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EV172 猫士用種族 - (2011/06/17 (金) 21:18:49) のソース

*EV172用 猫種族
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**解説文
何、やることなんて風が決めるさ、にゃー

02601102 波止場で髭を風に揺らしながら

キノウツンで猫というと概ねアメリカンショートヘアとペルシャであった。
本来この二つが混血されると、エキゾチックショートヘアと呼ばれるショートヘアのペルシャになる。
が、長い年月が経って混血が進んだ結果、どうもそれとは違う感じになっていた。
毛並みはうっすらと灰色がかったショート。目は澄んだ緑。
何故か座っている時に、胸を少し逸らして、上から目線をしながらふふん、と笑っている、事が多いような気がする。
肉球はよく歩くのにピンク。どうかすると地味な色の中で、これはよく映えていた。

この猫は俗に「デレリアー」と呼ばれていた。
「何となく、デレ様を思い出すから」と言い出したのは誰だっただろうか。
顔が特にそっくりという訳でもない。毛並みの色も当然個体差があるから同じような、と言うわけでもない。
つまりは雰囲気が似てる、という事だったのではないか、と今は思う。

猫士としての彼らは様々な仕事をこなしている。
キノウツンの学校では、彼らが猫先生として生徒達の教育を担っている。
警察署や交番では警察官として、治安維持を。
「悪い事したら、警官さんが捕まえちゃうぞ!」と、猫の警官が書かれた小学生のポスターも町で見ることが出来るだろう。
猫のお巡りさんは子供達
病院では看護士として、医療に携わっている。
包帯の取替えや入院患者たちの補助、さらには癒しの存在として助けてくれている。
そんな様々な経験が、彼らの能力向上、そして信頼にも繋がっているのだ。

キノウツンの街で、ふと上を見上げると建物の上から猫が町を見ていることがある。
彼らが何を見ているのかは誰も知らない。
ある人は人を見ているのだ、と言う。ある人は猫を見ているのだ、という。
猫は気まぐれである。誰かが何かを言おうと、それはそいつの勝手であろう、と。
そんな笑みを浮かべているのを見た、という人もいる。

ただ、悲しんでいる者がいるならばその横に猫がいた。
悲しむものの顔を見て、どうするのかとずっと問いかけるように横にいるのだ。
悲しむのをやめたときにはふい、といつの間にかいなくなる。
だから、あるいはこうだろう。猫は悲しみを敵としているのだ、と。

キノウツンの猫は友である。
忘れてはいけない、私たちは猫達に恥ずかしくない生き方をしなければ鳴らない。

**スタッフ
イラスト:沢邑勝海
文章:高原鋼一郎
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