+ | 第一下層部中央区域【モルグ】 |
現場調査員一同はモルグへ到達。中央柱の端末を含め、周囲の建造物が殆ど破壊されておりました。また、自然保護区Ⅱ:【リクジニア:妖精神殿】へ進むルートは天井の崩壊により、進行不可となっておりました。
ミッケ:・・・おいおい、だいぶ荒らされてるじゃねえか?
[ホオズキ]:非常に申し上げにくいッスが・・・ベラドンナが暴れまわって壊したみたいッス。一応、ここに監視システムを設置してたので。
コール:ふむ・・・ナキが置いた解析機もおじゃんになっている。
ミッケ:ここまで粉々にされっと笑っちまうよな。
エクト:いやぁ笑えねえって。だってこれ対エネミー防衛装置も搭載してんでしょ?
キーン:ひどい・・・どうしてこんな。
ルナソル:何故彼女がここまで変わってしまったのか、しかし暴走状態であれば助ける術はある筈です・・・。あの、メガロさんに協力してもらうのは?
コール:ああ、彼はどちらかと言うと私達よりの考え方だ。今回も接触を図るのはどうだ?個人的にも会って話をしたい。
バク:いけ好かねぇ野郎だけど、会わねえよりは全然良いぜ。
ミッケ:でもどうやって会うんだ?
エクト:アイツもアマルガムだし、その反応を辿れば良いんじゃねえか?
[ホオズキ]:あー、エクト君実は・・・メガロさんってアマルガム反応もアポストルス反応とも全く違う反応で・・・はっきり言っちゃうとフォトン適性の無い民間人並の反応なんスよ・・・。
エクト:えぇ・・・?
キーン:あの・・・フールと同等の存在である筈ですよね?
[ホオズキ]:ええ、まるで彼だけイレギュラーなんスよ。その民間人並の反応でさえ曖昧で反応感知を避ける様に特定し辛いッス・・・意図的な感じッスね。
バク:・・・アイツに会うのはあまり期待出来なさそうだな。なぁ、ラウムを探すのはどうだ?ハナを探してるのはアイツもだし、何せ俺に負けねえくらい龍族の反応は強いぜ!
[ホオズキ]:彼の反応は・・・ふむ、皆が介入していないエリアに潜んでるみたいッス。場所は・・・エオス、世界が氷に包まれた惑星の保護区ッス。
コール:ああ、調査するにも無人探査機を使用しなければならぬ程のディスケィドと並ぶ危険惑星だ。そこの調査は正直躊躇うな・・・。
バク:そん時は俺が炎吐きまくれば大丈夫だって!
ミッケ:ランジュの炎系テクニックを連発させりゃ良くね?
エクト:松明扱いはやめとけよ。まぁ、仕方ねえけど向かうしかねえな。フォトン保護下でどこまで耐えれるか解らないが制御システムは設置されている筈だ。それを弄れば可能性はあると思うんだ。
キーン:・・・すみません、何か耳鳴りが。
コール:む?私も何か・・・。
ルナソル:耳鳴りと言うよりは声が・・・?
(機械的な声):[あー、あー、聞こえますか?]
(一同は驚いたリアクションを見せ、周囲を見渡しながら警戒を行います。)
(機械的な声):[そんなに警戒しなくても良いんだよ~?私、そこにいないんだから。]
エクト:・・・ホオズキちゃん、今の声聞こえたか?
[ホオズキ]:ええ、まるで放送音が響いてるような感じッス。
(機械的な声):[ねぇ、メタリーエルスに来てよ。そこで会えるよ。]
コール:罠と思えるが、敢えて乗るのも悪くないんじゃないか?
エクト:ああ、行こうぜ。戦力は充分あっからな。んじゃテレパイプ経由で行こうぜ。
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+ | 巨大樹メタリーエルス:AI管理室 |
モルグに改めて設置したテレパイプを利用し、一同は巨大樹メタリーエルス内部へと移動。機械的な声に誘導されるがままに各フロアを経て中心部と思われるエリアへと到達しました。
内部は巨大な浮遊結晶を取り囲むように様々な装置が稼働しており、機械的な声が聞こえる際、共鳴するかの様に浮遊結晶が煌きます。 各端末は制御システムの調整を施す機能が搭載されていますが、操作不能となっている事から支配権は浮遊結晶が保持していると思われます。
エクト:その結晶が・・・本体か?
(機械的な声):[そうだよ、あはは!嬉しいなぁ~本当にアークスがこうやって頑張ってきてくれたんだ!パパの言う通りなんだ!私の身体を治そうとしてるって聞いて嬉しくて早く会いたかったの!でもね、パパはダメだって言うから今まで声を掛けれなかったんだぁ。]
キーン:うーん・・・理解まで時間がかかりそうですが、彼女・・・?はこの島の管理者という立場と解釈しても?
コール:そうか、君がメルなのかい?
メル:[そう!私がこの島の管理者にして島内管理システム「MER-13e11」よ!ずーっと貴方達を見ていたの!この島をどうしようかも、あの子達をどうするかも知っているの。あはははは!]
ミッケ:どうするか?ハッ!お前さんとかをここに閉じ込めた連中よりはお優しいと思うぜ?
メル:[ふーん、友達を期待させて悲しませるのが優しいの?]
バク:おいっ・・・!いくら中身がガキでも言っていい事があんじゃねえのか?
メル:[怒らないでよ、貴方が暴れたら島が壊れちゃうんだから。貴方みたいにフォトンを沢山食べちゃう子は特にね。]
バク:ッ・・・別に暴れる気はねえ。だけど、期待させて悲しませるってどういう事だ?
メル:[だって、メガ君が言ってたじゃんか。理解すればするほど絶対に助けられないって確証を持ったって。あ、でもこれはマーレちゃんにしか言ってないのかな?]
コール:・・・マーレがメガロと話していた時か。どこまで盗み聞きしていたんだ。
メル:[だって・・・どこにだって私の目と耳があるんだもん。何をしてるかも分かるよ?]
エクト:なるほど・・・そういう訳か。んじゃあ教えてくれ、何でラウムは自分を殺す様に言うんだ?この島のAIなら解るんだよな?
メル:[良いよ。ラウムはね、元々龍機兵の素材として保存してたんだけど可哀そうだから私と脳を繋げて色んな事を共有化させたの。最初は狂っちゃったと思ったけど凄いの、頑張って自我を保ったの!]
コール:・・・待て、AIである君と電脳を共有化させただと!?発狂どころか脳自体がキャパオーバーで死んでもおかしくはない・・・何てことを。
メル:[ラウムは素質があったの。だからいっぱい教えてあげたし改造してあげた!龍機兵計画が中止になった後、彼に色んな強化を施したけど・・・結局拒絶反応を起さなかったのはアポストルス細胞だけだったの。独自に組み換えたから苦痛も無く成功したわ。でも、暴走した時に沢山のフォトナーを殺しちゃったから肉体を結晶に閉じ込めたけどね。]
バク:元はと言えばお前が原因だったのか!?
メル:[だってラウムが正気を戻すまで必要だったもん。そうでもしなきゃ、今頃この島は海のもずくになっても可笑しくなかったから。閉じ込めたラウムが可哀そうだから色々見せてあげたり色々教えてあげたんだけどね、段々反応が悪くなっちゃって。]
コール:メガロのやっている事に気付いてはいた筈なのに、それは放置していたのか?
メル:[だって、メガ君も私の家族だから!]
ルナソル:それじゃあ、彼が解放される条件を創ったのは・・・。
メル:[それは私。システムガーディアンが死んじゃうくらいの大変だったなら、その時はラウムを使った方が良いと思ってた。でも予想に反して強大な外敵
じゃなく、ルインを殺しちゃったんだけどね。]
キーン:家族が殺されたのなら、何故その様に軽々しく言えるのでしょうか?
メル:[ううん、ルインは死んじゃったけどね・・・私の一部になったから大丈夫なんだよ?パパが教えてくれたから!]
ミッケ:死んだ生物の死骸やフォトンはそのまま島の自然界ではエネルギー源として活用される・・・つまり、膨大なフォトンが島に貢献されるから生きてても死んでも利用するに変わりは無し・・・か。
コール:嫌な考察をするじゃないか、ミッケ。まるで皆死んでもここに閉じ込められてる様だ。
バク:辛気臭ぇ話は止めてさ、結局ラウムは何でああ言ったんだよ。
メル:[久々のお話が楽しくてはしゃいじゃったわ!んとね、ハナはラウムにある約束をしちゃったからなんだよ。]
バク:何だよ、その約束って。
メル:[こう言ってたよ。『私を殺して』って。]
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+ | 第三下層部経由施設:イーンフェルヌス・カウウス |
メルの誘導を元に、一同はラウムが隠れ潜んでいる自然保護区Ⅸ【エオス:極寒地帯】へと向かう為、第三下層部:絶境極地区域【ガルガンチュアポケット】(極地環境エリア) の入口とも言えるイーンフェルヌス・カウウスへと到達しました。エクトは極地エリアへの介入に当たり、以前強制転送されたディスケィドの件がある為、自然保護区外での待機者を設けたい希望より島外巡回員のアンニュイ、ランジュを待機役として指示しました。
エクト:って訳だ。ルートはホオズキに聞いてくれ。
[ランジュ]:了解したわ。着いたらそのまま待機する。
バク:しかし、何でラウムはこんなクソ寒い所に行ったんだ?
メル:[それはね、私が監視できない場所だからなんだよ。第三下層部は死なせる事が前提の場所だし、更に下なんて私も知らないの。]
ミッケ:へー、それで廃棄エリアがあんのか。
キーン:寒さ対策とかは大丈夫でしょうか?
[ホオズキ]:環境耐久機能を少し弄っとくんでそれでもヤバかったら教えて欲しいッス。
コール:不安になってきた。
エクト:コールちゃん止めたら?
コール:いーや、マーレの代わりに私が出向かわなければ。止めないでくれ。
ルナソル:大丈夫です、その為に私がいますから。
エクト:天使かよ~~~~。
ミッケ:早く行けよ。
エクト:あ、はい。
バク:ホッカイロ持ってきてもいい?
エクト:知らねえ行くぞ。
極地区域監視エリアへ到達。巨大施設内部の設備は特に破壊されておらず、多くの端末や資料などが規律的に置かれています。
[ホオズキ]:ここにテレパイプは設置できるッスか?
エクト:ああ、一応機能してくれるみたいだが・・・どうやらモルグまでの距離しか反応しねえな。
コール:どうやら機能が半減されるのか?フォトン濃度もそこまで薄くはない。結構な距離だったが、ユールドゥルムとディスケィドは何故近道で行けたんだろう?
[ホオズキ]:そこはウチも引っ掛かったんスよね~・・・うーん分からないッス。何かしら理由はあると思うッスけど。
ミッケ:そういやヘリックさんは元気なのかい?
[ホオズキ]:だいぶ落ち込んでるッスね~、ウチが子供をあやすような対応したら素直に受け入れるくらいにはキテるッスよ。
エクト:いらん情報教えなくていいから!良い年してんだからあの人!いちいち旦那の性癖暴露しちゃあかんでしょ!
バク:ウチの師匠みてぇ。
エクト:・・・・ブフッ。
バク:おい何で師匠だと笑うんだよ!?
エクト:いやごめんって・・・くくっ・・・・。
ルナソル:ほら二人とも、早く行きますよ。
バク:あ、はい。
エクト:サーセン。
ミッケ:こいつ等も大概だと思う。
キーン:駄目ですって。
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+ | 自然保護区Ⅸ【エオス:極寒地帯】 |
監視エリアの端末からマップを取得し、それを参考に自然保護区Ⅸへと進行。進行中敵性反応は確認出来ず、生物反応も全く感知する事なく保護区へと到達しました。四重に重なったゲートを搔い潜り、突入した内部は白銀の世界に包まれており、内部規模はアルタロス(潮沼エリア)と同等である事を確認しました。
人工天気により現在は晴れに近い現象が生じており、大規模に雪が積もり歩行できる地面は氷で形成されております。 内部気温は-95.6℃で、フォトンによる防寒システムを利用しても強烈な寒気を感じ取る程、厳しい環境下です。
エクト:・・・・・さっむ・・・!!!!!!!!!!!!
キーン:ななななななな・・・・なななんですかここっここ!
[ホオズキ]:あちゃー、流石に-95℃はヤバいッスか。
コール:・・・炬燵に入りたい。
ルナソル:心を折るにはまだ早いです!
ミッケ:情けねえなあお前ら。
バク:そうだぞ、全く。
エクト:おいバク!テメェ自分の周りに炎蒔き散らすんじゃねえクソが!
コール:あ、ミッケ温いぞ・・・流石毛深い恒温動物。
ミッケ:今スッゲェ聞き捨てなねぇ種族的問題発言聞こえたんだけど??????
[ランジュ]:あー・・・大丈夫?応援で行く?
キーン:ええ、お願いします・・・何というかまとまりが無くなりつつあります。
バク:てか暑くなってない?
エクト:は?何言ってんのお前。
ルナソル:え・・・もしかして。
バク:てかよぉ、何かスゲェ楽しくなってきたわ。よーし、スイミングするぜぇ!
(バクは突然上半身裸になり、氷の地面に頭突きを行おうとしています。)
ミッケ:・・・ってこれ矛盾脱衣だ!!!!!!!!!!
エクト:はぁ!!!???お前龍族だろ!!
バク:止めるんじゃねえ!乗るしかねえんだよ、このビックウェーブに!
ミッケ:今乗ろうとしてんのは三途の川だボケ!
エクト:今のちょっと面白い。
ミッケ:おい力抜くんじゃねえ!
キーン:ど、どうにか・・・あ!あの壁の様なもの全て雪です、あそこに穴を開けて避難しましょう!
エクト:なるほど!洞窟を作ればいいんだな!
ミッケ:でもどうしようコイツ、半分龍化してんだけど。
バク:俺ハァ・・・俺ハァ・・・!泳ぎ切って「気持ちいい!」って言いてえんだ・・・。
エクト:真面目に大丈夫この子?
ルナソル:バ、バク君!お願いだから落ち着いて!
(ルナソルはバクを止めようと掴みかかろうとしましたが、足を滑らせバクに密着する形となり胸を押し付ける様な態勢となりました。)
バク:ム、ムムム胸ガァーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!
(人型形態に戻りながら鼻血を噴き出し、気絶しました。)
ミッケ:なぁコイツこれ何回目・・・?
エクト:わかんない。
ルナソル:ど、どうしよう・・・私の所為で。
コール:寧ろファインプレーだ。
キーン:えーと・・・とりあえず避難しますか。
[ホオズキ]:何かもう不安しか無いッス。
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