そして全ての準備を終えた土白から『第一回 世界最強決定戦!! 上条当麻に挑戦しよう』の開会宣言がなされることに。
セットにあるとある司会席に、二人の司会が座っていた。
「さあ、テレビの前の皆さん!!これより、『第一回 世界最強決定戦!! 上条当麻に挑戦しよう』が、始まるぜい!!」
「司会、解説はわたくし白雪月夜アーンド!!」
「世界一の色男、土御門元春がお送りするぜい!!」
「このDVDを買ったあなたはすっごくラッキー☆」
「世界の最強の猛者達が、真の最強を決めるぜい!!」
「では、今回のゲストと、そのチャンピョンを紹介してもらうぜい!!」
「司会、解説はわたくし白雪月夜アーンド!!」
「世界一の色男、土御門元春がお送りするぜい!!」
「このDVDを買ったあなたはすっごくラッキー☆」
「世界の最強の猛者達が、真の最強を決めるぜい!!」
「では、今回のゲストと、そのチャンピョンを紹介してもらうぜい!!」
するとカメラマン(浜面)がクルッと動き、一方通行を前の画面に映す。
「一方通行(アクセラレータ)、この学園都市最強で、我が学園が誇る超能力者(レベル5)!!」
「一方通行とは能力名で、本名は誰も知らない。どういう能力かというと、あらゆるベクトルを操る能力だにゃー!!」
「しかし、夏休みにとある事件で計算能力や言語能力をつかさどる脳を失い、今では能力が使える制限があり、能力使用時間は、『90分』だそうです」
「一方通行とは能力名で、本名は誰も知らない。どういう能力かというと、あらゆるベクトルを操る能力だにゃー!!」
「しかし、夏休みにとある事件で計算能力や言語能力をつかさどる脳を失い、今では能力が使える制限があり、能力使用時間は、『90分』だそうです」
土御門はいつの間にか一方通行の隣まで移動していて、マイクを一方通行に差し出す。
「では一方通行さん、今の心境をどうぞですにゃー」
「アンナのに90分使うなンバッテリーの無駄だなよなァ?すぐに片付けてやる」
「はーい、一方通行さんありがとうございましたー」
「アンナのに90分使うなンバッテリーの無駄だなよなァ?すぐに片付けてやる」
「はーい、一方通行さんありがとうございましたー」
そういうと土御門はダッシュで司会席まで戻る。
「……にゃー、次はローマ正教からの能力者、右方のフィアンマさんの紹介だぜい」
今度はフィアンマの方にカメラが向き、前の大きな画面にフィアンマの顔が映る。
「フィアンマさんは噂の、学園都市とローマ正教の戦争の火種をまいた、恐ろしいローマ正教の最強の能力者らしいです」
「能力は第三の右手を操り、さまざまな能力を使ってくる強敵だにゃー」
「しかし、フィアンマさんの能力は謎に包まれていて、どんなものが飛び出すかはわれわれにも計り知れません」
「能力は第三の右手を操り、さまざまな能力を使ってくる強敵だにゃー」
「しかし、フィアンマさんの能力は謎に包まれていて、どんなものが飛び出すかはわれわれにも計り知れません」
白雪はいい終わるとと同時に、氷で滑ってフィアンマの方まで移動し、マイクをフィアンマに傾ける。
「フィアンマさん、今の心境をどうぞ」
「俺様は最強無敵、あのようなセロリっ娘には負けやしない」
「ありがとうございます。ちなみにセロリっ娘は一方通行さんの事で、一方通行さんは男なのでご注意を」
「俺様は最強無敵、あのようなセロリっ娘には負けやしない」
「ありがとうございます。ちなみにセロリっ娘は一方通行さんの事で、一方通行さんは男なのでご注意を」
そういうと白雪は氷で滑って、司会席まで戻った。
「さて、この二人だけども、ものすごい能力者でしたねー」
「そうだにゃー、しかし、この二人を超える人物がいるんだにゃー」
「ええー!!そんな人が本当にいるの!?」
「本当だにゃー、その人物は……なんと!!今紹介した能力者二人を右手ひとつでぶっ飛ばした、わが学園の誇るレベル0!!」
「おおー!!その名は?」
「「上条当麻さんです、どうぞー!!」」
「そうだにゃー、しかし、この二人を超える人物がいるんだにゃー」
「ええー!!そんな人が本当にいるの!?」
「本当だにゃー、その人物は……なんと!!今紹介した能力者二人を右手ひとつでぶっ飛ばした、わが学園の誇るレベル0!!」
「おおー!!その名は?」
「「上条当麻さんです、どうぞー!!」」
カメラは上条のほうに向き、前の画面に上条が映し出される。
「上条当麻、通称旗男。我が学園のレベル0」
「上条当麻は、あらゆる女性にフラグを立てることでも有名だけど、本命は違うにゃー」
「そう、上条当麻の真の能力……それは」
「「幻想殺し(イマジンブレーカー)!!」」」
「上条当麻は、あらゆる女性にフラグを立てることでも有名だけど、本命は違うにゃー」
「そう、上条当麻の真の能力……それは」
「「幻想殺し(イマジンブレーカー)!!」」」
ドドーン!!と、上条の右手をカメラがアップにする(右手だけ映してどうする!!)。
「彼の右手には、異能の力なら何でも打ち消す不思議な右手」
「それが異能の力ならば、神の奇跡だろうがなんだろうが、問答無用で打ち消すぜい!!」
「しかもそれだけでは上条当麻さんのすごさはわかりません」
「では、上条当麻の武勇伝を、聞いてもらうぜい!!」
「それが異能の力ならば、神の奇跡だろうがなんだろうが、問答無用で打ち消すぜい!!」
「しかもそれだけでは上条当麻さんのすごさはわかりません」
「では、上条当麻の武勇伝を、聞いてもらうぜい!!」
「上条当麻……我々が調査した所、様々な武勇伝がありました……」
「(調査といっても、たいしたもんじゃないけどにゃー)まずは、上条当麻の身体能力について説明するにゃー」
「上条当麻……身体能力は平均高校生並みのものって言われてるけど、実は一方通行さんの、風速120m―――つまり自動車すら簡単に舞い上げる烈風の槍をと化して、上条当麻を襲いました……」
「がしかーし!!我らの上条当麻は見事学園年最強を打ち負かし!!学園都市最強の冠は上条当麻に引き継がれる事になったにゃー!!」
「つまり、一方通行さんは学園都市の最強の冠を奪い返しに来たって事だねー?」
「(調査といっても、たいしたもんじゃないけどにゃー)まずは、上条当麻の身体能力について説明するにゃー」
「上条当麻……身体能力は平均高校生並みのものって言われてるけど、実は一方通行さんの、風速120m―――つまり自動車すら簡単に舞い上げる烈風の槍をと化して、上条当麻を襲いました……」
「がしかーし!!我らの上条当麻は見事学園年最強を打ち負かし!!学園都市最強の冠は上条当麻に引き継がれる事になったにゃー!!」
「つまり、一方通行さんは学園都市の最強の冠を奪い返しに来たって事だねー?」
カメラが一方通行に向き、一方通行の顔がアップになる。どうやら一方通行に何か答えろとのことらしい。
「アァン?殺ルからには殺ってヤルに決まってんだろォが」
「あれー?一方通行さーん?『ヤル』が『殺ル』になってますよー?」
「あれー?一方通行さーん?『ヤル』が『殺ル』になってますよー?」
上条が突っ込むが一方通行はスルーをする(決してこれはダジャレではない)。
そしてそのまま話は進んでいく。
そしてそのまま話は進んでいく。
「それに、上条当麻はローマ正教最強のフィアンマも打ち負かしたんだにゃー!!」
「つまりフィアンマさんもローマ正教最強の冠を奪い返しに来たって事だねー?」
「つまりフィアンマさんもローマ正教最強の冠を奪い返しに来たって事だねー?」
一方通行同様、カメラがフィアンマに向き、フィアンマの顔がアップされた。
これも一方通行同様、何か答えろとのことらしい。
これも一方通行同様、何か答えろとのことらしい。
「ん?俺様も殺ルに決まっているが。」
「なんか俺、この後生きているかな…」
「なんか俺、この後生きているかな…」
当麻は二人の『殺ル』という言葉にこの二人の戦いが終わった後、自分が無事でいられるのか心配になった。
「それでは一方通行さん、フィアンマさん、スタンバイしてください!」
「「わかった(よォ)。殺ればいいの(ン)だろう(ォ)?」」
「「わかった(よォ)。殺ればいいの(ン)だろう(ォ)?」」
「イエース、オフコース!!その方が絵になるにゃーっ!!」
「っ!!土御門!?そんなこと言ったら上条さん死んでしまいますよ!」
「にゃー、上条さん。あなたは今まで常人だったら死んで当然のところなのに怪我で済んでるから説得力ないぜい。」
「っ!!土御門!?そんなこと言ったら上条さん死んでしまいますよ!」
「にゃー、上条さん。あなたは今まで常人だったら死んで当然のところなのに怪我で済んでるから説得力ないぜい。」
「くっ、否定できねえ!不幸だ…」
ちなみに前半の『否定できない』はその場にいる誰もがそう思ったという事を追記しておこう。
ちなみに前半の『否定できない』はその場にいる誰もがそう思ったという事を追記しておこう。
そして。
上条当麻最大の危機が訪れる。
……ギャラ付きで。
……ギャラ付きで。
そんな二人の『殺ル』発言を注意したのはこの場にいる誰よりも常識人な、この戦いの審判こと騎士団長で、当麻は心の中でかなり感謝した。
もっとも、真昼に言わせれば二人の『殺ル』発言に殺意なんてものは存在しないのだが。
もっとも、真昼に言わせれば二人の『殺ル』発言に殺意なんてものは存在しないのだが。
「二人とも、本当に殺すのはよすんだぞ。キャーリサ様の御前でもあるわけだし、何よりそれは上条当麻が望まないだろうからな」
「チッ、分かってンよォ」
「お前に言われずとも承知している。だがそんなことよりも俺様は一つ気になっていることがある。おい、陰陽師」
「チッ、分かってンよォ」
「お前に言われずとも承知している。だがそんなことよりも俺様は一つ気になっていることがある。おい、陰陽師」
フィアンマに陰陽師と呼ばれて、最初は自分のことだと気付かなかった土御門が不思議そうにフィアンマを見る。
土御門の察しの悪い表情に呆れながらも、フィアンマは冷静に質問をした。
土御門の察しの悪い表情に呆れながらも、フィアンマは冷静に質問をした。
「俺様はこのセロリっ娘がどれ程強いのか良く分からん。街中では俺様と互角に渡り合えたから相当なものだろう。だが具体的な指針が無いのだ、教えろ」
フィアンマの質問に土御門は焦った、科学側の人間なら納得できる相手ばかりで彼が納得できる相手との戦歴は知らないのだ。
つまり黒き悪魔の右腕の顕現した切っ掛けのウィリアムとの戦いも知らないのだが、そこに救いのメールが入る。
つまり黒き悪魔の右腕の顕現した切っ掛けのウィリアムとの戦いも知らないのだが、そこに救いのメールが入る。
「(メール? 一体誰から……へぇ、なるほどにゃー)実はそこの一方通行、あの後方のアックアと満身創痍ながらも引き分けたことがあるんだぜい!」
目の前の少年が自分も認める『後方のアックア』と満身創痍状態で引き分けたと知ると、フィアンマのテンションは静かに燃え上がり、愉悦の笑みを浮かべる。
ちなみに土御門にメールを送った主はというと、ホッとした様子でキャーリサの膝の上に座りつつもくすぐったそうに弄られていた。
ちなみに土御門にメールを送った主はというと、ホッとした様子でキャーリサの膝の上に座りつつもくすぐったそうに弄られていた。
「そうかお前、あのアックアと引き分けたことがあるのか。成程、セロリっ娘と呼ぶのは失礼に値するな。アクタよ、当麻への挑戦権を賭けた相手に相応しいとみなし俺様が全力で相手してやろう」
「ケッ、そンなことてめェに言われるまでもなくこっちは最初っから全力のつもりなンだ……おい、アクタって俺のことか?」
「そうだ。アクセラレータでは趣に欠けるからな、俺様が素敵なニックネームを付けてやった、光栄に思うがいい」
「ケッ、そンなことてめェに言われるまでもなくこっちは最初っから全力のつもりなンだ……おい、アクタって俺のことか?」
「そうだ。アクセラレータでは趣に欠けるからな、俺様が素敵なニックネームを付けてやった、光栄に思うがいい」
一方通行はフィアンマ命名の『アクタ』に抗議しようとしたが、それよりも今はフィアンマから放たれる闘気に心が躍っていたので後回しにすることに。
二人の間にピリッと張り詰めた空気を感じ取ったその場に居た全ての者が息を呑む。
二人の間にピリッと張り詰めた空気を感じ取ったその場に居た全ての者が息を呑む。
「始めっ!!」
当麻への挑戦権、そしてライバルと言う名の親友の座を巡る男と男の激闘の火蓋が切って落とされた。
一方通行VSフィアンマ戦が始まった頃、まったく平和なバレンタインを過ごして居た者達もいるわけで。
まずは上琴義妹の絹旗と佐天、二人は現在上琴新居二号でくつろいでいた。
まずは上琴義妹の絹旗と佐天、二人は現在上琴新居二号でくつろいでいた。
「あ~、早くお兄ちゃんとお姉ちゃんが超帰ってきて欲しいですよ~。せっかく三人で作ったチョコを超食べて欲しかったのに~」
「ホントだよねー。当麻兄さんも美琴姉さんも、でもって飾利にも連絡付かないのにはホント参ったよ……」
「ホントだよねー。当麻兄さんも美琴姉さんも、でもって飾利にも連絡付かないのにはホント参ったよ……」
どうして二人が上琴新居二号に上がり込めてるかというと答えは簡単、上琴から信頼出来る義妹トリオに合鍵が行き渡っていたからである。
上琴と初春が居ないことで暇を持て余していた佐天があることを閃いてしまう。
上琴と初春が居ないことで暇を持て余していた佐天があることを閃いてしまう。
「この際だからさ、先に建宮さんに作ったチョコを渡さない? もちろんあたし達が出向くんじゃなくて呼び出す形でさ」
「それは超悪くないアイディアです。建宮が私特製の『火薬チョコ』を食べてどんなリアクションするか超楽しみですよ♪」
(……かやくチョコ? 炊き込みご飯のように色んなものが詰まってるってことかな? 最愛にしてはまともなんだ)
「どうかしました? 涙子。善は急げです、早速建宮を超呼び出しましょう」
「それは超悪くないアイディアです。建宮が私特製の『火薬チョコ』を食べてどんなリアクションするか超楽しみですよ♪」
(……かやくチョコ? 炊き込みご飯のように色んなものが詰まってるってことかな? 最愛にしてはまともなんだ)
「どうかしました? 涙子。善は急げです、早速建宮を超呼び出しましょう」
佐天は自分が作った『99.9999992%カカオチョコ』よりもまともなものを絹旗が作った、そう思っていた。
しかしそれは大きな間違いで絹旗が作ったのはあくまで『火薬』を入れたチョコなのだ。
そんなことを知らない佐天は建宮を呼び出す為に電話をかけるのだった。
しかしそれは大きな間違いで絹旗が作ったのはあくまで『火薬』を入れたチョコなのだ。
そんなことを知らない佐天は建宮を呼び出す為に電話をかけるのだった。
――――――――――
その建宮はというと第一三学区の争乱の事後処理後、一方通行とフィアンマがやらかした惨劇の後始末に追われていた。
アンチスキルとして活動してる分にはイラつかない建宮だったが、別のファクターからもの凄くイラついていた(他のアンチスキルも含めて)。
アンチスキルとして活動してる分にはイラつかない建宮だったが、別のファクターからもの凄くイラついていた(他のアンチスキルも含めて)。
「黒子はん、ほらボクが作ったチョコで元気出しぃな」
「ああっ! ○○様の愛の詰まったチョコを食べながらジャッジメントとして活動する、なんと幸せなバレンタインなのでしょう♪」
「ああっ! ○○様の愛の詰まったチョコを食べながらジャッジメントとして活動する、なんと幸せなバレンタインなのでしょう♪」
第一三学区の争乱の事後処理後もジャッジメントとして手伝ってくれてる黒子に最初は感謝したが、青ピが合流したことで激変する。
仕事中にバカップルのいちゃつきを見ることほどムカつくことは無いわけで、建宮だけでなく参加してる全アンチスキルも限界に達していた。
そこへ佐天からの電話が入り、建宮は不機嫌を隠して電話に出た。
仕事中にバカップルのいちゃつきを見ることほどムカつくことは無いわけで、建宮だけでなく参加してる全アンチスキルも限界に達していた。
そこへ佐天からの電話が入り、建宮は不機嫌を隠して電話に出た。
「もしもし佐天か? 悪いが今は忙しいのよ。仕事がまだ終わらんくてな、少ししてからこちらから掛け直すから」
『そんなこと言っていいんですかー? せっかく建宮さんの為にあたし達三人がチョコ作ってあげたのに建宮さんは欲しくないんですねー♪』
『そんなこと言っていいんですかー? せっかく建宮さんの為にあたし達三人がチョコ作ってあげたのに建宮さんは欲しくないんですねー♪』
佐天の『あたし達三人』から初春がチョコを作ってくれたという事実だけをピックアップした建宮の動きが止まった。
しかしそれは一瞬のこと、青黒のいちゃつきで溜まっていたフラストレーションは霧散、一気にハイになる。
しかしそれは一瞬のこと、青黒のいちゃつきで溜まっていたフラストレーションは霧散、一気にハイになる。
「分かったよな! この建宮斎字、今から猛ダッシュで仕事を終わらせて飾利姫のチョコを受け取りに向かうのよ!」
『あの~あたしと最愛のチョコも……ま、いいですけど。じゃあ当麻兄さん達の新居二号で待ってますから』
『あの~あたしと最愛のチョコも……ま、いいですけど。じゃあ当麻兄さん達の新居二号で待ってますから』
建宮は佐天からの電話を切った後も初春が自分の為に作ってくれたチョコがあるという事実に無上の喜びを感じていた。
そして早く初春のチョコを食べたい建宮はさっきまでのローテンションはどこへやら、もの凄いハイテンションで後始末に精を出し始める。
そして早く初春のチョコを食べたい建宮はさっきまでのローテンションはどこへやら、もの凄いハイテンションで後始末に精を出し始める。
「なんやなんや? どないしたんや建宮はん? えらいテンション上がってもうてるけど……」
「いいではありませんの、これで黒子たちの仕事が楽になるのですから」
「ペーペーの建宮が頑張ってんだ、私らももうひとふん張りするじゃんよ!」
「いいではありませんの、これで黒子たちの仕事が楽になるのですから」
「ペーペーの建宮が頑張ってんだ、私らももうひとふん張りするじゃんよ!」
建宮の頑張りにつられ、他の面々も第二十二学区の惨劇の後始末の追い込みに入った。
頑張ってる建宮は知らない、この後で貰う佐天と絹旗の悪戯心全開のチョコにこの上ない苦しみを味わうことになることなど。
その後で初春から『お父さんチョコ』を貰い、天にも昇るような思いを体験することになろうとは。
頑張ってる建宮は知らない、この後で貰う佐天と絹旗の悪戯心全開のチョコにこの上ない苦しみを味わうことになることなど。
その後で初春から『お父さんチョコ』を貰い、天にも昇るような思いを体験することになろうとは。
――――――――――
舞台は再び兵器試験場、まずは小手調べの意味を込めてフィアンマが閃光を放ち、それを一方通行が反射で迎え撃とうとする。
その時、不思議な現象が起こった。
一方通行にぶつかった閃光は七色に変わり周りに弾け飛んだ。
その七色の閃光は距離5㎞のセットまでとどいた。
そしてその七色の閃光は、上条すばやい行動で粉砕された。もちろんそれは浜面が撮っていた。
ちなみに話しておくが、一方通行とフィアンマの戦いは距離10kmのあらゆる角度から撮影しているのを追記しておく。
一方通行にぶつかった閃光は七色に変わり周りに弾け飛んだ。
その七色の閃光は距離5㎞のセットまでとどいた。
そしてその七色の閃光は、上条すばやい行動で粉砕された。もちろんそれは浜面が撮っていた。
ちなみに話しておくが、一方通行とフィアンマの戦いは距離10kmのあらゆる角度から撮影しているのを追記しておく。
「にゃ、にゃー……。さすが挑戦者、距離5㎞のセットまで攻撃の余波らしきものが飛んできたにゃー」
「は、はうー……。この事について上条当麻さん、感想をどうぞ」
「は、はうー……。この事について上条当麻さん、感想をどうぞ」
浜面のカメラが上条の顔を映す。
「テメェら!!もうちょっと周りの配慮を考えろ!!」
もっともである。
二人には聞こえてはいるはずがないと思うのだが、すべてのベクトルを操る一方通行には聞こえていたらしい。
二人には聞こえてはいるはずがないと思うのだが、すべてのベクトルを操る一方通行には聞こえていたらしい。
「うっせェ!!こいつのベクトルメチャクチャで、逆算がまだ完了してねェンだよォ!!」
その声が聞こえたのかフィアンマは一方通行に言い返す。
「つまり俺様の力はアクタにはまだ早いらしいな?」
「ヨシ、小手調べはこの程度でさっさとブチコロス」
「ヨシ、小手調べはこの程度でさっさとブチコロス」
一方通行は町で暴れた力をまたもや解放する。
もうよけいな詮索はやめにして、二人は本気でぶつかる。
戦場から5キロ離れて見ていた人々はその瞬間を目撃した。
まがまがしい第三の手が巨大化して上空千メートル付近を飛んでいたヘリを吹き飛ばしたのと、
黒い翼がそれとほぼ同じ大きさで展開したのを。
まがまがしい第三の手が巨大化して上空千メートル付近を飛んでいたヘリを吹き飛ばしたのと、
黒い翼がそれとほぼ同じ大きさで展開したのを。
そしてその2つが文字通り殴り合いを始めたのを。
そんなとんでもないものがバッチんバッチんぶつかっている状態では5キロという安全ラインは安全のあの字も満たさない。
人々をすさまじい突風やら何かの破片が襲う。
「にゃーっ!!5キロでも足りないのかよっ!!」
「土御門マズイ!!カメラが全部吹っ飛ばされた!!!」浜面が言う。
「つまりカメラはその一つしか残っていないのかにゃー!?」
「そういうことだ!!」
人々をすさまじい突風やら何かの破片が襲う。
「にゃーっ!!5キロでも足りないのかよっ!!」
「土御門マズイ!!カメラが全部吹っ飛ばされた!!!」浜面が言う。
「つまりカメラはその一つしか残っていないのかにゃー!?」
「そういうことだ!!」
「「「「よし浜面!死んでもカメラ離すな!!!」」」」
「えーっ!?土御門はまだしも何でイギリスの人まで!?」
単純なことだ。土御門は金のため、イギリスの面々はデータ収集のためである。
しかし皆さんお気づきだろうか?
土御門は『セット全体』に『くまなく』『大量の』カメラをセットしていた。
それらの破片が飛んでくるのは自明の結果であり。
単純なことだ。土御門は金のため、イギリスの面々はデータ収集のためである。
しかし皆さんお気づきだろうか?
土御門は『セット全体』に『くまなく』『大量の』カメラをセットしていた。
それらの破片が飛んでくるのは自明の結果であり。
「元春そんなこと言ってる場合じゃないよ!!美琴ちゃんが防いでるけどここも危ない!!」
「にゃーっ!!そんな…」
「まあなんか車も飛んでるしなー。」
「私の力をもってしても不可能です。」
「ゼロにできないのか!?」
「数が多すぎる。」騎士団長は言う。「それにあの二人の『アレ』には我々の常識は通用しない。無効化なんて不可能だ。」
「にゃーっ!!そんな…」
「まあなんか車も飛んでるしなー。」
「私の力をもってしても不可能です。」
「ゼロにできないのか!?」
「数が多すぎる。」騎士団長は言う。「それにあの二人の『アレ』には我々の常識は通用しない。無効化なんて不可能だ。」
全員押し黙る。
その間も車やら何やらが彼らのほうに向かい、それを防いでいる少女の横顔が時々スパークで照らされる。
その間も車やら何やらが彼らのほうに向かい、それを防いでいる少女の横顔が時々スパークで照らされる。
そして。
土御門は決断する。
土御門は決断する。
「総員退避ーっ!!!」
「「「「「ラジャーっ!!!」」」」」」
「「「「「ラジャーっ!!!」」」」」」