最終話 エピローグ、そして…
―12月24日夜 常盤台中学生寮 208号室―
美琴「ふふふん、ふふふん、ふんふんふ~ん♪」
上条から貰ったゲコ太と自分のツーショット写メを母および友人に一斉送信した後、
夕食時間を挟んで、ずいぶんと長い時間、ゲコ太と戯れている美琴。至極ご機嫌である。
夕食時間を挟んで、ずいぶんと長い時間、ゲコ太と戯れている美琴。至極ご機嫌である。
部屋の片隅で『 ○| ̄|_ 』状態になっている黒子には、一応改めて一昨日の件のお礼を
頭撫でながら言ってやったようだが、それぐらいでは焼け石に水だったようである。
頭撫でながら言ってやったようだが、それぐらいでは焼け石に水だったようである。
黒子「ぐぅぅ…お姉さま゛ぁぁぁぁあ…」
なので(という訳でもないのだが)、クリスマスプレゼントもちゃんと渡してある。
その分が無ければ、きっと黒子は発狂して上条orゲコ太に襲撃してしまうだろう。
その分が無ければ、きっと黒子は発狂して上条orゲコ太に襲撃してしまうだろう。
美琴「ふふふん、ふふふん、ふんふんふ~♪…あ、メール…結構たくさん来てる♪」
携帯を見ると、5件もメールが来ていた。1件ずつチェックしてみると…
From 佐天さん 19:47
凄いじゃないですか御坂さんの彼氏さん!
こんなに素敵なプレゼントを手作りで!
御坂さん、絶対この人逃がしちゃダメですよ!
きっと将来素敵な旦那様確定な人ですから!
凄いじゃないですか御坂さんの彼氏さん!
こんなに素敵なプレゼントを手作りで!
御坂さん、絶対この人逃がしちゃダメですよ!
きっと将来素敵な旦那様確定な人ですから!
美琴「もう…佐天さんったら…////」
From 初春さん 19:49
おめでとうございます御坂さん!
一端覧祭でお話させて頂いた時にも
言いましたが、本当に理想のカップルですね!
私もいつか誰かとそうなりたいです♪
おめでとうございます御坂さん!
一端覧祭でお話させて頂いた時にも
言いましたが、本当に理想のカップルですね!
私もいつか誰かとそうなりたいです♪
美琴「初春さん…えへへ♪////」
From 土御門 19:51
おー! 良かったなーみさかー。
一応上条当麻に技術指導とかしてやったけど、
ここまで出来の良いのは初めてだったぞー。
どれほど愛されてるかが見える出来栄えだなー。
今後とも幸せになーみさかー♪
おー! 良かったなーみさかー。
一応上条当麻に技術指導とかしてやったけど、
ここまで出来の良いのは初めてだったぞー。
どれほど愛されてるかが見える出来栄えだなー。
今後とも幸せになーみさかー♪
美琴「ふふっ…土御門(アンタ)もありがとね♪」
From 木山先生 19:59
おめでとう。夕方にも通りで
二人でそれを抱えながら歩いてるのを見たぞ。
あまりのアツアツぶりに、見ていてこっちが
暑くなって、部屋に帰ってさっそく
薄着に着替えたところだったのだが、
着替え直後にこの写真が送られてくるとは…
これは扇風機も要るかもしれないな…。
おめでとう。夕方にも通りで
二人でそれを抱えながら歩いてるのを見たぞ。
あまりのアツアツぶりに、見ていてこっちが
暑くなって、部屋に帰ってさっそく
薄着に着替えたところだったのだが、
着替え直後にこの写真が送られてくるとは…
これは扇風機も要るかもしれないな…。
美琴「あは、あは、あはは…////」
From 固法先輩 20:01
御坂さん、おめでとうございます♪
写メを見ていて、私まで幸せな気分になりました♪
これからも、すっと幸せな二人でいてください♪
御坂さん、おめでとうございます♪
写メを見ていて、私まで幸せな気分になりました♪
これからも、すっと幸せな二人でいてください♪
美琴「はい、これからもずっと当麻と一緒に幸せになります♪////」
…と、凄く嬉しいメールに喜んだその直後
Prrrrrrr(ピッ)
美鈴『もしもし美琴ちゃ~ん? 今大丈夫?』
美琴「うん、大丈夫。どうしたの? 急に」
美鈴『いやー凄く素敵な写メだったから、祝福したくなっちゃって』
美琴「えへへ♪ ありがとう♪」
美鈴『それとね、美琴ちゃん』
美琴「?」
美鈴『パパと詩菜さんにも写メ見せたんだけど、凄く大好評で――』
美琴「え…////」
美鈴『――記念に、今から御坂家・上条家合同でクリスマスパーティするところなの♪』
美琴「ちょ…それマジ?////」
美鈴『本当よ美琴ちゃ(詩菜「美鈴さ~ん、準備出来ましたよ~」)~ん♪ あ、そろそろ始まるから、またね♪』(ピッ)
美琴「………ふにゃー////」
上条特製ゲコ太人形を抱きしめ、ベッドの上で幸せな顔でふにゃふにゃになる美琴であった。
―同日 数十分後 上条の部屋―
駆け足で部屋に戻った上条。先程まで携帯で色々調べ物をしていたようだ。
当麻「…っと、こりゃ桁数が結構凄いな…」
調べ終えた直後、今度は電卓を取り出して何やら計算をし始めていた。
当麻「えーっと、まずこれとこれとこr(Prrrrrrr)eと…って電話だ!」(ピッ)
美鈴『こんばんは♪ 美琴ちゃんの彼氏くん♪』
当麻「あー、はい、こんばんは。美鈴さん」
美鈴『いやー美琴ちゃんからメールで教えてもらったけど、凄いプレゼントね♪』
当麻「え、あ、いやぁ…どうも」
美鈴『それでね、うちのパパと詩菜さんにも写メ転送したところ、これまた凄い大好評で』
当麻「はい!? て、転送!?////」
美鈴『その流れで、今さっきまで両家合同のクリスマスパーティやってたのよ~♪』
当麻「あは、あは、あは、あはは…////」
美鈴『…でね、当麻くん』
当麻「…はい、何でしょう?」
美鈴『そのパーティの席でね…――――――――――って話にまでなっちゃって』
当麻「…はいっ!?////」
美鈴『――――――――――って事になったのよ♪ どうかな、当麻君?』
当麻「美鈴さん…」
美鈴『…?』
当麻「なんてグッドタイミングなんですか! ちょうど俺もそれ考えてたところだったんですよ!////」
美鈴『あらら…じゃあ、改めて、よろしくね。当麻くん♪』
当麻「はい、こちらこそ」
その後、しばらく色々話をした後に電話が切れた。
当麻「…っと。計算し直しだな、こりゃ(笑)」
上条は、メモ用紙に追加のメモを入れると、再び電卓で計算し始めた。
半年前に付き合い始めた時から始まる、素敵な思い出を思い出しながら。
当麻(美琴…////)
『ふ、ふつつかものですが、よろしくおねがいします///』
『は、はひ!?///』
『は、はひ!?///』
当麻(あの時は、まだ『そうなったら良いな』ぐらいの気持ちだったけど…)
『えへへ//// ありがとう、当麻♪////』(ぎゅっ)
当麻(あの日から、何度もデートして、たくさんの時間を美琴と過ごしてきて…)
『わー! ゲコ太だゲコ太! おっきなクリスマス仕様ゲコ太!』
当麻(たくさん美琴の笑顔を見てきて、もっともっと好きになっていって…)
『当麻ぁ~♪ 打ち合わせが思ったより早く終わったから来たわよ~♪……って、あれ?――』
当麻(色んなハプニングも乗り越えて…)
『…? どうしたの? 当麻』
『す……凄ぇ………上手い…』
『え、そ、そうかな?♪////』
『す……凄ぇ………上手い…』
『え、そ、そうかな?♪////』
当麻(美琴の色んな一面を見てきて…)
『……これはあなた(上条)を『お義兄様』と呼ぶ日も近いようですね、とミサカは――』
当麻(…って御坂妹に言われて、あの時はびっくりしたけど…)
『ふふふん、ふふふん、ふんふんふ~ん♪』
当麻(今、はっきりくっきりしたこの気持ち…この願い…)
電卓での計算が終わり、メモ用紙に、計算結果を記した。4年半後、と。
上条が試算した結婚資金貯蓄計画の期間が、ここに決定した。
上条が試算した結婚資金貯蓄計画の期間が、ここに決定した。
当麻(この決意(げんそう)だけは、絶対に誰にもぶち壊させない!)
クリスマスイブの夜のエピローグは、その4年半後の「婚約」という名の、「幸福へのプロローグ」となったのである。