キノウツン藩国 @ ウィキ

グリンガム(ACE)

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だれでも歓迎! 編集

グリンガム

名称:・グリンガム(ACE)
要点:・虎毛・戦闘腕・巨大戦闘犬・鬣
周辺環境:・森林
評価:全能力18
特殊:
  • グリンガムは源健司かつ山岳騎兵しか扱うことが出来ない。
  • グリンガムは森林・山岳では防御評価に+4される。
  • グリンガムは森林・山岳では移動時のARは1でよい。
  • グリンガムのARは15としてみなし、2人機まで輸送出来る
  • グリンガムはI=Dに乗っていないとき、独自で白兵、近距離戦行為ができ、この時、攻撃判定は評価+3出来る。
→次のアイドレス:・なし

イラスト


文章

  • ごがつにじゅうごにち はれ
おがさわらではるとあそんだ
げんによばれていったらはるがいて
うれしくてばたばたしてたらおんなのこにあたりそうになった
おこられた
はんせいする

  • ごがつじゅういちにち はれ
へんなのがきた
なんかおおきい
げんじゅうじゃない
てき
てき
てき
てき
たたかった
たたかった
ひきわけ

  • ろくがつようか はれ
まえのてきともういっかいたたかった
ころした
ころした
ころした
もういっぴきころした
うれしい
かった
もっとうれしい

  • ろくがつじゅうににち くもり
あめがふりそう
げんがさいきんいそがしい
めいどがどうとかいってた
だれかころしたんだろうか
あそんでほしいのにな
はるともあえないしたいくつ
ごはんがおいしかった

  • ろくがつじゅうろくにち はれ
げんがたたかうっていってた
ついてきちゃだめだっていってた
あいてはすごくつよいんだって
げんがいくならいっしょにいってたたかいたいのに
おれはおいてけぼり
さみしかったからわんってないた

  • ろくがつじゅうななにち はれ
げんがかえってきた
すごくおこってた
まけたんだって
くやしそう
えいりいがいとたたかってまけたのははじめてかもしれない
おれもなんだかなんだかすごくくやしい
つぎはいっしょにたたかいたい
おれとげんならだれにだってかてる

  • ろくがつじゅうはちにち あめ
たてがみがうにょうにょするからあめのひはすきじゃない
げんがこんどいっしょにめいどのくににいこうっていった
いまからきついさくせんにいくのかな
それともきんじょーにころされるのかな
めいどってよくわからないけどおいしいごはんがたべられるんだって
しんだとしてもごはんがなくてもげんがいくならおれもいく
だからいくってこたえた

  • ろくがつにじゅうさんにち はれ
はるがいる!はるがいる!
めいどのくににははるがいる!
あそぶ!あそべる!いっぱいあそぶ!
うれしい!うれしい!
さわぎすぎてじゃれついたらげんにおこられた
はんせい

  • ひちがつついたち はれ
めいどのくににきた
あつい
でもみずあびはすずしかった
ちっさいこたちになでられた
とらげのいぬだーっていわれた
けをひっぱられるのはちょっといたかったけどがまんした
せなかのうででだっこしたらよろこばれた
めいどきっさでじゅーすとごはんたべた
でもめいどだからどくがはいってるのかもしれない
げんがのんでだいじょうぶだっていうからたべた
おいしかった

  • ひちがつみっか はれ
はる!はる!はる!
とびついたらよけられた
かべにぶつかっていたかった
はる!はる!はる!
とびついたらよけられた
みずにおちた
すずしいからいいや
びしょびしょでかえったらげんにおこられた
ごめん

  • ひちがついつか くもり
めいどきっさにいくことになった
せまいおみせにはいったらおんなのひとが
てんないぺっともちこみきんしですっておこった
しかもきょだいせんとうけんなんてここはみんなのいこいのばなんですよって
ぺっとじゃないのに
げんがおこった
なんだかこわいひとがきたからげんといっしょにけんかした
かった
ねこみたいなかたちしたおおきいのがきた
けんかした
かった
はるにおこられた
げんはおんなのひとにおこられてた
でもあとでおみせにいたおんなのひとがあやまりにきてた
あなたたちはかぞくなのね
げんがあぁってうなずいた
うんっておれはほえた
ひさしぶりにげんといっしょにねた
あったかかった

「おいグリンガム、なにやってんだ?」
「わん」
「隠し事かよ。なんだよつめてえなぁ」
「わふん」
「へへんいいよ。俺はこのサンドイッチを」
「むしゃむしゃ」
「グリンガムてめえ!」


硝煙と血の臭いが充満する森林の中を弾丸が飛び交う。
向かってくる幻獣達を牙と爪で引き裂き、更なる獲物を追う-
そこまで夢を見て、目が覚めた。

ここはアイドレス世界、北海島にあるキノウツン藩国。
砂漠が国のほとんどを占めるこの国の朝は緯度と経度の都合上、それなりに早い。
国中のあらゆる場所にメイド喫茶を持つというとんでもなくこの国に、一店のメイド喫茶があった。
商店街の片隅にあるメイド喫茶『天地人』。店舗としては新興の方で、まだまだこれか
らというのが一般的な評価。
店の横には小さな空き地があり、そこには大きな小屋が建っている。
『ぐりんがむ』と名前を書かれた小屋の主は今日も日の出と共にあくびを一つして、またゆっくりと眠りに着いた。


AM9:00 
店が一斉に開店すると、威勢のいい声と人々が溢れてくる。
まだところどころ爆撃の跡が残る商店街で一人の少女が店舗から出てくると軽く伸びをした。
「いやあ今日も薄曇だねえ。いい天気にはなかなかならないや」
そういいつつ、手に袋を提げて店の右手にある空き地へと入っていく。
小屋の主-グリンガムは未だ眠りの最中であった
「おっすグリンガム君。調子はどうかね?」
声をかけつつ、少女は小屋の前に置かれている餌鉢に袋から何かを取り出して入れている。
「今日はちょっと豪勢だぞー、なにせコンソメのストック作ったから、牛骨のでっかいのがあったのだよ」
ごとんごとんと骨が置かれている。どうやらグリンガムの食事のようだ。
骨の匂いを嗅ぎ取ったのか、ぱちりと瞼を開けて餌鉢を嗅いでいる。
「お、目が覚めたのかい。相変わらず君は寝ぼすけ君だねえ」
袋の中身をあらかた餌鉢に出し終えると少女はまたあとでねー、と言いつつ店に戻っていった。
目を覚ましたグリンガムはもしゃもしゃと餌鉢の中身を食べ始める。
数分の後、餌鉢を空にすると再び巨体をのっそのっそと揺らしつつ小屋の中で眠りに付いた。

AM12:00
近所の猫達がにゃーにゃーと言っている。
ぱちり、と目を開けると小屋の周りでたくさんの猫が日向ぼっこをしていた。
どうもこの辺りの猫達にとってグリンガムは王様扱いらしく、このように日中になると猫達が寄ってくるのである。
たまに喧嘩の仲裁などを求められたりするが、少々困っているのも事実である(諌めようとすると歯止めが効かず、周囲が無茶苦茶になるため)
店の方は大忙しのようで、彼の主人の叫び声がよく聞こえてくるようになる。
「やってられっかこんな仕事!」
「何ばっくれようとしてるかこの馬鹿源がー!」
カーンという金属音が響いて主人の声が聞こえなくなる。どうやら今日はフライパンで殴り倒されたようだ。
「てんちょー、源君がまたサボろうとしてたのでぶっ飛ばしました」
「何でこの忙しい時間に気絶させてんのあんたはー!」
がつーん、と骨と骨がぶつかる音がしてまたしても店内は静かになった。どうやら店長に拳骨を貰ったらしい。
「店長、この時間帯で脱落者二人も出してどうするんですか…?」
「はっ!」
今更気付いたらしい声を耳にしつつ、グリンガムはまた眠りに付いた。
どうやら今日もいつも通りの風景らしい。

PM3:00
商店街を子供連れやメイド学校帰りの人々が行き交う。商店ではこれからが稼ぎ時だ。
「おーいグリンガムー。買い物に行こうー」
額に大きな絆創膏を張った赤毛の子が買い物籠を両手に抱えて出てくる。
夜の営業用にこれから必要な材料を買出しに向かうのが日課で、ついでにグリンガムの散歩も兼ねているのだった。

「ちーっす、おばさん。りんご20個と人参18本、それにバナナも10房くださいな」
「はいはい毎度あり。おや今日もグリンガムと一緒かい」
「うん、今週はあたしが当番なの」
そんな話をしながらてきぱきと籠に詰めていく。あっという間に買い物籠は一杯になった。
「ほいじゃこれお願いねグリンガム」
がう、と返事をするとグリンガムは肩から伸びる戦闘腕でぎゅうぎゅうに詰まった買い物籠をひょいと持った。
「おー、流石力持ち。よっ憎いね大将!あとで魚屋さんにも寄るからそっちの分もよろしくね」
再びがう、と返事をするとグリンガムと赤毛の少女は意気揚々と商店街を歩いていく。
「あーグリンガムだーげんきー?」
「おう、グリンガム。骨持ってけ骨」
「あらやだグリンガム、鬣にゴミついてるわよ」
「おやおやグリンガムじゃないか。今日も元気かい」
通りすがる人たちからグリンガムに声がかけられる。いつの間にかグリンガムはこの商店街になくてはならない存在になっているようだった。
「…おっかしいなー。あたしグリンガムより先にこの国にいたのに皆あたしのこと名前で呼んでくれてないよ…」
ぶつぶつと悩む少女を尻目に一杯の買い物籠を持って午後の散歩は終わる。
もうすぐ日が沈んで夜になる頃合である。

PM6:00
夜になり、店を終えた店主達も夕食をとりにやってくるかき入れ時である。
商店街の通りも昼ほどではないが大分人通りが多い。
にぎやかな声が店の外まで聞こえてくる。今日は一段と盛況のようだ。
ぱたん、と裏口の戸が開くと誰かが小屋に近づいてくる。
眠っていたグリンガムはすい、と足音の方に視線を向けた。
「や、元気かい」
店の主であった。手にはグリンガムの餌鉢を持っている。
「店忙しいから源もあの子もあんたの夕飯持って来れなくてねえ。こんなおばさんでごめんよ」
店長はそういうと餌鉢を傍らに置いてグリンガムを撫でた。
「あんた、こんなに大きな猫なんだから今にきっと凄い事をやってのけるんだろうね。でも、戦争なんかで死ぬんじゃないよ」
掛けられた言葉の意味はグリンガムにはわからなかった。彼は戦いのために作られて戦いをするために生きているのだから。
だけど何となく返事を返した方がいいかと思い、がる、と返事をした。
「わかんないって目をしてるねえ…まあ、こんなおばさんの独り言だけど覚えておいておくれよ」
そう言い残すと、店長は立ち上がって店へと戻っていく。
ほどなく店長が叱り付ける大きな声が店の中から響いてきた。
もしゃもしゃと夕飯を食べつつも、グリンガムは何となくもやもやした気持ちが晴れなかった。

PM9:00
長かった営業時間も終わり、表に『CLOSE』の看板がかけられる。
最後の後片付けをあくび交じりに終わらせた赤毛の少女が着替えて外に出てきた。
「うあー、今日はぶん殴られたり掃除当番したりで疲れた…」
一つ伸びをすると上着を羽織り、おやすみとグリンガムに言って頭を撫でるとそのまま帰っていった。
それからもう少しして、店の二階の窓が開いた。窓から一人の影がするすると壁を伝って降りてくる。
「行くぞグリンガム」
主人の言葉にがる、とグリンガムは答えた。
彼と共に生き、彼と共に死ぬ。それが自分の何よりの使命だと判っているからだ。

夜の街道を源を乗せたグリンガムが走る。月光に照らし出された姿は雄雄しく、そして勇ましい。
走るたびに鬣が、虎縞の毛が波打つ。
「よしグリンガム、今日は山向こうの森林まで飛ばすぞ!」
源の言葉に、グリンガムは叫びで返す。砂漠中に響き渡るような咆哮だった。
疾走する獣とそれを操る主人の姿はその日、星と月だけが見ていた。

もうすぐ太陽が昇ろうとする時刻。
のっしのっしと夜明けの近い商店街を歩いてくる大きな影があった。
やがて『ぐりんがむ』と書かれた小屋の前で影が止まると、その上から人影が降りた。
人影は一つあくびをすると、朝もやで湿った壁を出たときと同じようにするすると昇って建物の中に入った。
それを見届けて残った影-グリンガムも小屋の中に入り、眠る態勢を取る。
うつらうつらと目を閉じて眠りにつく。何故か源や仲間の他に商店街の人々やメイド喫茶の住人達が浮かんだ。
何となくこの国が大切な場所になり始めている自分にグリンガムが気付くのはまだ先の話である。


イラスト(船橋)
文章(浅田・高原鋼一郎)
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