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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/さよなら常盤台/Part006 - (2016/05/08 (日) 01:05:03) の編集履歴(バックアップ)





All is fair in love and war という。
恋愛と戦争は手段を選ばないということだろうか。

あの上条当麻に会うまでは、恋愛感情というものがそこまで
やっかいな物だと思いもしなかった。
自分にとっては恋愛など小説やゲーム・テレビで見るどこか
遠い世界の出来事と
しか思っていなかった。
私は決して人生体験は長くないが、知識なら
通常の大学院生よりも遙かに多いだろう。
むろん ALL is fair in love and warという言葉は脳の片隅にはあった。

でもそれがどれだけ恐ろしく身を焦がす感情か、ただ知識でしか
理解できてなかった。

だが10月のあの日以降、自分があの莫大な感情に身を焦がし
始めてからすべてが変わった。
恋愛と戦争は手段を選ばないという行動を始めてしまった。


正直10月以降の自分ははたから見たらただの恋愛に
溺れたただの都合のイイ馬鹿な、それこそ
あのバカ以上の馬鹿だったのではないか。

ロシアの戦場に赴くために、学園都市の
特殊部隊1個小隊をひねりつぶし、大型戦闘機を
乗っ取るなんて今思えば単なるキチガイだ。
もっとも、どんな特殊部隊でもなし得ない戦果
(核戦争防止)を挙げたのですべてうやむやになり、処罰は
のがれたが、本来なら軍法会議で公開処刑ではないか?

だけれども、いまなら言える。
「ALL IS FAIR IN LOVE AND WAR」なんだと。
アイツを好きになったこの莫大な感情、これが
今の私の自分だけの現実なのだと。

だからこそこの飛び級イベントは必ず成功させなきゃいけない。
もし失敗すれば多分自分は御坂美琴でない別な物へ
変わってしまう。
逃げ道などどこにもない、そんな気がしてならない。

もちろん頭の片隅にいる冷静な自分、
怜悧な御坂美琴は「三十六計逃げるに如かず」とつぶやいている。
だけれどこの感情だけはもうどうにならないのだ。

そうさいは投げたのだ、ルビコン川はわたってしまったんだ、
あとはやるべきことをやるだけだ。

そして・・私は恋という後戻りのできない戦争を始める。
私は携帯情報端末を開き通話アプリを押す。
もう後戻りはしない。No more excuse なんだと言い聞かせる。
そして・・相手が出るまでの5秒がやけに長く感じた。
上条)御坂どうした突然?
御坂)おはようございます「上条さん」
上条)???「上条さん」?御坂何か悪いものでも食べたのか?
御坂)「上条さん」私は、失礼なことを言うのはやめました。
   それで、「上条さん」にお願いがありますが、
今日午後4時にいつも公園にきていただけませんか?
 私事ですみませんが、大事な相談がありますので、もちろん
 上条さんに都合があれば別日でも構いませんが。
上条)御坂本当に大丈夫か?まあわかったよ。ほかでも御坂の頼み
   だ。じゃ午後4時にいつも公園だな。無理するなよ。

御坂)ありがとうございます。上条さん。では午後4時いつもの公園
   でお待ちしています。

   終わった。初めて一歩を踏み出した。これで臆病な自分
   におさらばだ。
   恋には、勝者しかいない。負ければ、退場以外ないのだから。
   勝たなきゃすべて意味ががない。引き分けとか、参加賞など
   ないのだから。

   御坂美琴、さいは投げられたのよ。
   勝者として祝福されるその日まで 走り続けるのよ。









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