評価
作戦
【装備】
≪全般≫
≪全般≫
- 観測機器は双眼鏡、熱源探知装置、動体探知装置、カモフラージュとして三色迷彩服、偽装ネットを装備を支給。
- 紫外線センサーや赤外線センサー、熱探知カメラなどのセンサーを利用する。夜間であれば低温のため熱感知装置が有効と思われる。
- レーダーによる探知を行う。
- 音響探知などから三角法で音源の位置を特定する。
- 装備しているものが反射しないように光るものは取り外したり色を塗りつぶす。
- 音を立てそうな装備品ははずしたりテープで止めて固定したりする。
- 大きい武器は何かで包んでおくか、迷彩を施しておく。
- 無線に指向性アンテナをつけることでより確実に情報を送る。
≪歩兵≫
- 双眼鏡やスコープ、ナイトビジョンを使う。
【陣形】
- 縦列隊形で周囲360度をカバーするように偵察隊の一人一人が視界を分担する。
- 先頭の兵がポイントマンとして隊を誘導し、後続が側面や後方を警戒する。
【体術】
≪全般≫
≪全般≫
- 退路を複数確保、また隠蔽潜伏後は極力身動きしない。また視界を重複させ見落としを極力なくすこと。
- 目標を確認し次第、随時後方隊へ連絡。敵目標の種類にしたがって交戦か撤退かを知らせる。
- 味方部隊と情報を常にリンクさせ、現在地点と偵察ポイントを分析し、探索範囲の絞込みを行なう。
- 敵発見の場合、瞑想通信等速やかに本部へ連絡したのち、継続して監視を行い戦闘部隊の準備が整うのを待ってから敵の誘導を開始する。
- 逆に敵に発見された場合、即座に本部へ連絡し、誘導と足止めを行ないつつ後退し、戦闘部隊のいる場所まで敵を誘導する。
- 敵がいない場合、引き続き監視を行い、本隊到着まで待機する。
- 遮蔽から遮蔽へと縫うように移動。
- 偵察視界は広域警戒
- おおまかな位置を予知夢などで把握する
- 展開箇所も既に敵勢力下となっている為、周辺の敵には極力警戒。偵察に必要な以外の挙動は一切取らない。
- 得られた情報は森国人の瞑想通信等で、各部隊が共有。
- 目立たないように匍匐移動やカモフラージュで身を隠して、詳細な位置を確認する。
- 移動は匍匐と忍び足。枯れ木に注意
- 地形地理を最大限生かして、身を隠しながら移動する。
- 敵にこちらの存在を発見されないよう、なるべく森や林に身を隠して偵察する。
- 偵察する際は、「いつ、どこで、どの程度の規模の部隊が、なにを装備し、なにをしていたか」を確実に把握し、仲間に伝える。
- 地形は、可能なら、作戦前にあらかじめ調べておき、変化がある場合のみ報告することで、連絡にかかる時間を短縮する。
- 斥候中は、遭遇戦が発生したり、敵に待ち伏せされたりすることがあるので注意する。
- 敵の攻撃が脅威でない場合は、威力偵察も視野に入れる。
- 威力偵察を行う際は、本格的な戦闘に発展してもいいように準備しておく。
- 威力偵察の目的はあくまで偵察であり、戦闘よりも部隊の帰還を優先することを認識しておく。
≪情報収集≫
- 敵の規模を数字や種類など具体的に調べて本隊に伝える。
- 敵の行動、位置、見つけた時間、装備などを具体的かつ詳細に調べる。
- 五感を使い、特に視覚と聴覚を駆使して探索を行う。
- 偵察地域全体を広く見渡した後、目だったものや気になるものを探す。
- 先入観を排除し、五感で感じたものをすべて拾い上げるよう意識する。
- 足音や声、移動の際の騒音など不自然な音も聞き逃さないようにする。
- 必要に応じて地形スケッチしたり、カメラの映像を送る。
- 足跡や目印などの不自然な痕跡がないかを調べる。
- 反射光やものの影、色、敵部隊の移動の様子を的確に捉える。
- 視界を重複させ見落としを極力なくすこと。
≪通信≫
- 敵情報を通信で送るときはデータを暗号化して送る。
- 通信は極力短時間で必要なときのみ行う。
- 本部と情報をリンクさせ、現在地点と偵察ポイントを分析し、探索範囲の絞込みを行なう。
- 敵発見の場合、速やかに本部へ連絡したのち、継続して監視を行う。
- 目標を確認し次第、随時仲間部隊へ連絡。敵目標の種類にしたがって交戦か撤退かを確認。
- 偵察は出来る限り高所から、身をひそめて偵察のみに専念し、敵の行動を攻撃班、狙撃班に伝える。
- 偵察ポイントは、其々の死角をカバーするように配置すること。
≪移動≫
- 急に移動したり、姿を現さない。
- 建物や森、谷、くぼ地や土手など遮蔽物のあるルートをとおり、目立たないように移動する。
- 低い遮蔽物の背後で移動するときは匍匐前進で進む。
- 遮蔽物から遮蔽物の間はダッシュで一気に移動する。
- 物音を立てずに移動したいときは静粛歩行で移動する。
- 敵に発見された場合に備えて退路を確保しておく。
- いきと帰りでルートを変更し敵の追跡をかわす。
- 退路を複数確保する
≪夜間、暗視≫
- 暗いところや夜間の偵察には暗順応を利用したり、周辺視野を生かして観察する。
- 夜間であることを利用し、闇にまぎれる。
≪隠密行動≫
- 敵に見つからないよう体の線を背景に溶け込ませて目立たないようにする。
- 物陰に潜み、影から体が出ないようにする。
- 目立つ色は排除し、周囲の色に自然に溶け込むようにする。
- 物音をださないように無線は簡略な通信にとどめ、部隊内では手信号などで連絡をとりあう。
- 空き地や斜面、足場の悪い場所は避ける。
- ゴミを出したり、足跡を極力残さないようにする。
- 隠蔽潜伏後は極力身動きしない。
- 敵にこちらの存在を発見されないよう、なるべく森や林などの障害物に身を隠して偵察する。
- 迷彩や地形を使用して姿を隠蔽する。
SS、イラスト
「何か見えるか?」
「流石に3秒では確認はちょっと難しいなあ」
むーん、と高原鋼一郎とはるは唸った。
感覚の高さを買われて何度もいろいろな場面で偵察を行ってきたキノウツンの面々であったが、流石に生身での偵察は数えるほどしかなかった。
「はるは前にレムーリアで偵察やったじゃないか。何か上手い方法は無いのかい」
「それを言うならお前だって、空中要塞を追って偵察に行ったじゃないか。何かコツは無いのか」
そう言った二人、しばし顔を見合わせて
『いや室内への偵察はやったことが無いし』
と、言い合った。
何だお前いやお前こそ何だと醜い喧嘩を始める。
ごろごろとその場で取っ組み合いをしながら転がる二人。
それを見ている青森恭兵と小宇宙はやれやれと顔を見合わせた。
「とりあえずどうしましょうか」
「喧嘩が収まるまでにカップ麺が食えそうだな。作るか」
『いや流石にそれは無理だろ』
青森の言葉に全員が突っ込む。青森はおやそうか、と肩をすくめた。
「流石に3秒では確認はちょっと難しいなあ」
むーん、と高原鋼一郎とはるは唸った。
感覚の高さを買われて何度もいろいろな場面で偵察を行ってきたキノウツンの面々であったが、流石に生身での偵察は数えるほどしかなかった。
「はるは前にレムーリアで偵察やったじゃないか。何か上手い方法は無いのかい」
「それを言うならお前だって、空中要塞を追って偵察に行ったじゃないか。何かコツは無いのか」
そう言った二人、しばし顔を見合わせて
『いや室内への偵察はやったことが無いし』
と、言い合った。
何だお前いやお前こそ何だと醜い喧嘩を始める。
ごろごろとその場で取っ組み合いをしながら転がる二人。
それを見ている青森恭兵と小宇宙はやれやれと顔を見合わせた。
「とりあえずどうしましょうか」
「喧嘩が収まるまでにカップ麺が食えそうだな。作るか」
『いや流石にそれは無理だろ』
青森の言葉に全員が突っ込む。青森はおやそうか、と肩をすくめた。
結局偵察は青森を先頭にして4人が並んで行くことになった。
「すみませんねえ、青森の旦那にこんなことまでさせて」
「まあ客分の身だ。気にしないでくれ」
にや、と青森が笑った。だがサングラスの奥の目は笑っていない。
すでにそんな事を気にするような状態ではないからだ。
視線は既に見える位置から何らかの情報を探り出そうとしている。いや、目だけではない。耳に聞こえる音も、鼻で吸った匂いも、肌で感じる風すらからも何か異常がないか感じ取ろうとしている。
流石に死線を潜り抜けて今まで生きてきた男である。五感の張り詰め方が違った。
後ろの3人も背筋をぞくり、とさせると何か助けにならないかと周りをきょろきょろ見始める。
その様は外から見るとカルガモの如く、青森の後ろを3人がひょこひょこ着いて行くという姿であった。
これがカルガモだったならば普通の親子の如くほほえましい図である。
しかし今後ろをついていく面々は明らかに二十代を超えたいい年の男達だった。マヌケ以外の何者でもない。
「気をつけろよ。何か見つける前に身内が自爆してこっちが見つかるケースが一番多い」
「へい、それはもう重々承知の上で。旦那も気をつけてくださいよ」
「ああ、余生を暮らすにはまだ稼ぎが足りないんでな。うちの大将に首にされないためにも死ぬわけにはいかんさ」
そう漏らしながら青森が苦笑する。
堂々と歩いていく青森に対して後ろの3人はおっかなびっくりの上にへっぴり腰で後ろから着いていく。
果たしてこの偵察、上手く行くのであろうか。
(文・高原鋼一郎)
「すみませんねえ、青森の旦那にこんなことまでさせて」
「まあ客分の身だ。気にしないでくれ」
にや、と青森が笑った。だがサングラスの奥の目は笑っていない。
すでにそんな事を気にするような状態ではないからだ。
視線は既に見える位置から何らかの情報を探り出そうとしている。いや、目だけではない。耳に聞こえる音も、鼻で吸った匂いも、肌で感じる風すらからも何か異常がないか感じ取ろうとしている。
流石に死線を潜り抜けて今まで生きてきた男である。五感の張り詰め方が違った。
後ろの3人も背筋をぞくり、とさせると何か助けにならないかと周りをきょろきょろ見始める。
その様は外から見るとカルガモの如く、青森の後ろを3人がひょこひょこ着いて行くという姿であった。
これがカルガモだったならば普通の親子の如くほほえましい図である。
しかし今後ろをついていく面々は明らかに二十代を超えたいい年の男達だった。マヌケ以外の何者でもない。
「気をつけろよ。何か見つける前に身内が自爆してこっちが見つかるケースが一番多い」
「へい、それはもう重々承知の上で。旦那も気をつけてくださいよ」
「ああ、余生を暮らすにはまだ稼ぎが足りないんでな。うちの大将に首にされないためにも死ぬわけにはいかんさ」
そう漏らしながら青森が苦笑する。
堂々と歩いていく青森に対して後ろの3人はおっかなびっくりの上にへっぴり腰で後ろから着いていく。
果たしてこの偵察、上手く行くのであろうか。
(文・高原鋼一郎)