+ | 大型研究所【パンドリディエール】 |
調査チームは大型研究所【パンドリディエール】付近に到着。現場は以前と比べ地盤の緩みが目立っており、移動中陥没して転落しかけるメンバーも少なくありませんでした。下部は地下通路だった場所でしたが、水没している箇所もすくなくありませんでした。その為、以前通れたルートが現段階では進むことが出来ない場合があると考えられます。
エクト:あー、ヘリックさん。ここも水没してら。
[ヘリック]:あー、やっぱりか。
コール:この状況では行きたい場所も行けなくなる可能性が出るという事か・・・。
ニル:うーん、ここ泳いでいくのはどうなんだろ?
マーレ:アタシは行けるよ!
バク:出来れば濡れたくはないんだよなあ・・・。髪の毛セットしてんのに崩れるし。
バティスト:わかる~。海水しょっぱいしベタベタするし。
エクト:んだよお前らかっこつけんじゃねえっての。
バティスト:エクトには言われたくないな~。
バク:同意。
エクト:俺は元からできあがってっから。
亡月:頭大丈夫かお前?ああすまん手遅れだった。
ミッケ:無いわ。
ホムンクルス:冗談キツイんだけど。
ランジュ:度胸はあるよね。
エクト:何このボロクソ具合。そこさツッコミ入れるもんでしょ?罵るの?
キーン:わ、私はかっこいいとおも、思いますよ・・・?
エクト:やめてその気遣いが心を引き裂く!
[ヘリック]:遊んでないで内部に入りなさいって。
[ホオズキ]:そうッスよ~。皆を困らせたらいけないッスからね。
エクト:うーっす。まぁとりあえず行けばいいんすよね。
亡月:色々あって後回しにしていたが、やっと来れたな。ここに。
コール:やけに四角いな・・・それを歪に重ねた様な造形だ。
亡月:深海に眠ってた事もある。端末が生きているかはあまり期待できん。
エクト:にしても、よくルーサーとかは海底エリアを作ったよなって思うよなあ。
ラフィオ:なんというか海洋生物展示館みたいな感じだよね。
ミッケ:ああ、トンネルみたいな所とかな。
バティスト:ああアレ?俺とエクトとミッケで行った時の?
[ホオズキ]:仲良いッスね~。
ニル:え~ずるい~!あたしも行きたい!
マーレ:大丈夫だよニルちゃん、アタシがウォパルで凄い所案内してあげるから!
ニル:ほんと!?ハナも連れて・・・。
マーレ:あ・・・。ハ、ハナちゃんも連れて行きたいね。
エクト:んな暗い顔すんなって。絶対助けるんだろ?助けた後にラウムも連れて行けばいいんだ。
バク:ラウムとは手合わせの約束してっからな。なぁに、俺とニルは師匠のお墨付きさ!絶対助けちゃる。
ヘリック:ああ、そのお師匠さんからの伝言で「拾い食いすんな」だって。
バク:ニルと一緒にしないでくださいよ。
ニル:はーーーー????何それどういう意味???
亡月:雑談してないで入るぞ。
研究所内部へ移動。各施設は4つに区分されており、それぞれ第一~四研究棟と名称を付けられています。地下へと続くルートは第三研究棟に存在します。この時点で調査チームは二手に分かれて行動する事としました。
亡月:んじゃあ私たちはここで調べていく。何かあれば連絡を頼んだぞ。
エクト:あいよ。まぁ戦力には問題ないと思うけどな。
バク:そうだな!まぁ一番の目的は話をするんだっけか?
ホムンクルス:正常であればいいけどね。だからこそ倒さずに鎮圧。
コール:気をつけていくんだぞ。
ニル:合点!
マーレ:頑張る!コールも無理しないでね。
ランジュ:下にテレパイプでも置けたら良いんだけどね。
エクト:一応試してみるさ。
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+ | 資料調査班-第一~二研究棟 |
資料探査班は第一研究棟へ到達。研究棟内部は酷く荒廃しており、端末等の機械類は殆ど破壊されていました。二箇所のみ残存しており、それらからデータの採取には成功しています。研究者が居た形跡は残されておりませんが、研究者の人員リストと思しき書類は確認されています。
コール:・・・やはり人を使っているのか。
亡月:Dr.ランダルの名簿はあったか?
ランジュ:これじゃない?
(ランジュの開いた端末データ内にてDr.ランダルと思しき人物が表示されました。)
ラフィオ:ふーん・・・何かお酒に弱そうな顔してるね。
キーン:どんな顔なんだろう・・・。ふむ、この研究施設の責任者でもあったのか。加えて島の実験生物管理者としても・・・。
亡月:云わば、コイツが大きなカギって事か。確定事項として認識しても良いだろうさ。
[ヘリック]:Dr.ランダルについてこっち側の情報を洗いざらい調べたけど、身体放棄を拒んだフォトナーの一人として現在行方不明扱いなんだよね。もし存命であれば、フォトンと一体化して彷徨っているか依り代頼りに生き永らえているか。
亡月:私の知っているフォトナーは皆生きたがりばっかりだしな。もしかしたらこの島の奥底に潜んでいるのだろう?
ランジュ:それは勘弁して頂きたいわね。
ラフィオ:なんかその、コラガゾーだっけ?アレみたいの沢山いたらやだなあ。
亡月:・・・・ああ、なるほど。コラプサーと言いたかったんだな。
コール:一瞬私も分からなかった。
[ヘリック]:たまに面白い事言う所流石だよねラフィオちゃん。
ラフィオ:普通に覚えてなかったんだよ!てかキーンさん何ツボってるの。
キーン:すみません、あと20秒。いや40秒下さい。
ラフィオ:長いわ。
亡月:AIに関しては・・・被験者である事以外特に書かれてないな。
コール:・・・コラプサーには娘の様に可愛がられていたと記述されている。
[ヘリック]:むせ返るような程の極悪だな。
コール:ここで犠牲になった子供、いや・・・罪のない人たちは一体何人だったんだろう。
ランジュ:考えるだけ辛くなるだけよ。
コール:む。ヘリックさん、このデータ内に記された位置だけどもしかしたら。
[ヘリック]:お、ビンゴ!これは当時の位置情報が記されているじゃん!水上都市中核部か・・・。
亡月:どっち道、あのエリアに行かなければならないって事か。
[ヘリック]:避けては通れぬ道って訳か。詳しいデータはこっちで分析するから送信作業頼んだよ。
一同:了解。
第一研究棟での作業が終了し、第二研究棟に進入。第一研究棟と同様に内部は荒廃しており端末も全て倒壊されている為、データ採取作業は難しいと判断されました。しかし中央部に存在するデスクの上に中型のオブジェクトが存在しており、亡月がアクセスを試みた所、再起動と思われる起動音と共にデスク上にて展開が為されました。
[ヘリック]:亡月?一体何が起きてる?
亡月:いや分からん、困った事に。
コール:このオブジェクト・・・どこかで見た事ないか?
ラフィオ:何か少し、マザーシップに似てない?
亡月:マザーシップを模している?わざわざ何でだ。
キーン:それにしては歪過ぎては無いですか?まるで崩れた様な造形ですが・・・。
[ヘリック]:端末でもないのにモニターが出てきたぞ。どういう機能なんだ?
亡月:どれ・・・ああくそ、古代文字かやはり。これは解読に時間が掛かるな。
コール:一旦持ち帰った方が良さそうだ。
亡月:何のために造られたのか、ふむ・・・。
[ヘリック]:研究部の人員もうちょいと借りないと時間が掛かりそうだね、これは。
亡月:手足として活用しても構わないよな?
[ヘリック]:もう使ってんじゃん。
ラフィオ:ん?ねえ、何か変じゃないこれ?
ランジュ:これは・・・パーセンテージが並んで、何かが起動する?
コール:ヘリックさん、一気に嫌な予感がしてきたのだが。
[ヘリック]:あー、逃げた方がいいかもしれない?
亡月:そういえば、あのネグロちゃんが侵入者扱いされた時があっただろう?
[ヘリック]:こんな時にどうしたんだ。
亡月:何故あの時、古代言語では無く私達にも通じる言葉だったんだろうと思ってな。もしかして文字自体は敢えて部外者から分からない様にとか。
[ヘリック]:ほんと推測する程気持ちは余裕だね。
キーン:すみませんが推測の余裕は無いと思います!
詳細不明のオブジェクト:亜空間転移システム、起動。【廃棄生物監視エリア:ディスケィド】ヘ転移シマス。転移可能領域、確認。
亡月:は!?
[ヘリック]:どういう事だ!?皆そこから脱出を!今なら間に合う!
ラフィオ:あいた!?え・・・どういうこと?
ランジュ:・・・フォトンによる壁で閉じ込められてるって事なの・・・?
キーン:駄目です!ビクりともしない・・・。
(オブジェクトは更に展開を始め、まばゆい光を放つと同時に現地のメンバー全員の消息が絶たれました。)
[ヘリック]:なっ・・・・!?一体何が・・・?
(ヘリックはすぐさまメンバーに再通信を開始。しかし通信遮断を施されているかのようにメンバーとの連絡が取れない状況となっております。)
[ヘリック]:よりによってあのエリアか・・・!あーこちら機構島対策部!一番性能の良い通信機手配して!
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+ | 地下探査班-研究棟地下内部 |
地下探査班は地下内部の螺旋階段を降下しています。最初に調査に入った当時と比べ老朽化が増しており、螺旋階段の途中で確認される各施設は倒壊しています。その為、澱み等も増しており浸水によって施設から階段状に排水が為されております。
エクト:おいおい・・・水浸しじゃねえか。
[ホオズキ]:気を付けて降りるんスよ~。滑って落ちるとかシャレにならないんすからね。
バティスト:だいじょーぶだって~。こんなとこで転んで落ちるなんて馬鹿でもももっうおおおおおおおお!?
(突如バティストが踏み込んだ足場が崩れ、そのまま降下しましたが寸での所でミッケがバティストの腕を掴みました。)
ミッケ:だーから言っただろお前よぉおおおおおお!!!
バティスト:ぜ、絶対離すなよ!?絶対だぞ!?
ニル:それ何かテレビで見た事ある~、前振りって奴?
二人:違うわ!!!!!!
エクト:バク君バティの事掴んであげて!
バク:いやあ俺が龍族で良かったなバティ・・・。
バティスト:いや本当・・・サンキュー、バッ君。
マーレ:ねえねえここって何回まで続いてるの?ほむほむ~。
ホムンクルス:区分としては4階まで。でもそれぞれの施設は崩れてたから調べれる物は殆ど無し。それに体感だと第二下層部よりも深いと思うよ。
マーレ:ウーンなんか、降りれば降りる程なんかこう・・・頭が重く感じて。
ホムンクルス:そうそう、変に気圧が変わるっていうのかな?それが続くから気を付けてね。
[ホオズキ]:気圧保護剤は用意してるから積極的に使うんスよ。
ニル:これ飲むだけでいいの?
[ホオズキ]:そうッス!ウチが開発した副作用無しの便利グッズ!惑星探検に持ってこいッスよ~。
エクト:流石じゃんホオズキちゃん。
バティスト:旦那さんも凄いけど奥さんも凄いよね~。
[ホオズキ]:そんな事ないッスよ~も~!旦那さん凄いのは本当スけど~。
エクト:旦那の話になると長くなるからな。
ミッケ:まぁ延々と降りてるのも辛いもんがあるな。
バク:てか螺旋階段好きだな~ここ造った人。
ニル:目が回っちゃうよね。
バク:それは無いな。
ニル:えーーー。
[コール]:あー、聞こえるかな?
マーレ:あれ?コールどうしたの?
[コール]:いやまぁ、マーレはちゃんとしてるかなって。
マーレ:エー何それ!ちゃんとしてるよ!
ホムンクルス:娘さんは大丈夫ですよ、コールさん。
[コール]:それなら安心。意外と繊細だから頼むよ。
ニル:あたしがいるからダイジョーブ!
ミッケ:まー俺達もいるしなんとかなるさ。
バティスト:コールさん今度皆でお茶しよ~。
エクト:皆に言ってんじゃんそれ。
バティスト:下心は無いし。
[コール]:考えとくよ、それじゃあまたね。
バク:向こうも大変なのにな。
[ホオズキ]:それぞれ心配してるんスね~。まぁこのエリアは確かに危険ッス。旦那さんの意向で戦闘要員多めに手配してるッスけど、正直不安点は多いス。
エクト:まーその時はその時だって。その為に・・・。
(エクトが端末にてアクセスした後、突如としてパワードスーツに切り替わりました。)
ミッケ:わっ!?何その恰好?
ニル:かっこいい!!!!!!ねえそれ!あたしもやりたい!!!
エクト:ダーメ。これ俺専用のパワードスーツだから。
ホムンクルス:それ修復終わったんだね。
エクト:ああ、やっとの事で使えるようになったんだ。一つ目のアレはまだ調整中だけどよ。こっちは比較的安定して運用できんだ。
バク:白いスーツかあ。なんかエクトのイメージではないなそれ。
エクト:まぁこれは俺というよりは・・・知り合いのイメージだからな。
マーレ:へ~、じゃあ綺麗な人だったのかなあ?強そうなんだけど、なんだか綺麗って言葉も合う!
エクト:ははっそれならアイツも嬉しいだろうよ。
地下深部へ到達。それと同時に、ヘリックより資料調査班の消息が絶たれた事を告げられました。ヘリックによるメンバーの消息確認を実施されている為、地下探査班は人工フォトナーの調査を続行されます。
エクト:おいおいナキさん達は大丈夫なのか!?
[ホオズキ]:それはハッキリとは言えないッス!でも旦那さんが必死に探してるので、ウチらはウチらで頑張るしか無いッス・・・。
マーレ:コール・・・大丈夫かな。一回倒れたって言ってたし・・・体調も優れなかったら。
ニル:だ、大丈夫だよ・・・。ほら、ここにいる奴に聞くって方法だってあるし!
ミッケ:話を聞いてくれる相手なら良いんだけどな・・・。
バティスト:さっきからさ・・・。
バク:ああ。
ホムンクルス:どうやら、あの時からずっと変わらずか。
エクト:ずっと呻いてるって事か。
[ホオズキ]:皆さん、気を付けてくださいッス。システムガーディアン並の強力な反応が確認されてるッス・・・。
エクト:なぁバク君、一応あの現場はある程度の広さはあった。もしもの時は。
バク:ああ、全力を出しても構わねえって事だな?
ミッケ:そん時は、俺もやっちまっても良いな?
エクト:ありがてぇ話だ!
人工フォトナー保管室へ侵入。幾多の配管に繋がれた巨大な機械の内部に、人工フォトナーらしき人物が囚われています。
人工フォトナー?:
ここからわたしをたすけろぬけがけするなたすけろなんでたすけないながねんわたしはこうけんしたるーさーめふざけるななぜ
ここからわたしをたすけろぬけがけするなたすけろなんでたすけないながねんわたしはこうけんしたるーさーめふざけるななぜ ここからわたしをたすけろぬけがけするなたすけろなんでたすけないながねんわたしはこうけんしたるーさーめふざけるななぜ
な ぜ み て い る ?
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+ | 資料物より引用 |
人工フォトナー失敗被検体及び機構島動力維持システム貢献者
:グレンヴィル・アッカルド :旧名-「人工フォトナー第58被験者:グレンヴィル」 :資料に残されたメッセージ →「コイツは我々と同じだ。私と同じく嵌められた。」 |