カスラ司令近くにいんだからwwww

クラルス:(あまりの不意打ちでツボって呼吸困難になってる)

マーレ:ぷっふふ・・・ダメ・・・なんか顔もそれっぽい・・・くっww

バク:わかる。(わかり哲也)

コール:ここ安全地帯で良かったな・・・。

ハナ:皆大丈夫かしら・・・?

アンニュイ:だ、だだだだいじょうぶだよ・・・クッ。

[フアン]:(モニター越しに見ているが笑いを堪える為必死に太ももをつねっている。)
+ 第二下層部絶対監視区域【ティターン・プリズナード】:龍機兵研究所
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  • 10:52
4名はコ・ラウムの棲息する界忌龍研究所へと到着。道中エネミー出現予兆等は無く通過する事が出来ました。また、ハナ曰く「ラウムの気配を感じて皆ここを避けて行く」との事です。
現地在来者:ハナ、ニル、マーレ、バク
オペレーター:ヘリック
ラウム:[来たか、ロの一族よ。久方ぶりに同胞と巡り会えるとは夢にも思わなかった。]

バク:本当だったんだな・・・カミツ様みてぇに流暢に念話出来るってのは・・・!

ニル:バクまで信じてなかったのー!も~~~。

ラウム:[はっは。一度見ぬものを信じさせるには至難の業だ。同胞と会わせてくれて感謝する、ニル。]

ニル:えへへ~。

ラウム:[その者、そうかお主・・・]

マーレ:えっと・・・。

ハナ:ラウム、この子はマーレって言うの。

ラウム:[ふむ、そうかそうか・・・お主も苦労したのだろう、どの様な研究者であれ今を生きるお主は・・・そうさな、希望に満ちている事は確かだ。生まれが生まれでも、運が良かったのだろうな。]

マーレ:わ、私何も言ってないのに・・・分かるの?

ラウム:[勘、と言うべきか。まぁ気にするな、母代わりが巫女を祀る役を担っていたのだ。一応教え込まれた癖だろうさ。すまんな、つい言わんで良い事も口走る。]

ハナ:ラウムは冗談が好きなの、こうやって気を遣うのかからかうのか良く分からない事ばっか言うから時々困っちゃうわ。

ラウム:[そう言うな。それを面白がって静かに聞いておる者も彼奴もおる。のぉヘリック?]

[ヘリック]:ははは・・・バレてたか。まぁ今回はバク君が会いたいってのと、マーレちゃんが聞きたい事があるらしいから俺は黙ってるんだ。只の見守りさ。

ラウム:[ほぉ?では先にロの一族よ、コの一族である我に会って昔話に花咲かせるか?]

バク:そんな事をしたい訳じゃねえ!俺は!俺はアンタを・・・アンタを知っていたんだ。

ラウム:[我なんぞを知っておると?]

バク:ああ、アークスとの交流断絶が起きて尚、アークスとの交流を諦めず同族から迫害を受けたにも関わらず・・・最期まで交流を続けた龍族の話を・・・俺は小さい頃それを聞いて、いつの日かアークスってモンになりたかったんだ。大事な故郷を守る力を手に入れてえって・・・!そしてアンタを・・・。

ラウム:[それ以上言わんでも良いぞ、バク。そうか・・・我の情けない醜態がそう広まっていたのか・・・。ははは・・・母代わりに申し訳ない事をした。元より孤独だった我を養ってくれた母代わりに結局、謝れんかった事が未練だ。]

バク:もう、アンタを知ってる奴は少なかった。でもなカミツ様は。

ラウム:[待ってくれ、カミツ様が?我を?]

バク:ああ、ロの一族に意見を申し出た勇敢なコの戦士が突然居なくなったんだ。俺はニルに言われてカミツ様にアンタの事を伝えたんだ。それで、伝言を頼まれたんだ。



「私は、もう怒っていない」と。



ラウム:[・・・・・・っああ、カミツ様。]

ニル:ラウム・・・ごめん、アタシ。実は言っちゃだめって言われた事も伝えたんだ。

ラウム:[そうか・・・それは構わんよ。]

ハナ:伝えちゃいけない事って?

ラウム:[文明を重んじる我らは本来、名前を異種族に伝授させる事を良しとしていなかった。]

ハナ:それって・・・。

ラウム:[安心しろ、ハナ。我はもう龍族では無い、だがお主と家族の儀として名を与えた。細かい事を今更気にする事でなかろう。]

マーレ:ハナって名前は、ラウムさんがあげたんだね。

ラウム:[良い名だろう?この一帯に咲く花は長く囚われた我にとって希望そのものだ。時間と共に移り行く色彩に心を踊らされる。そうさな・・・ハナと出会ってからそれは益々充実したものになった。]

ハナ:ラウムやめてよっ・・・恥ずかしいから。

ラウム:[愚か者である我に、死に切れぬものを残した運命を・・・呪える事が出来るだろうか?]

バク:そうか・・・んじゃ、益々俺はアンタを絶対助け出して!絶対幸せにしてやらねえといけねえ!

ラウム:[言うじゃないか、若造よ。]

バク:ったりめえだ!俺はな、アンタが叶えたかった夢を継いだつもりで今まで頑張ってきた。なのにアンタがこんなんじゃ絶対に意味がねえ!だから絶対に助けてやる!ハナと一緒にな!

ラウム:[ククッ・・・ハハハハハ!!!なんと大馬鹿なロの若造だ!若き頃の我以上に大馬鹿者だ!気に入った!ならば期待してやろう、お主の行く末も含めてな。]

バク:上等だ!その結晶もぶっ壊してやっからな!

ハナ:ラウム、楽しそうね。やっぱり同じ一族の人がいるからかな?

マーレ:故郷の話が出来るのは凄い嬉しい事なんだと思うの。良い事も、悪い事も。

ラウム:[お主ら4人、とても良い顔をしておるな。そう思わんか?ヘリックよ。]

[ヘリック]:そちゃそうさ、良い子達だからね。

ハナ:私は子供じゃないって言ってるのに・・・もう。

ニル:でもハナってアタシよりちっちゃいじゃん~。

ハナ:ニルちゃんナデナデしないでよ~、恥ずかしいわ。

ラウム:[マーレといったか。お主は何を聞きたく、ここに来た?]

マーレ:アタシは・・・ねえラウム!ええと・・・猟犬って言葉に記憶はない?

ラウム:[猟犬・・・?]

[ヘリック]:っマーレちゃんその話を何故!?

マーレ:マキローナと友達だった人がその組織にいたって事は聞いた事があるから!それに、その人はアタシが生まれた研究所の事も知ってる可能性もあるなら、この島の事だってもしかしたらって・・・。

ラウム:[そうか、研究者を知りたかったのだな。すまぬ、思い当たる者はおらんのだ。]

マーレ:そっか・・・。

ラウム:[他の手掛かりを掴めば、何か判るかもしれぬ。落胆せずに情報があれば、教えてくれぬか?]

マーレ:・・・っうん!ありがとう、ラウム。

ラウム:[では、以上という事か。]

ニル:アタシまだここにいたいな~、ラウムともっとお話ししたい!

バク:お、俺も・・・。

ハナ:でも向こうで色々調べないと・・・。

[亡月]:あー、聞こえるか?

バク:あ、ナキさん。

[亡月]:こちらは丁度調べ終わったところだ。だから今回の任務は終了ってとこかな?

[ヘリック]:ああ、そうだね。一旦終了という事で各自休息を取ってもらうかな。次は問題視している第二下層部の方だからね。

ハナ:私も行ったことの無い場所・・・。あそこには姉さん達がいるから気を付けて。

ニル:仲良くはなれないのかなあ。

ハナ:ただ絶望の毎日に狂ってしまったから・・・だからせめて、殺して救ってほしいの。

ニル:・・・・。

マーレ:やっぱり、辛いよね。

バク:本当は、命も救ってやりてえけどな。

ラウム:[お主らは、お主らの正しいと思った道を歩めば良い。己に嘘を着く事は生涯の後悔と為り得る。]

バク:・・・そうだな、戦いは俺に任せてくれよな。俺は後悔せずに突き進んでやっからな!

ハナ:・・・頑張ってね、皆。

[亡月]:そういや、島外でエネミー出現反応があったらしいな。

[ヘリック]:ああ、既に手配はしているよ。何せ界忌滅牙の本領発揮になりそうだから皆気合が入ってるよ。

[亡月]:休息がてら、試作品の実施テストの拝見とさせて頂こうか。
最終更新:2019年01月05日 14:06