+ | システムガーディアン対策、研究棟について |
ヘリック:それじゃあ始めるか、まずは皆お疲れさん。他の子達は欠席扱いかな。
エクト:バティ、ミッケは後々俺から話を聞くからと言って飯に行っちまった。
ホムンクルス:クラルスさんも原稿がナントカとか。
ヤトノ:フアンとランジュは引き続き島の動向調査を続けている。拠点周辺のみと指定しましたが特に異変は無さそうです。
ヘリック:ああ、それじゃあ一旦帰還して貰った方がいいな。
マーレ:あのぉ、ぬいぬいは大丈夫ですか・・・?
ヘリック:大丈夫。ルナソルちゃんが看てくれてるけど安静にしていればすぐに治るって。
マーレ:良かった~~~・・・。
ニル:マーレは心配性だなあ。
マーレ:うん~、でも今度お礼しないとなあ。
エクト:ポテチの新しい味とかで喜ぶんじゃね。
コール:それにしても、システムガーディアンの対策とは言えあんなのが8体いる可能性があるのだろう?
ヘリック:うん、ダーカー程の脅威じゃ無いとは言え、あんな脆い場所の中に結構な脅威が潜んでるって訳。いやあどう考えてもキッツイね。
亡月:まさかよなぁ、フォトン量は凄まじい数値を叩いてくると来た。ルクスとかいうデカブツも完全には消滅してない、課題は多くある。
バク:あのデカブツよぉ、他の界忌種と比べたら全然違うよな。
亡月:生体構造から全く違うようだ。一部の遺伝子や組織を調べたが今まで見た事の無い遺伝子構造にフォトンの組み方をしていた。海王種やダーカー、ましてやフォトナー、アークスの情報までも確認できたが全て断片的にだ。それはまるで・・・。
エクト:待った、アレはキメラか何かって事か?ナキさん。
亡月:あの見た目からそう考えても間違いでないだろう?島の研究内容から察しての通りと以前も話したはずだ。
ヤトノ:ルクスは動力炉を利用して稼働していたが、推測として複数存在するとしたら何処かに本体がいると思わないか?
亡月:へー、まさか同じ事考えてたとはね。
ヤトノ:これでもお前と同じ巣穴に居た身だ。一度殺した奴の考える事は何となく分かる。
亡月:オー怖い怖い、これだからヴォイドアンチは。
ヤトノ:コラプサーはルーサーと交友関係があった人物でありながらダークファルスにならなかった奴だ。多分研究の方向性は違えどお互い介入せずにいた。だからこそ、好き勝手していたんだろう。
エクト:ヤトノさん詳しいっすね。
ヤトノ:嫌でも奴を調べなければ仕事にならんからな。ヘリックさん、此方の状況ですがコラプサーの模倣者と思われる人物を確認しました。
ヘリック:模倣者?
ヤトノ:ええ、以前話した「コラプサーを崇拝した多くの模倣者」の事です。どうやらその者達は数多くの敵性組織の事件にも関与している可能性も高いかと。
エクト:・・・[猟犬]も絡んでる可能性あるっすよね。
マーレ:・・・っ[猟犬]って。
エクト:そういやマーレちゃんは[猟犬]の事は何処まで知ってんだっけか?
マーレ:ええと・・・昔はヴォイド難民の人たちを助けてたけど、今は違反アークス達で結成された敵性組織とかで・・・。あの人もいるかもしれないって。
エクト:ああ、その通り。だから嫌でも[猟犬]も絡んでくるって訳。
ヤトノ:元[猟犬]のコイツは数年前の話だからな。今の組織状況は誰も分からん状態だろうさ。
ホムンクルス:噂だと、元ヴォイドもいるとかいないとか。
タルタロス:ほんとね~、それで私とサベ君を組織に入れたの?パパさん。
ヤトノ:お前は元々組織の鎮圧は慣れているだろう?頼る人物は只でさえ少ないからな。
タルタロス:頼りにしてくれるなら嬉しいな~♪
ホムンクルス:足引っ張んなよ。
タルタロス;テメェと一緒にすんなヘタレクソガキ。
ホムンクルス:あ?
タルタロス:何?
エクト:喧嘩は後でな!な!他の子怖がってるしさ!
マーレ:ほむほむ怖い・・・。
ニル:全然声が違う・・・。
ホムンクルス:ああえっと・・・ごめん今の無しね!ほら大丈夫だから!
タルタロス:女の子は優しくしないと駄目だぞほむほむ~。
ホムンクルス:チッ・・・。
エクト:ヤトノさんどうにかして。
ヤトノ:これでもマシになった方なんだがな。話を戻して、此方の方で何とか手掛かりを確保したいと思います。模倣者とは言え、知識を共有されていると聞きましたから。
ヘリック:うん、もしかしたら機構島だけでなくて敵性組織の事も何か手掛かりるかもしれないしね。
亡月:うーむ、界忌滅牙がそこまで効かないとなると、対策のしようがなあ。
エクト:流石の博士も今回はキッツイかあ。脳筋でやるにも再生速度がなあ。
亡月:制御システムのハッキングを行えば良いが、なぁAIってのはそもそも何処に設置されているんだ?
ヘリック:未だに調査中さ。やはり遠隔での内部特定は難しく、現場に行くしか方法が無さそうなんだ。
亡月:・・・資料を手に入れるとて、何処にあるかが全く分からん。今まで発見した情報も正直カモフラージュが如く核心的情報は無い。
バク:そういやさ、あのデッカイ研究所は調べねえの?
ヘリック:あそこねえ、確かにニルちゃんとキーン君の救出後の流れで第二下層部の探査に赴いちゃったけどそこに行くしかないか。
エクト:俺とホムが最初に入った場所なんだよな。違法調査部隊救出の際に半壊しちまったけど、正直廃墟の神髄って感じで地下に行くときも螺旋階段が続いてて、中に人工フォトナーが一人閉じ込められてたって感じだったな。
マーレ:人が閉じ込められてるの!?
エクト:あ、ああ。培養液みたいなのに入ってたがテクニックに似た方法で俺とホムに攻撃を仕掛けてきたんだ。割と死にかけたんだよな俺ら。
ニル:でもさ、その人喋れるんでしょ?だったら助けようよ!あたしとマーレは絶対にそこ行く!バクも行くでしょ!?
バク:俺は何処だって構わねえぜ!ハナとラウムを助けるついでみてえなもんだ!
エクト:あー、そう言ってるけど。
ヘリック:確かにあそこは危険区域として準備してからと考えていたが、今の君達なら戦力として充分だからね正直。
亡月:だな。しかしまぁ・・・そうだな、あまり島の住人に気を入れ過ぎたら今後苦労すると思うぞ。
マーレ:そ、それは承知してるよ!
コール:マーレ、彼女の言う通りだ。もしもだがヘリックさん、そこに行くなら私も同じメンバーにしてくれないか?
ヘリック:んまぁ、それは考えてた。しかし亡月の言う通りだ、君達にはあまり無理させたくないしね。
エクト:場所は分かるし、俺がリーダーで動くよ。
ヘリック:そうだね。
亡月:ヘリック、今回は二手で行動していいか?研究所の方に集中して調査したい。
ヘリック:ああ、確かに少しでも情報は欲しい。システムガーディアンの対策及び弱点を見つけ出す事を優先としよう。それに、陸地の方でも気になる場所は多い。
ヤトノ:ええ、ではアレを公開しますか?
ヘリック:うん、頼む。
(ヤトノが端末にアクセスし、立体モニターに機構島の全体像を表示させました。)
ニル:すっごい~!まんま島が映ってる!
マーレ:しっかし建物も出来てる!
ホムンクルス:これそのまま写してるからね。
二人:うん・・・。
ホムンクルス:え!?な、何かゴメン・・・。
ヤトノ:話をするぞ。これは発見当時の機構島の状態だ。そしてこれが現在の機構島。
(現状の機構島が映され、当初と比べ陸地の地割れ部分や陥没地帯、建造物に対して巨大なツタの様な植物により侵食されている事が分かります。)
バク:え・・・こんなにも変わってたのかよ!
コール:発見して数日しか経ってない筈・・・ここまで変わるものなのか?
タルタロス:へ~、機構って名前も少し納得。変わっていくんだねえ。
ホムンクルス:そうか、だから生きてる島って事か。
エクト:おいホム、まさかこの島自体が生命体とか冗談抜かすなよ。
ホムンクルス:そこまで言ってないだろ!てか間違ってない可能性もあるんだから言わんほうが良いって。
ヤトノ:・・・諸君には分かる通り、著しい変化が起きている。島の中には巨大樹が根付いているが、分析の結果アルタロスの巨大樹と一致した。そうだろ、亡月?
亡月:ああ、まさかと思ったがオリジナルを改悪しまくってる様だ。界忌種が生きやすい様な状況を作ってる様でな。コイツのお陰で生態系も人工的な自然循環も維持されてるってワケだ。
ヘリック:だからこそ、手掛かりが欲しい。第四次探査任務では研究棟をメインに動いて貰うよ。状況が変わりつつあるから少数精鋭も大変かもしれないけど、外に出ていった界忌種に関しては他アークスに頼んでいくから安心してくれ。
コール:ウォパルの今を守らねばならないな。
エクト:だけど無理はしないでくれよ、コールさん。
コール:大丈夫さ、流石に倒れるまではしないよ。
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+ | 人型界忌種対策 |
(バク、ニルは睡魔に襲われた為意識が遠のいています。)
エクト:これ寝てる?
コール:寝てるな。
ホムンクルス:寝てる。
タルタロス:パパさんが難しい話するからねえ。
ヤトノ:全く、制御システムについて聞いてきたと思いきや。
ヘリック:まぁ、二人は頑張ったからねえ。とりあえず、人型界忌種の対策をどうするかだ。彼女らは元々はヒューマン誕生に利用された被験者っていう推測をしてるのだけど、未だ詳細は掴めず。
亡月:これは予測だが、研究棟よりも水上都市の方に重要そうな資料がありそうだな。そこを住処としていると言うなら、研究をしていた場所でもありそうだからな。
エクト:確かに、陸地とかは簡単に出てきて下層部とかはラウムによって活動範囲は限られてるらしいけど。AIもそっちにあるんかな?
亡月:それは分からないな、研究棟の方にあるかもしれない。
ヘリック:実際、水上都市の方にありそうという予測はあるけど確定情報は無いんだよね。
コール:う~~ん・・・思うんだけど、何故彼女達は一斉に私達を襲ったりしなかったんだろう?
エクト:まぁ確かに、数は結構いるらしいし俺らを包囲する事だって可能だった。
ホムンクルス:僕達の邪魔はして来なかったよね。システムガーディアンの時くらいしか。
マーレ:クラディアって子・・・何だか辛そうな感じだったね。
コール:・・・あまり同情をしてはいけない。
マーレ:うん。
ホムンクルス:そういうのは僕とか情報部が慣れてるから、任せてもいいよ。あまり気に病んでも困るしさ。
マーレ:ほむほむ優しいな~!
ホムンクルス:抱き着かなくていいって!
タルタロス:勘違いしちゃうからね。
ホムンクルス:お前の元カレと一緒にすんな?
タルタロス:元セフレだよバーカ間違えんな?
エクト:あの俺の事ディスるのやめてくれませんか?泣きそうなんだけど。
ヤトノ(笑うのを堪えている)
バク:・・・なぁ、セフレってなんだ?
ヘリック:うわタイミング悪く起きたよ!
タルタロス:ん~?お姉さんが教えてあげよっか?
(バクの手を自らの谷間に差し込ませました。)
バク:!!!!!!!!?????ホゲッッッッェェェェッッ・・・・・!!!!!
エクト:バクゥウウウウウウウウウウウ!!!!!!!
(バクは大量の鼻出血をしながら海老ぞり状態で気絶しています。)
ヘリック:あーあ・・・彼思春期なんだから。
タルタロス:初心な子結構好きだからつい。
ヤトノ:・・・話を戻すか。人型界忌種の真意は不明だが彼女らの本拠地で調べる他無いと思われる。研究棟の調査の後、水上都市へのアクセス方法を検討する方針が良いと思われますが。
ヘリック:ヤトノさん俺が決めようとすること簡単に言っちゃうよねえ。俺いらなくない?
ヤトノ:貴方がいなければ調査チームは成り立ちません。しっかりして下さい。
ヘリック:ウッス・・・。
亡月:第四次はとりあえず研究棟とその下層部の二種で決まりかな?その次に水上都市か、ふむ・・・タダでは入らせてはくれなさそうだ。
ヘリック:無理な場合は即退避する必要がありそうだね。何人いるか分からないし。
ニル:・・・ねえ。
マーレ:あ、ニルちゃんおはよ。
ニル:おはよ~。
エクト:眠り姫も起きたか。
ヘリック:そうだ、ニルちゃんとバク君、マーレちゃんには頼みたい事がある。
ニル:?
マーレ:何かな?
ヘリック:バク君は意識が戻ってからで・・・ハナちゃんとラウムから有益な情報を聞いてほしいんだ。特にニルちゃん、君は全く警戒されてないと思われる。
ニル:でも聞く事って何かな?
ヘリック:ああ、それはね・・・。
ヤトノ:この島の真相を知るべく、彼女を造った人物について情報が欲しい。それと彼女の生い立ち、どの様な人生を送ってきたのか、研究者達の事何でもいい。
ニル:で、でもハナは思い出したくない事だって沢山あるじゃん・・・出来れば聞きたくない!
マーレ:それは私も同意だよ!そういうのはもしかしたら資料で見つかるかもしれないし・・・。
ヤトノ:書面だけでは分からない事もある。これは君達にしか頼めない事だ。無理強いはしないが出来るだけでいい。
ニル:・・・分かった。でも、あたしはハナを傷つけたくないから。
ヤトノ:ああ、それでいい。ニル君、マーレ君。君達は彼女をどうしたい。
マーレ:それは勿論、助けたいよ。
ニル:大切な友達だもん!絶対に助け出して、御霊屋で色んな食べ物食べて貰うから!
ヤトノ:・・・ああ、そうだな。御霊屋の料理は旨いから彼女も喜ぶだろう。
エクト:(ヘリックにメール伝手で「なあ、ヤトノさんはエネミー関係には容赦無かったすよね?」)
ヘリック:(エクトへ返信にて「ああ、彼は中立を保っている。危険因子の場合討伐対象と判断してるから意思確認はしてるんじゃないかな。」)
亡月:パパさんは優しいなあ。
ヤトノ:優しくいれるのは、この間だけかもしれん。二人とも、何があっても自らに命の危険があれば・・・自分を優先する様に。情に流されてはならない。
二人:・・・。
エクト:まぁヤトノさん、二人も分かってると思うし。
ヤトノ:ああ、二人は賢い方だ。要らぬ言葉だったな。
ヘリック:人型界忌種は一人一人の力は油断できないものだから、皆そこは留意してほしい。各員、連携は怠らないようにね。
一同:了解。
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+ | 【黒衣】任務実施予定地 |
(バクは再度メディカルセンターにて療養を受けに行きました。)
ヤトノ:我々はまず、コラプサーの模倣者が確認されたアークスシップ84番艦[ゲイルロズ]に向かおうと思います。
亡月:[ゲイルロズ]にか?あんな場所に・・・いや、あんな場所だからこそ活動しやすいんだな。
エクト:一回潜入調査で行った事あったけどロクなもんじゃなかったよ。
バク:初めて聞くなそこ。
亡月:いわば船の中がスラム街って感じだな。上流区画の連中が下のスラム街の連中を虐げ、勿論治安も無いような場所さ。お陰で身寄りのない住民で溢れているからヴォイドにとっては格好の的さ。地下に研究施設を作ってたって問題ない程さ。アークスになれた奴らは運よくそこで他の艦のアークスと同様の扱いを受けれるのさ。
マーレ:そんなところあるんだ・・・。
ホムンクルス:見方を変えれば結構あるもんだけど、慈善家の人たちはそういう人たちを保護したりしてるよ。
タルタロス:そこには誰々で行くんだっけ?
ヤトノ:私はオペレーター役だが、ザトーとサーベラス、ストレイトに頼むことにした。他は待機だ。
タルタロス:退屈~。
ヤトノ:そう言うな。後で出番があるだろう。
ヘリック:もし必要な情報があれば通信で送って貰ってもいいかな。
ヤトノ:そのつもりですよ。現場から送ってもらうか、通信役を他の者に頼む予定です。
タルタロス:ま、エクト君そっちで頑張ってるからねー、私も頑張っちゃうし。
エクト:まぁ、怪我とかすんなよ。
タルタロス:え~、君みたいに簡単に弱点出さないから安心して~?
(エクト首筋を撫でる様な動作を見せます) エクト:アフゥンッ!///
(エクトの一声により、一同静まり返りました。)
コール:え・・・?
ヘリック:何今の声?
マーレ:ぷふっ・・・。
ニル:あはははははははは!!!!フヒヒwwwwヤッバwwww今の聞いた?wwwアフゥンってwwwwアフゥンwwwwwww
エクト:お、おいタル!首は勘弁してくれよ!!!!
タルタロス:まだ弱かったんだそこ。クスクス。
ヤトノ:はぁ・・・ヘリックさん、それでは必要な事は話せましたし、会議はここまでと。
ヘリック:うん、だね。俺はバク君の様子見てくるかな。
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