一方通行は体育館のドアを普通に開けると、そこには五十人の新入生たちがいた。
そしてその奥、体育館のステージの上には心理掌握がいた。そして一方通行はやることはわかっているので、とりあえずステージに飛び乗り、
そしてその奥、体育館のステージの上には心理掌握がいた。そして一方通行はやることはわかっているので、とりあえずステージに飛び乗り、
心理掌握以外全員、一瞬で自分が出てきたドアにゴールを決めた。
「さすがレベル5の一方通行、一瞬でお掃除するなんてたいしたものね。さっきまでここにいた連中、一応レベル4なのよ?」
「うっせェ。テメェこそナニしてンだァ?俺に振られて勝手にプライド傷ついて、復讐ですかァ?」
「違う」
「ならさっさと用件話さねェとお星様になっちまうぜェ?」
「復讐じゃなくて、殺すの。そして私は頂点を手に入れて、あなたと一つになるの」
「うっせェ。テメェこそナニしてンだァ?俺に振られて勝手にプライド傷ついて、復讐ですかァ?」
「違う」
「ならさっさと用件話さねェとお星様になっちまうぜェ?」
「復讐じゃなくて、殺すの。そして私は頂点を手に入れて、あなたと一つになるの」
心理掌握は怖いほどにサラリと、『殺す』発言をした。こういう発言をするやつは自分を乙女チックとでもいうのだろうか?それはこっちからしたらヤンデレである。
一方通行はそう思ったが、何を言ってもかわらないので一つだけ聞いてみることにした。
一方通行はそう思ったが、何を言ってもかわらないので一つだけ聞いてみることにした。
「怖ェことサラリというなァ。ンで?どォやって俺殺ンだよ?」
「そんなの簡単。これを見て頂戴」
「そんなの簡単。これを見て頂戴」
するとステージの脇からテレビを運んでくる新入生がやってきて、一方通行のよく知るものを見せてくれた。
「……人質ってわけか」
「ええ、まあね」
「ええ、まあね」
そこに映っていたのは、
自分の愛する少女、打ち止めが教室で元気よく手を上げている、とても幸せな映像だった。
「これは現在の彼女の様子、あなたが従わないとあっちにいるスナイパーがあの小学生を殺すわよ?」
なぜ自分にほれるババァは物騒なのだろうか?と、一方通行は頭を抱えた。
(ここは事実を教えてやったほうがいいのかァ?いや、ここはァはったりを咬ましたほうがまだましってモンだなァ!)
ほんの数秒のあいだ思案した結果、一方通行は事実に近いはったりを思いつきそれを話し始めるであった。悪意ある笑みを含ませながら。
「殺そうとすんのはテメェの勝手だがよ・・・アイツが危険にさらされるとよォ、オレ様も含め世界中の上条の関係者とそのシンパ共がテメェを殺しに来っけで、それでもいいっツんなら・・・どうぞ御自由にぃ・・・」
その言葉を聴いた心理掌握は青ざめた顔になりながら質問を質問で返す。
「か、上条の関係者とそのシンパ?・・・・・・そ、そそそ、それってあ、あの恐ろしい魔術師たちも?」
「アァン、ナンでテメェ魔術師のことを?(・・・インヤァ待てよ、魔術師のことを知ってんならァ好都合じゃねェかァ!)」
「ど、どう・・・なんですの?」
「ああァ魔術師も出て来んだろうなァ。上条の奴ァ魔術師のトップとも交流があるし、その部下たち100人以上も個人的交流も持っているらしいかんなァ!」
「ひ・・・ひゃく?」
「(もう一押しだなァ)ああ、そうだ一国の女王とその娘たち三皇女たちも知り合いだったなァ。てェなるとその部下も動くだろうなァ」
「うあぁ・・・あ、あああ」
「(とどめといくかァ)ああれェ・・・そうなるとテメェをめぐって戦争になんなァ。ハッハァそりゃー良い、さあァ引き金を引くよう命令してみろォ!だがその瞬間、テメェをめぐって第四次世界大戦の勃発だアァァァアアアアアア!」
「アァン、ナンでテメェ魔術師のことを?(・・・インヤァ待てよ、魔術師のことを知ってんならァ好都合じゃねェかァ!)」
「ど、どう・・・なんですの?」
「ああァ魔術師も出て来んだろうなァ。上条の奴ァ魔術師のトップとも交流があるし、その部下たち100人以上も個人的交流も持っているらしいかんなァ!」
「ひ・・・ひゃく?」
「(もう一押しだなァ)ああ、そうだ一国の女王とその娘たち三皇女たちも知り合いだったなァ。てェなるとその部下も動くだろうなァ」
「うあぁ・・・あ、あああ」
「(とどめといくかァ)ああれェ・・・そうなるとテメェをめぐって戦争になんなァ。ハッハァそりゃー良い、さあァ引き金を引くよう命令してみろォ!だがその瞬間、テメェをめぐって第四次世界大戦の勃発だアァァァアアアアアア!」
戦争勃発という言葉にさしもの心理掌握も耐え切れなくなり
「も・・・申し訳ありませんでした!金輪際アナタ様とアナタ様のご友人には一切手出しいたしません!スナイパーも引き上げさせますので、どうか戦争勃発という惨事にはしないで下さいませ!」
この謝罪により一方通行は心理掌握に心理戦で勝利を掴んだのである。
「ンじゃあサッサとスナイパーとやらも引き上げさせろ、余計な真似なンざしたら……分かってンな?」
「は、はひぃ! た、ただちにっ! ……あれ? つ、繋がりませんわ……」
「は、はひぃ! た、ただちにっ! ……あれ? つ、繋がりませんわ……」
すぐさまスナイパーを引き上げさせるように心理掌握に命令した一方通行だが、心理掌握がもたついてるのを見て怒鳴ろうとしたが突然自分の携帯が鳴った。
誰かと思ったら打ち止めだったのでギスギスした気持ちを抑えて電話に出る。
誰かと思ったら打ち止めだったのでギスギスした気持ちを抑えて電話に出る。
「何だよ? てめェまだ授業中だろうがァ、電話なんてかけていいのかよ?」
『それなんだけどねアサヒ先生がかけてくれって言ったからかけてるんだよってミサカはミサカは答えながらアサヒ先生に代わってみる』
『よぉアクセラ。向かいのビルからこっち、というか美咲華狙ってたスナイパーな、アレってお前が関係してんのか?』
『それなんだけどねアサヒ先生がかけてくれって言ったからかけてるんだよってミサカはミサカは答えながらアサヒ先生に代わってみる』
『よぉアクセラ。向かいのビルからこっち、というか美咲華狙ってたスナイパーな、アレってお前が関係してんのか?』
打ち止めに代わって話し始めた朝陽の質問に驚きを隠せない一方通行、そこへさらに驚愕の事実がもたらされる。
『それと教室の外からこっちを覗いてた美琴そっくりの変な喋り方の子もお前の関係者か? 今、スナイパー狩りに行ってるから事情聞けないんだわ』
「……てめェ絶対マトモな経歴持ってねェだろ。まあ、スナイパーの件はこっちで解決……待て。誰にそっくりの女がスナイパー狩りに行ったって?」
『美琴そっくりの子だって言ったろ。他にはそうだな、でっかいゴーグルに胸元に可愛いハート型のネックレスしてたな。やっぱり知り合いか?』
「悪ィ、あンまり話したくねェンだわ。どうしても聞きてェってンならソイツに』
「じゃーいいわ。私はもう何も聞かんから安心しろ。美咲華は念の為に黄泉川を呼んで送らせるからな』
「……てめェ絶対マトモな経歴持ってねェだろ。まあ、スナイパーの件はこっちで解決……待て。誰にそっくりの女がスナイパー狩りに行ったって?」
『美琴そっくりの子だって言ったろ。他にはそうだな、でっかいゴーグルに胸元に可愛いハート型のネックレスしてたな。やっぱり知り合いか?』
「悪ィ、あンまり話したくねェンだわ。どうしても聞きてェってンならソイツに』
「じゃーいいわ。私はもう何も聞かんから安心しろ。美咲華は念の為に黄泉川を呼んで送らせるからな』
朝陽の言った特徴を聞いて御坂10032号こと御坂妹が打ち止めの学校に居たことを知った一方通行、驚きつつも誰の差し金か何となく分かった自分が虚しかった。
自分達の事情を察してくれて深く追求をしなかった朝陽から電話が切られた後で安堵した一方通行の携帯がまたしても鳴った、今度は御坂妹である。
自分達の事情を察してくれて深く追求をしなかった朝陽から電話が切られた後で安堵した一方通行の携帯がまたしても鳴った、今度は御坂妹である。
『お久しぶりですねこのロリぺドビッチ野郎、とミサカはお茶目な挨拶と共にミサカの足元で無様にのびてるスナイパーの処遇を尋ねます』
「最初のクソふざけた挨拶はスナイパーの件でチャラにしてやる。それとスナイパーだがなァ、ジャッジメントかアンチスキルにでも引き渡しとけ」
『でしたらオーナー初春が所属する第一七七支部の前に転がしておきましょう、とミサカは提案します』
「最初のクソふざけた挨拶はスナイパーの件でチャラにしてやる。それとスナイパーだがなァ、ジャッジメントかアンチスキルにでも引き渡しとけ」
『でしたらオーナー初春が所属する第一七七支部の前に転がしておきましょう、とミサカは提案します』
御坂妹の言葉から打ち止めの護衛に彼女を当たらせたのは初春だと確信する一方通行、というかこんなことを考えそうなのは彼女しかいないと当たりを付けていた。
『一応勘違いの無いように言っておきますと上位固体の護衛を依頼してきたのはオーナー初春ですが正式な許可をくれたのは先生です、とミサカは真実を口にします』
「……そうかよ。そ、それとだなァ、あ、ああああありがとな、アイツを守ってくれてよォ……」
『あなたからの素直じゃない感謝というのは嬉しいものですね、とミサカはぶっちゃけるとかなりキモイという本音を隠してあなたの言葉を受け取ります』
「てめェえええええええええええええっ!!! 今度会ったら覚え……切りやがったか、チッ」
「……そうかよ。そ、それとだなァ、あ、ああああありがとな、アイツを守ってくれてよォ……」
『あなたからの素直じゃない感謝というのは嬉しいものですね、とミサカはぶっちゃけるとかなりキモイという本音を隠してあなたの言葉を受け取ります』
「てめェえええええええええええええっ!!! 今度会ったら覚え……切りやがったか、チッ」
小学校に居る打ち止めの護衛が御坂妹で安心した一方通行だが、実際のところ朝陽が居れば問題無いとか思っていたりする。
口の悪すぎる御坂妹の電話を怒りのまま切った一方通行、すっかり怯えきった心理掌握に最後に一つだけ尋ねる。
口の悪すぎる御坂妹の電話を怒りのまま切った一方通行、すっかり怯えきった心理掌握に最後に一つだけ尋ねる。
「ンじゃ俺は行くけどよォ、最後に聞かせろ。俺のどこが好きになったってンだァ?」
「そ、それはあなたが第一位にふ、相応しい力を持っているからですわ……。わ、私の隣に並び立つのには、あ、あなたのような強い能力者がふ、相応しいと……」
「そ、それはあなたが第一位にふ、相応しい力を持っているからですわ……。わ、私の隣に並び立つのには、あ、あなたのような強い能力者がふ、相応しいと……」
一方通行は呆れた、目の前の少女の好きになった動機が自分を倒して名を挙げようとする他の奴らと大差無い、すなわち能力者としての強さしか見ていないことに。
このまま無視して去ろうかと思ったが、打ち止めや当麻達の影響なのか柄にもないことを口にしてしまう、心理掌握の方は見ないで。
このまま無視して去ろうかと思ったが、打ち止めや当麻達の影響なのか柄にもないことを口にしてしまう、心理掌握の方は見ないで。
「……肩書きや力だけで好きになってンじゃねェよ。ンなコト考えてる間はなァ、誰もてめェを本当に好きになったりしねェぞ。当然俺もな」
「で、では、どうすればいいのです?」
「愛だの恋だのってのはなァ、肩書きや能力だけじゃ成り立たねェンだよ。後はてめェで考えろバカ」
「で、では、どうすればいいのです?」
「愛だの恋だのってのはなァ、肩書きや能力だけじゃ成り立たねェンだよ。後はてめェで考えろバカ」
本当は自分の弱さや性格、全てをひっくるめて思ってくれている打ち止めの惚気をしようとしたがすぐに考え直した。
体育館から去った一方通行をポーッと見ていた心理掌握、彼の言葉を聞いていい方向に変わっていくのだがそれはまだ先の話。
体育館から去った一方通行をポーッと見ていた心理掌握、彼の言葉を聞いていい方向に変わっていくのだがそれはまだ先の話。