一方、当麻と土白と別れた神裂、ステイル達に気付かれないように寄宿舎へと戻っていた。
目的はただ一つ、ここに住んでいる建宮の部屋、つまり堕天使エロメイドを取りにきたのだ、無断で。
手早くかつ慎重に建宮の部屋に侵入した神裂、丁寧かつ迅速に堕天使エロメイドを探しているとあっという間に発見できてしまった。
目的はただ一つ、ここに住んでいる建宮の部屋、つまり堕天使エロメイドを取りにきたのだ、無断で。
手早くかつ慎重に建宮の部屋に侵入した神裂、丁寧かつ迅速に堕天使エロメイドを探しているとあっという間に発見できてしまった。
「本来ならコレのお世話にはなりたくありませんが、飾利の安全と幸せライフの為です! その為なら私は喜んで受け入れましょう」
堕天使エロメイドの服を回収した神裂は侵入した形跡を跡形も無く処理し、部屋を出て行こうとするが机の上にある一冊のノートを発見してしまう。
「何でしょう? このノートは。えっと何々……『飾利姫に相応しい最高のメイドシリーズ。notエロ&チラ!』……ほぅ♪」
興味をそそられるノートを発見してしまった神裂、そのノートを持ち帰る前に軽く目を通すことにした。
なお本棚には他にも『プリエステス&五和の為のエロ&チラなメイドシリーズカスタム案』というノートがあったりする。
なお本棚には他にも『プリエステス&五和の為のエロ&チラなメイドシリーズカスタム案』というノートがあったりする。
「……消します♪」
それはどんな意味が含められていたのかは知らない。
だが、『プリエステス&五和の為のエロ&チラなメイドシリーズカスタム案』を迷うことなく、
『七天七刀』で上下左右に切り裂いた。
だが、『プリエステス&五和の為のエロ&チラなメイドシリーズカスタム案』を迷うことなく、
『七天七刀』で上下左右に切り裂いた。
「……全く、健宮にも困ったものですね」
そういいつつ『飾利姫に相応しい最高のメイドシリーズ。notエロ&チラ!』はカバンに仕舞う神裂。
…………人の事言えるんですか聖人様。
そこに人がいるなら、必ずこの様な突っ込みを心でするだろう。
そんな事考えずに神裂は部屋に出ようとした。だが外で何やら騒いでいる。
何かあったのだろうか?と神裂は思い、重要な事なら聞かないとならないので、聞き耳を立てる事にした。
そんな事考えずに神裂は部屋に出ようとした。だが外で何やら騒いでいる。
何かあったのだろうか?と神裂は思い、重要な事なら聞かないとならないので、聞き耳を立てる事にした。
『ったく、こんな時に最大主教め!!アイツの欲張りな事の為に、何で僕たちがここまでやらなきゃいけないんだッ!!』
『なんでこんな時に「学園都市のハイテクな乗り物を送るにあしからず」ですか!!あの人欲張りすぎダロウ!!』
『「できれば学園都市製の変形バイクがほしいのよね」って何ですか!?ありそうですけど「外」に持ってけ無いでしょーが!!』
『更には「やらないと給料減らすのであしからずー」って何ですか!?あなたはそこまで何をバイクに求めてるんですか!?』
『日本のアクションヒーローの影響か!?最大主教はとうとうジャパニーズオタクにまで手を伸ばしたか!!』
『なんでこんな時に「学園都市のハイテクな乗り物を送るにあしからず」ですか!!あの人欲張りすぎダロウ!!』
『「できれば学園都市製の変形バイクがほしいのよね」って何ですか!?ありそうですけど「外」に持ってけ無いでしょーが!!』
『更には「やらないと給料減らすのであしからずー」って何ですか!?あなたはそこまで何をバイクに求めてるんですか!?』
『日本のアクションヒーローの影響か!?最大主教はとうとうジャパニーズオタクにまで手を伸ばしたか!!』
(あの馬鹿上司……イギリスにいたら殴り殺す)
神裂は誰もいない部屋で静かに誓った。そして、
『だー!!もう何でこんな「外」に出していいものを選ぶ作業を寮でやらなければならんのよ!?』
『うるさい、しばらくニートなんだからがんばりなさい』
『ヒドッ!?』
『うるさい、しばらくニートなんだからがんばりなさい』
『ヒドッ!?』
その作業とやらを終わったらまず先にお前を消してやる。
またまたぶっそうな事を考える聖人様でした。
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またまたぶっそうな事を考える聖人様でした。
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場所は変わって日も暮れ始めたとあるファミレス、そこに絹旗と麦野がいた。
「麦野、いい加減にファミレスにシャケ弁持込するの、超止めたほうがいいですよ。店員さんが超困ってましたよ」
「知らないわよ、そんなこと。私はちゃんとお金払ってる客なんだから問題ないわよ」
「知らないわよ、そんなこと。私はちゃんとお金払ってる客なんだから問題ないわよ」
店員が困っていたのは麦野のシャケ弁の持込よりも、その見た目なのだが慣れている絹旗は全く気付いていない。
閃光のアームを段々上手に扱えてきている麦野、今までの異形の形から人間らしい腕の形への変化は可能になっている。
しかし結局の所、左腕は光り輝いているし右目も怖いので店員が困ってしまう事実は変わりはしないのだが。
閃光のアームを段々上手に扱えてきている麦野、今までの異形の形から人間らしい腕の形への変化は可能になっている。
しかし結局の所、左腕は光り輝いているし右目も怖いので店員が困ってしまう事実は変わりはしないのだが。
「すみませーん、遅れましたー! 最愛さん、麦野さん」
「超大丈夫ですよ飾利。私達もここに入ってまだそんなに時間は超経っていませんから」
「超大丈夫ですよ飾利。私達もここに入ってまだそんなに時間は超経っていませんから」
そこにやって来たのは教会での用事を済ませた初春、店員にチョコパフェを注文すると絹旗の隣に座る。
「麦野さん、頼まれていた件ですけど何とかなりました。友愛高校の売店の売り子さんですけど」
「ホント? ありがと初春。これで平日でも堂々と浜面に会いにイケるわ♪ けどさ、本当に良かったの? 私が高校で働くのって」
「問題なんて全くありません。だってあそこの高校ほど訳有りな人が多い学校なんて居ませんから。麦野さん一人くらいなら平気です(苦労はしたけど……)」
「そ、そう? ならいいんだけど(やっぱりこの初春もそうだけど佐天もおかしいわよ……。私にまったくビビッて無いしそれどころか)」
「ホント? ありがと初春。これで平日でも堂々と浜面に会いにイケるわ♪ けどさ、本当に良かったの? 私が高校で働くのって」
「問題なんて全くありません。だってあそこの高校ほど訳有りな人が多い学校なんて居ませんから。麦野さん一人くらいなら平気です(苦労はしたけど……)」
「そ、そう? ならいいんだけど(やっぱりこの初春もそうだけど佐天もおかしいわよ……。私にまったくビビッて無いしそれどころか)」
麦野は思い出していた、絹旗に紹介されて初春と佐天に会った日、自分のこの見た目のことを「カッコいい!」って言われたことを。
それ以来、たまに出会っては普通に話しかけてくる初春と佐天を変人と思いつつも彼女達の存在に少しばかり感謝していた。
それ以来、たまに出会っては普通に話しかけてくる初春と佐天を変人と思いつつも彼女達の存在に少しばかり感謝していた。
「けど良かったんですか? 売り子さんじゃなくて生徒として転校だって出来たんですよ?」
「いいのよ別に。授業で学ぶものなんて何にも無いんだし、時折抜け出しては浜面観察出来るんだからこれでいいのよ。それより絹旗」
「な、何ですか?」
「アンタもさ、学校くらい通ったらどうなの? 結構暗部の人間も色々と学校に通ってんだからさ、あんたも学校くらい行ってもいいと思うわよ」
「いいのよ別に。授業で学ぶものなんて何にも無いんだし、時折抜け出しては浜面観察出来るんだからこれでいいのよ。それより絹旗」
「な、何ですか?」
「アンタもさ、学校くらい通ったらどうなの? 結構暗部の人間も色々と学校に通ってんだからさ、あんたも学校くらい行ってもいいと思うわよ」
まさか麦野に学校のことで指摘を受けるとは思わなかった絹旗、実はある内緒ごとを抱えているのでそのことを答えるのは出来ない立場にある。
話題転換の意味も込めて絹旗は初春に明日の予定を聞くことにした。
話題転換の意味も込めて絹旗は初春に明日の予定を聞くことにした。
「と、ところで飾利は明日の予定とか超考えてるんですか? 良かったら涙子も一緒にショッピングに超行きませんか?」
「ゴメンなさい。明日はジャッジメントのお仕事があるので……」
「じゃあ明日は私も涙子を連れて飾利の超お手伝いです♪ 固法先輩にも久しぶり……でもないですけど超会いたいですし。あ、何だったら麦野も」
「私はパス。ジャッジメントは好きじゃないし、明日は朝一で浜面の寝込みを襲うんだから♪」
「ゴメンなさい。明日はジャッジメントのお仕事があるので……」
「じゃあ明日は私も涙子を連れて飾利の超お手伝いです♪ 固法先輩にも久しぶり……でもないですけど超会いたいですし。あ、何だったら麦野も」
「私はパス。ジャッジメントは好きじゃないし、明日は朝一で浜面の寝込みを襲うんだから♪」
それから三人は他愛ないお喋りを30分ほどした後で解散するのだった。
――――――――――
(うーん……やはり少し縮んでますね。胸の辺りが少々キツいです)
それは神裂の胸が大きくなっただけなのだが、神裂は気づかず『堕天使エロメイド』を脱ぎ、いつもの所々が切れているエロイ服に着替える。
すると神裂はふと『堕天使エロメイド』を見てふと考え事をしていた。
すると神裂はふと『堕天使エロメイド』を見てふと考え事をしていた。
(……研修の時は魔術師の奇襲の為、いつもの服を下に来ていますが、『堕天使エロメイド』の場合はそれは不可能。
……ならばこれに術式的な意味を持たせれば魔術師が襲ってきても対処出来るのでは?)
……ならばこれに術式的な意味を持たせれば魔術師が襲ってきても対処出来るのでは?)
そう考えた神裂は、『七天七刀』を手に取る。
普通の服の下にどうやってエロイ服を着ているんだ。なぜ『七天七刀』を手に取ったのか。色々突っ込みたいだろうが、そんな野暮な事は止めていただきたい。
普通の服の下にどうやってエロイ服を着ているんだ。なぜ『七天七刀』を手に取ったのか。色々突っ込みたいだろうが、そんな野暮な事は止めていただきたい。
それが神裂火織なのだから。
「さて、これで後は春上と約束を取り付けるだけです。思い立ったが吉日と言いますし明日決行としましょう♪」
そして神裂は日時と場所を考えた後で、春上に電話を掛ける(仮にも担任なので番号は知っている)。
「もしもし春上ですか? 神裂です。明日の午前11時、教室であなたにお話があります」
『それって初春さんのことなの? もしそうなら望む所なの。あたしもそのことで神裂先生とお話がしたかったの』
「それは実に好都合です。では明日、初春さんとのことについての決着を付けましょう。あなたの理解は欲しいところですから」
『こ、こっちこそ負けないの! 神裂先生には初春さんと一緒に暮らすなんてこと、絶対に諦めてもらうの!』
『それって初春さんのことなの? もしそうなら望む所なの。あたしもそのことで神裂先生とお話がしたかったの』
「それは実に好都合です。では明日、初春さんとのことについての決着を付けましょう。あなたの理解は欲しいところですから」
『こ、こっちこそ負けないの! 神裂先生には初春さんと一緒に暮らすなんてこと、絶対に諦めてもらうの!』
春上の意気込み方に疑問を感じた神裂だが、電話を切られたので確かめようも無いので考えるのを止めた。
そして神裂は部屋を出て食堂へと向かった、インデックスやステイル、それに勤めている神父やシスターの晩ご飯を作る為に。
そして神裂は部屋を出て食堂へと向かった、インデックスやステイル、それに勤めている神父やシスターの晩ご飯を作る為に。
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