とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part14

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最終話 エピローグ、そして…



 ―12月24日夜 常盤台中学生寮 208号室―



美琴「ふふふん、ふふふん、ふんふんふ~ん♪」



上条から貰ったゲコ太と自分のツーショット写メを母および友人に一斉送信した後、
夕食時間を挟んで、ずいぶんと長い時間、ゲコ太と戯れている美琴。至極ご機嫌である。



部屋の片隅で『 ○| ̄|_ 』状態になっている黒子には、一応改めて一昨日の件のお礼を
頭撫でながら言ってやったようだが、それぐらいでは焼け石に水だったようである。



黒子「ぐぅぅ…お姉さま゛ぁぁぁぁあ…」



なので(という訳でもないのだが)、クリスマスプレゼントもちゃんと渡してある。
その分が無ければ、きっと黒子は発狂して上条orゲコ太に襲撃してしまうだろう。



美琴「ふふふん、ふふふん、ふんふんふ~♪…あ、メール…結構たくさん来てる♪」



携帯を見ると、5件もメールが来ていた。1件ずつチェックしてみると…



From 佐天さん 19:47
凄いじゃないですか御坂さんの彼氏さん!
こんなに素敵なプレゼントを手作りで!
御坂さん、絶対この人逃がしちゃダメですよ!
きっと将来素敵な旦那様確定な人ですから!


美琴「もう…佐天さんったら…////」


From 初春さん 19:49
おめでとうございます御坂さん!
一端覧祭でお話させて頂いた時にも
言いましたが、本当に理想のカップルですね!
私もいつか誰かとそうなりたいです♪


美琴「初春さん…えへへ♪////」


From 土御門 19:51
おー! 良かったなーみさかー。
一応上条当麻に技術指導とかしてやったけど、
ここまで出来の良いのは初めてだったぞー。
どれほど愛されてるかが見える出来栄えだなー。
今後とも幸せになーみさかー♪


美琴「ふふっ…土御門(アンタ)もありがとね♪」


From 木山先生 19:59
おめでとう。夕方にも通りで
二人でそれを抱えながら歩いてるのを見たぞ。
あまりのアツアツぶりに、見ていてこっちが
暑くなって、部屋に帰ってさっそく
薄着に着替えたところだったのだが、
着替え直後にこの写真が送られてくるとは…
これは扇風機も要るかもしれないな…。


美琴「あは、あは、あはは…////」


From 固法先輩 20:01
御坂さん、おめでとうございます♪
写メを見ていて、私まで幸せな気分になりました♪
これからも、すっと幸せな二人でいてください♪


美琴「はい、これからもずっと当麻と一緒に幸せになります♪////」



…と、凄く嬉しいメールに喜んだその直後



Prrrrrrr(ピッ)


美鈴『もしもし美琴ちゃ~ん? 今大丈夫?』

美琴「うん、大丈夫。どうしたの? 急に」

美鈴『いやー凄く素敵な写メだったから、祝福したくなっちゃって』

美琴「えへへ♪ ありがとう♪」

美鈴『それとね、美琴ちゃん』

美琴「?」

美鈴『パパと詩菜さんにも写メ見せたんだけど、凄く大好評で――』

美琴「え…////」

美鈴『――記念に、今から御坂家・上条家合同でクリスマスパーティするところなの♪』

美琴「ちょ…それマジ?////」

美鈴『本当よ美琴ちゃ(詩菜「美鈴さ~ん、準備出来ましたよ~」)~ん♪ あ、そろそろ始まるから、またね♪』(ピッ)





美琴「………ふにゃー////」



上条特製ゲコ太人形を抱きしめ、ベッドの上で幸せな顔でふにゃふにゃになる美琴であった。





 ―同日 数十分後 上条の部屋―



駆け足で部屋に戻った上条。先程まで携帯で色々調べ物をしていたようだ。



当麻「…っと、こりゃ桁数が結構凄いな…」



調べ終えた直後、今度は電卓を取り出して何やら計算をし始めていた。



当麻「えーっと、まずこれとこれとこr(Prrrrrrr)eと…って電話だ!」(ピッ)



美鈴『こんばんは♪ 美琴ちゃんの彼氏くん♪』

当麻「あー、はい、こんばんは。美鈴さん」



美鈴『いやー美琴ちゃんからメールで教えてもらったけど、凄いプレゼントね♪』

当麻「え、あ、いやぁ…どうも」

美鈴『それでね、うちのパパと詩菜さんにも写メ転送したところ、これまた凄い大好評で』





当麻「はい!? て、転送!?////」

美鈴『その流れで、今さっきまで両家合同のクリスマスパーティやってたのよ~♪』

当麻「あは、あは、あは、あはは…////」





美鈴『…でね、当麻くん』

当麻「…はい、何でしょう?」

美鈴『そのパーティの席でね…――――――――――って話にまでなっちゃって』





当麻「…はいっ!?////」

美鈴『――――――――――って事になったのよ♪ どうかな、当麻君?』

当麻「美鈴さん…」

美鈴『…?』





当麻「なんてグッドタイミングなんですか! ちょうど俺もそれ考えてたところだったんですよ!////」

美鈴『あらら…じゃあ、改めて、よろしくね。当麻くん♪』

当麻「はい、こちらこそ」





その後、しばらく色々話をした後に電話が切れた。





当麻「…っと。計算し直しだな、こりゃ(笑)」



上条は、メモ用紙に追加のメモを入れると、再び電卓で計算し始めた。



半年前に付き合い始めた時から始まる、素敵な思い出を思い出しながら。



当麻(美琴…////)



 『ふ、ふつつかものですが、よろしくおねがいします///』
 『は、はひ!?///』



当麻(あの時は、まだ『そうなったら良いな』ぐらいの気持ちだったけど…)



 『えへへ//// ありがとう、当麻♪////』(ぎゅっ)



当麻(あの日から、何度もデートして、たくさんの時間を美琴と過ごしてきて…)



 『わー! ゲコ太だゲコ太! おっきなクリスマス仕様ゲコ太!』



当麻(たくさん美琴の笑顔を見てきて、もっともっと好きになっていって…)



 『当麻ぁ~♪ 打ち合わせが思ったより早く終わったから来たわよ~♪……って、あれ?――』



当麻(色んなハプニングも乗り越えて…)



 『…? どうしたの? 当麻』
 『す……凄ぇ………上手い…』
 『え、そ、そうかな?♪////』



当麻(美琴の色んな一面を見てきて…)



 『……これはあなた(上条)を『お義兄様』と呼ぶ日も近いようですね、とミサカは――』



当麻(…って御坂妹に言われて、あの時はびっくりしたけど…)



 『ふふふん、ふふふん、ふんふんふ~ん♪』



当麻(今、はっきりくっきりしたこの気持ち…この願い…)



電卓での計算が終わり、メモ用紙に、計算結果を記した。4年半後、と。
上条が試算した結婚資金貯蓄計画の期間が、ここに決定した。



当麻(この決意(げんそう)だけは、絶対に誰にもぶち壊させない!)



クリスマスイブの夜のエピローグは、その4年半後の「婚約」という名の、「幸福へのプロローグ」となったのである。






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