+ | 大型研究所【パンドリディエール】入口 |
エクト班はグレンヴィルとの戦闘後、地上へと戻り大型研究所の入口へと到着しました。今後、亡月班と連絡を取り合流を図る予定です。
エクト:あー、ナキさん聞こえる?こっちは何とか地上に戻ったぜ。
[亡月]:ああ、こっちはやっとこさユールドゥルムに入る。全く、辛気臭い所だったよ。
マーレ:コール!コールは大丈夫!?
[コール]:声が大きいぞマーレ。私なら無事だが・・・テレパイプでさっさと帰りたい気分だな。
マーレ:良かった・・・心配したよ。
[コール]:まぁ・・・帰るのはもう少し後かも知れないな。
[亡月]:テレパイプも限度があるからな。キャンプシップの許容範囲内じゃないうえに均衡維持施設から離れすぎていたのもある。
エクト:まぁアレそこまで便利じゃねえもんな。あくまで非常用帰還装置だし。
[ホオズキ]:皆さん無事で良かったッスよ。とりあえず合流して改めて探査方針を決めていく必要がありそうッスね。
[亡月]:そうしたいのは山々だが、何せユールドゥルムに興味があってな。
エクト:おいおいこのまま調査するって感じかい?ナキさん。
[亡月]:研究所にある資料は寄り道する事は出来るが、折角ここまで来たんだ。少しは調べておきたい。まぁ、面子が面子だから危険があればすぐ逃げるさ。
[ランジュ]:ゴリ推しは骨が折れるわ。それにどこにシステムガーディアンが潜んでいるか・・・。
エクト:目と鼻の先にいたりしてな。まぁそんな状況下って前提だから覚悟するしかねえよ。そっちが地上に戻る時は教えてくれな。
[亡月]:あいよ。そっちで面白そうな事があったら教えてくれ。
バク:・・・・とりあえず、俺達はどうすんだ?
ホムンクルス:グレンヴィルの行方も分からないし、今回の目的も済んじゃったからね。ナキさん達が戻ってくるのを待つくらい?
[ホオズキ]:うーん、皆さん体力あり余ってそうッスね。
ホムンクルス:ちょっホオズキさん縁起でも無い事言わないで下さいよ。
[ホオズキ]:あ、そうだ!今回まで手に入れた情報を元に、ハナちゃんやラウムさんに聞いてみるのはどうッスか?
ニル:うーん・・・ハナ答えてくれるかなあ。
バティスト:まぁ嫌いな奴の事聞かれても答えないよなあ、第一フォトナーとかはね。
エクト:オブラートかつ何とか聞けそうな情報は、かあ・・・。
ホムンクルス:・・・まぁ、ヤトノさんが言ってた内容は別に避けてもいいと思うし、今は。聞くとしたらシステムガーディアンとか、エネミーの事とか。
ミッケ:廃棄生物監視エリア・・・だっけ?知ってそうちゃ知ってそうだけどな。
マーレ:長年ここに住んでたって事だから、嫌でも何かしら情報は入ると思うんだけどね・・・。
ニル:ハナにはアタシが色々聞いてみるよ。
エクト:すまねえな、ニルちゃん。
バク:ま、あんま考えすぎんなよニル。沸騰しちまうからよ。
ニル:馬鹿にしたなー!?この!
バク:いってててててて!?バッカ尻尾の付け根を蹴るんじゃねえ!
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+ | 第一下層区域【モレグ】~自然保護区Ⅳ【ルヴェリッサ:人工大海】 |
一同は設置テレパイプを利用して転移しました。コ・ハナとの接触をすべく施設内を探索します。ホオズキによる周囲動体反応は確認出来ず、近辺には居ない事が確定されました。
エクト:まぁ、ラウムの所じゃねえかな?
バティスト:あの二人仲良いよね~、ラウムが解放されたら益々くっつきそう。
マーレ:分かる~!手を繋ぐ時とかお互い緊張しちゃってそう。
ホムンクルス:初々しい妄想はやめてあげなよ。
ニル:ラウムも人型になれたらいいのにね。
バク:あー・・・どうだろな、一応コの一族らしいからよ。ロの一族なら俺みたいに人型にはなれるっちゃなれるが・・・。
ミッケ:何かさ、フォトンの力どうこうで何とかならねえの?
バク:無茶言うんじゃねえ。
バティスト:なあなあホオズキちゃん、俺達このままラウムの所行けばいい?
[ホオズキ]:そーッスねえ。何か反応があれば教えま
[コ・ラウム]:[聞こえるか!?アークス!]
(突如、念話にてエクト班一同の脳内にコ・ラウムの焦燥しきった声が響き渡ります。)
ニル:!?ラ、ラウム?
バク:遠方への念話って超高等技術じゃねえか・・・!俺でも出来ねえぞ。
[コ・ラウム]:[突然の通告で申し訳ないと思う。しかし、我にとっては一大事に等しい。お主らが来る事を待ち侘びていた!]
ミッケ:こりゃあ何かあったんだな。
ニル:ラウム何があったの?
[コ・ラウム]:[事前に教えなかった我にも非があるが・・・我はテリトリーにした範囲内はどの様な者も通さぬ様にしていた。お主らが言う界忌種という者達の事を指すだろう。ハナは我が認識できる範囲内だけで生きておった。しかし今日は何故かその範囲から脱してしまったのだ。行先の検討は不確定だが付いている。ハナを探してはくれまいか?]
ニル:勿論!元々ハナとラウムに会いに来たんだ!
[コ・ラウム]:[頼むぞ・・・あの娘は死に近い惨劇を幾度無く受けてきた。故に我の元から離れる事は出会ってから決してなかった。だが・・・言うなれば、『行動を制限した事で箱入り同然の生活を送らせ続けていた』。知りたい事も、行きたかった所もあっただろう・・・だが、お主らがいれば。いや・・・今は関係の無い話だ。セクター4へと向かってくれ。そこで認識が途絶えてしまった。]
エクト:人工大海か・・・こりゃ難しいが行くしかねえ。ホオズキちゃん!周囲状況分析頼んだわ!
[ホオズキ]:言われなくとも!
バク:何か厄介な敵が居そうだぜ。
ミッケ:そんときゃあブッ飛ばせばいいだろ?
ホムンクルス:あれ?ナノブラストってもう使えるの?
ミッケ:甘いなホム坊、疲れるだけでやろうと思えば変化できんだ。
ホムンクルス:何それずるいな。
バティスト:いいなーそれ。
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+ | 自然保護区Ⅳ【ルヴェリッサ:人工大海】下部3F~5F |
セクター4の施設内へ到着。ハナの痕跡を辿り、研究施設も含め捜索をしましたがそれらしい形跡は見つからず。エクトは以前の探査で行かなかったエリアがある事に気づき、下部3F以降への捜索を提案しました。
[ホオズキ]:確かー・・・ネグロちゃんが見てくれた時は3Fは古代機構が多数、4Fはパネル?みたいなのが沢山、5Fは水没してるとか言ってたッスね。
エクト:うーんそっかぁ・・・古代機構は俺らを敵扱いしなきゃあ良いけど。
ホムンクルス:アブルとは違うんだっけ?
[ホオズキ]:しっかり調べると確かに微妙に違うッスね~。
ミッケ:敵性反応が確認次第ブッ飛ばせばいいな。
バク:俺に任せとけな。
エクト:あー・・・地下層ホント老朽化ヤバいからアカンかもなお前らは。
マーレ:一気に崩れそうだもんねえ・・・。
ニル:ハナはここを通ったのかなあ・・・?エネミーがいるのに。
バティスト:・・・もしかして攻撃してこない奴とか?
[ホオズキ]:うーん、ここで話してても仕方ないので皆さんいってらっしゃいッス!
エクト:割と適当だなぁホオズキちゃん!
下部3Fへ到着。フロア内は荒廃し損壊した設備が無造作に置かれています。古代機構らしき個体が多数存在しますが、複数の配管に繋がれた状態にて動く事なく設置されています。
エクト:え?フッツーに通れるじゃん?ネグロに騙されたわ。
ホムンクルス:一言も通れないとは行ってなかったよ。
エクト:まぁ確かに。
[ホオズキ]:旦那さんも意外と間抜けッスね~。聞いただけで終わりにしちゃうし。
バティスト:後でお説教かな~愛のお説教。
[ホオズキ]:どうしよっかな~~~~?YES枕をテーブルに置いて困らせようかな~~~~?ウヘヘヘ・・・。
エクト:よし行こう、進むぞ。
ニル:YES枕って何?
エクト:ヘリックさんに聞いてね。
ホムンクルス:ヘリックさんに聞いて。
バティスト:ヘリックさんね。
ミッケ:ヘリックさんだな。
バク:マジか、俺も聞かなきゃな!
マーレ:あ、あちゃ~・・・。
[ホオズキ]:ヘリックさん推しッスね。
下部4Fへ到達。地形が非常に不安定であり、床殆どが陥没して板状建造物が多く散りばめられています。下部5Fは完全に水没しており、水没地帯に落ちない様に移動を続けております。奥部には別フロアへのゲートが確認されてます。
ニル:結構広いねココ~。何の部屋だろう?
エクト:何も無いっていうか・・・全部下に落ちたんじゃね?
バク:俺何か踏み外しそうだから浮いてるわ。
ミッケ:ずりぃなお前。
バティスト:・・・俺さ。
エクト:やめろ言うな。
ミッケ:俺も察した、やめろ。
バティスト:何だよ!最後まで言わせろよ!落ちねえよ!俺は落ちねえからな!
ホムンクルス:言っちゃったよ!
マーレ:大丈夫!落ちちゃったら私が泳いで助けてあげるからね!
バティスト:お、なら大丈夫じゃ~ん。
[ホオズキ]:バティスト君疲れてないッスか・・・?
ミッケ:多分疲れてるよコイツ。
ニル:お~い!皆早く~!
エクト:身軽なのは良いよな・・・。
[ホオズキ]:あ、皆さん。
ホムンクルス:ん?
[ホオズキ]:思ったんスけど。
マーレ:どうかしたの~?
バク:何か気になるじゃん。
[ホオズキ]:いや、その床って今にも陥没しそうッスけど皆さんで立っちゃったら・・・。
バティスト:え?そんな簡単に崩れないっしょ~。
(バティストがニルとバク以外の一同が立っている多少不安定な広範囲の床板へと移動した瞬間、軋む音が響き一気に床が二分され崩れ落ちて行きます。)
ニル:あ。
バク:あ。
[ホオズキ]:あちゃ~言うの遅かったか~・・・。
エクト:事後報告じゃねえかあああああああああっっっ!!!!!!
ホムンクルス:こらリーダーお前待ての一言言えってえええええ!!!!
エクト:ここ大丈夫かと思ったんだよおおおおお!!!!
バティスト:やっべえまた濡れるじゃん。
(一同は水面下へと落ちて行きました。)
バク:・・・とりあえずニル。
ニル:うん。
バク:水流も向こうの流れだし行くか。
ニル:そうだねー。
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+ | 指定外管理区【アルタロス:水中庭園】 |
エクト班は水流に沿って奥地へと進み、陸地を見つけ次第上陸を図りました。一同が見た先は足元が水で浸され、多くの樹木が生い茂る人工的に造られた形跡が目立つ庭園でした。アークスロビー程の規模で壁側には水流が確認されており、自然に逆らった形で真っ直ぐと上昇しています。
ゲート側には「指定外管理区【アルタロス:水中庭園】」と名記されています。 ニルとバクは先に到着しており、壁側の水流で遊んでおりました。 バク:お、大丈夫だったか?
エクト:何とかな・・・。
マーレ:皆あんまり溺れなくて良かった~。
ホムンクルス:僕は割とヤバかったけど・・・。
マーレ:ほむほむ凄い泣きそうな顔してたね~。
ホムンクルス:ちょっと!そういうのは言わないでって!
エクト:おほ~???泣き虫ほむほむか~~~?
ホムンクルス:うるせえタルタロスにセフレ扱いされて嗚咽しながら深酒してゲロってた事バラすぞ。
エクト:バラしてんじゃねえか!?
ミッケ:うわ引くわ~~~~。
バティスト:ウケるんだけどw
エクト:キレそう。
マーレ:・・・すっごい綺麗だね、ここ。
ニル:海底とはまた違うんだけど、海の中の楽園って感じ!
バク:花とかもいっぱい咲いてるな。何てか・・・ラウムの居た場所の花に似てるぜ。
ニル:ねえ、もしかしてさ・・・ハナってここから花を取りに行ってたんじゃないかな?
エクト:でもラウムは普段は自分のテリトリー内から離れた事は無いって言ってなかったか?
ニル:寝てる間にこっそりとか?
マーレ:ここまで一人で行くなら、確かにあの道も崩れないと思うけど・・・。
バティスト:なぁホオズキちゃん~、ハナちゃんはいなさそう?
[ホオズキ]:うーん・・・今動体反応を確認中で・・・あっ!いたッス!多分ハナちゃんと同じ反応!このまま前方右側の建物に進めば!
エクト:よっしゃ行くか!
ニル:良かった!思ったより早く見つけれて!
ミッケ:まだ断定じゃねえけどな!
(一同は指定された建造物付近へと進行しました。)
建造物付近へと到達。建造物の周囲には多くの花が植えられており、建造物には多くのツタが巻き付かれております。
その花畑の中にコ・ハナを発見しました。 ニル:ハナ!!!!
ハナ:あれ?ニルちゃん?どうしてここが分かったの?
バク:ラウムが心配してたぜ、普段自分が分かってる所からいなくなったとか。
ハナ:ラウムったら起きていたのね・・・。いつも私、ラウムが寝ている隙にお花を摘みに来ているの。ここも私にとっては安全な場所だから・・・。
バティスト:なーんだ、そういう事かあ。
マーレ:ここが安全ならラウムさんにも教えてあげちゃえばいいのに。
ハナ:新しい花を見せた時のラウムが可愛いから・・・ついつい驚かしたくなるの。
エクト:何それ可愛い。
ホムンクルス:は?お前が言うな。
[ホオズキ]:ちょっとエクト君が言うのはキツイッス。
エクト:ひどくない?
ニル:でも良かったよ~ハナがいなくなったって言われて超焦ったもん・・・。
ミッケ:その割にはさっき水遊びしてなかったか?
バク:うるせえ流されてた癖に。
ミッケ:お?やるか?
バク:お?龍族ナメんなよ?
ホムンクルス:やめなさいってもう・・・。
マーレ:このお花可愛いな~・・・あ、ねえ向こうに咲いてるのって。
ハナ:ええ、水晶華ね。この島で咲いているのは私が知っている限りはここと数か所だけだわ。簡単には他の所に咲かせるのは難しくて、この花だけはラウムの所には植える事が出来てないの。
マーレ:・・・この花の植え方はね、私知ってるから手伝うよ。
ハナ:本当!?是非、お願いするわ!
バティスト:へー花とかも詳しいんだね。
マーレ:この花はちょっと思い出があるんだ!エヘヘ・・・。
ホムンクルス:・・・・なぁエクト。
エクト:何だ?
ホムンクルス:なんかさ、嫌なフォトン感じないか?
エクト:ああ、気持ちは分かるぞ。
[ホオズキ]:その予想は的中してるッス。詳細不明の熱源反応が・・・ん?
エクト:どうした?
[ホオズキ]:夥しい微小個体が接近中!
一同:!?
ミッケ:おいおいマジかよっ!
エクト:厳戒態勢!!!
ホムンクルス:周囲状況・・・現地の僕達では感知出来ない。
バク:ああ・・・どこにいんだ。
[ホオズキ]:ッ・・・皆さん、そこの建造物内部が見えるッスか?
バティスト:俺が見てくるよ。
エクト:頼むぜ。何かあったら教えてくれ。
(バティストは内部へと進入、小部屋の様な内部には制御システムが設置されていました。設備名は「エネルギー変換炉:直結装置[システム1]生成炉(バクテリア)」と書かれています。)
バティスト:・・・制御システムだ!システム1って事は・・・!
[ホオズキ]:こっちに高速で近づいています!
エクト:バティ!一旦こっち来い!
バティスト:ああ!
???:ミ ツ ケ タ
(大勢が発したかのような鈍い声が施設内へと響き渡ります。)
ニル:わわっ!?
マーレ:今の声・・・嫌な感じ。
(突如として微小個体の動体反応を近辺で確認。しかし目視は不可能です。)
[ホオズキ]:目の前ッス!
エクト:いやいやいや!!!!???見えねえって!!!!
ハナ:駄目・・・エンティ!この人達に手を出さないで!
エンティ:糧ヲ・・・我々ニ糧ヲ・・・!憎悪ヲ!
ハナ:もう・・・ダメなの・・・あなたは・・・。
エクト:エンティ・・・第二節の野郎か!
[ホオズキ]:敵性反応!ニルちゃんに向かってるッス!!!
ホムンクルス:・・・コイツ!
(ホムンクルスはニルを庇う様に前方へと出ました。)
ニル:え!?ほ、ほむほむ!
エンティ:我々ニ、寄越セ。糧ヲ、寄越セ。
(ホムンクルスは突然苦しみだし、青黒いフォトンが包み込むように激しく旋風を巻き起こします。)
ホムンクルス:ああああああああああああああッッッ!!!!!ウグッ・・・・アアアアアッッ・・・・!!!!!
エクト:ホム!!!!クッソ!!!
[ホオズキ]:何これ・・・ホム君と微小個体達が・・・一つに・・・?
(数分後、突如としてフォトンは消失し静寂に包まれました。)
エクト:ホオズキちゃん、ホムのフォトン反応は・・・?
[ホオズキ]:これは・・・界忌種と同じ反応に・・・?
バク:なっ・・・。
ミッケ:どういう事だよ!?
(ホムンクルスはよろめきながら立ち、エクトを目視します。)
エクト:おうホム!大丈夫か!?
ホムンクルス:お・・・まえ、は・・・?
エクト:ど、どうした?
(ホムンクルスは突如、エクトに斬りかかっていきました。)
エクト:おわっと!?
マーレ:ほむほむ!?
ホムンクルス:お前・・・カシマー・・・ル・・・!!!!
エクト:ッッ・・・!おま・・・ホム!何言ってんだ!?アイツはこんなとこにいる訳が・・・っ!
ホムンクルス:死ね!!お前が何でここにいる!?今までっ・・・今まで道具扱いッ・・・くそ!!!殺す・・・ッ殺す!!!
[ホオズキ]:カシマール・・・もしかして、【猟犬】の「骸狗」?
ミッケ:猟犬ってたしかー・・・エクトが昔いた犯罪組織か?
エクト:ああ、「骸狗」は元ヴォイド職員で・・・
アイツを虐待してた糞野郎の名だ。
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