地対空95 - (2007/06/16 (土) 03:46:06) の1つ前との変更点
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**空戦
***評価値
***RP
***イラスト
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絵(はる)
-クイーンエレガンス
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絵(はる)
-エレガンスシット
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絵(はる)
-エレガンスフィルター
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絵(はる)
***SS
この日のために改装されたアメショー防空型が歩き始める。
『観測部隊より入電!爆撃機12機が11時方向より侵入します!会敵まで残りおよそ5分!』
事前の打ち合わせ通りの布陣。何の問題も無い、訓練と同じだ、いつもの通りにやればいい、どの機体に乗り込んだパイロットもコパイロットも心の中では同じようなことを考え続け、自らに言い聞かせている。
彼らは知っている。誰もが知っている。自らの後には誰も戦える者がいない、ということを。彼らが打ち砕かれれば、彼らの愛する国土はあの憎むべきオーマの奴らの好きなように蹂躙されてしまうだろう、ということを。誰も、口にはしないが心の中では理解しているのだ。自分たちだけは失敗するわけにはいかないのだ、と。もちろん、普段はそんな素振りはちらとも見せない。早く、自分たちの活躍する機会が来ないか、などと軽口を叩き合うほどに。そんなものはハッタリだ。誰もが知っている。それを言う本人が一番良く知っているかも知れない。誰もが日々、逃げ出したい、という気持ちと戦っているのだ。
『レーダーに反応!11時方向より12機が侵入!‥‥え!?さらに、2時方向より侵入する6機を確認!警戒して下さい!』
しくじった。誰もがそう考える。ミサイルも機関砲も実戦で使われたことはない。この日でその性能を初めて発揮するはずだった。予想されるべきだった、そしてあらゆる偵察をくぐり抜けた第二部隊の登場がそれすらも許さずに国土を破壊、それはもう避けられないシナリオだ。
一瞬で、パイロットの間には全てを悲観する空気が流れる。誰もが口にしないが、誰もが感じる。それは、全てが無駄だった、という思い。
通信回線を開く。全機共通のチャンネルに同調。
「おい、この日までの訓練は全てこの瞬間のためにあるんだ!俺たちはこの国の空を護る最後の砦だ。さあ、俺たちが戦わずに誰が戦うんだ?行け!行って奴らの目に物見せてやるんだよ!」
一瞬の逡巡は一撃の喝で破られる。それはいつまでも喋り慣れない軍人の稚拙な檄だったが、全てを諦めようとしていた者たちの心には良く響いた。
アメショー防空戦仕様が次々と走る。全ての敵爆撃機を食い止めるために。彼らは、誰も口にしないが誰もが同じことを考えていた。この戦いの趨勢がどうなろうとも、彼らの愛する国を、彼らは必ず守り抜くと。たとえ彼らの命が失われることになろうとも、彼らは彼らの愛する人々を守るだろう。
「SAMセット!発射!」
大地から、空を裂いて地対空ミサイルが飛ぶ。爆発。爆炎の中から撃墜しきれなかった2機が姿を現す。彼らを目掛けて、対空機関砲が火を吹く。このような時のために開発されたVT信管が空中で炸裂し、機体に致命的な損傷を与えた。別働隊はもう一方の部隊の撃退に成功したようだ。
通信、開く。
「良くやった!敵は必ず第二波を送り込んでくるだろう。だが、我々は負けない!そう、我々のこの国が、この地に生きる人々がある限り、我々は負けるわけにはいかんのだ!」
『第二波の信号をキャッチ!今度は8時方向と5時方向からです!』
数をさらに増した攻撃。しかし、もう誰も諦めたりはしないだろう。そう、彼らの後ろに、愛する国と、愛する人々が存在する限り。
(文章:小宇宙)
***作戦
**空戦
***評価値
***RP
***イラスト
-クイーンエレガンス
&ref(ere1.jpg)
絵(はる)
-エレガンスシット
&ref(ere2.jpg)
絵(はる)
-エレガンスフィルター
&ref(ere3.jpg)
絵(はる)
***SS
この日のために改装されたアメショー防空型が歩き始める。
『観測部隊より入電!爆撃機12機が11時方向より侵入します!会敵まで残りおよそ5分!』
事前の打ち合わせ通りの布陣。何の問題も無い、訓練と同じだ、いつもの通りにやればいい、どの機体に乗り込んだパイロットもコパイロットも心の中では同じようなことを考え続け、自らに言い聞かせている。
彼らは知っている。誰もが知っている。自らの後には誰も戦える者がいない、ということを。彼らが打ち砕かれれば、彼らの愛する国土はあの憎むべきオーマの奴らの好きなように蹂躙されてしまうだろう、ということを。誰も、口にはしないが心の中では理解しているのだ。自分たちだけは失敗するわけにはいかないのだ、と。もちろん、普段はそんな素振りはちらとも見せない。早く、自分たちの活躍する機会が来ないか、などと軽口を叩き合うほどに。そんなものはハッタリだ。誰もが知っている。それを言う本人が一番良く知っているかも知れない。誰もが日々、逃げ出したい、という気持ちと戦っているのだ。
『レーダーに反応!11時方向より12機が侵入!‥‥え!?さらに、2時方向より侵入する6機を確認!警戒して下さい!』
しくじった。誰もがそう考える。ミサイルも機関砲も実戦で使われたことはない。この日でその性能を初めて発揮するはずだった。予想されるべきだった、そしてあらゆる偵察をくぐり抜けた第二部隊の登場がそれすらも許さずに国土を破壊、それはもう避けられないシナリオだ。
一瞬で、パイロットの間には全てを悲観する空気が流れる。誰もが口にしないが、誰もが感じる。それは、全てが無駄だった、という思い。
通信回線を開く。全機共通のチャンネルに同調。
「おい、この日までの訓練は全てこの瞬間のためにあるんだ!俺たちはこの国の空を護る最後の砦だ。さあ、俺たちが戦わずに誰が戦うんだ?行け!行って奴らの目に物見せてやるんだよ!」
一瞬の逡巡は一撃の喝で破られる。それはいつまでも喋り慣れない軍人の稚拙な檄だったが、全てを諦めようとしていた者たちの心には良く響いた。
アメショー防空戦仕様が次々と走る。全ての敵爆撃機を食い止めるために。彼らは、誰も口にしないが誰もが同じことを考えていた。この戦いの趨勢がどうなろうとも、彼らの愛する国を、彼らは必ず守り抜くと。たとえ彼らの命が失われることになろうとも、彼らは彼らの愛する人々を守るだろう。
「SAMセット!発射!」
大地から、空を裂いて地対空ミサイルが飛ぶ。爆発。爆炎の中から撃墜しきれなかった2機が姿を現す。彼らを目掛けて、対空機関砲が火を吹く。このような時のために開発されたVT信管が空中で炸裂し、機体に致命的な損傷を与えた。別働隊はもう一方の部隊の撃退に成功したようだ。
通信、開く。
「良くやった!敵は必ず第二波を送り込んでくるだろう。だが、我々は負けない!そう、我々のこの国が、この地に生きる人々がある限り、我々は負けるわけにはいかんのだ!」
『第二波の信号をキャッチ!今度は8時方向と5時方向からです!』
数をさらに増した攻撃。しかし、もう誰も諦めたりはしないだろう。そう、彼らの後ろに、愛する国と、愛する人々が存在する限り。
(文章:小宇宙)
***作戦
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