[システム1]生成炉(バクテリア):第二節-エンティ・アマルガム |
関連保護区:[Ⅲ-アルタロス:潮沼][Ⅹ-廃棄生物監視エリア][Ⅴ-ルヴェリッサ:人工大海] |
制御システム稼働状況:稼働中。発菌現象に伴うエネルギー生成は順調。環境維持システムも正常。 |
システムガーディアン情報:回収データより参照......【ERROR】 |
+ | 14:04 |
エクトは暴走したホムンクルスと交戦中。他はホムンクルスが暴走した原因を検討し、ホオズキによるルクス・アマルガムの生体反応を参考に、同系統反応の検索を実施しました。
エクト:ホム!落ち着け!俺だ、エクトだ!
ホムンクルス:殺すッ・・・!あの時殺した筈なのに・・・クソ!
エクト:ああそうだ、アイツは既にお前が殺した筈だ!遺体だって確認しただろう!?
ホムンクルス:ハァッ・・・はぁ・・・お前さえいなければ!
マーレ:ホオズキさん!何か手は無いの・・・?
[ホオズキ]:今エンティ本体を探してるッス・・・でも皆さんの近辺しか調べれない状況では断定的な判断は・・・。
ミッケ:手あたり次第って事になりそうか・・・?
バティスト:そう簡単に近くにいてくれたらなあ。
ニル:・・・ね、ねえハナ。ハナは知らない?あのエンティって奴の居場所とか。
ハナ:・・・エンティは。あの子は・・・でも、あんな事する子じゃなかった筈・・・島での生活を維持できるように色々働いてくれてたから・・・なのに、あんな事するなんて。
ニル:ハナ・・・。
ハナ:あの子の居場所は知っているわ。でも、私も連れて行って。頑張って説得してみる。
ニル:ありがとう・・・!
バク:最初から聞けば良かったな!
[ホオズキ]:エンティは何処にいるッスか?場所さえ言えば熱源反応とかは多分調べれるかもッス!
バティスト:それは凄い助かるね~、でもここからってどうやって行くんだろ。あの道崩れちゃったし。
ハナ:大丈夫よ。他の道もあるけどアポストルスが沢山で私は避けていたの。でも貴方達がいるなら大丈夫だわ。エンティは普段メタリーエルスの中心部に眠っているの。
ニル:めたりーえるす?
ハナ:この島中心に存在する巨大な樹よ。樹と言っても、地下層までしか伸びてなくて、大きな枝は島自体を構築しているの。
[ホオズキ]:メタリーエルス・・・?確かナキさん達が強制転送されたエリアの・・・。まぁとにかく、そこに向かえばいいって事ッスね!
ハナ:ええ、案内するわ。ここからだとモレグ経由は無理だから・・・アポストルス研究所に行かなければならないわ。
バク:詳しいなあハナちゃん。
ハナ:・・・そこで私が生まれたから。とても大きな部屋なの。
バク:そ、そうなんか・・・。
ミッケ:んじゃあ決まりだな、エクト!どんぐらい持ちそうか!?
エクト:ガルサを装備して1~2時間くらいは何とかいけるわ!頼んだぞ!なるべく無傷で終わりてえ!
バティスト:という事だからいこっか!
マーレ:絶対にほむほむを助けなきゃ・・・!
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+ | 14:17 |
巨大樹メタリーエルスへアクセスする為、ホオズキが位置状況の整理とルート特定を行った結果、管理区通行路を介して水上都市地下部に到達する必要がありました。しかし、以前アクセスしたエリアとは反対側であり大規模地下研究所が存在するとの事です。
バティスト:まるで隠し通路みたいなものかな。
マーレ:複雑な場所だよね・・・まるで侵入者が入ってもすぐに逃げれないようにしてる。
バク:こんな大がかりの研究施設なんだ。情報は漏らしたくないんだろうさ!
(前方の陥没部分よりイクチオール4体が突如浮上してきました。)
[ホオズキ]:イクチオール!?皆さん気を付けて!
ミッケ:邪魔をッ!!
バク:すんじゃねえッ!!!
(ミッケ、バクはそれぞれイクチオールを一撃で致命傷を負わせ、そのまま残り二体にフォトンアーツを活用し撃破しました。)
バティスト:やるじゃん。
ニル:さっすが~!
バク:今は急いでんだ。それに
ミッケ:さっさとホム坊を戻さないといけねえしな。
(致命傷を受けた内1体は再生しながらバクに襲い掛かりましたが、バクを庇う様にバティストが放ったフォトンアーツにて絶命しました。)
バク:おっと!?ありがとなバティスト!
バティスト:しっかり武器使わないとコイツら死なないからね~?蹴り一発で即死レベルはビビったけど。
[ホオズキ]:このまま行けば研究所に着くはずッス!
ハナ:研究所にはアポストルスが住処にしてるかも・・・気を付けて。
ニル:ガッテン!
AEL内部は界忌種の巣窟となっており、熱源反応は36体確認されております。
現在もエクトはホムンクルスと交戦中、ダメージを最小限にすべく回避に専念しております。 バティスト:う~んこいつら・・・。
[ホオズキ]:ヘイダクオの集団・・・いえ、デヅルモビル!?
ミッケ:にしてはそこまでデカくはないな。
バティスト:うん、俺が会ったやつと比べて小さいかも。
[ホオズキ]:デヅルモビルへ成長途中の個体って事ッスか・・・?とにかく、安全確保の為撃破するッス!
バク:よっしゃあ!まとめてかかってこい!
(バクは敵の中心部に潜り込み、ヘイダクオ群を一網打尽していきます。それをカバーする様にニルはバクの背後に襲い掛かるヘイダクオに反撃を繰り出します。)
ニル:龍族の癖に隙だらけじゃん!
バク:サンキューな!
ミッケ:そういや指揮役がいないんだったなぁ・・・てな!
(ミッケはデヅルモビルの頭部にストレイトチャージを喰らわせ、クエイクハウリングにて地面に叩きつけました。)
ミッケ:チッ再生速度半端ねえなコイツ・・・!
(他ヘイダクオ5体はコ・ハナに襲い掛かりましたが、マーレにより回避。マーレは氷系テクニックを使い、ヘイダクオに攻撃を仕掛けます。)
マーレ:ハナちゃんはアタシが守るから!そっちをお願いね!
ニル:ナイスマーレ!よぉーし!分身の術!
バティスト:本当それ便利だよね。家の手伝いとか簡単じゃない?
バク:いやいや全然ダメ、分身したニル全員がサボるから。
ミッケ:駄目じゃねーか。
エクトはホムンクルスへ説得を試みますが、ホムンクルスは聞く耳を持たぬ状態で、錯乱状態が続いていると思われます。
エクト:ホム!いいか?一度殺した奴は二度と生き返る事なんざ無い!お前が見てるのは幻覚だ、まずは落ち着け!
ホムンクルス:お前は人を・・・人を物としか考えられない糞野郎だった!僕がお前を殺す直前・・・言ったよな?「ただ楽しくてやっただけなのに、どうして何年も根に持ってたんだ?」って。ふざけるなよ!?僕を逃げれないようにしたのはお前だった癖に、折角時間かけて殺してやったのに、糞!
エクト:やっべ・・・ここまで来るとマジで説得は無理かもしれん。
[ホオズキ]:ヤトノさんと繋げるッスよ、エクト君。
エクト:ああ、頼むわ!
[ヤトノ]:こちらヤトノ、状況を説明しろ。
エクト:あ~、まずお願いするのは時間稼ぎにしかならんと思うけどホムに声をかけてくれヤトノさん!システムガーディアンの一体に出くわしたんだが、多分幻覚を見せる奴だったらしい。そんで俺の事を「骸狗」だと思い込んでやがるんだ。
[ヤトノ]:骸狗?全く・・・自ら殺しておいて未だ囚われているのか。ホムンクルス、ホムンクルス・・・私の声が聞こえるか?
ホムンクルス:・・・ッフー・・・ゲホッ・・・ハァ、ハァ・・・。
[ヤトノ]:私の名前が分かるか?
ホムンクルス:ヤ、トノ・・・さん?
[ヤトノ]:そうだ、そして目の前に見える奴は誰だ?
ホムンクルス:・・・カシマ・・・ル。
[ヤトノ]:そいつは何を言っている?何をしている?
ホムンクルス:僕の攻撃を防ぎ・・・立っている。落ち着けと連呼して・・・でも、あの姿は・・・僕が殺した時と全く一緒で・・・!
[ヤトノ]:そうか・・・エクト、お前時間稼ぎでどのぐらい凌げる?
エクト:え?まーこんくらいなら1時間ちょいはまぁ・・・多分それ以上は。
[ヤトノ]:よし、ではホムンクルス。アレは幻覚だが、お前はまだ奴に囚われているままだ。幻覚が消えるまで自分の全ての力を振り絞り、
ブチ当たって行け。
エクト:え?何言ってんのアンタ?本気なの?
(ホムンクルスはジェットブーツに切り替え、瞬時にエクトに接近し怒涛の攻撃を繰り出していきます。)
エクト:どわあああっとっととととととと!!!!???
ホムンクルス:いつまでもお前に拘ったり・・・幻覚が見えるのも・・・僕が弱いからだ。だけど、それでも僕は・・・己の全てを出し尽くす!!!
エクト:出さなくてもいいから!?おいヤトノさん裏切ったな!!!!????
[ヤトノ]:成長に付き合え、上司命令だ。
エクト:ヘリックさ~~~~~~ん!助けて!!!!
[ホオズキ]:旦那さんは忙しいッスよ。
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+ | 14:46 |
ヘイダクオ、デヅルモビル群を殲滅し、一同は進行を続けている途中で「[システム1]生成炉(バクテリア)」を確認。
端末にアクセスするも、【アルタロス:潮沼】近辺施設にて確認された制御システムとほぼ同仕様である事が解りました。 バク:ねえこれ壊しても特に意味が無いの?
ハナ:これは元々島の環境を維持させる機能なの。だから壊れたら自動的にAIやメガロが修理してくれる・・・エネルギーをガーディアン達に供給しているけど、只の補助みたいな物でガーディアンはあくまで管理を担うだけ・・・でも、ルクスはおかしくなってからシステム0はおかしくなってしまったわ。
バティスト:ルクスってあのグロかったやつ?
ニル:お化けの事だね。
マーレ:つまり・・・ガーディアンは装置じゃなく、本体を倒さないと駄目って事なんだね。
[ホオズキ]:ルクスの場合、生成核を出現する為の移転先として利用していたみたいッスね。元々何をしていたのかは分からないッスけど・・・。
ハナ:彼は熱や光を利用して島を豊かにする役割を持っていたの。でも人工太陽が壊れてからおかしくなって・・・浮上した今も、二度と治る事は無いと思うわ。それに・・・エンティも。
ニル:ハナは・・・ガーディアン達とは友達だったの?
ハナ:か、彼らは・・・島の中の働き者だったの。私がここに来た頃からいて、眠りから覚めた時にはみんなおかしくなってて・・・。
マーレ:ガーディアン達も・・・救えればいいんだけどね。
ハナ:ガーディアン達は・・・もう駄目と思うの。メガロやフールは大丈夫と思うけど、0から生まれた他のガーディアンは島が機能しなくなれば一緒に死んでしまうの。だからせめて・・・安らかに眠って欲しいの。死ぬ事が怖くないって思いながら。
ニル:・・・ハナ、死ぬって怖い事だよ。分かっているなら尚更、アタシだって助けられたらそうしたいんだけど・・・方法が今んとこ無いからその・・・。
(ニルはハッとした表情をしますが、堪える様に話を続けます。)
ニル:確かに、安らかに逝ける方が良いなら・・・アタシも手伝う!アタシだって御霊屋の一員だし、未練に囚われる魂としでじゃなく・・・安心して逝ける様に、アタシは助ける!
バク:いっちょまえに言うじゃねえかニル!俺だって師匠の弟子だ、どれが正解か分かんねえ問題だけどよ。でも俺達がやらなきゃ、エクトとホムが危ないからな。
マーレ:大丈夫だよハナちゃん、一人で抱え込んじゃったら辛くなるだけだから!1人よりは、アタシ達がいる方が良いと思う!
ハナ:・・・ありがとう、みんな。
現在苦戦中です。
エクト:ひぃいいいいいいいい!!!何でお前こんな強くなってんの????
[ヤトノ]:うむ、良い傾向だ。
[ヴィズ]:やっほーエクトちゃん。調子どう?
エクト:うるせえええええ煽りに来たんかクソオカマ!!!???
[ヴィズ]:心配して連絡取ってあげたんだから感謝しなさいよッ!!!!!!
エクト:うっせ!!!今かけてくんなバーカバーカ!!!
[ヴィズ]:覚えてなさいよクソガキ!!!!!
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+ | 14:53 |
巨神樹メタリーエルスに到達。巨大な樹木が存在しており、視界には捉えきれない程の規模であり、推測では水上都市部分まで侵食していると思われます。また、凝視して見ると多くの樹が連なって巨大な樹に見える様になっている事も判明しました。内部には施設と思しき形跡はありましたが、植物の成長に伴い機能は一切していないと感じられます。侵入は可能ですが、ルートは不安定な状態です。亡月と連絡を取り、惑星ディスケィドの神話伝承に登場する「再臨の合理者メタリーエルス」と同名である事を確認しました。
[亡月]:中心となる樹にメタリーエルスの名を付けるとはな・・・。惑星の神様を象徴とするのか、ここの研究者達は。
[ホオズキ]:変な連中ッスね~、とりあえずこのまま行けば良いみたいッスよ。道なりに進めば、大きな熱源反応に直面するッス!
バティスト:よーしやっとか!
[ホオズキ]:あ、あれ・・・。
ミッケ:どうかしたの?
[ホオズキ]:もう一つ熱源反応を感知!分析を・・・ッえ?アークスに似て・・・いえ、それ以上ッス!
バク:他に入ってきた奴なんていたっけか!?
[ホオズキ]:マップ分析は行っていたはずなのに・・・まるで私達の動向を知っていた・・・?嫌な事は考えるのは辞めるッス!皆さん警戒するッス!
ミッケ:油断せず全力でいくさ!
ハナ:エンティ・・・。
施設内へと進入。内部は多くの試験管が存在しており、試験管の中には脳部に似た物体が細い配管に繋がれた状態で浮かんでいます。
マーレ:これっ・・・。
ミッケ:AIの補助って・・・そういう事か。
バティスト:あんま・・・目にはしたくないな。
バク:足を止めねえで、行くしかねえな。
(一同は最奥部へと進んでいきます。巨大な試験管の中には、ミジンコに似た形態をした巨大生物が浮かんでいます。)
ハナ:エンティ・・・!
ニル:でっかー・・・教育番組で見たこれ。
バク:あー朝に放送してるアレ?
マーレ:凄いなあ・・・こんな大きいなんて。
ミッケ:本当ノンビリでいいな!
エンティ:・・・ァ・・・?
ハナ:エンティもうやめて!どうしてこんな事するの?
エンティ:ソ、ウ・・カ・・・トモダ・・・チ・・・デキ・・・タ?
ハナ:ええ、ずっと昔から貴方に言われた通り出来たの。ラウムをまだ会わせれなかったのはごめんなさい。でも外から来た友達よ、貴方の友達になれる筈だわ。
エンティ:・・・・ゴメ・・・ン・・ネ。ム・・・リ・・・カ・・モシ・・。
バティスト:なんか、様子がおかしくないか?
ミッケ:ホオズキちゃん、他の熱源反応ってのは?
[ホオズキ]:皆が入った時には遠くのエリアへと移動したッス・・・その時点で止まってるけど、警戒は維持するッス!
バク:クッソ・・・何が何だか。
エンティ:アクィ・・・ヲ・・・スワナ・・キャ・・・ボク・・・シゴト・・・。
ハナ:もうそんな仕事をしなくてもいいのよ?いくら吸ったって姉さん達はもう狂ってしまって・・・彼の事も解放してあげてほしいの、そんな事する必要も無いから・・・。
エンティ:シナク・・・テ・・イイノ・・・?
ハナ:ええ、しなくていいのよ・・・。
エンティ:アリ・・・ガト・・・ヤラ・・・ナク・・・テイ・・・イン・・ダ。
ホムンクルスの暴走は止まり、その場で倒れ込みました。
エクトはホムンクルスを介抱します。 エクト:おい!ホム!大丈夫か?
ホムンクルス:ッ・・・・ン、ぐ・・・あ、あれ?僕は?
エクト:・・・は~~~~~~~~・・・・・・・・・良かったぁ・・・・。
ホムンクルス:てか何触ってんだよ気持ち悪い。
エクト:え?ひどない?
[ホオズキ]:ホム君大丈夫ッスか!?良かったぁ・・・二人とも、早速だけどみんなの元に急いでほしいッス!何だか嫌な予感が・・・!
エクト:あいよ!案内頼む!
ホムンクルス:んー、何かさ気持ちが楽になったというかストレスが何となくだけど位スッキリというか・・・。
エクト:・・・・・・・・・・・・うん!そうだね!
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+ | 15:10 |
エンティ:ベ・・・ラ・・・・オネ・・・ガイ・・・。
ハナ:どうしたの?言ってみて?
エンティ:アイ・・・ツ・・・カエ・・・ッテキ・・・。
[ホオズキ]:ッ・・・!先程の熱源反応が急接近!東南のゲートからッス!
バク:ああ、迎え撃てばいいんだな!
[ホオズキ]:え?フォトン数値が急激に上昇してる・・・・?
ミッケ:ンッ・・・・いや、駄目だ離れるんだ!!!!
(ミッケは即座にバクの腰を掴みかかり、ゲートから離れる様に回避し倒れました。)
バク:お、おいどうしたミッケ!?
ミッケ:ニル!!!ハナをエンティから離せ!!!!
ニル:ッう、うん!!!
ハナ:え!?ニ、ニルちゃ・・・ッ?
(暗闇に包まれている東南部のゲートが突如眩い光に包まれた刹那、高出力フォトン粒子砲に似た砲撃が放たれ、エンティ・アマルガムを貫きました。)
ハナ:エンティ!!!!!
ニル:そ、そんな・・・!
バク:何だ今のは!?
(砲撃を受けたエンティ・アマルガムは試験管の維持液と共に流れ落ち、床へと叩きつけられました。)
エンティ:ギィイイイイイイイイイイイイッッッ・・・・・!!!!!
ハナ:エンティ・・・そんな・・・配管が外れて・・・このままじゃ、エンティ・・・やだ・・・。
エンティ:・・・・ギィイ・・・ィイ・・・・イイイ・・・・ィタ・・・イタイ・・。
ニル:何で・・・こんな、酷い。
マーレ:どうにかして・・・レスタを・・・!あとムーンアトマイザーが・・・!
(エンティ・アマルガムにレスタやムーンアトマイザーを行いますが、効果を示しません。)
マーレ:効かない・・・どうして・・・。
[ホオズキ]:マーレちゃん・・・このガーディアンは試験管の中にいて生き続けていた事だから・・・。
ハナ:エンティ・・・こんな苦しむ事になるなんて・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・もっと、もっと早く・・・。
エンティ:イ・・・イイン・・ダ・・・コ・・・レデ。ヤ・・・ト・・・シネ・・ル。
ハナ:今まで・・・ありがと、エンティ。
エンティ:クルシ・・クテ・・・サム・・・ィ・・・。シヌ・・・ッテコ・・・ウ・・・イ・・・ウ・・コトナ・・・ンダ。
ハナ:ッやだ・・・身体が消えて・・・エンティ・・・。
エンティ:ア・・・・リ・・・ガ・・・ト・・・ベラド・・ン・・・。
(エンティ・アマルガムは砂の様に薄らぎ、消失しました。)
ハナ:・・・・エンティ・・・。
[ホオズキ]:熱源・・・いや、敵性反応・・・接近中。
バク:ッ・・・・クッソ!出てこい!さっさと出て来いよ!!!
ミッケ:バティスト、殺す気で行くぞ。
バティスト:ああ勿論。女の子泣かせる最低野郎は絶対許せないよ。
[ホオズキ]:すいません皆さん、今すぐ逃げるッス。
ニル:え?どういう事!?
ミッケ:そんなにヤバイって事か?
[ホオズキ]:そいつは・・・。
(東南ゲート奥より、非常にゆっくりな足音が聞こえてきます。)
一同:・・・ッ。
バティスト:あいつか。
[ホオズキ]:敵性反応の特定完了しました・・・。現在行方不明扱いだった災厄のフォトナー、「コラプサー」・・・。
ミッケ:コラプサーってあの?
[ホオズキ]:お願いです!逃げるッス!!!
コラプサー?:逃げるって、誰からですか?
ハナ:ヒッ・・・・!ヒグッ・・・・!
ニル:ハ、ハナ・・・!?大丈夫?
(ハナは過呼吸状態になっており、青ざめた表情を見せます。精神的不安定なハナをよそに、テンポの遅い拍手が、施設内に響き渡ります。)
コラプサー?:おめでとうございます、ここまで到達出来た貴方達は非常な優秀なアークスと評しましょう。壊れてしまい運用不可となったエンティを即座に処分しようと思いましたが、彼に最後の夢を見せてあげるとは・・・微笑ましい光景ですね。
バク:は?テメェ何を言ってやがる。
コラプサー?:この島に立ち寄るには、少数で行かねば防衛機構が働く事も把握していた様で・・・しかしそれには多大なる犠牲が付き物でしたね。それに・・・その時の生き残りも任務に参加するとは・・・フフッ・・・心を動かされるとはこの事でしょうか?
ニル:なに・・・あの時死んだ人達をッ・・・そんな言い方しないで!!!
コラプサー?:おや、気に障る事を言ったならば、申し訳ございません。これでも称賛しておりました。
[ヘリック]:皆!聞こえるか!?一切そいつに耳を貸すな!
コラプサー?:情報部ですか?やはり、彼らが関連している事は知っておりましたが、やっぱり貴方もいたんですね。ヘリック。
[ヘリック]:お前は・・・騙されんな!そいつはコラプサーじゃねえ!模倣者だ!
バティスト:模倣?ヘリックさん言ってる意味が分からねえんだけど。
[ヘリック]:コラプサーの人格を自らの身体と精神に移し込んで同化に近い事をやらかした奴らの事だ、云わば模倣体となんら変わりは無ぇがソイツ・・・エールプティオか!?
エールプティオ:種明かしを即座にするのは良い趣味ではありませんよ。まぁ、私達を存じている事には悪い気はしませんね。しかし・・・君の名はハナ、というんですね。今は。
ハナ:・・・ァ・・・ァ・・・・。
エールプティオ:ラウムは元気そうですか?あのお方も気にしておりましたが。
(ニル、マーレはハナを庇う様に武器を構えています。)
ニル:ハナに近付くな!
マーレ:ハナ、ここから退避しよう!
バク:俺ら三人で時間稼ぎする!その内に逃げろ!
[ヘリック]:ホオズキ!エクトに急ぐ様に行ってくれ!
[ホオズキ]:了解ッス!
エールプティオ:折角、この島でアークスと初対面しましたからね・・・
少しだけ 遊んであげましょう |