| + | [ゲイルロズ]入港時:市街地ゲート |
黒衣6名はゲイルロズへ入港し、市街地に到着。
上層区画と下層区画に分離されている為、建造物は他シップと比べ崩壊したまま放置されている建造物や改装を重ねられた上層区画の高層都市が見受けられます。
サーベラス:こちら黒狗。市街地に進入しました。これからどうしますか?ヤトノ殿。
[ヤトノ]:ああ、入港まで難儀だっただろう。現地の情報部は気難しい者ばかりだからな。
ヴィズ:まぁねえ、しかもアタシ達って昔色々やらかしてて変にマーキングされてたじゃない?その所為もあると思うわよ。
タルタロス:そりゃあオカマいたら怪しいし。
ヴィズ:何よ!ジャガーちゃんにチクるわよ!
タルタロス:うーわ繋がってんかよそこ・・・。
アージェンタム:まぁまぁ・・・とりあえず僕達は分かれて行動ですよね。
ZATO-1:それは良いんですが・・・、その・・・。
サーベラス:?何か言いたげだな、斑鳩。
ZATO-1:何とも思わないのか!?黒狗!
タルタロス:えー?可愛いじゃんそれ~。
ZATO-1:何で!私が!メイド服で!し、しかも・・・コイツに飼われた奴隷メイドって・・・。
タルタロス:えっ結構興奮するシチュじゃん?
ZATO-1:もしかして君が考えたの?
[ヤトノ]:私は普通に秘書役で良いと言ったんだがな。
ストレイト:と、とてもお似合いですよザトーさん。
ZATO-1:うん、ありがとね・・・はぁ。確かに黒狗みたいな顔つきなら奴隷持っててもおかしくなさそうだけど。
サーベラス:奴隷を使役する方の思考回路は理解できぬが、そんな連中に同調の意を示す効果はあるだろう?
タルタロス:判ってるじゃないサーベラス君~。私ねそれ言いたかったの。
アージェンタム:絶対嘘だ・・・。
ヴィズ:嘘ね。
ストレイト:メイド服着たかったのでは・・・。
タルタロス:ねーねーパパさん!私似合ってる????
[ヤトノ]:ああ、充分似合っているぞ。今回の任務に期待している。
タルタロス:えへへ~しっかり仕事するね!
ZATO-1:なあ黒狗、彼女は結構チョロいのか?
サーベラス:いや、他の指揮する人間には毎度中指を立てるぞ。
ZATO-1:こわっ・・・。
ヴィズ:黒狗さんはスーツとっても似合うわね~・・・普通に子供売りそう。
サーベラス:酷いですね、どちらかというと売る輩を殺したい方なのですが。
ヴィズ:おっと冗談はあまり効かないタイプなのね。
タルタロス:サーベラス君スッゴイ似合う~!好き。
ZATO-1:なんか心配になってきた・・・。
ストレイト:が、がんばってください・・・。
[ヤトノ]:では改めて君達に任務確認をしよう。サーベラス、ザトー、タルタロスはウスバ商業の本拠地にて商業組織のボス「ウスバ」との対談。同時刻にヴィズ、ストレイト、アージェンタムは本拠地に進入し機密資料の捜索及びコラプサーの痕跡を見つけ出せ。戦闘行為は私の判断にて下す。
一同:了解。
タルタロス:ねーねー質問、別に全員殺しちゃっても問題ない?
[ヤトノ]:・・・人物は調査済、既に本部から殲滅指示は出されている。
外に漏らさずに殺せ。
(ヤトノの言葉に一同の穏やかな顔つきは一変し、歪んだ微笑み・殺意に満ちた表情・冷徹な顔つきを見せます。)
|
| + | 総責任者「ウスバ」対談:ウスバ商業本拠地内部 |
黒衣三名は総責任者ウスバとの接触に成功。「他シップの裏商業者から人身売買関係の交渉」というカバーストーリーにて幹部と事前に密談をし、直接ボスとの交渉をする様にとの報告を受けた経緯があった為、屋敷に入るがまま総責任者のもとに案内されました。
その同時刻、他三名は監視の薄い箇所より侵入を試みております。 サーベラス:突然の交渉願いを受け入れて頂き、屋敷へと招き入れて下さった事。誠に感謝申し上げます。私、アークスシップ24番艦[ダェグ]にて人員取引を主に活動しています、ガルムと云う者です。
ウスバ:へえ、ご丁寧な挨拶じゃねえか。本当に突然人身売買の話をして来た奴とは思えねえな!笑えるぜ!人員取引とか言葉変えてるけどよ、結局は商品はガキや女なんだろ?
サーベラス:ええ、いらぬ言い回しだった様ですね。数少ない人身売買を行う組織同士ですから、噂を聞いた時それが事実であるか是非確認したかったもので。幹部の方には感謝しております。
ウスバ:あの野郎、簡単に口を開きやがってな。だが最初からアンタらの身元情報もしっかり出してくれるならまだ信頼してもいいかと思った。まぁ、これから本当に信用に値するかだけどよ。
サーベラス:その通りで。それらは大まかな情報しかありませんでしたからね。今後も良き関係を築く為にと考えております。
ウスバ:んで、気になったが後ろの二人はオメェの愛玩人形か何かか?
サーベラス:ふふっ、かれこれ10年近くなりますね。幼少期より手懐ければ、例え聞く事も無い最下層の落ち子も・・・この通りになります。
(ZATO-1は目線を横に向け、タルタロスは少しばかり含み笑いをしました。)
ウスバ:白い髪の女は不服そうな顔したがな?
サーベラス:おや、後々また仕置きをせねばならないか。これ以上傷物にはしたくないんですがね。まぁ、売る物ではありませんから気にしませんが。
ウスバ:そうかそうか、自分の持ち物だから扱いは自由とな!気に入った!なかなか好きになれそうじゃねえか。俺は拉致して売るだけの人間だったが、調教に関してはお手上げでな。結局、見世物にするか良い穴にするかしか手段が無かった。それ以外にもお前のビジネスでなら活用するんだろうな?
サーベラス:勿論、性処理関係だけでなく盾、隠し剣、メイド、爆弾としての消費物等々・・・脳部ハック機能によって都合の良い調教を可能としております。まぁこの二人は敢えて弄らずに育ててみました。手がかかる程やりがいがあるものです。
ウスバ:ほぉ、道理で。そうなれば、良い穴になりそうなガキをお前らの所に預けりゃあ高値で売れそうな商品にしてくれるって事か。
サーベラス:もし脳部ハックを施して商品として出せば、一カ月足らずで売り物にはなるでしょう。
ウスバ:こっちの利益はどうなる?
サーベラス:査定をさせて頂く形になりますが、一人につきこれ程と考えておりました。
(金額の書かれた端末データをウスバに掲示します。)
ウスバ:っ・・・おいおいマジか。構わないぜ。
サーベラス:ありがとうございます。
ウスバ:ハハハ・・・良いとこと友達になれて嬉しいぜ。なぁ?そうだほら、来い。
(ウスバの声と共に、一人の骨が浮き出る程貧弱な少女が歩き寄ります。)
ZATO-1:ッ・・・!
タルタロス:・・・フーン。
ウスバ:おら!早く来い!丁度コイツを売ろうと考えていたが、即興では決めれねえか?
サーベラス:・・・そうですね、少しばかり時間を取らせて頂きます。
ウスバ:なんでぇ、すぐに決めると思ったのに。
サーベラス:申し訳ございません、ああそれと。貴方は「コラプサー」という人物をご存知ですか?
ウスバ:コラプサー・・・?いや、知らねえな。ウチはワケ有りな客しか来ないから本当の名前なんざ隠してるだろう。
サーベラス:この姿を見ても、分かりませんか。
ウスバ:・・・まぁ、知らねえな。
サーベラス:そうですか。残念ですね・・・。
折角貴方の寿命を延ばそうと思ったのに。
ウスバ:は?
[ヴィズ]:ちょっと、黒狗さん!まだアタシ達資料を確保してないわよ!潜入中なんだから!早すぎよ!
サーベラス:どうせ口を割っても資料以上の情報は言わんだろう、斑鳩、タルタロス殿。状況開始。
ZATO-1:やれやれ・・・やっぱりこうなる。
タルタロス:やっぱこうだよね~♪
(ザトー、タルタロスはメイド服のスカートを動き易くする為破き、瞬時に双方に回り込みウスバの取り巻き4名を対人用武装にて殺害しました。)
ウスバ:て、てんめえ図ったな!!!!
(ウスバは銃器を構え、乱射しています。組員達は銃声に気づき、現場へと集合していきます。)
サーベラス:おっと、これでは分が悪いな。
[ヤトノ]:サーベラス、やっぱりそうなるか。ボス格はまだ殺すなよ。
サーベラス:了解しました。
ウスバ:死ね!クソッタレ!
(ウスバはサーベラスに向け銃口を向けましたが、サーベラスは気にも留めず銃を持った右上肢を蹴り上げます。その勢いでウスバの右上肢は反対方向へと骨が露出されます。)
ウスバ:あぎゃああああああああああああああッッッ!!!!!!
サーベラス:女々しい、よくそれで女性をぞんざいに扱えたな。
ZATO-1:黒狗!喋ってないでこっちも手伝え!
タルタロス:まーまー雑魚ばっかだしいいんじゃない~?
(タルタロスは組員達を翻弄させながら蹂躙していきます。)
[アージェンタム]:こちら暗躍班、逃げようとする組員達の確保に取り掛かります。
タルタロス:殺さないなんて優しいな~。
[ヴィズ]:アンタらのせいよ!!!
[ストレイト]:気絶させるだけならまだ良いかと・・・!
|
| + | 資料確認及びウスバ尋問:ウスバ商業本拠地跡 |
ウスバ商業本拠地に所属する組員の46人中24人は死亡、22人は意識消失させた後、捕縛を施しました。
サーベラス:ふむ・・・顧客リストにも手掛かりは無し・・・と。
ヴィズ:フェイクにフェイクを重ねていたけど、解読した結果ヴォイドに関連する人物がチラホラって感じね。これ自体本当かも知らないけど。
ストレイト:ヴォイド残党はまだ残っているとの噂もありますからね・・・。
アージェンタム:コラプサーの協力者・・・考えたくないものです。
[ヤトノ]:尋問もあまり意味のない様だ。
ZATO-1:私としては、人身売買を行う輩を潰せたならそれで。
ウスバ:ははは・・・よくも、よくも俺の築き上げた苦労を台無しにしやがったな。
ZATO-1:罪の無い子供達の人生を壊してきたお前が言うセリフか?それは。
ウスバ:知らねえよ、そこら辺で野垂れ死ぬよりマシだろが、ああ?結局今ある商品だってどうすんだ?お前らが責任とんのか?薄汚れた正義感振りかざして物を語られても鼻で笑うしかねえよ、ヒャハハ!
(タルタロスはへし折れた右上肢の露出した骨部分にナイフで斬り付けます。)
ウスバ:いぎぃいいいいっっ!!!??ガアアアアアアアア・・・・!!!!!
タルタロス:なーにが正義感だ、反吐が出るセリフ言ってんじゃねえよド三流陰湿悪党気取りのチンピラ以下クソオヤジ。
ヴィズ:凄い罵り方ね。
ストレイト:普通に言われたらキツイですね。
ウスバ:ああそうだ・・・赤髪のお前の様な口調の奴が、良くウチを贔屓してたわ・・・ヒャハハハアハ!お前みたいにご丁寧な口調の癖してやる事はクズみてえな奴がな!未来ある子供に我が理想に協力してもらうとか意味わかんねえ事をいっつも言ってたんだよ!面白れえよなあ、結局!お前もそいつと変わんねえんだよ!未来なんざ無いの分かってる癖に助けてあげてる気分だけ味わってるだけのクズ野郎なんだよ!あのガキも助けるつもりなんだろう?助けてどうする?助けた事を恨まれちまうかもなあ?早く殺してくれたらいいのになって!ひひっひひひひぎぃっい!?・・・・。
(サーベラスはウスバの首元にナイフを突き刺し、発狂に近いウスバの笑い声は突如として途絶えました。)
ストレイト:・・・わ、私達はアークスという組織としてあの子達をしっかり保護できるはずです、ですから・・・。
ヴィズ:ストレイトちゃん、それは分かってるわよ。でもね・・・。
ZATO-1:黒狗、こんな奴の言葉は戯言だ。気にするな。
タルタロス:んー、ねえパパさん。一応資料は全部持ち帰った方が良い?
ヤトノ:ああ、頼んだ。それとサーベラス。
サーベラス:はい。
ヤトノ:殺せとの指示は出していなかった。それは分かっているな?
サーベラス:勿論です。申し訳ございません、殺意の方が勝ってしまいました。
アージェンタム:僕は他の人たちと一緒に子供達の保護に回ります。
ストレイト:情報部も控えていたんですね。
ヴィズ:汚れ仕事は、アタシ達の管轄って事ね。
[ヤトノ]:捕縛した者達の処遇は他の情報部に任せるとして、用事が済んだら一旦本部へ戻る様に。以上だ。
|
| + | ヤトノ、ZATO-1通信:情報部本部 |
ヤトノ:それで、サーベラスの様子はどうだ?
[ZATO-1]:特に変わらずです。あの質問なのですが、あの噂は本当なんでしょうか?
ヤトノ:何のだ?
[ZATO-1]:・・・その、黒狗は黒狗の人生があると思うから本人にとっては関係の無い事であって欲しいんですけど・・・あいつは
ヤトノ:それは言わない約束だっただろう。
ZATO-1:すみません・・・でも、ヤトノさんも勘付いているんですよね?あいつが改造される前に脳に取り込まれたチップは偽装情報で・・・
ヤトノ:カユラ。同じ事を言わせないでくれないか?
ZATO-1:だからこそです!分かっています、黒狗に干渉するつもりはありませんが・・・結果的に迫りくる脅威を失くせるならばと思い貴方の要求を飲んだんです。
ヤトノ:判っている。では改めて君に通達しよう。サーベラスもとい「No.0156」の別人格の出現及び脅威的存在と判断された場合、監視態勢を解除し戦闘部による駆除行為を実施する。その時は私も担う。
ZATO-1:確認は宜しいでしょうか?
ヤトノ:ああ。
ZATO-1:元「幼馴染」であっても、でしょうか?
ヤトノ:・・・過去の話だ。彼が忘れていれば、それはもう無いものに近い。通信を切るぞ。
ZATO-1:ちょっ・・・まってくださ
(ザトーの返事を聞く事も無く、通信は切断されました。)
|