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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/24スレ目短編/049」(2013/03/24 (日) 11:10:27) の最新版変更点

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*レベル5について調査するだけの簡単なお仕事です #asciiart(){{{ 上条当麻の成績は悪い。 ただでさえ、お世辞にもお勉強の出来る子だとは言い難いオツムの持ち主なのに、 度重なる無断欠席(その多くは色んなものを守るために奔走していた為なのだが)で出席日数が足りず、 授業内容もどんどん置いていかれて分からなくなる。 しかしそこは小萌先生から出される大量の宿題や補習で何とかなっている。 影では他の教師陣にも頭を下げているらしい。本当、足を向けて眠れないほどお世話になっているのだ。 だがそれでもどうしようもない授業がある。 能力開発する為の授業、いわゆる『時間割り』だ。 座学はまだいい。先ほど説明したように、小萌先生が頑張ってくれているからだ。 問題は実技の方だ。 上条は右手に宿る『幻想殺し』のせいで、一切の能力が発現しない。 何の能力もない、完全な無能力者というのは学園都市でも稀有な存在だ。 こればかりは何度補習をしようとも何ともならない。 頭を悩ませた小萌は、上条にこんな宿題を出した。 能力者の最高峰、レベル5について調べてレポートにまとめて提出する事。 とても面倒なので上条は抗議【ブーイング】したが、 小萌に「このままでは留年するのですよ?」と優しく諭【おど】されて観念した。 さて、そんな「不幸だー」と言いながら軽く溜息をつく上条だが、幸いにも彼にはレベル5の知り合いが二人もいる。 一人は第一位である一方通行だ。だがそれはありえないな、と上条は思っていた。 一方通行と言えば、不機嫌系クールキャラが売り(?)だ。 「レポート提出するのに協力してくれ」なんて頼みに行ったら、次に返ってくる言葉は確実に「ざけンな」だろう。 なので上条は常盤台女子寮の前で、快く協力してくれそうな人物に電話をかける。 お相手は勿論、もう一人のレベル5の知り合い、御坂美琴だ。 美琴は自分のベッドの上で、少女漫画を読みながらゴロゴロしていた。 白井が風紀委員で部屋にいない為、一人で暇を潰していたのだ。 『お願いだよ桃姫…僕はもう、我慢できないんだ……』 『だ、駄目だよ真理雄くん…あたし達まだ高校生なんだよ?……それに…あたしには累次くんが……』 『弟の事は関係ないよ……僕は…僕は桃姫の全てが知りたいんだ!!』 『マ、マンマミ~ア~~~!』 最近の少女漫画は、なかなか過激な描写が多いものだ。ていうか何だこのマンガ。 真理雄がスター状態で桃姫にスマッシュ攻撃しようとした時、美琴のケータイが鳴り響く。 「も~誰よ、いい所なのに」と文句タラタラでケータイを手に取る美琴だが、 液晶画面に表示された『あの馬鹿』の名前を見た瞬間、やる気スイッチが一気にOFFからONになる。 恥ずかしくて、『上条当麻』で登録していないのが何とも美琴らしい。 「も、ももももしもし!?」 『あ、美琴? 今ちょっと大丈夫か?』 「う、うん平気。てか、ア、アンタからかけてくるなんて珍しいわね」 『そうだっけ?』 「そうよ!」 『あ、ああ悪い。まぁ、それはいいんだけどさ』 美琴にとっては、よくはない事なのだが。 『話があるんだけど、今会えないか? 実はお前の寮の前にいるんだけど……』 「は、話…?」 『うん。無理なら出直すけど……』 「だ、大丈夫! 全然大丈夫だから!!」 『そうか、助かるよ。じゃあ待ってるから』 美琴はケータイを切ると、速攻【ダッシュキノコ】で部屋を出て行った。 寮の窓からジロジロ見られている気がする。 それもそのはずだ。外で待ち構えているのは、 8月31日のあの日、美琴が後ろから抱きついた【タックルした】あの殿方だ。 あの出来事は目撃した常盤台生にとって、ある種の伝説となっている。 もっとも上条は、「女子高だから男が珍しいんだろう」と、大して気にも留めていなかったが。 そんな時に美琴が姿を現したものだから、女子寮の中は大盛り上がりだ。 「やはりあのお方が御坂様の!?」 「流石は御坂様。大人ですわ~…」 「うぅ…御坂様ぁぁぁ……」 と、キャーキャー言っている。一部、白井と同じタイプの子もいたようだが。 美琴は一度深呼吸をして、一応心の準備をする。 上条の事だ。どうせ宿題を手伝ってくれとか、スーパーに付き合ってくれとか、そんな事だろうとは思うが、 万が一……いや、億が一にも美琴が考えているような嬉しすぎる出来事【サプライズ】が 起こり得ると言いなくもなくなくない。 「で…? その…は、話って何なのよ?」 「あー…そのさぁ、突然で悪いんだけど……」 そう言うと、上条は美琴の肩をガッと掴んだ。そして…… 「美琴の事を教えてくれないか? 美琴の全てが知りたいんだ」 言い切った。それはもうハッキリと。 その言葉の意味は、もう疑う余地もない。億が一の奇跡が起こったと言えるのではないだろうか。 「マ、ママ、マンマミーアーーー!!?///」 寮まで声は届かないが、美琴が何か叫んだ事は伝わった。 そして再び寮内はキャーキャーと騒がしくなる。 「ど、どうした? 大丈夫か?」 「いや! だって! そんな! 急に!?///」 「そうだよな、やっぱいきなりだよな。けど、色々考えたんだけど美琴しかいないんだ。(一方通行は無理だから)」 「ふえっ!!?///」 「頼むよ。将来の(留年しない)為にも、美琴の事を教えてくれ」 「しょしょしょ将来ぃぃいいい!!!?///」 言葉が足りないと言うのは、時に罪になるのではないだろうかと思う。 突然の、あまりにも突然の告白。 固まる美琴に、上条は止めを刺しに来る。 「駄目…かな…?」 その目には期待と不安が色濃く表れていた。 上条からすれば、ここで断られれば留年がかかっているのだ。そりゃ不安にもなるだろう。 しかし美琴からすれば、告白後の『答えを聞く時の恐怖』としか思えない。 本当に上条を罪人にしていいのではないだろうか。 「美琴…?」 「………」 「美琴センセー?」 「……………」 「…ミコっちゃ~ん?」 「……………………」 美琴の頭からバチバチと音がする。 そう。彼女は恥ずかしさが限界に達すると、ある事をするクセがある。 皆さんご存知の、あのアレだ。 「えーと……」 「……………ふ」 「……『ふ』? って、まさかあああぁぁぁ!!!」 「ふにゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………」 「うぐぉああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 美琴は盛大に漏電した。まぁ、分かりきっていた事だが。 今日の出来事は、常盤台女子寮に新たな伝説を刻んだ事だろう。 その後、上条のレポートがどうなったかと言うと。 ――――――――――――――――――――――――― レベル5について ―――――――――――――――――――――――――                     一年○組  上条当麻     ―――――――――――――――――――――――――  レベル5の御坂美琴さんは、いつもビリビリします。 ――――――――――――――――――――――――― この前も僕にビリビリしました。とても怖かったです。 ――――――――――――――――――――――――― 今度はビリビリされないように気をつけたいと思いました。 ――――――――――――――――――――――――― …………… 小萌 「小学生の作文かっ!!!」 }}} #back(hr,left,text=Back)
*レベル5について調査するだけの簡単なお仕事です #asciiart(){{{ 上条当麻の成績は悪い。 ただでさえ、お世辞にもお勉強の出来る子だとは言い難いオツムの持ち主なのに、 度重なる無断欠席(その多くは色んなものを守るために奔走していた為なのだが)で出席日数が足りず、 授業内容もどんどん置いていかれて分からなくなる。 しかしそこは小萌先生から出される大量の宿題や補習で何とかなっている。 影では他の教師陣にも頭を下げているらしい。本当、足を向けて眠れないほどお世話になっているのだ。 だがそれでもどうしようもない授業がある。 能力開発する為の授業、いわゆる『時間割り』だ。 座学はまだいい。先ほど説明したように、小萌先生が頑張ってくれているからだ。 問題は実技の方だ。 上条は右手に宿る『幻想殺し』のせいで、一切の能力が発現しない。 何の能力もない、完全な無能力者というのは学園都市でも稀有な存在だ。 こればかりは何度補習をしようとも何ともならない。 頭を悩ませた小萌は、上条にこんな宿題を出した。 能力者の最高峰、レベル5について調べてレポートにまとめて提出する事。 とても面倒なので上条は抗議【ブーイング】したが、 小萌に「このままでは留年するのですよ?」と優しく諭【おど】されて観念した。 さて、そんな「不幸だー」と言いながら軽く溜息をつく上条だが、幸いにも彼にはレベル5の知り合いが二人もいる。 一人は第一位である一方通行だ。だがそれはありえないな、と上条は思っていた。 一方通行と言えば、不機嫌系クールキャラが売り(?)だ。 「レポート提出するのに協力してくれ」なんて頼みに行ったら、次に返ってくる言葉は確実に「ざけンな」だろう。 なので上条は常盤台女子寮の前で、快く協力してくれそうな人物に電話をかける。 お相手は勿論、もう一人のレベル5の知り合い、御坂美琴だ。 美琴は自分のベッドの上で、少女漫画を読みながらゴロゴロしていた。 白井が風紀委員で部屋にいない為、一人で暇を潰していたのだ。 『お願いだよ桃姫…僕はもう、我慢できないんだ……』 『だ、駄目だよ真理雄くん…あたし達まだ高校生なんだよ?……それに…あたしには累次くんが……』 『弟の事は関係ないよ……僕は…僕は桃姫の全てが知りたいんだ!!』 『マ、マンマミ~ア~~~!』 最近の少女漫画は、なかなか過激な描写が多いものだ。ていうか何だこのマンガ。 真理雄がスター状態で桃姫にスマッシュ攻撃しようとした時、美琴のケータイが鳴り響く。 「も~誰よ、いい所なのに」と文句タラタラでケータイを手に取る美琴だが、 液晶画面に表示された『あの馬鹿』の名前を見た瞬間、やる気スイッチが一気にOFFからONになる。 恥ずかしくて、『上条当麻』で登録していないのが何とも美琴らしい。 「も、ももももしもし!?」 『あ、美琴? 今ちょっと大丈夫か?』 「う、うん平気。てか、ア、アンタからかけてくるなんて珍しいわね」 『そうだっけ?』 「そうよ!」 『あ、ああ悪い。まぁ、それはいいんだけどさ』 美琴にとっては、よくはない事なのだが。 『話があるんだけど、今会えないか? 実はお前の寮の前にいるんだけど……』 「は、話…?」 『うん。無理なら出直すけど……』 「だ、大丈夫! 全然大丈夫だから!!」 『そうか、助かるよ。じゃあ待ってるから』 美琴はケータイを切ると、速攻【ダッシュキノコ】で部屋を出て行った。 寮の窓からジロジロ見られている気がする。 それもそのはずだ。外で待ち構えているのは、 8月31日のあの日、美琴が後ろから抱きついた【タックルした】あの殿方だ。 あの出来事は目撃した常盤台生にとって、ある種の伝説となっている。 もっとも上条は、「女子校だから男が珍しいんだろう」と、大して気にも留めていなかったが。 そんな時に美琴が姿を現したものだから、女子寮の中は大盛り上がりだ。 「やはりあのお方が御坂様の!?」 「流石は御坂様。大人ですわ~…」 「うぅ…御坂様ぁぁぁ……」 と、キャーキャー言っている。一部、白井と同じタイプの子もいたようだが。 美琴は一度深呼吸をして、一応心の準備をする。 上条の事だ。どうせ宿題を手伝ってくれとか、スーパーに付き合ってくれとか、そんな事だろうとは思うが、 万が一……いや、億が一にも美琴が考えているような嬉しすぎる出来事【サプライズ】が 起こり得ると言いなくもなくなくない。 「で…? その…は、話って何なのよ?」 「あー…そのさぁ、突然で悪いんだけど……」 そう言うと、上条は美琴の肩をガッと掴んだ。そして…… 「美琴の事を教えてくれないか? 美琴の全てが知りたいんだ」 言い切った。それはもうハッキリと。 その言葉の意味は、もう疑う余地もない。億が一の奇跡が起こったと言えるのではないだろうか。 「マ、ママ、マンマミーアーーー!!?///」 寮まで声は届かないが、美琴が何か叫んだ事は伝わった。 そして再び寮内はキャーキャーと騒がしくなる。 「ど、どうした? 大丈夫か?」 「いや! だって! そんな! 急に!?///」 「そうだよな、やっぱいきなりだよな。けど、色々考えたんだけど美琴しかいないんだ。(一方通行は無理だから)」 「ふえっ!!?///」 「頼むよ。将来の(留年しない)為にも、美琴の事を教えてくれ」 「しょしょしょ将来ぃぃいいい!!!?///」 言葉が足りないと言うのは、時に罪になるのではないだろうかと思う。 突然の、あまりにも突然の告白。 固まる美琴に、上条は止めを刺しに来る。 「駄目…かな…?」 その目には期待と不安が色濃く表れていた。 上条からすれば、ここで断られれば留年がかかっているのだ。そりゃ不安にもなるだろう。 しかし美琴からすれば、告白後の『答えを聞く時の恐怖』としか思えない。 本当に上条を罪人にしていいのではないだろうか。 「美琴…?」 「………」 「美琴センセー?」 「……………」 「…ミコっちゃ~ん?」 「……………………」 美琴の頭からバチバチと音がする。 そう。彼女は恥ずかしさが限界に達すると、ある事をするクセがある。 皆さんご存知の、あのアレだ。 「えーと……」 「……………ふ」 「……『ふ』? って、まさかあああぁぁぁ!!!」 「ふにゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………」 「うぐぉああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 美琴は盛大に漏電した。まぁ、分かりきっていた事だが。 今日の出来事は、常盤台女子寮に新たな伝説を刻んだ事だろう。 その後、上条のレポートがどうなったかと言うと。 ――――――――――――――――――――――――― レベル5について ―――――――――――――――――――――――――                     一年○組  上条当麻     ―――――――――――――――――――――――――  レベル5の御坂美琴さんは、いつもビリビリします。 ――――――――――――――――――――――――― この前も僕にビリビリしました。とても怖かったです。 ――――――――――――――――――――――――― 今度はビリビリされないように気をつけたいと思いました。 ――――――――――――――――――――――――― …………… 小萌 「小学生の作文かっ!!!」 }}} #back(hr,left,text=Back)

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