「そろそろ、家に着くな。(俺は家の中がどうなっているのかが心配だが。)」
「そうね。そういえば私が化粧直しに行っている間に誰と電話してたの?」
「そうね。そういえば私が化粧直しに行っている間に誰と電話してたの?」
そう、当麻が青ピと土御門と電話している時、偶然にも美琴は近くのトイレに行っており化粧直しをしていたのだ。
まあ、美琴が土御門と青ピの電話の内容を知らなかった事が嫉妬の度を上げることになるとは当麻は思っていなかっただろう。
まあ、美琴が土御門と青ピの電話の内容を知らなかった事が嫉妬の度を上げることになるとは当麻は思っていなかっただろう。
「ああ、ちょっと青髪と土御門に電話してただけだ。」
「そうなの。って行ってる間についたわよ。」
「あ、本当だ。とりあえず入るか。」
「そうなの。って行ってる間についたわよ。」
「あ、本当だ。とりあえず入るか。」
そして、当麻は美琴の嫉妬のカウントダウンが近づいている事を知らずに家の玄関の前に居た。
ちなみに、今の当麻の状況は左手に美琴の右手が握っていたりする。
そして、当麻は新居のドアを開けた。
ちなみに、今の当麻の状況は左手に美琴の右手が握っていたりする。
そして、当麻は新居のドアを開けた。
「「ただいまー。って何これ…」」
上琴はドアを開けると見えたチョコの量に驚いた。(当麻はこれほどの量だとは知らなかったので。)
そして、美琴の方から『ブチッ』っという音がした。
そして、美琴の方から『ブチッ』っという音がした。
「とーーーーーうーーーーーまーーーーー!!」
「なぜ俺が怒られなきゃいけないのでせうか!?」
「当麻がいろんな女にフラグを立てるのがいけないのでしょうが!!」ビリビリ
「ふこーdっ、」
「なぜ俺が怒られなきゃいけないのでせうか!?」
「当麻がいろんな女にフラグを立てるのがいけないのでしょうが!!」ビリビリ
「ふこーdっ、」
当麻は左手に美琴の右手が握ってあるのを忘れていたのでまともに電撃を受けてその場に倒れ、気絶してしまった。
もちろん美琴はそんな事気づいてはおらず、そのまま電撃が錯乱しており、運悪くブレーカーにあたり、新居の地下からすべて停電した。
ちなみに、新居は美琴の電撃が新居の中で放たれても良いように対策はしてあるので焦げたりなどはしていない。
もちろん美琴はそんな事気づいてはおらず、そのまま電撃が錯乱しており、運悪くブレーカーにあたり、新居の地下からすべて停電した。
ちなみに、新居は美琴の電撃が新居の中で放たれても良いように対策はしてあるので焦げたりなどはしていない。
そして、停電した事により地下に居た五人はというと…
「黒子はんどこに居るんや。」
「○○様どこから聞こえるのですの?」
「最愛どこ~」
「私は超ここに居ますよ~」
「お~い、あんまり動かない方が良いと思うよな。動き回ると逆に分からなくなるのよね。」
「○○様どこから聞こえるのですの?」
「最愛どこ~」
「私は超ここに居ますよ~」
「お~い、あんまり動かない方が良いと思うよな。動き回ると逆に分からなくなるのよね。」
五人は停電した事によりさらに地下なのでまったく周りが見えない状態だった。
しかも運悪く『ゲームルーム』に居たのでとても広く、建宮が忠告した時にはみんな離ればられになっていたのだ。
しかも運悪く『ゲームルーム』に居たのでとても広く、建宮が忠告した時にはみんな離ればられになっていたのだ。
「とりあえず、みんなわしの声が聞こえているのよね?」
「俺は聞こえているや。」
「私も聞こえていますわ。」
「私も超聞こえてますよ。」
「えっと、○○、白井、絹旗は近くに居るのよね。あれ、佐天は?」
「俺は聞こえているや。」
「私も聞こえていますわ。」
「私も超聞こえてますよ。」
「えっと、○○、白井、絹旗は近くに居るのよね。あれ、佐天は?」
建宮がみんなが居るか声を頼りに呼んでみたら、青黒、絹旗は近くに居るのが分かったが佐天の声が聞こえなかった。
「涙子~、私の声が超聞こえますか~」
「…………………………」
「…………………………」
絹旗も佐天を呼んでみたが、返事が無かった。
「返事が超ありませんね。超どこに行ったのでしょうか?」
「今、動いても逆に迷うだけだからとりあえず停電が終わるまで待っているしかないのよね。」
「そうですわね。」
「今、動いても逆に迷うだけだからとりあえず停電が終わるまで待っているしかないのよね。」
「そうですわね。」
という事で青黒、絹旗、建宮は停電が直るまでその場で止まる事にした。
しかし、停電が直るのは美琴が落ち着くまで当分先なのでまだ先のことである。
しかし、停電が直るのは美琴が落ち着くまで当分先なのでまだ先のことである。
一方、四人とはぐれてしまった佐天はというと…
「白井さ~ん、最愛~、○○さ~ん、建宮~どこに居るのですか~?」
佐天は誰か近くに居るか分からなかったので、四人を呼んでみていた。
「どうしよ。誰も近くに居ない。」
呼んでも返事が無かったので佐天はどうしようか考えていた。
「とりあえず、危ないけどみんなを探すために動きますか。」
佐天はとりあえずみんなと合流するために移動し始めた。
やきもちで我を忘れて放電しまくった美琴、ようやく気持ちが収まった所だ。
しかし問題が一つあり、放電をしていた記憶はあってもどうして放電していたのかすっぱり忘れていたことだった。
しかし問題が一つあり、放電をしていた記憶はあってもどうして放電していたのかすっぱり忘れていたことだった。
「あれ? 私どうして放電なんか……ねぇ当麻……当麻? ウソ、でしょ?」
放電した理由を忘れた=当麻を気絶させたこともすっぱり忘れているわけで、黒こげで倒れてる当麻を見てショックを受ける美琴。
なお、奇跡的に当麻宛のチョコは全て無事で火事にならなかったことはラッキーだが唯一の犠牲者になった当麻は確実に不幸だろう。
なお、奇跡的に当麻宛のチョコは全て無事で火事にならなかったことはラッキーだが唯一の犠牲者になった当麻は確実に不幸だろう。
「ね、ねぇ、当麻……冗談、でしょ? あんたのことだから、き、きっと寝てるフリ、なんでしょ? お願い、目を……開けてよ」
単に気絶してるだけの当麻なのだが、冷静じゃない美琴にはその判断を下せるだけの余裕は無かった。
悲しみの感情が一定値を超えた美琴、とうとう泣き出してしまうのだがいつもとは違う変化を見せる。
悲しみの感情が一定値を超えた美琴、とうとう泣き出してしまうのだがいつもとは違う変化を見せる。
「ヒグッ、やだよぅ……。とうま、いったよ? みことを一人にしないって、エグッ、およめさんにするって。みこと、いい子にするからおきてよぅ、グズッ……」
主にアルコールを摂取した時に見せる幼児返り、どうやら悲しみの感情が一定値を超えた時にも見られるようだ。
「とうま、とうま、ウウッ……ウワ~~~~~~~~~~~~~~~ン」
大泣きし始めた幼児化した美琴、またしても放電が始まるかと思ったがそこに美琴の携帯が鳴る。
何とか泣くのをこらえた美琴、幼児化したままだが電話に出ることにした。
何とか泣くのをこらえた美琴、幼児化したままだが電話に出ることにした。
「もしもし美琴お姉さんですか? もう自宅に帰ってますか? 最愛さん達が居ると思うんですけど……もしもし?」
『かざり、なの? あ、あのね、みことね、と、とうまがしんじゃって……。どうしていいかわ、わかんないの……』
「(……あれ? 美琴お姉さん、幼児化してる? それに当麻お兄ちゃんが死んだ……?)み、美琴お姉さん、状況を教えてもらえます?」
『かざり、なの? あ、あのね、みことね、と、とうまがしんじゃって……。どうしていいかわ、わかんないの……』
「(……あれ? 美琴お姉さん、幼児化してる? それに当麻お兄ちゃんが死んだ……?)み、美琴お姉さん、状況を教えてもらえます?」
美琴に電話を掛けたのは上琴新居二号で絹旗たちが何かやらかしてないか心配した初春だった。
ところが美琴は幼児化、しかも有り得ないこと(当麻死亡)を言っているのに驚いたが、努めて冷静に美琴に状況説明を求める。
幼児化したとはいえ美琴は美琴、幼児化したなりに覚えてる範囲で分かりやすく初春に説明した。
ところが美琴は幼児化、しかも有り得ないこと(当麻死亡)を言っているのに驚いたが、努めて冷静に美琴に状況説明を求める。
幼児化したとはいえ美琴は美琴、幼児化したなりに覚えてる範囲で分かりやすく初春に説明した。
「なるほど、事情は何となく理解できました。美琴お姉さん、当麻お兄ちゃんの胸に耳を当ててもらえます? 心臓の音が聞こえるはずですから」
『う、うん。……ホントだ。かざり、とうま生きてるよ! みことがいい子だからとうま、いきかえったのかな?』
「えっと……そ、そうですね、きっとそうですよ。じゃ、じゃあ私たちも急いでそちらに向かいますから美琴お姉さんは当麻お兄ちゃんを診てて下さいね」
『わかった! みことはとうまのおよめさんだもん♪ かざりたちがくるまでとうまのことかんびょうしてるね』
『う、うん。……ホントだ。かざり、とうま生きてるよ! みことがいい子だからとうま、いきかえったのかな?』
「えっと……そ、そうですね、きっとそうですよ。じゃ、じゃあ私たちも急いでそちらに向かいますから美琴お姉さんは当麻お兄ちゃんを診てて下さいね」
『わかった! みことはとうまのおよめさんだもん♪ かざりたちがくるまでとうまのことかんびょうしてるね』
美琴が元気になった(幼児化したままだが)ことを確認した初春は電話を切り、後ろに控えていた神裂、目を覚ましたシェリーと向き合う。
「飾利、どうかしましたか? 何やら上条当麻の身によからぬことが起きたような気がするんですが……」
「そんなに心配することも無いみたいです。当麻お兄ちゃん宛の大量のチョコを見て美琴お姉さんがやきもち焼いて大放電したんでしょう。推測ですけど」
(推測のはずなんだが飾利が言うと結論にしか聞こえないのが不思議だよ……)
「それよりも急ぎましょう。当麻お兄ちゃんと美琴お姉さんも心配ですけど、結局聞けなかった最愛さん達のことも心配ですから」
「そんなに心配することも無いみたいです。当麻お兄ちゃん宛の大量のチョコを見て美琴お姉さんがやきもち焼いて大放電したんでしょう。推測ですけど」
(推測のはずなんだが飾利が言うと結論にしか聞こえないのが不思議だよ……)
「それよりも急ぎましょう。当麻お兄ちゃんと美琴お姉さんも心配ですけど、結局聞けなかった最愛さん達のことも心配ですから」
初春、神裂、シェリーの三人は何かと心配事が待ち構えてる上琴新居二号へと急ぐことにした。
(美琴お姉さんの放電で下手したら停電してるかもしれないけど確か非常用発電機があるからそっちに切り替わるはず……なんだけど嫌な予感がするなぁ)
その頃、打ち止めの所へ向かっていた一方通行の前に心理掌握が立ちはだかる、チョコを抱えて。
(あっ、なンかメンドォな事になりそォだな)
瞬時にそう考えた一方通行は思考で能力をONにする。
反射をする物の中にはには、一方通行がこれは反射した方がいいな。と思った『音』も反射する事にした。
反射をする物の中にはには、一方通行がこれは反射した方がいいな。と思った『音』も反射する事にした。
「――――ッ!!―――――――ッ!?」
これで彼女が何を言ってるかはわからない。一方通行はわからない方が良いような気がしたからだ。
何故かと言うと、何だか打ち止めが泣くような気がしたからだ。
何故かと言うと、何だか打ち止めが泣くような気がしたからだ。
「~~~~ッ!!――――――ッ!!」
心理掌握が何か叫んだ。
すると周りにいた、老若男女と言う人達が一方通行めがけて襲ってきた。
すると周りにいた、老若男女と言う人達が一方通行めがけて襲ってきた。
(あのアマァ!!余計なことしやがってェェェええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!)
きょうはかなりハッスルした為、一方通行の残り能力使用時間3分。
(オレはドコの特撮ヒーローだっつゥのォ!!)
一方通行の選んだ選択肢
戦う
殺す
説得
アイテム
→逃げる
殺す
説得
アイテム
→逃げる
最良の選択だった。
美琴が泣いてる中、実は上条は起きていた。
なぜ起きないかって?
なぜ起きないかって?
(美琴がかわいいからですッッッ!!!!)
美琴はいつもかわいいのだが、今日は違う種類の『かわいい』だ。
嬉しくてデレデレしたり、怒ってツンツンしたり、キスするとふにゃけたりと、それはそれはかわいいのだ。
だが今の美琴は違う。今の美琴はウルウルなのだ。目をウルウルして声もウルウルして、めちゃくちゃかわいいのだ!!
嬉しくてデレデレしたり、怒ってツンツンしたり、キスするとふにゃけたりと、それはそれはかわいいのだ。
だが今の美琴は違う。今の美琴はウルウルなのだ。目をウルウルして声もウルウルして、めちゃくちゃかわいいのだ!!
(美琴!!ヤバい!!ヤバすぎます!!美琴かわい過ぎだ!!いつもの事だけど上条さんのハートをわしづかみですッッッ!!!!)
実はもうひとつ、起きない理由がある。それは……、
(ギャー!!こっ、このままじゃ、理性が、理性が保てません!!)
こういう意味でもピンチなのだ。
今すぐ、今すぐ美琴を襲いたい!!上条は理性と本能の戦いの真っ只中なのだ。
今すぐ、今すぐ美琴を襲いたい!!上条は理性と本能の戦いの真っ只中なのだ。
本能『理性軍を攻め落とせー!!』
理性『本能軍を叩き潰すぞー!!』
理性『本能軍を叩き潰すぞー!!』
今のところ理性と本能は互角、今何かきっかけがあったら理性軍は直ぐ様切り落とされる。
そんな時に美琴は、
そんな時に美琴は、
「ううっ……、とうまぁ、はやくぅ、起きてよお……!!」
………………………………………………………………上条さんの心にストレート。
本能『勝ったぞー!!』
理性『ふ、不覚……』
理性『ふ、不覚……』
(もう上条さんは我慢できません!!)
上条は理性と言うリミッターを解除し、男なら誰でも使える能力、狼へとへんし
「ぶはー!!美琴はんやっと落ち着いたんか~?」
やっと電気が通って、上に出てきた青髪ピアスがそこにいた。
ちょうどその頃、一方通行を追いかける心理掌握は走りながらも目に付いた一般人を次々に洗脳、一方通行を捕獲する為に操作する。
やり方は人として決して褒められるものでは無いのだが、気持ちはあくまで純粋だったりする。
やり方は人として決して褒められるものでは無いのだが、気持ちはあくまで純粋だったりする。
「お待ち下さい! 私はただ貴方に私の想いを伝えたいだけなのです! なのにどうして逃げるのですか!」
「てめェが何言ってるか聞こえねェけどよォ、通行人どもをけしかけられて逃げねェわけにはいかねェだろうがァ!」
「それは貴方が私の話を聞いてくれないからです! 私だってこんなことはしたくありません! こうやって洗脳するのも心苦しいんですのよ!」
「てめェが何言ってるか聞こえねェけどよォ、通行人どもをけしかけられて逃げねェわけにはいかねェだろうがァ!」
「それは貴方が私の話を聞いてくれないからです! 私だってこんなことはしたくありません! こうやって洗脳するのも心苦しいんですのよ!」
心理掌握、学園都市最強に本気で惚れただけに一方通行に対しては思考は乙女……のはずだ。
しかし打ち止めしか愛せない一方通行にはそんな事情はどうでもいいわけで、相手が一般人とあって逃げることしか出来なかったがそれも限界だった。
しかし打ち止めしか愛せない一方通行にはそんな事情はどうでもいいわけで、相手が一般人とあって逃げることしか出来なかったがそれも限界だった。
「チッ、面倒だが軽くひねってやっから覚悟し」
「おーーーーーいそこの人たちーーーーっ! 危ねぇからどいてくれーーーーーーっ!」
「へっ? きゃーーーーーーーーーーーっ!!!」
「おーーーーーいそこの人たちーーーーっ! 危ねぇからどいてくれーーーーーーっ!」
「へっ? きゃーーーーーーーーーーーっ!!!」
自分の美学よりも打ち止めへの愛を選んだ一方通行、洗脳されてる一般人と心理掌握を蹴散らす決意をする。
ところが心理掌握は横から叫びながら突っ込んできた団体とぶつかって気絶してしまう。
ぶつかったきた団体、それが追いかけっこの真っ最中の浜面、滝壺、麦野だったので一方通行は反射をオフにした。
ところが心理掌握は横から叫びながら突っ込んできた団体とぶつかって気絶してしまう。
ぶつかったきた団体、それが追いかけっこの真っ最中の浜面、滝壺、麦野だったので一方通行は反射をオフにした。
「何やってンだ? てめェら」
「アクセラ! ちょうど良かった助けぐえっ!」
「ダメだよはまづら。これは私とはまづらとむぎのの問題。あくせらを巻き込むのは良くない」
「アクセラ! ちょうど良かった助けぐえっ!」
「ダメだよはまづら。これは私とはまづらとむぎのの問題。あくせらを巻き込むのは良くない」
一方通行に助けを求める浜面を滝壺が馬乗りになって押さえ込むという普段なら浜面大喜びのシチュエーションだが、そんなことを考える余裕は無い。
なぜなら目の前に閃光のアームをわきわきさせてサディスティックな微笑を浮かべている麦野が仁王立ちしているのだから。
なぜなら目の前に閃光のアームをわきわきさせてサディスティックな微笑を浮かべている麦野が仁王立ちしているのだから。
「滝壺の言う通りだぞ浜面ぁ。あんたにはさっきの嘘の件でしーっぽりと聞きたいことがあるんだからね♪」
「しーっぽりじゃなくてたっぷりの間違いだよな! 大体麦野、お前俺と会ってからずーっとそんな」
「浜面、アクセラ、ふさげ!!」
「しーっぽりじゃなくてたっぷりの間違いだよな! 大体麦野、お前俺と会ってからずーっとそんな」
「浜面、アクセラ、ふさげ!!」
そこへ誰かの声が聞こえてきたと同時に球が投げられ破裂すると、中から煙が出てきた。
その煙を吸った洗脳中の一般人、滝壺、麦野は倒れ込み、声の指示通りに口と鼻を塞いだ一方通行と浜面は事なきを得る。
その煙を吸った洗脳中の一般人、滝壺、麦野は倒れ込み、声の指示通りに口と鼻を塞いだ一方通行と浜面は事なきを得る。
「助かったぜ半蔵。しっかし睡眠作用のある煙幕弾なんて作ってたんだな」
「ああ、それ郭が作ったんだ。何に使うつもりか分からんかったから一応預かってたんだが、役に立つ日が来て良かったぜ」
(言えない、恋人になる前に半蔵様を眠らせて既成事実をでっち上げる為に作っただなんて……)
「ああ、それ郭が作ったんだ。何に使うつもりか分からんかったから一応預かってたんだが、役に立つ日が来て良かったぜ」
(言えない、恋人になる前に半蔵様を眠らせて既成事実をでっち上げる為に作っただなんて……)
一方通行と浜面を助けたのはバカップルで唯一、平和なバレンタインを過ごしていた半郭だった。
心理掌握と洗脳されていた一般人を置いて一方通行、半郭、滝壺と麦野を抱えた浜面は近くの公園に避難していた。
ちなみに心理掌握、買い物中の寮監に拾われて説教というかなり不幸な目に遭うのだが夢の中にいる彼女がそれを知る術は無い。
ちなみに心理掌握、買い物中の寮監に拾われて説教というかなり不幸な目に遭うのだが夢の中にいる彼女がそれを知る術は無い。
「世話になったな半蔵、郭。俺はそろそろ行かせてもらうぜ、打ち止めが待ってっからなァ」
一方通行は半郭に礼を言うと、そのまま打ち止めが待っているマンションへと帰って行った。
浜面は眠っている滝壺と麦野を抱えながらどうしたものかと悩んでいると、郭からアドバイスが送られる。
浜面は眠っている滝壺と麦野を抱えながらどうしたものかと悩んでいると、郭からアドバイスが送られる。
「浜面氏、理由は聞きませんけどきちんと二人と向き合うべきです。滝壺氏とそちらは確か麦野氏でしたね、きっと分かってくれますよ」
「そう……か? でもよぉ、滝壺はともかく麦野があだっ! 何しやがる半蔵!」
「そう……か? でもよぉ、滝壺はともかく麦野があだっ! 何しやがる半蔵!」
うだうだしてる浜面の頭を叩いた半蔵、有無を言わさない感じで浜面の説得にかかる。
「そうゆうのはな、結果が出てから言えよ! やってもいねぇのにウダウダすんな! 男ならガツンと言ってやれ!」
「……分かったよ、サンキューな半蔵! 俺、滝壺と麦野にガツンと言ってやるぜ!」
「よーしそれでこそ浜面だ。じゃあ俺達も行くぜ、じゃあな。郭、来い」
「はい半蔵様♪ 浜面氏、健闘を祈ります」
「……分かったよ、サンキューな半蔵! 俺、滝壺と麦野にガツンと言ってやるぜ!」
「よーしそれでこそ浜面だ。じゃあ俺達も行くぜ、じゃあな。郭、来い」
「はい半蔵様♪ 浜面氏、健闘を祈ります」
半郭を見送った後で浜面はすっきりした表情で滝壺と麦野を担ぎ上げ、自分の部屋ではなく滝壺の部屋へと向かうことに。
だが浜面は知らない、これから月曜日まで滝壺と麦野に色んな意味で搾られることになろうとは。
だが浜面は知らない、これから月曜日まで滝壺と麦野に色んな意味で搾られることになろうとは。