独語を繰り返すグレンヴィルは調査チームに気づいた様子を見せ、咆哮を響かせました。グレンヴィルは巨大な水晶体に一体化した外見をしており、水晶体は各パーツ毎に螺旋状に回転しております。グレンヴィルの身体は水晶体ごしに薄く目視出来ますが、拘束されている様な状態です。
(グレンヴィルは同じく宙に浮いている4つの水晶体よりテクニックに似た攻撃を仕掛けてきました。属性は光に近く、旧式のテクニックと確認されています。)
エクト:っと!避けろ!
バティスト:随分とヤバそうな感じしてるよね?アレ。
ミッケ:デッケーなぁ・・・グラールの方で似たような奴はいたけどさ。
エクト:ホオズキちゃん!アレの解析どんくらい掛かる!?
[ホオズキ]:あわわわわわっ・・・な、何とか頑張るッス!遅くて10分は!
エクト:よし、早くて5分程度って認識だ!コイツの挙動を把握するぞ!
バク:じゃーアレだな、俺がひとっ飛びして撹乱してやるよ!
エクト:しゃあねえ、分析が終わったらグリトニルを試してみるか。界忌種じゃなくても一応効くらしいからな!
(バクはグレンヴィル本体へと飛行し、炎を纏った闘拳を脳天箇所に放ちましたがヒビ一つ付かず、小型水晶体よりナ・バータに近いテクニックが放たれました。)
バク:おわっと!?そうくるなら!
(巨大な氷柱を回避し、それらを蹴り飛ばしグレンヴィルに激突させました。しかし手ごたえは無いと思われます。)
ミッケ:ドケッッ!!!!当タルゾッ!!!!
(ナノブラストを使用し変化したミッケは飛翔し、グレンヴィルに目掛けて濃縮フォトンを纏った拳を放ちました。しかし対象にダメージが入った様子は見られません。)
バク:俺とミッケの攻撃に微動だにしねえな・・・。
ミッケ:ドウイウコッタ・・・?
グレンヴィル:アーク・・・アー・・・クス・・・じゃ、なっ・・・い・・・?
ミッケ:喋ッタ?
[ホオズキ]:二人とも、一旦攻撃を止めるッス!
グレンヴィル:おま・・・えは、龍ぞ・・く・・・ふふっくくく!
バク:なぁホオズキさん、コイツってフォトナーなんだよな?
[ホオズキ]:ええ、そのはずッス。
エクト:元フォトナーって事だけどな。
ホムンクルス:・・・!?アイツ地上に降下している?
(地上に降下したグレンヴィルは水晶体から自らの身体を解放し、組織を剥離する様に這い出てきました。)
エクト:内部は生体組織ってワケか・・・。
ホムンクルス:ってコイツここに囚われてるんじゃなかったのか!?
グレンヴィル:囚われ・・・?そうだ、私は閉じ込められている。この島のフォトンは私を二度と解放してくれない、そうさ私は一生!永遠に!死ぬ事も消える事も許されず!ここに留まっているのだ!貴様らは!?貴様らは何をしにここに来た!?ああそこの二人、そこの二人よ覚えているぞ!!!殺し損ねたお前達を!!!
[ホオズキ]:錯乱状態・・・ッスかね・・・?とにかく、無駄な刺激を与えずに対話を試みるッス。
エクト:・・・俺達はこの島を調査しに来たアークスだ。突如としてこの島が浮上して動いてる事は知っているか?
グレンヴィル:うごいて・・・いる・・・?そうか、だからか!だからか!!!ふふ、ふひはは、ひゃははははははは!!!!遂に!始まるのか!!!!
バティスト:あーもーいい加減何が言いたいのかハッキリしてくんないかなー?
マーレ:あのフォトン・・・嫌な感じがする。
ニル:あたしも思った。こそばゆい感じ。
グレンヴィル:私の造ったガーディアン達を貴様らは壊す事が出来るか?救世の意を込めた万物は全て悪意へと成り下がった!それもこれも全て、ルーサー・・・コラプサー・・・英雄・・・アークス・・・!!!!我が悲願を壊しやがって!!!!
[ホオズキ]:相当積年の恨みがあるみたいッス・・・ウチらもその内みたいッスよ、気を付けて。
エクト:ああ、解った。なぁアンタがグレンヴィルだろ?いくつか質問があるが、始まるってのは何がだ?
グレンヴィル:何故アークス如きに言わねばならぬのだ!?哀れな廃棄物共。。。ククッ無様に繁栄したというのか・・・ヒャハハ!
(グレンヴィルは調査チームの目の前へと接近しました。一同は武器を構え、厳戒態勢を維持しました。)
エクト:・・・やろうってのか。
グレンヴィル:・・・・・・・・この、フォトン。
(グレンヴィルはマーレに注視し、即座と接近を開始。ニルはマーレを庇う様に立ちふさがります。)
グレンヴィル:水・・・棲・・・・お、まえ。
マーレ:な、何で・・・何でアタシの事。
(バティスト、バクはグレンヴィルの首元に武器を突きつけました。)
バティスト:無視とは失礼だねぇ!
バク:手を出させねえぞ?
グレンヴィル:ヒヒッ・・・それは貴様らも一緒。ハハッ・・・ハハハハ!!!
(水晶体が一同を取り囲むように顕現しています。また、周囲フォトン数値が増加傾向です。)
ホムンクルス:やっば・・・この状態で撃たれたらキツイよ!
マーレ:・・・ね、ねえ!水棲族の事、どうして知っているの!?
グレンヴィル:このフォトンも、ウォパルが無ければ生きていけぬ身体も全て・・・全て私が定めた。成功したんだな!雲隠れとなった研究が遂に・・・!こうして現存されているなんて・・・ヒヒッ!
マーレ:げん・・・ぞん・・・?
エクト:ッおい!今はそんな事聞きに来たわけじゃねえ!やめろ!
グレンヴィル:お前が生まれるまでに多くの犠牲が出たのだろう?私の研究では500の犠牲を出しても成功しなかったのだ・・・ああ、私の研究が・・・ハハッハハハハハ!!!!!
マーレ:ねぇ犠牲って・・・?やだ、そんな事・・・。
(瞬時、バクから発した炎が一同を包み調査チームごとグレンヴィルから離れた位置へと移動しました。そして大渦の炎が消えた現場には巨大な黒龍が顕現されていました。)
バク:[ワリィ、エクト。こんな奴の声聞くだけでもう限界だわ。]
ミッケ:それは同感だな。
エクト:ああ、ホオズキちゃん悪いが戦闘態勢で行くわ。一回ぶっ潰さねえとダメみてえだ。
[ホオズキ]:全く、メンバー考えた旦那さんにお説教ッスね。いいッスか皆さん?尋問出来るくらいケチョンケチョンにするんスよ!
ホムンクルス:もーいっつもこれだ!
ニル:マーレ!大丈夫?
マーレ:・・・・。
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