「まあこんな感じかにゃー」
と、土御門はのんきな声を出して黒板にスラスラ書き出した。
野球…………上条、一方通行、土御門etc
サッカー……真夜、真昼、月夜etc
バスケ………青ピ、浜面、半蔵etc
バレー………赤音、吹寄etc
サッカー……真夜、真昼、月夜etc
バスケ………青ピ、浜面、半蔵etc
バレー………赤音、吹寄etc
「まあザッとこんなもんぜよ」
「じゃあ土御門、何でこの人選にしたか教えなさい」
「じゃあ土御門、何でこの人選にしたか教えなさい」
吹寄に言われ、土御門はゴホン、とわざとらしく咳をしてから話始めた。
「まず、野球のこの人選は反射神経がいいやつを選んでみたぜい」
「なら井ノ原弟はなぜ野球の方に入れなかったの?」
「バランス取れって言ったのは誰だったかにゃー?」
「……成る程。しかしアクセラを野球に入れたのはなぜ?まあ一つしか入れないのだから別にいいんだけど、わけを教えなさい」
「そんなの決まってるぜい。アクセラは杖つきだから他の三つの競技には参加できないにゃー。
それに他の競技は能力制限の九十分なんか二試合あればすぐに使いきっちまうぜい。
でも野球の場合、外野にでも立たせておけば、外野にボールが来るまで能力のスイッチは切れておけるにゃー」
「まァ妥当と言っちゃァ妥当だな」
「なら井ノ原弟はなぜ野球の方に入れなかったの?」
「バランス取れって言ったのは誰だったかにゃー?」
「……成る程。しかしアクセラを野球に入れたのはなぜ?まあ一つしか入れないのだから別にいいんだけど、わけを教えなさい」
「そんなの決まってるぜい。アクセラは杖つきだから他の三つの競技には参加できないにゃー。
それに他の競技は能力制限の九十分なんか二試合あればすぐに使いきっちまうぜい。
でも野球の場合、外野にでも立たせておけば、外野にボールが来るまで能力のスイッチは切れておけるにゃー」
「まァ妥当と言っちゃァ妥当だな」
これは本人の許可も取れたので野球はこれで良いだろうと吹寄は判断した。
「成る程、じゃあサッカーはどうゆうわけ?」
「サッカーは必殺技が使える様な能力を持ってるやつらぶぉえぇ!?」
「サッカーは必殺技が使える様な能力を持ってるやつらぶぉえぇ!?」
その言葉を聞いた瞬間、吹寄は土御門を殴り飛ばした。
「貴様……ふざけてるのか?」
「落ち着いてー!!これにはちゃんと理由があるにゃー!!だから二発目はご勘弁をー!!」
「落ち着いてー!!これにはちゃんと理由があるにゃー!!だから二発目はご勘弁をー!!」
吹寄の二発目を土御門は恐れ、せめて理由を言わせてと懇願する土御門に、最後の情けをかけて聞いてやることにした。
「……たぶん心理掌握はサッカーをすると思うんだにゃー」
「それはなぜ?」
「この球技の中で、一番チームワークが必要でボールがこなけりゃ一番楽なポジションは?」
「それはなぜ?」
「この球技の中で、一番チームワークが必要でボールがこなけりゃ一番楽なポジションは?」
質問を質問で返された吹寄は、少し考えてから一つの答えが浮かびあがった。
「サッカー?」
「そう!!これは心理掌握の唯一自分の能力が発揮できるスポーツだぜい!!」
「どうゆう事?」
「この球技は敵に能力は向けてはいけないが、球を使った能力使用は行ってもいい。
だがそれじゃあ心理掌握は能力が使えない。そこで、心理掌握は良いことを思い付くはずだぜい?
それは、チームメイトを自分の手足にすることだ」
「そう!!これは心理掌握の唯一自分の能力が発揮できるスポーツだぜい!!」
「どうゆう事?」
「この球技は敵に能力は向けてはいけないが、球を使った能力使用は行ってもいい。
だがそれじゃあ心理掌握は能力が使えない。そこで、心理掌握は良いことを思い付くはずだぜい?
それは、チームメイトを自分の手足にすることだ」
なっ!?と生徒達は驚くが、土御門は説明を続ける。
「能力は敵に向けてはいけないが、自分のチームメイトに向けちゃいけないとは誰も言っていない。
じゃあ何でサッカーかつっうと、能力ってのは頭を使うからにゃー。集中できそうなキーパーをするはずだぜい」
「……それで、何で必殺技なんて考えたんだ?」
じゃあ何でサッカーかつっうと、能力ってのは頭を使うからにゃー。集中できそうなキーパーをするはずだぜい」
「……それで、何で必殺技なんて考えたんだ?」
吹寄が空気を変える為に、土御門に違う話題をふっかけた。すると土御門はヘラヘラしながら答えた。
「それは心理掌握の手足から逃れる為。アイツも自分のチームメイトがぶっ飛ばされたら、何も出来ないだろうからにゃー」
「確かに一理あるな。ん?ちょっと待て土御門・・・」
「なにかにゃー」
「ならば何故、真昼が入る?技など持ってはいないはずだが。」
「それはだにゃー、【線形視認(ベクトルドライバー)】で相手の行動がある程度わかるからだにゃー」
「成る程、確かに行動が読めれば有利に働くか。では次はバスケだが・・・まあこれは大体想像がつくな」
「なにかにゃー」
「ならば何故、真昼が入る?技など持ってはいないはずだが。」
「それはだにゃー、【線形視認(ベクトルドライバー)】で相手の行動がある程度わかるからだにゃー」
「成る程、確かに行動が読めれば有利に働くか。では次はバスケだが・・・まあこれは大体想像がつくな」
この言葉に土御門は拍子抜けしたという顔になりながら、
「説明しようと思っていたんだがバスケは不要?」
「大方、反射神経と狭いフィールドで有利に動ける者たちといった感じだろう?」
「間違ってないにゃー」
「大方、反射神経と狭いフィールドで有利に動ける者たちといった感じだろう?」
「間違ってないにゃー」
吹寄がずばり言い当てたために、少し意気消沈する土御門。
そんな土御門にお構い無しに話を進める委員長。
そんな土御門にお構い無しに話を進める委員長。
「では最後はバレーだが、何故私が入るんだ?」
「ア――それは、チームワークが必要だからだぜ。そしてリーダーが務まるのは吹き寄せ以外ありえないからだぜ」
「ア――それは、チームワークが必要だからだぜ。そしてリーダーが務まるのは吹き寄せ以外ありえないからだぜ」
これにはクラス全員が納得した。
「確かにそうだ、私以外務まらんな。それは納得した、では赤音は何故バレーなのだ?」
「それはだにゃ・・・おそらく、いや確実に結標がバレーに出てくるからだにゃーアイツの能力をキャンセルしない事には勝利は無い」
「何故そう言いきれる?わたしは結標って人のことは月詠の彼女ということ意外知らないからちゃんと説明しろ」
「アイツは走り回るスポーツをしようとしないはず、だからといって自分自身に能力を使う事はめったに無い。だが他は別だ、そうだろ翔太。おーい翔太?」
「それはだにゃ・・・おそらく、いや確実に結標がバレーに出てくるからだにゃーアイツの能力をキャンセルしない事には勝利は無い」
「何故そう言いきれる?わたしは結標って人のことは月詠の彼女ということ意外知らないからちゃんと説明しろ」
「アイツは走り回るスポーツをしようとしないはず、だからといって自分自身に能力を使う事はめったに無い。だが他は別だ、そうだろ翔太。おーい翔太?」
淡希の事をなぜそこまで知っていやがると嫉妬しているところへ、急に話を振られた為に反応が遅れた。
「うえ?・・・あー確かにそうかも。淡希は動きまわるのは嫌いなところがあるから、バレーにするだろうね」
「なるほど、月詠が言うのならば間違いはないな」
「なるほど、月詠が言うのならば間違いはないな」
そこに赤音が自分がバレーに選ばれた理由を尋ねる、真夜と真昼と一緒じゃない不満もついでにぶつける。
「それでその結標先輩の能力キャンセルにどうして私が必要なの? というか私、真夜君と真昼ちゃんと一緒でサッカーがいい~」
「俺だってそれを言うなら月夜と一緒にサッカーしたいんだ、我慢しろ。話を戻すぞ。結標の【座標移動】は平常心を乱されると上手く発揮されないぜよ」
「分かった! 結標先輩が【座標移動】ってのを使う瞬間に掛け声とかに【鼓膜破砕】をばれないように使うんだね!」
「その通りだぜい♪ 球技ではほぼ無敵を誇るあいつの能力を封じるには最良の手段ぜよ。それに直接攻撃じゃないしいざとなったら単なる大声って誤魔化せるんだにゃー」
「俺だってそれを言うなら月夜と一緒にサッカーしたいんだ、我慢しろ。話を戻すぞ。結標の【座標移動】は平常心を乱されると上手く発揮されないぜよ」
「分かった! 結標先輩が【座標移動】ってのを使う瞬間に掛け声とかに【鼓膜破砕】をばれないように使うんだね!」
「その通りだぜい♪ 球技ではほぼ無敵を誇るあいつの能力を封じるには最良の手段ぜよ。それに直接攻撃じゃないしいざとなったら単なる大声って誤魔化せるんだにゃー」
ノリノリの土御門と赤音に他の面々は「いいのか、それって……?」とか思ったが、何とかなると信じることにした。
次に土御門はバスケについての策を考えていたが、これはリスクが高いことがネックだったが勝つ為には必要と思い、姫神に声を掛ける。
次に土御門はバスケについての策を考えていたが、これはリスクが高いことがネックだったが勝つ為には必要と思い、姫神に声を掛ける。
「姫神、お前さんにはその影の薄さを活かしてバスケをやって欲しい。相手のパスカット、フリーでパスをもらえるのにその影の薄さは必要なんだぜい」
「分かった。とあるバスケの。主人公みたいに。パスとかもガンガン出す。そして。オフェンスもディフェンスも。私が大活躍」
「けどよー、姫神の影が薄すぎて俺達が気付かないってこともあるんじゃねーか? それを考えたらリスクがデカすぎグギャッ!」
「分かった。とあるバスケの。主人公みたいに。パスとかもガンガン出す。そして。オフェンスもディフェンスも。私が大活躍」
「けどよー、姫神の影が薄すぎて俺達が気付かないってこともあるんじゃねーか? それを考えたらリスクがデカすぎグギャッ!」
浜面の何気ない、しかしもっともな疑問に腹を立てた姫神は魔法のステッキで浜面の頭をどつく。
机の上でピクピクしてる浜面に半蔵が声をかけていることを無視し、姫神は思いついた言葉をさも名言のように言う。
机の上でピクピクしてる浜面に半蔵が声をかけていることを無視し、姫神は思いついた言葉をさも名言のように言う。
「リスクを恐れては勝利を得られない。リスクを恐れては勝利を得られない。そして私が。このチームのキャプテン」
こうして姫神秋沙、バスケの四人目のメンバー、しかもどさくさでキャプテンとして組み込まれることに。
その際、最初に言った台詞を続けて言ったことにツッコミを入れたかった土御門だが、魔法のステッキから赤い液体が滴ってるのを見て止めることにした。
その際、最初に言った台詞を続けて言ったことにツッコミを入れたかった土御門だが、魔法のステッキから赤い液体が滴ってるのを見て止めることにした。
「サッカーは他には東原が妥当かにゃー? 格闘技やってるから運動神経はいいから向いてると思うぜよ」
「分かった(でも暇だろうなー、白雪に井ノ原弟がいたら攻められる確率も激減するだろうし)」
「なぁ土御門。ずーっと思ってたんだけどさ、必殺技なんて使えないぞ、俺。単に肉体を強化する能力で必殺技も何も無いと思うけど?」
「分かった(でも暇だろうなー、白雪に井ノ原弟がいたら攻められる確率も激減するだろうし)」
「なぁ土御門。ずーっと思ってたんだけどさ、必殺技なんて使えないぞ、俺。単に肉体を強化する能力で必殺技も何も無いと思うけど?」
真夜の疑問に土御門を含めたクラスの面々(真昼と赤音は除く)は「どの口が言うか!」とか思っていた。
【瞬間超人】で強化された真夜の攻撃、それ自体がもはや必殺と言っても遜色ないレベルになりつつあるのだ。
【瞬間超人】で強化された真夜の攻撃、それ自体がもはや必殺と言っても遜色ないレベルになりつつあるのだ。
「大丈夫ぜよ井ノ原弟。お前さんはもっと自信を持っていいんですたい。シュートするだけで止めに入った人間、一人残らず潰せるにゃー♪」
「あっはっはっは♪ 土御門も冗談きついなぁ。本気でシュート撃っただけで相手を潰すとか出来るわけないって」
「井ノ原弟! シュートはよっぽどのことが無い限りは本気で撃つな! マジで死人が出かねん! 分かったな!」
「あっはっはっは♪ 土御門も冗談きついなぁ。本気でシュート撃っただけで相手を潰すとか出来るわけないって」
「井ノ原弟! シュートはよっぽどのことが無い限りは本気で撃つな! マジで死人が出かねん! 分かったな!」
結局真夜は土御門の迫力に圧されてシュートは全力の六割で撃つことを約束される、それでもクラスの面々は不安でしょうがなかった、相手の安全の意味で。
サッカーの主力メンバーも決まった所で次に土御門は、野球に出る当麻にとんでもない指示を下す。
サッカーの主力メンバーも決まった所で次に土御門は、野球に出る当麻にとんでもない指示を下す。
「カミやん、守備の時のキャッチは右手でしろ。グローブは無しでいくぞ、そうすりゃ嫌でも右手を使うしな♪」
「……土御門、お前の言いたいことは大体分かるぞ。相手の打ったボールに能力が付加されるから右手でキャンセルしろってことだろ? ふざけんな!」
「いやいやふざけてなんていないぜよ。カミやんの右手が勝利の鍵なんだからにゃー♪ それに軟球ならカミやんの右手も」
「軟式野球じゃないわよ、硬式野球よ」
「……土御門、お前の言いたいことは大体分かるぞ。相手の打ったボールに能力が付加されるから右手でキャンセルしろってことだろ? ふざけんな!」
「いやいやふざけてなんていないぜよ。カミやんの右手が勝利の鍵なんだからにゃー♪ それに軟球ならカミやんの右手も」
「軟式野球じゃないわよ、硬式野球よ」
吹寄のつっこみに土御門は笑みを引くつかせた後でライトな感じながらも分かりやすい、それでいて残酷な宣告を当麻にした。
「カミやんガ・ン・バ♪ 俺達はお前の右手の強さを信じてるぜ♪」
「不幸だぁ。」
当麻は多分自分の言い分を聞いてくれないだろうから諦めた。
「あと他に野球にすべき人は情報屋かな。」
「何で俺なんだ?」
「お前は能力を活かしてキャッチャーをやって欲しいぜよ。キャッチャーは一番頭を使うからにゃー。」
「分かった。」
「何で俺なんだ?」
「お前は能力を活かしてキャッチャーをやって欲しいぜよ。キャッチャーは一番頭を使うからにゃー。」
「分かった。」
紫木はそういうと何故か吹寄の方に向った。
「最近の紫木、良く吹寄のところに向うし、この前のときも二人で歩いてたけどまさかにゃー?」
土御門は最近の紫木の行動に気になっていた。
また、この前とは始業式の時に偶然二人を見つけた時の事である。
また、この前とは始業式の時に偶然二人を見つけた時の事である。
「元春、そんなこと言ってないで早く他のメンバーを決めないと。」
「あ、そうだったにゃー。ところで月夜、いつから俺のそばに居たのぜよ?」
「それ酷くない!?元春が黒板に向ってから後ろをついて行ってたのに気づいてなかったの!?」
「本当にごめんにゃー!!」
「あ、そうだったにゃー。ところで月夜、いつから俺のそばに居たのぜよ?」
「それ酷くない!?元春が黒板に向ってから後ろをついて行ってたのに気づいてなかったの!?」
「本当にごめんにゃー!!」
土御門は月夜がマジで土御門を凍らせようとした感じだったので、すぐに土下座した。
「土御門、そんな事してないで早く他のメンバーも決めろ。それと、私はちょっと紫木と廊下に出るから終わったら呼んでくれ。」
さらに吹寄にそう言われたので、土御門は土下座を止めまだ決まってない人を決める事にした。
また、吹寄は土御門にそう伝えると、紫木と一緒に廊下に出ていった。
また、吹寄は土御門にそう伝えると、紫木と一緒に廊下に出ていった。