+ | 【エオス:極寒地帯】 |
一同は即興で完成させた雪洞内部へ待機。可燃物を使って焚火を模して体温低下の防止を図っております。内部気温は焚火周辺ならば12~4℃を維持しております。
また、待機中にアンニュイとランジュが到着。今後の方針を取り決める事となります。
バク:・・・ッンガ!?あれ・・・?俺何してたっけ。
ミッケ:やっと起きたか。
エクト:まぁ正常に戻ったんなら良かった。ってか、龍族でも矛盾脱衣するんだな・・・。
コール:多分・・・人型での生活が長い影響もあるんだろう、人型の維持に伴って負荷はある程度起きているらしい。
[ホオズキ]:二人も合流出来たし、保護区内部の構造は漸く分析出来たんで掲示するッスよ。
(ホオズキがマップ掲示機にデータ転送し、3D上にてマップ表示されました。陸地はほぼ氷雪に覆われた状態であり、地下水中内部に潜水しなければ進入できないエリアが確認されました。また、中央付近に制御システム[システム6]変換炉(他エネルギー→フォトン)が設置されている事が判明。凍漬け状態ですが機能自体に支障を来してはおりません。)
キーン:うーん・・・この気温をどうにかしないといけませんよね。
ルナソル:制御システムを操作すれば、と思うのですが。
エクト:あのAIでもノータッチていう事だ、って事はこの下層部はアイツもどうにもできねえって訳だよな。そうでなきゃこんな所にラウムがいるって嘘は付かねえ筈だ。
バク:試しによ、俺が龍化して氷を溶かすってのはどうだ?
ランジュ:なんなら私も協力するけど。
エクト:え、ぶっ壊さない?
ミッケ:大丈夫かよ、火力お化けをダブルでやっちまって。
アンニュイ:うっかり壊れて益々寒くなったら大変だよね。
ランジュ:信用無さすぎじゃない?
バク:まず気温から相当頑張らねえと溶けねえと思うぜ!?だよなホオズキさん!
[ホオズキ]:試してみる価値はあるッス。
ランジュ:炎系テクニックでどうにかやってみましょう。
龍化したバクとランジュは極寒地帯の低温に耐えながら、試験的に炎を放出し環境変化を確認しました。すると炎エネルギーは時間と共に脆弱となり、消失まで時間を要しませんでした。
ランジュ:・・・やはりね。
バク:ヤッパリナ。
エクト:んで大丈夫なんか?今ので上手くいかねえだろ。
ランジュ:俄然やる気が出てきたわね。
バク:無論俺モダナ。
エクト:・・・・ん?
ランジュ:・・・っフレイムボルト!!!
バク:グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!
(ランジュ、バクは高火力の炎系エネルギー弾を連発。これにより中央付近の制御理ステム設置場まで炎に包まれ、外気に反応し大規模な水蒸気が発生しました。)
バク:何モ見エネエ・・・・。
ランジュ:そうね・・・。
ミッケ:これさ普通に予想できなかったか?
コール:制御システムだけ狙えば良かったのに周囲まで溶かしたのか・・・。
ランジュ:それもそうだったわね。
エクト:熱くなると周り見えなくなるのは一緒か。
[ホオズキ]:地面は所々に陥没していて、水中だったりするんで気を付けるッスよー。
ランジュ:あら、そうなのね。危うくマグマ地帯作ろうかと思ってたわ。
エクト:ちょっとトリガーハッピーみてえな所あんじゃないの。
ルナソル:制御システムがまた氷漬けになる前に行きましょうか。
制御システムが設置された場所へ赴くと、二人の攻撃により端末操作は可能である事を確認。エクトは降雪や極寒状況の停止を行う為アクセスを行いました。
AIによる管制が行われていなかった事で、容易に操作を完了する事が出来ました。
エクト:よっしゃ!これで極寒から解放されるぜ!
キーン:それにしても、ここからエネルギーを取り込む事は可能なのでしょうか?
コール:冷気からエネルギー生成は可能だよ。でも、温度差に伴った水蒸気の発生が条件だけど。このくらいの低温であれば可能だが、流石に非効率過ぎる。それにAIにも索敵されない場所・・・違和感はある。
アンニュイ:・・・隠してたんじゃない?都合の悪い物ってさ、見えないようにするもんじゃん?
コール:確かに、ここにラウムが隠れようとしたのも・・・AIに見られない事を知っていた。それにそれ以降の下層部も存在している理由も研究者達にとって極秘に何かを企む為でもある・・・。
キーン:すみません、何だか私・・・違和感を感じます。
エクト:・・・言ってみてくれ。
キーン:あのAI、何故私達に情報提供してくれたんでしょうか?彼女の創設者はまさに私達の敵である可能性が高いです。そうであれば私達にあのように説明をしないのでは・・・?
コール:私達を「利用」しているんだろう。視覚を共有している筈のラウムが下層へと潜んでしまった。動向が解らないじゃあ状況把握も出来ないと来た。AIの監視システムも幾らか穴があるんだろう。
ルナソル:手放したくないのでしょう、間近で監視する為の手駒を。
エクト:気温は下がったは良いが・・・何か周りヤバくね?
ミッケ:おいエクト、何したんだ?
エクト:言った通りだぜ。だけどよ、ちょっと見て。
コール:・・・・?
(モニター上に「エネルギー生成モード解除:龍機兵保管庫解放。及びバラエナ・アマルガムの冬眠システム解除。」と表示されています。)
ランジュ:・・・え?またヤバそうなのが出てくるの?
バク:いや、龍機兵保管庫だって!?
ミッケ:びっくりしたなぁ!?
エクト:ってか、めっちゃ熱くなってきたな・・・。
コール:・・・!?地盤が・・・沈下している?
ルナソル:陥没していない地面に維持してください!もしかして、降水作業が・・・。
キーン:そうか・・・もともと保管庫の隠し場所として利用していたのは予測じゃあ無さそうですね。
エクト:ああ、つまりそうか!ホオズキちゃん!
[ホオズキ]:ええ!その下にラウムはいるッス!そして・・・。
多数の強力な反応、龍機兵も。
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+ | 龍機兵保管庫 |
一同は降水され、空洞となった内部へと降下しました。約40m程下がり、そこには浸水防止が施されたゲートが設置された小規模施設が存在しています。
侵入の際に特にアクセスキー等の手段も必要無く、内部へと入る事ができ、一同は警戒を維持しながら進んでいきました。 内部へ到達すると約20体程の龍機兵と思しき機械が立ち並んでおり、最奥部に捜索対象のラウムが待ち構える様にその場に立っております。
バク:・・・ラウム!!!探したぞテメェ!ここで何してやがる!?
ラウム:[漸く来たか、いや・・・来るとは思わなかった。ここのシステムを停止させたとなれば、モレグへの電力は制限されるだろうな。]
バク:ごちゃごちゃと言ってんじゃねえ!俺の質問に答えろ!
ラウム:[見れば判るだろう、我の一部を再び動かそうとしているだけだ。]
エクト:この龍機兵・・・あの時一緒に戦ったアレか!
コール:皆貴方の行動を理解できずにいる。私達と協定を結んでいたと思っていたぞ!
ラウム:[幽閉の身から解放されるまでは、な。]
ランジュ:・・・この殺気、警戒して!
バク:アンタが何をしてぇのかサッパリ分からねえが、ハナを何で殺そうってしてんだ?折角一緒になれるってのに、意味が解らねえよ。
ラウム:[解るだろう、あの娘はシステムガーディアンだ。我がどの様に改造されたのかも知っている筈だ。]
バク:・・・だからと言って、頼まれたからと言ってハナを殺すのか!?
ラウム:[殺さねば、ハナはこの星をも滅ぼす可能性がある。そうなってはならんだろう?]
エクト:・・・どういう事だ?システムガーディアン1体にそこまでの力があるってのか?しかも島の外に。
ラウム:[あいつは行けるのだ。メガロ同様にな。]
ルナソル:それじゃあ・・・何故あの子はここから出る事も無く。
ラウム:[この島にいるから力の制御を施せた。だが、外に出てみろ。今の姿になり、ひたすら暴れまわるだろう。フォトンを食いながらな。どっち道、彼女は死にたがっていた。これはハナと交わした約束だ、邪魔をするな。]
バク:だけど・・・!
ラウム:[いらぬ道理を持つな!その道理が望まぬ結果を招く場合もある、数百年とハナは苦しんできた。ただ死ぬ事を求めていただけだ、この島が存在する限り不死の呪いは解けぬ。島が滅ぶ以外の方法は我しかおらぬ!]
キーン:それじゃあ、ただ悲しい結果しか残らないじゃないですか・・・!
ラウム:[これ以上の悲劇があると思うのか?軟弱だ、これで悲劇というなればあまりにも甘すぎる。いい加減にしろ。貴様らと話す事は無い。]
(ラウムが端末にアクセスすると、立ち並んでいた龍機兵が稼働。ラウムと共に上層へと飛び、駆け抜けました。)
エクト:くそ・・・追うぞ!巡回組に連絡を!
[ホオズキ]:了解ッス!それとたった今変化が!
ミッケ:何かあったの?
[ホオズキ]:モレグにて停電が起きた事でイルネスの原生生物が活動を開始。そして・・・ルクス・アマルガムの出現を確認したッス!
一同:はあ!?
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