ほ:【廃棄生物監視エリア】脱出任務

ほ:【廃棄生物監視エリア】脱出任務


任務概要
  • 任務目的:廃棄生物監視エリア[ディスケィド]からの脱出
監視員及び通信者:ヘリック
研究棟資料調査班:亡月、コール、ラフィオ、ランジュ、キーン

廃棄実験生物管理室で確認された資料より引用:
ディスケィドは既に取り返しのつかない程の禍々しい巣窟となってしまった。生命の循環維持を担うエリアにて独自の生態系が形成されたのだ。一つ一つの奇跡が生み出されていくと同時に、我々では対処しきれぬ者達によって信託の禁忌が生まれようとしている。オリュクリスが望まなかった世界へと変貌している。この悪夢を見せつけられるなら、我々は去るしかない。この世界に踏み入れぬことが身の為だ。忌み子よ、愛し子よ・・・双方の核が壊れる時、卵が割れ信託を始めるだろう。
詳細不明の古代文書①:
海淵の愛し子が眠る地には、忌み弾かれる呪い子が生まれる。姉妹の目は表裏一体であるが、それを拒みしは我らが愛し子。忌み子に名前は無い、あるとしたら蔑称であろう。神は朽ち果て、信託者は民の贄となり血肉へと成り果てた。信託拒む者、忌み子に愛され全てを滅ぼす滅者となる。混沌の末、滅者は[カシュマドーリス]が眠る地にて骸と化す。

脱出経緯記録
日時:A.P.240/10/23
場所:
+ 死骸渓谷地帯
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  • 9:40
[ヘリック]:皆、聞こえるか!?

亡月:っと、やっと繋がったか!全く、とんでもない所に飛ばされたぞ。

ラフィオ:まずここ臭いしまともに息すんのも辛い・・・・。

コール:クッ・・・ゴホッゴホッ!!!

ランジュ:大丈夫?流石に空気悪いわね・・・。

亡月:どうやら・・・未開拓エリアのディスケィドに飛ばされたんだな。例のオブジェクトもここにあるぞ。しかも起動しない、やられた。

キーン:・・・皆さん、この地面と谷を見てください。これって・・・。

ランジュ:っ・・・死骸の山じゃない!腐臭がすると思ったら・・・それに骨が溶解したのかしら・・・?所々形が残っている。

[ヘリック]:土壌化が進行している状況か。急遽このエリアに関連した資料を翻訳している、その都度送信するから参考程度に読んでくれ。と言いたい所だが・・・。

亡月:ああ、察しの通り・・・簡易的に外気フォトンの分析を行ったが、通常フォトンの他に外気自体が毒ガス以上の危険分子が含まれているな、こりゃ。

ラフィオ:え、やばくないそれ・・・?

亡月:良いかお前達?このまま居たら約1時間足らずに私達は死ぬ。

一同:!?

[ヘリック]:良く冷静だね亡月!?

亡月:それじゃあこれを装着してくれ。

(亡月はアイテムバックからガスマスクを人数分取り出します。)

コール:ふむ・・・幾らか呼吸が楽になったか・・・。

亡月:と言ってもその場しのぎ程度だ、ざっと2時間の生存率を上げてくれたと思うしかない。という事で、制限時間は3時間としよう。それ以上居たら毒ガスによって苦しみながら死ぬ事になる。

キーン:・・・マップ表記、出ました!

(マップ掲示機によりマップが3Dで展開されました。エリア全体は表記されませんでしたが、第三層の約1/3を占めている事が確認されています。唯一上層部へアクセス出来る【ユールドゥルム】への経路はこの自然保護区唯一のアクセス箇所と思われるルートと推定されます。)

ランジュ:どうやら、ユールドゥルムに入るしかないのね。

コール:これは長旅になりそうだ・・・。

キーン:兎に角、渓谷やら湖もある事から・・・建造物の多い地帯を渡るしかない様ですね・・・。

亡月:まずはここを抜けるしかないな。

ラフィオ:・・・うーん。

亡月:どうした?

ラフィオ:いや、なんか視線を感じたけど・・・気のせいかな。

亡月:今気にしても仕方ないだろうさ。

[ヘリック]:こっちで監視と分析を続ける。何かあったら教えてくれ。

一同:了解。

  • 9:53
渓谷地帯を進行中。小型の軟体生物が確認されていますが、緊急事態の為回収作業は保留としております。現時点では敵性反応は確認されていません。
亡月:ディスケィドについて、何か分かった事は?

[ヘリック]:ディスケィドは今も残存する惑星の一つだけど、アークスが介入した時点で人類が壊滅していた惑星だね。赴任した部隊から聞いた事はあったけど、環境破壊の末とも言うべき惨状だったらしい。この現場の様にね。

ランジュ:この環境を再現して、何を考えていたのかしらね。

コール:腐食は循環に不可欠な自然現象なんだ、島の中で廃棄扱いとなった個体をここに落とし、この地で分解させ他施設のエネルギーに変換させようと考えたんじゃないかな。

亡月:だとしたら、制御システムは何処と関連してるんだ?システム自体は一種につき一個だけとは限らんからな。ここまでエネルギー豊富な環境が揃った島だからな。

[ヘリック]:バクテリア、変換とか関連しそうな気はするけど調べる余裕は無さそうだな。

亡月:そこが本当に残念な所だ。皆、体調の方は?

コール:私は何とか、このマスクが無ければ早死にしてたかもな。

キーン:冗談はやめてください・・・私もキャストですので、何とか持つでしょうね。

ラフィオ:ボクも何ともないよ。

ランジュ:私も大丈夫よ。というか、フォトン操作でどうにか身体保護を施せるからそれで浄化まではいかないけど何とかなるんじゃないかしら?

コール:残念ながら、私はフォトンの扱いが皆無に近くてルーン魔術に頼っている状況なんだ。すまないけどフォトン操作は危険かもしれない。

ランジュ:ふむ・・・でも防壁を作るように私がテクニックを

[ヘリック]:いや、止めた方がいい。彼女の体内フォトンにどう反応するか分からないからね、レスタとかの基礎的なテクニックなら安全を確認出来てるけど自己流であれば尚更だね。

コール:まぁ気を遣ってくれて言ってくれたから、私は気にしないさ。

ランジュ:・・・ごめんなさいね、少し無神経だったかもしれないわ。

コール:虚弱体質で面倒を掛けてしまうかもしれないが、負担を掛けないよう努力はするよ。

亡月:それに、今回は主戦力は向こうに集中させたってのもある。男でのキーン君に頼るしかないな。

キーン:ハハハッ・・・勘弁を。

亡月:しっかし・・・この古代文書はなんだ?資料を見てもこの惑星で起きた出来事も指していると思うが・・・。

[ヘリック]:アークスが所持している情報でも、結局は踏み入れる事が不可能な危険惑星と断定されていたせいか情報が少なすぎる。当時のフォトナー達はひた隠しにしていたんだろう。

ラフィオ:オリュクリスが望まなかった世界へと変貌・・・?この退廃的な世界になった事を嘆いでいるのかな。

コール:かもな、こんなにも禍々しい環境を悲嘆する他無いだろうな。かつての惑星が、どの様な姿だったかも誰も知らない可能性がある。それに、文章から変貌する以前から知っていたのかもな。

亡月:この死骸の山ももう少しで抜ける事が出来るな。向こうに熱源反応は?

[ヘリック]:割とあるね、個数は5体。敵性反応の有無は分からないからいつでも武器を出せるようにしてくれ。
廃棄実験生物管理室で確認された資料より引用:
オリュクスと袂を分かち、同じ事を繰り返さないと誓った者達も結局同じであった。星の英雄達はこの地に封じられている。彼らが見る夢とは何だったのか?結局、それを知る由も無かった。そうだった、私は最後まで知る事も出来なかった。ああグレンヴィル、君が為したであろう偉業も全て水の泡となる。許してくれとは言わない。ただ忘れないでくれ、私達の事を。彼女らの事も。
詳細不明の古代文書②:
血肉を求めよ、腐食を愛せよ。信仰を施せ。卵は朽ち果てぬ、永遠の灯と化す。再臨の合理者メタリーエルスは神格獣を孕み続ける。卵の大いなる餌であり、星を救う原初再来の神人をも信託者達の母神と為り果てん。糧を集めよ。
+ 強酸湖
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死骸渓谷地帯を抜けた先には、広大な強酸性の水で覆われた湖が目視出来ます。海岸らしき場所は全て瓦礫や骨類が溶解したものと思われます。強酸湖に棲息している生物も確認出来ており、軟体組織に覆われた巨大な蛇類が多数存在しています。中心部に巨大な建造物が存在しておりますが、目視で確認出来たのは「機械仕掛けの龍の様なものが、瓦礫に巻き付いている姿」でした。
(ガスマスクのフォトン浄化維持機能:残り2時間30分)
  • 10:10
[ヘリック]:その湖に沿って真っすぐ進んでくれ。そのまま行けば巨大な遺跡の様な場所が確認出来る筈だ。

亡月:全く、ペースアップで移動せねばならんから苦労するなあ。

コール:ここからの距離だと結構掛かるだろう?

亡月:まぁ徒歩で余裕で着くが、そう簡単に着くと思うか?

一同:・・・。

亡月:な?

[ヘリック]:変に不安を煽るなや。

ランジュ:正直、自分の身を守っても長時間は無理ね。何せこのエリアのフォトン・・・。

ラフィオ:毒性というか、致死性っていうか。

キーン:これを良く浄化出来てますよね・・・このマスク。

亡月:一昔、毒ガスで充満された密室に閉じ込められかけた経験から所持する様にしたんだ。私を嵌めた輩に感謝するんだな。

キーン:ええ・・・・。

ラフィオ:ナキさんって嫌われてるの?

コール:ちょっ・・・まさかの直球は。

亡月:なぁに、裏切りなんざ星の数程だ。

[ヘリック]:今嘘ついたな。

亡月:看破は止めてくれよヘリックさんよ。

[ヘリック]:まぁとりあえず、文書は解析したがグレンヴィルねえ・・・それに再臨の合理者メタリーエルスってのが変に引っかかるなあ。

亡月:この星の記録はそんなに残ってはいないんだろう?

コール:以前、別の星に在住していた頃に少しだけ伝記に目を通した事がある。信仰深く人と神獣が共生している星だと記憶している。でも・・・。

[ヘリック]:ん?でも?

コール:生贄が当たり前の風習だったらしい。これは比較的大きい大陸での文化らしく、他の大陸はまだ普通だったと聞いたがね・・・。

ランジュ:非人道的な文化ね・・・。

キーン:それを当たり前と思って生きてきた人にとっては、他の人の感性に疑問を抱くものです。悲しい事ですが・・・。

亡月:オリュクスは気になるが・・・この文書が事実なら厄介な敵はここに居そうだな。なんだって神格獣と来た。

[ヘリック]:そうだね、出くわす前にずらかった方が良いだろう。グレンヴィルは地下探査班の子達が出くわす予定のフォトナーである可能性も高いからね。

亡月:最深部にはそろそろ着くのか?

[ヘリック]:もう少しで着くみたいだ。

ラフィオ:ところであのエネミー達こっち見てない?

ランジュ:見てるけど何もして来ないわね。

コール:早急に行った方が良いな。

キーン:ここで立ち止まったら絶対捕食対象にされそうですね。

ラフィオ:おっ何か落ちてる。
(ラフィオはその場で立ち止まり、落ちている金属片を注視します。しかし瓦礫の一部だったようです。)

ラフィオ:何だ、これガラクタだ。

[ヘリック]:言ってる傍から!!!皆走れ!!!!

亡月:全力で逃げるぞ!

ランジュ:ちょっちょちょ蛇の大群こっち近付いてる!

コール:ランジュ何か撃ち込んで撹乱できないか!?

ランジュ:仕方ないわね・・・サンライトノヴァ!
(サンライトノヴァを放ち、巨大蛇群の内4体に命中します。その内2体は断絶された事で絶命し、蛇群は屍に群がり捕食行為を行っています。)

キーン:と、共食い・・・?

コール:これはきついな・・・。

亡月:・・・ほお、つまりフアンは蛇を食す事も。

[ヘリック]:駄目だよ、それ絶対に本人に言っちゃだめだよ。寄りによって君が言うのは。

ランジュ:とりあえず時間稼ぎになりそうね、行きましょう。
廃棄実験生物管理室で確認された資料より引用:
オリュクスは何処に行ったのか?もう誰も詮索もすることは無い。マザーシップと同化する事を拒んだ友を、誰も知らないのだ。卵と共に消えた彼女は一体何処に?ディスケィドから卵が無くなり、もう既に保護区として成り立たなくなった。全ての始まりであるあの地はもう、廃棄場としても活用出来なくなった。残されたのは、醜悪に歪み切った神々だけだ。
詳細不明の古代文書③:
合理者の血は大地を清らかにし、海に命を吹き込む。贄となる子らを糧とし、星は豊かとなる。滅者の歴史を塗り替え、神格獣の歴史が生まれ行くのだ。大地を豊穣の聖域とし、唯一無二の象徴と為ろう。
+ 腐敗遺跡
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一同は腐敗しきった遺跡らしき場所に到達。道中多くの軟体生物を確認しましたが、特に攻撃的反応は見せず、素通りする事が出来ました。また、遺跡の内部には甲殻と軟体組織を持ち合わせた生物群の住処となっておりました。こちらの様子を伺う動作は確認されますが、警戒している様子は見受けられません。
(ガスマスクのフォトン浄化維持機能:残り2時間14分)
  • 10:26
亡月:本当怖いくらいに助かるな、敵対心が無いエネミーだらけか、ここは。

コール:・・・どうやら独自の発生機能でコミュニケーションを取っているのか?ふむ、会話してるみたいだ。

ランジュ:ああやって見てれば可愛いものね。見た目は攻撃的だけど。

キーン:本来、原生種や海王種等も狂暴化していなければ彼らの様に平穏に過ごしているんですよね。

コール:そうだな、海王種は比較的狂暴な個体が多いが好戦的ではない個体も少なからずいる。実際そんな海王種達が幼いマーレを育ててくれてた事もあったよ。

ランジュ:海王種が?

コール:ああ、面白い事もあるだろう?実験施設と扱われていた星だが、彼らなりの意思、選択、そして人生がある。だからこそ共存を望む彼らの役には立っておきたいんだ。

ランジュ:・・・貴女からは知らない事を教えて貰ってるわね。ここを脱出したら色々話を伺いたいわ。

コール:全く、さっさと脱出したいものだ・・・。

(ガスマスクのフォトン浄化維持機能:残り2時間2分)
  • 10:38
遺跡内部を回避しつつ進行した先で、制御システムと思われる破損痕を見つけました。倒壊度が酷く、どの分類のシステムかも判明出来ませんでした。
亡月:残念ながら、特定する事は不可能だ。後々調べる事としよう。

コール:資料も分析次第このエリアももう少しで分かっていくのだろうか。

[ヘリック]:まぁ確かに、エネルギーとかは豊富そうだしね。このまま抜けて行けば研究所があった場所に到達する予定なので気を付けて行ってくれ。

キーン:研究所痕ですか・・・目印としては役立ちそうですが。

ラフィオ:何か住んでそうだよね。
廃棄実験生物管理室で確認された資料より引用:
結局、この地は惑星の歴史をも再現し切ったのだ。私は知ったのだ。あの惑星が腐った理由も、忌々しい子供達が生まれた理由も、全て仕組まれていたものだった。これを、彼らに知らせねば。人為的なる残存種の保護を破られてはならない。
詳細不明の古代文書④:
この地が滅ぶ。我々が滅ぶ。全てが腐り果ててゆく。神格獣も、姉妹も、合理者も、全て泡沫と化す。
+ ディスケィド研究所跡地
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研究所跡地に到達。周辺は瓦礫の山により迂回する事が出来なかった為、内部を通過する事としました。内部は殆ど腐食しており、施設としての機能も無いに等しい状況でした。研究者がいた形跡も確認出来ず、虫系統の生物達の巣窟となっておりました。
(ガスマスクのフォトン浄化維持機能:残り1時間43分)
  • 10:57
[ヘリック]:まぁ、密室とかは虫にとっては良い住処だしね。

ラフィオ:ランジュさん見た事ない反応してたね。

ランジュ:さ、流石にあの量の虫は・・・無理よ・・・。

亡月:ヴェルメズィートに少し似ていたが、多分アレのオリジナルじゃないか?

キーン:ええ、最初見かけた時焦りましたが虫たちも特に私達を気にせずな様子でした。

ランジュ:その方が良いわ・・・。

コール:このエリアは惑星の歴史を再現していると記されているが・・・何故そこまでして?惑星の原生エネミーを再現したいが為にやった事なのか分からないな。

亡月:そのセンでも間違いでも無さそうだな。今あの惑星は環境としてはここ以上に劣悪と聞いた。さてヘリック、ここを抜けたがどうだ?

[ヘリック]:このまま進めば・・・ふむ?忌み子の隔離場?

コール:姉妹の内、蔑まれている片割れの事か?

[ヘリック]:どうやら、祀られているらしいエネミーの住処も再現してるみたいだ。

亡月:ほー?まるで惑星から拝借してここに飼育させてるみたいだなあ?

ランジュ:その割には、何百年も放置しているわよね。

亡月:放置してる訳ではなさそうだぞ。何せ、この環境を造るまでに相当な時間が掛かるからな。まぁフォトナーの中には騙されていた奴もいたらしいがな。

[ヘリック]:本人達の意向とは違う方向に行ったのか、はたまた誰かが企んでこんな事になったのか。

[ホオズキ]:旦那さん!!!今良いッスか!?

[ヘリック]:ん?何だホオズキ?

[ホオズキ]:今地下探査班はグレンヴィルと交戦中ッス!グレンヴィルは水上都市の名称でありフォトナーの一人だったみたいッス!

[ヘリック]:なるほど・・・やはりか。

[ホオズキ]:アレ?知ってたッスか?

[ヘリック]:後で資料を渡す。彼らのサポートを頼むよ。

[ホオズキ]:了解ッス!ではまた!

亡月:そうかそうか・・・あの幽閉されている人工フォトナーはあのグレンヴィルね。

ランジュ:でもおかしいのでは?だってグレンヴィルは元々フォトナーである筈なのに、人工フォトナーだなんて。

ラフィオ:・・・何か嫌な予感してきたな。

コール:フォトナーが自分同様にフォトンを扱える存在を生み出すには、必要なもので何が挙げられるかな?

ランジュ:それは・・・フォトンを、使えた者?

亡月:つまり、アレはフォトンの研究に使われた被害者って推測できるのさ。

ランジュ:そんな事・・・っ。

[ヘリック]:実際、ヒューマンが生まれるまでに関係のない人種が犠牲になった歴史がある。造り出す為ならば手段を選ばなかったんだろう。

ランジュ:それをしたフォトナーは、ルーサー以外にもいたのよね?

[ヘリック]:断言はできないけどね。コラプサーはどこまで介入してたか不明さ。

キーン:ヘリックさん、何か建造物が見えてきました。

[ヘリック]:そろそろだね、気を付けて進んでくれ。
詳細不明の古代文書⑤:
外の者こそ、滅者なり。
+ 忌み子の隔離場
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「忌み子の隔離場」に到達。強酸性の霧が立ち込める谷の様な場所となっており、また不規則的に突風の様に吹き荒れております。その為、瓦礫の陰に潜みながら進む必要がある状況です。瓦礫一つ一つを注視すると、死骸の他にも遺跡の様な建造物が倒壊した痕とも捉える事が出来ます。
(ガスマスクのフォトン浄化維持機能:残り1時間26分)
  • 11:14
[ヘリック]:何て所だ・・・皆、大丈夫かい!?

キーン:この霧自体が酸だなんて・・・!

ラフィオ:防護服が少しボロボロになってきてる・・・。

ランジュ:ヤバいわね・・・フォトン防壁もギリギリってとこかしら。

コール:防護衣が無かったら一発で死んでいたな、私は。

[ヘリック]:シャレにならんからね!

亡月:霧の発生源は何なんだ?自然保護区とは云え、霧の再現、突風現象の実現までは相当の天候機構が無ければ出来ないぞ!

ラフィオ:まるで呼吸みたいだ。

コール:呼吸?

ラフィオ:うん。リズムが不整と思いきや、まるで人が寝息を立てるような感じに風が吹いたり静かになったりしてる。

亡月:つまり発生源が存在する・・・?奥に行くしかないな。

[ヘリック]:行くときには注意してくれよ。強力な熱源反応が確認されている。

キーン:っ・・・分かりました。でも極力戦闘は避ける方向で。

コール:そうだな、浄化作用も一時間半も無い。

ランジュ:もしも危ない時は、全力を出さなきゃね。

(ガスマスクのフォトン浄化維持機能:残り1時間17分)
  • 11:23
巨大な建造物の麓に到達。多数の巨大植物が存在しており、一同はその先を確認した所、多少傾斜ではありますが降下可能なルートを確認出来ました。一同が降りる事を検討した時、突如強酸性の霧が消失しました。そして巨大な建造物の内部から這い出る様に巨大軟体生物が一同の元へと接近しつつあります。
ネフィリズ・サーチネクトによる自律分析
クロモドーリスの忌み子
惑星ディスケィドに伝承される「カシュマドーリス崇拝譚」にて記載されている双子の片割れ。愛し子として君臨している姉君と相反しており、忌み弾かれるべき存在として畏怖されている。万物を腐食する存在の一つとして、生命の上位に君臨する。「卵の片鍵」とも云われている。クロモドーリスは種族名であり、彼女の名称は無いと云われている。
亡月:チッ・・・コイツにもグリトニルが通用するか!?

キーン:何時でも撃てます・・・!

コール:待ってくれ!向こうは一定の距離を維持している。何もして来ないのか・・・?

ラフィオ:こっちをずっと見てるだけ・・・?

(忌み子は多数の触手の内一つをコールの元に近付けました。)

[ヘリック]:げっコールちゃん気を付けて!

ランジュ:クッ・・・!
(ランジュは複合テクニックを放とうと構えます。)

コール:テクニックをまだ撃つな!

(触手が展開するとそこから眼球が突出し、コールを注視します。)

忌み子:------3uqqa,jeb`uk?

コール:・・・え?喋って・・・。

忌み子:gl0:dq9.b`/yuxe<.3<ig6z:w.

(忌み子は言語不明の発声を出した後、再び這いずる様に建造物へと戻っていきました。霧は晴れたまま経過しています。)

[ヘリック]:さ、去っていったのか・・・?

ランジュ:一体何だったのかしら?

亡月:奴の言語機能も解析すれば、時間が掛かるが解読できるかもしれないな。

コール:・・・姉妹と表記されているなら、彼女は悪いエネミーではなさそうな気はするな。

亡月:疎まれる存在程、温厚だったりするもんだ。だが油断は出来ないな。

キーン:このまま進めば、何とか出られそうですかね。

[ヘリック]:ああ、あともう少しでフロア前に入れるはずだ。
詳細不明の古代文書⑥:
安息を築き上げた進化者は、全てを奪っていった。愛し子も、忌み子も、信託獣も進化者の物とした。
+ 神格獣の骸城前
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一同は「神格獣の骸城」の前へと到達。この城跡を素通りし、あと20分程進めばこのエリアから抜け出す事が出来る予定です。
(ガスマスクのフォトン浄化維持機能:残り55分)
  • 11:45
亡月:なあ、ヘリック。進化者ってさ。

[ヘリック]:俺も思った。しかし惑星自体はオラクル船団の居た場所から離れすぎてるんだ。だから疑問なんだよね。

コール:でも、リクジニアを自然保護区にしてた程だ。どういう経緯で選択肢したのか全く想像出来ない。

ランジュ:惑星独自の機能を導入したかったのかしら?

[ヘリック]:それはあるかもしれないね。アークスが成立していなかった時代、ダーカーに対応する方法を模索した結果なんだろう。

亡月:まぁ、それだけではないよな。

[ヘリック]:困った事に、そうなんだよなあ・・・フォトナー達の対立もあった可能性もあるし、まるで。

ラフィオ:フォトナー同士の戦いがあったとか?

[ヘリック]:そう、流石ラフィオちゃん。

ラフィオ:ボク達はまだダーカーっていう共通の敵がいるからだけど・・・フォトナーってダーカーが居ない時からいたんでしょ?それじゃあ争いとかも、もしかしたらって。

ランジュ:共通の敵がいる状況でも、争う人が絶えない世の中ですもの。困ったものだわ。

コール:っと、何とか城から離れたな・・・あとはこのまま真っ直ぐ進むだけか。

ラフィオ:やけに大きい城だったね。何か居そうだし。崩れそうだけど。

キーン:・・・あの、なんか揺れてません?

亡月:ネフィリズがとんでもなく作動してるな・・・ん?敵性反応?ほおほおコイツ、こんな機能も覚えたのか!

[ヘリック]:ああ、褒めるのは後だな、忌み子よりもエグイ反応だ!

キーン:えええええ!?

ランジュ:今度も友好的かしら・・・。

(突如、地中から幾多の骸を飛び散らし巨大軟体生物が浮上されました。忌み子と比べ不規則的な長さの触手が生えており、脚部と思われる部分は樋爪の様な形状をしております。眼球は途轍もなく巨大で、口元は歪に笑っている様に見られます。)

亡月:・・・なあ、アレはコミュニケーション取れそう?

コール:私に言うな!

(ガスマスクのフォトン浄化維持機能:残り49分)
  • 11:51
ネフィリズ・サーチネクトの自律分析
海淵の愛し子カシュマドーリス
惑星ディスケィドに伝承される「カシュマドーリス崇拝譚」にて記載されている双子の片割れ。忌み子として君臨している妹君と相反しており、崇拝されるべき存在として寵愛されている。万物を浄化する存在の一つとして、生命の上位に君臨する。「卵の片鍵」とも云われている。
[ヘリック]:浄化システムの時間も無い!逃げるんだ!

(一同は全速力で逃走しますが、愛し子は器用に触手を利用して追いかけます。)

ラフィオ:きっも!?さっきの奴よりも歪だよ!?本当に愛し子???

キーン:昔の人の感性は分かりません!というか早くないですか!?

ランジュ:っ仕方ない!撃ってもいい!?

一同:撃って!!!!

ランジュ:グラヴィティノヴァ!!!

(愛し子の足元に突如マグマ一帯が出現。テクニックの影響により周囲も燃え上がりますが、愛し子の方向と共に周囲が蒸発し、数分経たずに地形が氷結されました。)

ランジュ:え・・・?あのエネミーってテクニックを使った?

亡月:ああ、テクニックと同じ反応が出たな。

[ヘリック]:ええ!?反則じゃねそれ!?

コール:焼け焦げた部分が再生されている・・・?界忌種と同じ反応か!

亡月:なーるほど・・・んじゃ。

(亡月は後ろに投げる様に数個の地雷を設置しました。)

亡月:アレ、地形を深めに削る程度の爆薬積んだから全力で逃げろよ。

一同:!!!!

[ヘリック]:笑顔で言うんじゃねえって!

ラフィオ:何か楽に皆早くなるテクニック無い?

ランジュ:ええと・・・これ一人用で他人に使った事ないけど・・・。コールには使うと危険だし。

キーン:その時は私が背負います!

ランジュ:もう仕方無いわね!雷自体は危険じゃないから!ボルテック!!!

(コール以外の一同は雷系のフォトンを纏い、フォトンの補助能力にて高速移動が可能となりました。キーンはコールを背負う事でリスクを負う事はありませんでした。)

ラフィオ:これ最初から使えば良かったね。

ランジュ:流石に実験した事も無いからね・・・。

亡月:実験体が居ないのは辛いものだな。

[ヘリック]:君が言うとなあ。

コール:これリスク背負わないの嘘だ、酔ってきた・・・。

ランジュ:えっ早!?
詳細不明の古代文書⑦:
滅びの星を名乗る者こそ、災厄の申し子也。
+ [下層通路:コラスィ・イトゥス]
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  • 12:11
堅牢なゲートを潜り抜けた末に、下層通路へと到達しました。ディスケィドの環境から脱した事で防護衣も解除しました。下層通路を進行する事で、自然保護区【ユールドゥルム】へと進入する予定です。
ラフィオ:あー・・・・やっと脱出出来た。

キーン:流石にもう行きたくないですね・・・。

亡月:次からはパワードスーツ積んでる連中だけ行ってもらおうかあ。

[ヘリック]:となれば、エクトとヤトノさんは抜擢されるな。あと浄化作用も確立したらキャストの子にも行ってもらいたいね。

キーン:あっはい・・・。

ラフィオ:凄い残念そう。

コール:・・・任務から戻ったらディスケィドについて少し調べてみるか。

[ヘリック]:だね、コールちゃん少しの間休養入れた方が良いし。

コール:ひ、人を貧弱扱いしないでくれ!

ラフィオ:割と心配だから休んで。

ランジュ:と言っても、まだまだ進まないとね。

[ヘリック]:ユールドゥルムは以前も入った事があるからね。進行ルートは追々伝えていくよ。それじゃあ皆、引き続き気を付けてくれ。

一同:了解。
詳細不明の古代文書⑧:
Collapsar
最終更新:2018年08月18日 16:35