+ | [水上都市グレンヴィル]外壁跡~廃墟群 |
現場調査員一同は水上都市外壁跡地に到達し、水上都市を囲う様に存在する海洋区を目視しております。水上都市までの距離は約500mであり、都市部へ到達する為には再度キャンプシップを利用してアクセスする方法もありますが敵性反応が不明確の為、亡月より転送された潜水船(以前現場にて発見した破損機を修理したもの)を活用し、水上都市へと移動しました。
[ホオズキ]:えー、皆さん到着したッスかー?
エクト:おう、全員いるぜ。
ルナソル:今回のメンバーは控えめなんですね。
ホムンクルス:相手をあまり刺激しないのと、とりあえず索敵も目的にしてるからね。
[亡月]:その潜水船だが、一応防衛機能は搭載してある。移動中に襲撃を受けた際に使え。あと、都市部に人型反応を確認したら油断するなよ。
ホムンクルス:分かってるよ、敵性存在であるかしっかり判断するから。
クラルス:今回は戦闘はメインでは無いんですよね?
エクト:だと良いけどな。
[フアン]:もしそうなりそうであればすぐに駆け付けます。
エクト:ああ、助かる。バク君達も待機してるしな。
ルナソル:いえ、今ぐっすりと寝てるみたいです・・・。
エクト:ええ・・・。
ホムンクルス:彼一度寝るとなかなか起きないんだっけ。
エクト:まぁ仕方ねえ、何かあったらまた報告するわ。
[ホオズキ]:監視は続けるんで何か反応があったら伝えるッスよ。
都市部内部へ到達。内部は廃墟となった建造物が都市だった事を物語らせる様に存在しています。所々に運河だった場所があり、小型舟の瓦礫がある事から水路として移動手段にしていたと思われます。建造物を見るに、機械的部分が存在しており技術的にアークスシップが製造されたばかりの当時に近いものと推測されます。
エクト:へー、独自の文化でもあったんかなココ。
クラルス:この島、元々研究所として活用されてましたのに何故都市なんて名称を活用したんでしょうか?人口もある程度いたとしても、危険なエネミーも飼育しているのに。
ホムンクルス:生活するには便利すぎる設計にしてしまったからじゃない?食料だって開発した自然環境の中でなら困る事も無いし。ウォパルは天候が変わりやすい事を除けば住みやすい環境だしね。
[亡月]:その通りだな、天候もルーサーが実験に活用してから急激に変化する様な仕様になったらしい。改善する方法は結局無いがな。
エクト:迷惑な話だなあ、ここをリゾートなんて言ってるアークス多いけど実際に泊まっていけば大変だぜ。
ホムンクルス:ランジュさんに怒られるぞお前。
ネグロ:(前方に目を向け、何かに気づいた様子を見せる。)
ルナソル:あら、ネグロちゃんどうかしたんですか?
クラルス:・・・あそこです?何かいる様ですね。
エクト:ホオズキちゃん動体反応ある?
[ホオズキ]:敵性反応が無いッスねぇ・・・この位置からだと確認し辛いッスけど。あ、離れていくッス。
ホムンクルス:わざわざ追いかける事も無さそうだね。慎重に進んで行こう。
[亡月]:推測だが、水上都市部には被検体の子供達を中心に管理していた事が記述されている。そうなれば子供達だった者がレガトゥスである可能性があるだろう。そして、都市名となったグレンヴィル等のフォトナーもいるかもしれんな。いつ我々を監視しているか分からん。
ホムンクルス:話せば話す程、危険性が幅広くなっていくね。
ルナソル:今の状況では、刺激しない様にしないと。
エクト:ああ、なるべく戦闘は最小限に留めて進もう。他エリアから湧いてこられても困るしな。
(一同は運河だった箇所を越え、中心部に向かっています。)
[ホオズキ]:む、皆さん前方より熱源反応アリッス。複数体・・・?迂回ルートを送信するッスよ。
エクト:助かるぜ。まぁ・・・とはいえあの基地っぽい所に入るんだったら出くわす事に変わりはねえな。
クラルス:位置把握しないと背後を取られちゃいますからね。
ネグロ:(「内部を見てくる?」と書かれた看板を取り出す。)
[ホオズキ]:あ、そうッスね!ウチがオペレートするから安心して進むッスよ~!
エクト:俺達は入口付近で待機しとくぜ。何かあったら出動命令を出してな。
[ホオズキ]:了解ッスよ~。
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+ | [水上都市グレンヴィル]セントラル内部 |
ネグロはセントラル内部へと侵入。隠密行動により内部の生体反応に察知される事なく偵察を行う事が出来ました。内部環境は海底に沈んでいた事もあり、老朽化が著しい状態でしたが生活するうえで必要な日用品が所々に置かれています。状況から察するに、浮上してからこの場に設置されたかと思われます。目視出来るだけで4名程の10代半ばの少女達が道具らしき物を作成しており、焚火などの行為もしております。
[ホオズキ]:住人・・・と言っても良いッスかね?
[亡月]:ネグロ、今持っているネフィリズを展開して見ろ。情報などはこちらも自動的に送信される。
(ネグロはネフィリズ・サーチネクトを展開、対象4名の解析を行いました。)
ネフィリズ・サーチネクト(亡月へ送信されたデータ)
[亡月]:ヴァレラニ・・・?一番最初に手に入れた資料にも書いてあったな。
クラルス:おほ~~~~~~?実験の末に不老不死の様な状態ですかあ~ふむふむ!
エクト:ちょっと静かにしろって。その内二名は戦闘能力はあるって事か。
[ホオズキ]:でも・・・いずれは接触も必要ッスからね。しかしクラディアと同種である事は忘れちゃいけないッス。
エクト:と、なれば話が出来るか試してみねえとな。一人が行って場合によってはネグロの能力でトンズラすればいい。
ホムンクルス:うーん、じゃあ僕が行こうかな。
エクト:え!?マジか。
ホムンクルス:うん、だってさ。まず見るからに危険そうな風貌なエクト、何かテンション上げて騒ぎ出して一気に警戒されそうなクラルスさん、ルナソルさんはまぁまだ大丈夫だけど専属メディックだし、ネグロちゃん喋らないし。
一同:・・・・。
ルナソル:で、でも一人は怖くないですか?
ホムンクルス:もしかしてルナソルさん僕の事初等部辺りかと思ってる?
ルナソル:あれ?もう少し上でしたか・・・?
エクト:こいつ17だよ。
ルナソル:こんなに撫でるのに丁度いいのに大人なんですね。
クラルス:おお、おねショタですか!?
ホムンクルス:うるさいわ。んじゃ行ってくるよ。アークスの言語通じるといいなあ。
ホムンクルスは焚火前で食事をしているレガトゥス4名のもとに接近しています。ネグロは緊急時の為に厳戒態勢を維持しています。
(ホムンクルスサイド) ホムンクルス:それじゃあ、4人の前に出るよ。他反応は?
[ホオズキ]:無しッス。そのまま行くッスよ。
[エクト]:気を付けろよ、ホム。
ホムンクルス:言われなくとも。
(ホムンクルスは更に接近し、4名は察知し目視しました。ホムンクルスは友好的態度を維持すると共に、両手を挙げたまま接近を続けます。)
ホムンクルス:あー、初めまして。ここには立ち寄っただけ、話がしたいのだけど大丈夫かな?って・・・僕の言葉わかる?
(3名は少しばかり後退し、ヴァレラニはホムンクルスを睨みつけます。)
ヴァレラニ:・・・ここ、お前来れない筈。どうやってきた?
ホムンクルス:船を使って渡ってきた。元々は飛行機でここまで来たんだ。
ヴァレラニ:ひこうき・・・?先生が乗ってる、飛行機か?
ホムンクルス:そうそう、この島が突然海の上に浮いてきた。それで僕はここを調べに来たんだ。
ヴァレラニ:お前、どこから来た?
ホムンクルス:あー・・・この星の外から。
ヴァレラニ:外?
ホムンクルス:アークスシップって言えば解る?
ヴァレラニ:アー・・・クス・・・?アークス?
ホムンクルス:やば・・・地雷だったか。
ヴァレラニ:・・・・・ここ、危険。クラディア、来る。お前、殺される。
ホムンクルス:クラディア・・・!?そいつもいるのか!
アムリ:ヴァレラニ!姉さん達、来る・・・逃げても追いつく・・・。
ヴァレラニ:・・・お前、名前は?
ホムンクルス:・・・ホムンクルス。
(ヴァレラニはホムンクルスに近付き、匂いを嗅ぐ動作を見せます。)
ホムンクルス:わわっちょっと!?
ヴァレラニ:この匂い・・・先生と同じ。
ホムンクルス:先生?
ヴァレラニ:ホムンクルス、来い。運が良かった、何とか隠せる。
ホムンクルス:ええ・・・?
(ホムンクルスはそのまま4名に引っ張られる形で下層経路へと進んでいきました。)
(エクトサイド)
クラルス:えっ連れて行かれちゃいましたけど。
エクト:ホオズキちゃん、引き続き監視を頼む。クラディアの反応はまだ確認されてねえのか?
[亡月]:いや、少しばかり遠方より高フォトン反応を感知した。凄いな、どうやって察知してたんだ?それならばお前さん達の事気づいても可笑しくなかっただろうに。
ルナソル:同種だからこそ感じ取れたのでしょうか・・・?
エクト:ホムンクルス、返事はしなくていい。とりあえず俺達も何とか合流できるようにする。それまで内部の見ていてくれ。バク君を呼んでくれ。相手はクラディアだが、あの二人とはあまり対面させたくねえからな。
[亡月]:気遣いは少し出来る様だな、お前さんも。了解した、三人は呼んでおく。
(亡月はバクへ出動要請を送りました。島外への界忌種出没があった為、アンニュイ、フアン他アークス複数名は追跡次第討伐を行っている状況です。)
エクト:俺達はクラディアに気づかれない様に隠れた方が良いな。ネグロ聞こえるか?お前も見つからん様にホムンクルスの追跡を維持しててくれ。
[ホオズキ]:どうやら既にホム君の影の中に潜んでるみたいッス。
エクト:だと思った。
ホムンクルスは4人に誘導されるまま、都市部地下層へと進入。地下層内部は様々な通路群が配管の様に存在し、それらを目視する事が出来ます。居住区と思われる設計ですが、地面は存在せず、湖の上に各施設、橋が浮いている様な設計になっています。また、中央部分には巨大なエレベーターが存在しています。
ホムンクルス:何だここ・・・?地下都市?にしては緑が生い茂って・・・日の光も無い筈なのにどうして?
ソマニア:ここ、私達のお家。
エリーゼ:あなた、先生と同じ匂い。ここに隠す。
ホムンクルス:う、うん。助けてくれたんだよね。ありがとう。
ヴァレラニ:姉さん達、多分あなた達の事・・・食べようとする。
ホムンクルス:・・・ああ、そうだね。現に何人か食われたのは知っている。
アムリ:姉さん、昔はあんなに怖くなかった。いつしか壊れた。
エリーゼ:ベラドンナを何度も殺した時、みんな怖くて仕方なかった。
ホムンクルス:ベラドンナって言うのは、君達と同じ
ヴァレラニ:外で独りになって、今は分からない。私達、この街から出れない。力無いレガトゥスは、アポストルスの餌になる。守り神の殆どは助けてくれない。
ホムンクルス:守り神?神様でもいるの?
アムリ:ヴァレラニ・・・守り神は動けない。それに教えられた事、本当じゃ無かった。
エリーゼ:でも・・・先生は違う。先生は私達にとって神様。
ホムンクルス:ねえ、その先生って一体誰なんだい?
ヴァレラニ:・・・私達を、水の中から引き上げてくれた人。エールプティオ。あなたと同じ匂い。
ホムンクルス:ッ・・・・・そ、そうなんだね。
エリーゼ:知ってる?
ホムンクルス:ううん、知らないなぁ。
アムリ:最近、メガを見ない。
エリーゼ:メガは先生と同じ、外にも行ける人。
ホムンクルス:メガ・・・?
アムリ:弱虫メガはいつも悲しんでる。私達には分からない。
ヴァレラニ:ホムンクルス、私の家に来て。
ホムンクルス:う、うん・・・って強引だなあ!引っ張らなくてもいいから!
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+ | [水上都市グレンヴィル]陥没地~下層通路 |
クラディアがセントラルへと進入した後、エクト一同とバクが合流し陥没地を発見。運河だった場所の為常に下部へと滝状になって降下しています。一同はそこから潜入を試みました。
バク:さーって行くか!
エクト:待て待て!敵性反応はあるか?
[亡月]:無さそうだな、そのまま進んでくれ。
ルナソル:一応、地面はあるみたいですね。最初に来た所と同じ様な感じです。
エクト:あん時ネグロに突き落とされたんだよな、腹立ってきた。
バク:んじゃ、先に行くぜ!
(バクは下部へ降下。通路内は水没までなっておらず、壁は存在せず橋上になっております。)
エクト:真っ先に落ちたなあバク君。
バク:なんか取っての無い橋って感じだなあ。このまま進めばでっけえドームに入るなこれ。
クラルス:おお~本当ですねえ。
バク:他は・・・何てか、橋が沢山あるな。
エクト:そんで下は海・・・ああ、ルヴェリッサに繋がっているのか!
[亡月]:モレグとは直接繋がってはいない。そうやってレガトゥスの住処を隔離していたという訳か?
エクト:外敵から遠ざけるってセンもありそうだな。
クラルス:ホムンクルスさんが羨ましいなあ~・・・私もあの子達から色々話を聞きたいところです。
[亡月]:ホムンクルス君に言われた言葉を思い出してみろ。
クラルス:ウッ・・・。
エクト:辛辣なんだよなあいつ。真顔で言うし。
ルナソル:それにしても大丈夫なのでしょうか?怪我でもしてないか心配です。
[ホオズキ]:何かレガトゥス達のお家でご飯食べてるッスね。
エクト:・・・あいつ世渡り上手なんだな。
エクト一同は安全地区よりマップ全域の解析作業を入り、テレパイプの設置を実施。現在位置から通過できる他ルートを確認している状況です。
バク:なあ、下の方は海だけかなって思ったけど、あそこはどっかに繋がってるのか?建物みてえのがあるけど。
[亡月]:アレが人工地下海岸と直結している施設だな。最初に探査したポイントと繋がっていくとは感慨深いものだ。
クラルス:うーん、私達も調べに行かなくていいんですかね?もっとこう、効率的に動く為にも。
エクト:そう言ったって多勢に無勢な状況だ、俺もそうしたいけど無理無理。
クラルス:駄目ですかあ。う~ん私なりに調べていきたいものですねえ。あ、この装置凄いエモさがありますねえ!人一人が入れそうなサイズでふむふむ・・・。
(クラルスは詳細不明の装置内部を観察しています。)
[亡月]:嫌な予感するな。
エクト:お、おい!なんかあぶねえ気がするから離れた方が
クラルス:ええ~?せめて写真だけでも撮らせて下さ
(クラルスが言い切る前に装置が起動し、高出力フォトン発生。閃光と共にクラルスは消失しました。)
ルナソル:え・・・?そんな!
バク:え!?どういうこった!!
エクト:ナキさん!クラルスの位置は!?
[亡月]:既に探している!何なんだ?急に稼働するとは聞いてないぞ・・・!
エクト:端末経由でアクセスする・・・特定されそうだが仕方ねえ。
(エクトは転送装置に端末経由でデータ参照を行います。しかし位置情報は確認出来ません。)
エクト:チィ!おいクラルス!応答しろ!今どこに飛んだ!?
[クラルス]:えー・・・・と。それが。ドームの中っぽいですね・・・。
一同:は!?
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+ | [地下都市コエメトリウス] |
クラルスはホムンクルスの位置から約1.5㎞程離れた場所に転移され、現在位置から原住民らしき少女二人程がクラルスを注視しています。
ホムンクルスはエクトより緊急報告を受け、すぐさま現場へと向かいました。 (クラルスサイド) クラルス:あー・・・えーと、こんにちわ。
オルグブランに似た特徴を持つ少女:・・・だあれ?
[亡月]:なるべく深い接触は避けろ。今ホムンクルスが向かっている。
[エクト]:クラディアに似たレガトゥスがいないとは言い切れねえ、軽くあしらって逃げろ!
クラルス:でも・・・大丈夫そうな気がします。
少女:おねえちゃん、そとから。きたの?
クラルス:ええ、そうですよ。あなたのお名前は?私はクラルスって言います!
少女:あたし、オウコ。
クラルス:オウコちゃんか~!オルグブランに似たヒレや鱗・・・それにほぼ全裸とは・・・撮っとこ。
[亡月]:私達の話は聞いているか?
クラルス:勿論です~、ちょっと待ってくださいねぇホムンクルスさんと合流を図りながら情報収集しますからねぇ~。
[亡月]:オウコ・・・第3被験者。むっ・・・そうか。クラルス、今すぐ逃げろ!
クラルス:え?何ですかナキさん?
[亡月]:そいつはレガトゥスの中でも対ダーカー戦に改造された海王種と獣鬼種のハイブリットだ!食われるぞ!
クラルス:え・・・?オウコちゃん、ま。。。まさか私を食べないよね?
オウコ:どうして?なんでたべるの?
クラルス:あ、あれ?食べないって言ってますけど。
オウコ:おねえちゃん!どこからきたのかおしえて?
クラルス:あ、えぇーと・・・宇宙にある船から来たの。
オウコ:ふねってなーに?
クラルス:えーとねえ。まぁ皆さん私何とかしますので心配なさらずに~。
[エクト]:いや駄目だ!完全に油断してるぞ!ネグロは向かってるとこか?
[ホオズキ]:向かわせたッス!
[エクト]:俺らも追うぞ!
ホムンクルスはレガトゥスの警告を無視し、クラルスの元へと急いでいます。
エリーゼ:ホムンクルス、だめ!あなた危険。
ホムンクルス:仲間が危険なんだ!ごめんよ。あ、そうだ君達はオウコって子を知ってる?
ヴァレラニ:オウコ・・・!?駄目、あの子は危険。
ホムンクルス:え・・・?
アムリ:オウコ、何でも食べる。アポストルスだって生きたまま食べたりする。
ホムンクルス:生きたまま・・・。だそうだ。
[エクト]:笑えねえよそれ!?
ホムンクルス:クラルスさん聞こえる!?その子周りの子もヤバイって言ってるよ!早く逃げた方が
[クラルス]:う、う~んそうですね逃げるタイミング逃しちゃって伺ってる所だったんですよねぇ。
ホムンクルス:そんなのいいから!
[クラルス]:それよりも・・・折角夢だったレガトゥスに接触出来ましたし、新しい創作の凄い刺激になりそうで。私逃げ足は速いですから!
ホムンクルス:アンタ馬鹿かよ!ああもう!なるべくこっちに向かって来て頂戴ね!
[クラルス]:そんな怒らないでくださいって。私だって突然飛ばされちゃったんですから。何だか幼い感じで大丈夫そうですよ。
ホムンクルス:自分の命に無頓着なのは勘弁してほしいな全く・・・。
ネグロは暗影移動にてクラルスを目視できる位置まで到達。クラルスをそのまま監視する態勢に入ります。
オウコ:おねえちゃん、だれとはなしてたの?
クラルス:それはですねえ、仲間とお話ししてたんですが私はぐれちゃったので。
オウコ:おねえちゃん、まいごだったんだ。
クラルス:そうなんですよ~。でも、さっき連絡も取れたし合流は出来ると思いますよ。あ、方角とかも分かったのであとは大丈夫ですねぇ。なのでまた来た時にお話ししましょうね。
オウコ:だめ。
クラルス:え。
オウコ:おはなししよ?
クラルス:う、う~~~んそんな可愛く言われたら困りますねえ・・・。
オウコ:あのイスにすわって?
クラルス:しょうがないですねえ。
[エクト]:危機管理無さすぎだろ!油断しないって言葉は嘘だったんかい!お前さんも進まねえと時間が掛かっちまう。そしたら他のレガトゥスも勘付く可能性があるぞ。
クラルス:折角重大な価値になる情報が入りそうなんです、私だってアークスなんですから。即時対応は一応出来ますよ。テクニックだって
オウコ:あーくす?
クラルス:ええ、私アークスって職業なんですよ~。
オウコ:クラディアの腕を千切った連中か?
クラルス:え?
(突如クラルスのいる位置の地面が崩壊。フォトン分子にて分解がなされクラルスとオウコ共々降下されました。)
[ホオズキ]:え!?今のは・・・!
[亡月]:やられた!アレは物理再構築の具現化・・・即席で演算したってのか!?
(急ぎネグロは現場に急行しましたが、すでに地面は再構築され地下へのアクセスは不可能となっておりました。)
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+ | [コエメトリウス内部プラント] |
オウコによって拉致されたクラルスは内部のプラントらしき場所へと移動されました。その頃、エクト一同はホムンクルス、ネグロと合流。原住民であるレガトゥス4人から事情を説明し、内部へのアクセスルートを確認しました。
エクト:突然ですまねえが、下に行かせてもらう。
ヴァレラニ:あそこは禁断の楽園・・・姉さん達は、家畜の飼育場と言っている。
バク:・・・・早く助けてやんねえと・・・!俺が本気を出せば!
ルナソル:あまり周囲に目立ってはいけないです・・・しかし、ここからだと時間が少しかかってしまいますね。
エクト:仕方ねえ、ホオズキちゃん!クラルスとの通信を維持してくれ!
[ホオズキ]:了解ッス!ただ状況が非常にヤバイッス、何時喰われても可笑しくないッスよ・・・。
ホムンクルス:やっべえな・・・。
プラント内部にてクラルスはテクニックを利用しオウコより逃走を繰り返しますが、オウコはクラルスの攻撃をものともせず、接近を続けます。
オウコ:どうして逃げるの?
クラルス:わわわっ・・・!?
オウコ:もう追いかけっこはおーしまい。
(オウコは壁を崩壊させ、その衝撃でクラルスは飛ばされ転倒しました。)
オウコ:お腹空いたなあ。
クラルス:うぐっ・・・・う。
[ホオズキ]:クラルスちゃん立つッス!早く逃げるッス!そのまま逃げて右に行けば地下都市に戻る事が出来るッスよ・・・だから早く!
クラルス:あ、あれ・・・足が動かな・・・。
オウコ:怖がってるの?
クラルス:そ、そんな筈は。だってこの状況、展開としてはとても
(オウコはクラルスの服を破り、左肩を露出させました。)
クラルス:ヒィ!?も、もももしかして・・・・?
オウコ:頂きま~す。
クラルス:や、やめっ・・・離ッ・・・!?ァアアッアアアアアアアアッッッ!!!痛い痛い痛い!!!!
[ホオズキ]:クラルスちゃん!そんな・・・このままじゃ・・・。
(激しく抵抗した為、クラルスの左肩の皮膚組織部分まで食い千切られ、真皮部分が露出した状態になっています。)
オウコ:動くからあんまり齧れなかったや。んんっ?
クラルス:や、やだ・・・たすけ
(オウコが気配を感じた瞬間、突如オウコは機械仕掛けの剣で斬り裂かれ、その衝撃で吹き飛ばされ壁に激突されました。腹部の三分の一まで切断され、時間に伴い再生されていきます。)
[ホオズキ]:え、助けてくれた!?
[亡月]:ん?こいつ、ルクスとの戦いで見た事あるぞ。
男性?:・・・大丈夫か?
クラルス:えっと・・・はい、ありがとう・・・ございます・・・?
男性?:レスタでは間に合わないな・・・少しフォトンを借りる。
クラルス:え?借りるって。
(クラルスの内部フォトンが男性の手元に収束され、クラルスの左肩にかざすと瞬時にクラルスの左肩が治癒されました。)
クラルス:え・・・?凄い、身体損傷まで治すなんて。
オウコ:ゥゥウゥウウ・・・・・・・ッ!!!メガロォオオオオオオオ!!!!!!!
メガロ:無暗に何でも口にするからだ。オウコ。
オウコ:何故、何故邪魔する!!!!????
メガロ:彼らはまだお前達に危害を与えてないだろう。
オウコ:だけどお前の仲間は殺されるぞ?臆病者な神様め!
メガロ:我々を崇拝する癖をどうにかしろ。
オウコ:クソ・・・クソ・・・興覚めだ、帰る。
メガロ:詫びは今度する。
クラルス:あ、あの・・・。
メガロ:君の仲間が向かっているのだろう?彼らに伝えてくれ、オウコと出くわしたくなかったらそこで待ってろと。
クラルス:わ、分かりました。
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+ | [地下都市コエメトリウス]居住区 |
クラルスの報告により、待機している一同のもとに突如としてメガロ含め転移にて出現されました。
[亡月]:透刃マイとは違う・・・まるで自在にワープしたかのようだな。
メガロ:創世器か。今はそんな事どうでも良いであろう。
クラルス:皆さんすみませんでした、でもメガロさんに助けられてほら、左肩も傷跡も残ってないです!
エクト:ああ、とりあえず俺達の身を隠したい。一旦ヴァレラニちゃんだっけ?君んとこに避難してもいいか?
ヴァレラニ:構わない。
ホムンクルス:なあ、そんな声してたっけかお前?
エクト:さぁな。
ヴァレラニの家に到着。他のレガトゥスも興味深々に覗き込む事がありましたが、メガロがそれらを退散させています。
ヴァレラニ:良かった、メガロ様に会えて。
エリーゼ:メガロ様は、ここの守り神。臆病だけど時々ご飯くれる。言葉教えてくれる。
メガロ:お前達を食おうとするレガトゥスも、私の前ではする事は無いだろう。
[ホオズキ]:色々と話をしておきたいッスね。
[亡月]:ああ、フールの言っていたメガロならば大いに今後の関係を築いていきたいものだ。
メガロ:フールに会ったのか・・・?全く、何か余計な事を言ってないだろうな。あの自意識過剰の馬鹿め。
エクト:ワリィ、その前にさ。話しておきたい事あるからいいか?
ホムンクルス:・・・どうした?
エクト:クラルス、申し訳ないが・・・この任務が終わったら抜けるか検討してくれ。
クラルス:・・・え?そんな!
バク:おいおいエクト!?どうしたんだよ一体?
ルナソル:確かに油断してしまった部分はありましたが、レガトゥスの情報が多くなかったのもあると思います。それに個別に危険度も違いましたし。
エクト:まぁそうだよな、皆優しいからな。
クラルス:納得できません、確かに私が油断していた事が災いとなりましたが・・・挽回する事だって出来ます!
エクト:そもそもクラルスちゃんよ、何で調査部隊に志願したんだっけ?
クラルス:それは・・・自らの創作に活かせる題材を得る事、アークスとしての心構えも含めて任務に志願したんです。私が求める価値の為に。
エクト:そうか。確認だが、仲間の命背負ってる事は自覚しているよな?
クラルス:それは勿論です。先程も言いましたけど私だってアークスですから。
エクト:でもお前さんは油断したうえに危険対象との接触を続けた。そうだよな?
クラルス:対象の動向を知る事も無駄ではないと思います。
ホムンクルス:エクト、僕だって油断していた面もある。僕の場合はたまたま良くしてくれた事と、僕がアイツの息子だったから上手くいったんだ。その例を先に見た事もあると思うんだ。
エクト:ああ、それは分かっている。分かってんだけどよ・・・俺が言いてえのは創作云々って概念の優先度を下げて欲しいんだよ。
クラルス:それを弁えているつもりです、だから
エクト:言っておくが!創作云々って言うがそんなもん価値を全く感じねえ俺からしたらどうでもいいし危険な状況が生まれる要因の一部だって言うんなら取り除いておきてえんだ。
クラルス:価値を感じないと言われても・・・でも私にとっては大事な事です!
エクト:大事だったら自分の命が無事である事前提で動いてくれ、只でさえ真剣に戦っても命を落し兼ねない任務なんだ。アンタの創作云々に対する価値観も、俺が仲間に対しての価値観も別ベクトルだが絶対に棄てれねえ代物って事。それがお互い様って事は分かってくれ。俺はヘリックさんに言われてんだ。「決して仲間が死ぬ事だけは回避してくれ。」ってな。以上だ。抜ける抜けないかは自分で考えてくれ、続けてくれる場合は返答しなくていいわ。
クラルス:・・・分かりました、確かに私も浅はかな考えがあったみたいです。
バク:なんていうかさ、エクトもしっかりしてんだな。
エクト:何それ、普段がアレって言いたいの?
バク:おう!
エクト:テメェコラ!
アムリ:何の話だったの?
ホムンクルス:ああ、難しい話だから気にしなくていいよ。
ルナソル:あれも、エクトさんなりに心配してると思いますよ。
クラルス:何と言いますか・・・創作関連で突っ込まれるとは思いませんでしたぁ。
ホムンクルス:・・・あいつの仲間、難民の多い市街地で少年犯罪者に騙されて殺された事があってさ。だから見た目がどうであれアイツは警戒するんだ。だから警戒心が強く出ちゃったと思うから悪い意味で捉えないでね。クラルスさん。
クラルス:・・・・ショタに慰められた。
ホムンクルス:ブチ殺してもいい?
[ホオズキ]:何でホム君がキレるんスか!?
エクト:話終わったんだから!チビなのは仕方ねえだろホム。
ホムンクルス:ネグロちゃんそいつの動き止めて。コロス。
(ネグロはエクトの陰に潜み、動きを封じます。)
エクト:おい嘘だろ!!!!バク!ルナソルさん助けて!
バク:落ち着け、落ち着け!な?豆乳も効くらしいぞ!
メガロ:・・・それで、私との話は?
ルナソル:・・・もう少しお待ちを。
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