-⑩後日談 みんなでプールへ行ってみようか 計画編-
AM8時50分頃
美琴は今常盤台の寮に戻って来てシャワーを浴びている
「寮監にはしおり渡したし、あの子達には買い物の時にでも渡せばいいわね」
と呟き美琴は寮監の説教でかいた冷や汗を流す
美琴は先程私服で帰ってきた所を寮監に捕まり説教を受け、なんとか罰は受けなくて済んだ
「一応当麻が連絡を昨晩の内に入れておいてくれて助かったわ…少し嘘入ってたけど、まあ結果オーライね」
そう、昨晩の内に上条がこっそりと電話で寮監に連絡を入れていたのだ
内容は簡潔に言うと上条が風呂で溺れていると上条の友人が大げさに美琴に連絡を入れたせいだという事だ
「というか、それでも寮監が外泊を許すなんてそんなに嬉しかったのかしら…プールの件って」
美琴は不思議がるが今は考えても分からない為、それは置いておく
「にしても黒子ってば私を置いて先に行っちゃうなんて…やっぱり彼氏出来るとこうなっちゃうのかな…なんてね」
と少し寂しそうに一人微笑む美琴
実際そういうことではないのだが…ちなみに白井が早めに出たのは風紀委員の呼び出しがあったからだ
シャワーを浴び終わりタオルで身体を拭いて部屋に出ると携帯に二件のメールが届いていた
美琴は今常盤台の寮に戻って来てシャワーを浴びている
「寮監にはしおり渡したし、あの子達には買い物の時にでも渡せばいいわね」
と呟き美琴は寮監の説教でかいた冷や汗を流す
美琴は先程私服で帰ってきた所を寮監に捕まり説教を受け、なんとか罰は受けなくて済んだ
「一応当麻が連絡を昨晩の内に入れておいてくれて助かったわ…少し嘘入ってたけど、まあ結果オーライね」
そう、昨晩の内に上条がこっそりと電話で寮監に連絡を入れていたのだ
内容は簡潔に言うと上条が風呂で溺れていると上条の友人が大げさに美琴に連絡を入れたせいだという事だ
「というか、それでも寮監が外泊を許すなんてそんなに嬉しかったのかしら…プールの件って」
美琴は不思議がるが今は考えても分からない為、それは置いておく
「にしても黒子ってば私を置いて先に行っちゃうなんて…やっぱり彼氏出来るとこうなっちゃうのかな…なんてね」
と少し寂しそうに一人微笑む美琴
実際そういうことではないのだが…ちなみに白井が早めに出たのは風紀委員の呼び出しがあったからだ
シャワーを浴び終わりタオルで身体を拭いて部屋に出ると携帯に二件のメールが届いていた
一件目
送信者:黒子
件 名:先に出るのがとても黒子にとっては悲しい事ですが………
本 文:風紀委員の仕事でお姉様より少し早めに出なければ行けなくなりました…
一緒に黒子も待ち合わせに行こうとは思っておりましたがどうも無理そうなので先に向っていてください
初春も呼び出しをくらっているみたいですので佐天さんとお姉様に後で何か奢らせてもらいますわ
送信者:黒子
件 名:先に出るのがとても黒子にとっては悲しい事ですが………
本 文:風紀委員の仕事でお姉様より少し早めに出なければ行けなくなりました…
一緒に黒子も待ち合わせに行こうとは思っておりましたがどうも無理そうなので先に向っていてください
初春も呼び出しをくらっているみたいですので佐天さんとお姉様に後で何か奢らせてもらいますわ
「ったく…黒子の奴、そんな心配しなくていいのに……
えっと、そんなことはいいから気をつけなさいよっと…ま、これでいいかな?」
と美琴は白井にメールの返事を出し着替えながらもう一件のメールを開く
えっと、そんなことはいいから気をつけなさいよっと…ま、これでいいかな?」
と美琴は白井にメールの返事を出し着替えながらもう一件のメールを開く
二件目
送信者:当麻
件 名:悪いけど…
本 文:今日は夕方5時にいつもの公園で待ち合わせ
ちょっと言わなきゃならないことがある
送信者:当麻
件 名:悪いけど…
本 文:今日は夕方5時にいつもの公園で待ち合わせ
ちょっと言わなきゃならないことがある
上条からのメールを見た美琴は携帯を落としそうになる
「え…ちょっと、これってどういうこと? なんか重要な事っぽいし行くけど…」
これじゃまるで別れようって言われるような…ないない、そんなの…ない…と思うけど…
「え…ちょっと、これってどういうこと? なんか重要な事っぽいし行くけど…」
これじゃまるで別れようって言われるような…ないない、そんなの…ない…と思うけど…
暗くなる美琴に電話がかかってきた
「はい」
「あ、御坂さん今日どうします? 初春も白井さんも遅れるみたいですし待ち合わせ時間変えます?」
電話に出ると佐天の元気そうな明るい声、その声のおかげか幾分気分が紛れる美琴
「ううん別に大丈夫だと思うわよ、先に行って待ってましょ」
「わかりましたー、ってなんか御坂さん元気ないですね…また上条さんが何かしでかしたんですか?」
声音で今自分がどんな状態であるのかわかってしまった佐天に美琴は少し驚くのだが
「はい」
「あ、御坂さん今日どうします? 初春も白井さんも遅れるみたいですし待ち合わせ時間変えます?」
電話に出ると佐天の元気そうな明るい声、その声のおかげか幾分気分が紛れる美琴
「ううん別に大丈夫だと思うわよ、先に行って待ってましょ」
「わかりましたー、ってなんか御坂さん元気ないですね…また上条さんが何かしでかしたんですか?」
声音で今自分がどんな状態であるのかわかってしまった佐天に美琴は少し驚くのだが
「え、ああ…、えっと佐天さん……ちょっと黒子と初春さんが来るまで相談に乗ってくれない?」
上条と付き合い始めてから風紀委員の都合で遅れてくる初春と白井を待つ間に佐天によく相談するようになっていた
「了解です、それじゃ時間通りにセブンスミスト前で落ち合いましょう」
「うん、ありがとうね佐天さん」
「いえいえ~、それじゃまた後ほど」
そして携帯を切り「ふぅ…」と一息つく美琴
「後輩に心配される様じゃ頼りないわよ、私」
美琴はそう言って頬を軽くパシパシと叩き、いつも通りの常盤台の制服に身を包み美琴は寮を出る
上条と付き合い始めてから風紀委員の都合で遅れてくる初春と白井を待つ間に佐天によく相談するようになっていた
「了解です、それじゃ時間通りにセブンスミスト前で落ち合いましょう」
「うん、ありがとうね佐天さん」
「いえいえ~、それじゃまた後ほど」
そして携帯を切り「ふぅ…」と一息つく美琴
「後輩に心配される様じゃ頼りないわよ、私」
美琴はそう言って頬を軽くパシパシと叩き、いつも通りの常盤台の制服に身を包み美琴は寮を出る
□ □ □
とあるマンション
「さて打ち止め、今日は水着を買いにいっくじゃーん♪」
「ワーイってミサカはミサカは大いに喜んでみたり」
朝からテンションの高い二人を横目に芳川は「ハァ…」と大きく溜息をつく
「あなた達もしかしてそのイベントが終るまでこのテンションを続ける気なの?」
「多分そうなるじゃん♪」
「ハァ…」さらに大きい溜息をつく事になる芳川であった
「さて打ち止め、今日は水着を買いにいっくじゃーん♪」
「ワーイってミサカはミサカは大いに喜んでみたり」
朝からテンションの高い二人を横目に芳川は「ハァ…」と大きく溜息をつく
「あなた達もしかしてそのイベントが終るまでこのテンションを続ける気なの?」
「多分そうなるじゃん♪」
「ハァ…」さらに大きい溜息をつく事になる芳川であった
「それよりよォ…もしかしてその買い物に俺も付あわねェといけねェって事はねェよなァ? 黄泉川よォ」
「ん? まあ、一方通行が用事があるってなら諦めるしかないけどさ」
と強制はしない黄泉川に一方通行は
「あァ、少しだけだが用事があるからよォ…その間だがそのクソガキの事頼むわ…」
つまらなそうにそう吐き捨て一方通行はマンションから出て行った
「ん? まあ、一方通行が用事があるってなら諦めるしかないけどさ」
と強制はしない黄泉川に一方通行は
「あァ、少しだけだが用事があるからよォ…その間だがそのクソガキの事頼むわ…」
つまらなそうにそう吐き捨て一方通行はマンションから出て行った
「ねえ、ヨミカワ…あの人無事に帰ってくるよね?」
「うん? ああ、アイツは打ち止めが無事ならどこからだって帰ってくるさ」
そう言って心配そうに聞いてきた打ち止めの頭を撫でてやる黄泉川
「ま、今はそれよりも買い物じゃん♪」
「うん、早くいこーよってミサカはミサカはヨミカワの服を引っ張りながら催促してみる」
「はいはい、それじゃお留守番頼むじゃん、お昼は冷蔵庫に保存してあるから」
と黄泉川は芳川にそう伝え打ち止めに引きずられる様にマンションを出て行った
「うん? ああ、アイツは打ち止めが無事ならどこからだって帰ってくるさ」
そう言って心配そうに聞いてきた打ち止めの頭を撫でてやる黄泉川
「ま、今はそれよりも買い物じゃん♪」
「うん、早くいこーよってミサカはミサカはヨミカワの服を引っ張りながら催促してみる」
「はいはい、それじゃお留守番頼むじゃん、お昼は冷蔵庫に保存してあるから」
と黄泉川は芳川にそう伝え打ち止めに引きずられる様にマンションを出て行った
「ふふ、今日はなんかのんびりできそうね」
と芳川は一人コーヒーをすすりながら外に微笑んだ
と芳川は一人コーヒーをすすりながら外に微笑んだ
□ □ □
時間は経過して、とある水着売り場にて
「結標ちゃん、こんなのはどうですか?」
「ん? って! そんなの着れるわけないじゃない!」
結標淡希は超極ミニの水着を持ってきた月読小萌に向って叫ぶ
「こ・れ・の! どこが水着よ! ほとんど裸じゃないっ!」
「え~、結標ちゃんになら似合うと思いますよ?」
そんな事言われても悪意しか感じられないわよ…というかそんなの着てる奴がいるなら見てみたいわ
そう思いながら少し小萌のことを無視しとこうと決める結標
「結標ちゃん、こんなのはどうですか?」
「ん? って! そんなの着れるわけないじゃない!」
結標淡希は超極ミニの水着を持ってきた月読小萌に向って叫ぶ
「こ・れ・の! どこが水着よ! ほとんど裸じゃないっ!」
「え~、結標ちゃんになら似合うと思いますよ?」
そんな事言われても悪意しか感じられないわよ…というかそんなの着てる奴がいるなら見てみたいわ
そう思いながら少し小萌のことを無視しとこうと決める結標
しばらく吟味を続けて
「うーん、やっぱりこれにしようかしら…あまり体型も気にしなくていいみたいだし」
と、ある意味スタイルに自信のない人には嫌味にしか聞こえないことを言う結標
そんな結標が選んだのは白のタンクトップ型のビキニで下はビキニの上から短パンを穿く形式のものだ
「うーん、やっぱりこれにしようかしら…あまり体型も気にしなくていいみたいだし」
と、ある意味スタイルに自信のない人には嫌味にしか聞こえないことを言う結標
そんな結標が選んだのは白のタンクトップ型のビキニで下はビキニの上から短パンを穿く形式のものだ
「うーん、先生としてはもうちょっと大人でセクシーな水着でも結標ちゃんには十分似合うと思うんですけどねー」
小萌はそう言ってくるがそんな自分はお子様の着るようなパステルカラーの可愛らしい水着を持っている
「一応聞くけど……私より年上よね?」
「そんなことは関係ないんですよ? 自分が気に入るか…が重要なんですよ、結標ちゃん」
と、なんだか意味の分からないことを笑いながら言われてはぐらかされた…
小萌はそう言ってくるがそんな自分はお子様の着るようなパステルカラーの可愛らしい水着を持っている
「一応聞くけど……私より年上よね?」
「そんなことは関係ないんですよ? 自分が気に入るか…が重要なんですよ、結標ちゃん」
と、なんだか意味の分からないことを笑いながら言われてはぐらかされた…
「ふーん、なら自分で選んだこの水着にはあなたに文句を言われる筋合いはないわけね」
なんだかんだでそういう結論になるんだからこれ以上は変な水着は持ってくるなと言う結標
「うっ、墓穴を掘ってしまいましたかー、まあいいです、それじゃ結標ちゃん帰ってお弁当の練習でもしますか?」
「はぁ…野菜炒めの次はお弁当ね、最後にはフルコースとか言うんじゃないでしょうね…」
「それはさすがにないですよー、でもでも…作れるんだったらお願いしたいですねー」
と他愛もない話を続けて会計に向う二人であった
なんだかんだでそういう結論になるんだからこれ以上は変な水着は持ってくるなと言う結標
「うっ、墓穴を掘ってしまいましたかー、まあいいです、それじゃ結標ちゃん帰ってお弁当の練習でもしますか?」
「はぁ…野菜炒めの次はお弁当ね、最後にはフルコースとか言うんじゃないでしょうね…」
「それはさすがにないですよー、でもでも…作れるんだったらお願いしたいですねー」
と他愛もない話を続けて会計に向う二人であった
同時刻
「さて、どうしたものか…」
常盤台の寮監はある陳列棚で迷っていた、そこにあるのは迷彩色の三角ビキニのセット
「さて、どうしたものか…」
常盤台の寮監はある陳列棚で迷っていた、そこにあるのは迷彩色の三角ビキニのセット
「惹かれるものがこれしかないのだが…この歳でこれを着るのは…うーん」
と悩んでいるとふと声をかけられた「あれ、常盤台の寮監殿ではないですか」と
寮監が顔を向けるとそこには常盤台の寮に出入りしている家政学校の少女であった
「ああ、君は確か…土御門舞夏さんだったかな? ところでメイド見習いの君が何故ここにいるのか」
「えっと、それはですね、これです」と舞夏はあるしおりを取り出す
質問をした寮監は何故この娘がそれを持っているのか不思議ではならなかったがそれを察したのか説明をくれた
「実はこれ、うちの義兄とその友達が計画したもので寮監殿もお誘いされましたよね?」
と悩んでいるとふと声をかけられた「あれ、常盤台の寮監殿ではないですか」と
寮監が顔を向けるとそこには常盤台の寮に出入りしている家政学校の少女であった
「ああ、君は確か…土御門舞夏さんだったかな? ところでメイド見習いの君が何故ここにいるのか」
「えっと、それはですね、これです」と舞夏はあるしおりを取り出す
質問をした寮監は何故この娘がそれを持っているのか不思議ではならなかったがそれを察したのか説明をくれた
「実はこれ、うちの義兄とその友達が計画したもので寮監殿もお誘いされましたよね?」
「そうだな、しかし…君のところの学校は休み返上だったのではないのか?」
と、寮監は一番の疑問をぶつけるのだが
「それはこういうプールでの身の振る舞いを身に着けるという名目を使えば行けるので大丈夫ですよ」
「ふむ…あ、一つ聞きたいのだがこの水着はどう思うか…」
寮監は気になっていた水着を手に取り舞夏に見せる
と、寮監は一番の疑問をぶつけるのだが
「それはこういうプールでの身の振る舞いを身に着けるという名目を使えば行けるので大丈夫ですよ」
「ふむ…あ、一つ聞きたいのだがこの水着はどう思うか…」
寮監は気になっていた水着を手に取り舞夏に見せる
「ふーむ…柄は少々目立つような気はいたしますけど、十分お似合いだと思いますよ」
舞夏はそう言ってうんうんと頷いている
「そ、そうか? うーん、しかし・・・」
「ならこれをセットにしてみれば如何ですか?」
「ん? ああ、デニムパンツを合わせるのか…なるほど…ありがとう参考にさせてもらうよ」
そう言ってうーん、うーんと唸る寮監
舞夏はそう言ってうんうんと頷いている
「そ、そうか? うーん、しかし・・・」
「ならこれをセットにしてみれば如何ですか?」
「ん? ああ、デニムパンツを合わせるのか…なるほど…ありがとう参考にさせてもらうよ」
そう言ってうーん、うーんと唸る寮監
「それでは寮監殿、私はこれで」
「ああ、それではな」
舞夏はそう言うと店を出て行った
「さて、やはり…この水着にするかな…」
寮監はそう思った時にある言葉を聞いた
「そんなことは関係ないんですよ? 自分が気に入るか…が重要なんですよ、結標ちゃん」
そこには小学生のような少女と高校生と思われる少女
………そうだな、気に入ってなければ着ることもできないしな、あの少女は良い所をついているな
そう思い先程の事を言っていた小さな少女を一瞥し、寮監はレジに向うのであった
「ああ、それではな」
舞夏はそう言うと店を出て行った
「さて、やはり…この水着にするかな…」
寮監はそう思った時にある言葉を聞いた
「そんなことは関係ないんですよ? 自分が気に入るか…が重要なんですよ、結標ちゃん」
そこには小学生のような少女と高校生と思われる少女
………そうだな、気に入ってなければ着ることもできないしな、あの少女は良い所をついているな
そう思い先程の事を言っていた小さな少女を一瞥し、寮監はレジに向うのであった
一方店から出てしばらく行った歩道に
「寮監殿も結構きわどい水着を買うんだなー、ふふふ…プール当日がすごく楽しみだぞー」
と黒い笑みを浮かべながら清掃ロボに乗っかるメイドさんがいたとかいなかったとか…
「寮監殿も結構きわどい水着を買うんだなー、ふふふ…プール当日がすごく楽しみだぞー」
と黒い笑みを浮かべながら清掃ロボに乗っかるメイドさんがいたとかいなかったとか…
□ □ □
時刻はAM10時の少し前
「これ…なんだけど……」
と、喫茶店に入った美琴は佐天に今朝のメールを見せる
「………御坂さん、なにかまずいことでもしました?」
佐天も思ったのであろう、これは別れ話のメールではないかと
「これ…なんだけど……」
と、喫茶店に入った美琴は佐天に今朝のメールを見せる
「………御坂さん、なにかまずいことでもしました?」
佐天も思ったのであろう、これは別れ話のメールではないかと
「ううん、だって今朝部屋を出る時は普通通りだったし…」
「って、御坂さん…昨日上条さんの部屋に泊まったんですか」
「うん……」
恥ずかしそうにする美琴を見て佐天は
「はぁ…だったらなんでこんなメールを…あーもう! 上条さんってば読めないなぁ…」
とつっぷしてしまった
「って、御坂さん…昨日上条さんの部屋に泊まったんですか」
「うん……」
恥ずかしそうにする美琴を見て佐天は
「はぁ…だったらなんでこんなメールを…あーもう! 上条さんってば読めないなぁ…」
とつっぷしてしまった
「あと、朝…これも貰ったの」
そう言って美琴は今朝貰った合鍵を出す
佐天はつっぷしたまま横目でそのアイテムを見て驚く
「ええーっ! 御坂さん合鍵まで貰ったんですかっ! ということは…プロポーズとかなんじゃないですか?」
ふふふと黒い笑みを浮かべる佐天に美琴は否定を告げる
「あー、それはないわ…一応、仮だけどプロポーズはもうもらっ…て……あ」
「ふーん…御坂さん、そんな大事なことを隠して私に相談してたんですね」
と言う佐天の一言で美琴は慌てる
「言いたくなかったわけじゃないんだけど…ごめん…佐天さん」
「いいですよ、今聞けただけでも十分ですから」
と、佐天はニッコリ笑い…そして
「で、なんて言われたんですか?」
あー、もうこれは恥ずかしい思いをしなければならなそうだ…と思う美琴であった
そう言って美琴は今朝貰った合鍵を出す
佐天はつっぷしたまま横目でそのアイテムを見て驚く
「ええーっ! 御坂さん合鍵まで貰ったんですかっ! ということは…プロポーズとかなんじゃないですか?」
ふふふと黒い笑みを浮かべる佐天に美琴は否定を告げる
「あー、それはないわ…一応、仮だけどプロポーズはもうもらっ…て……あ」
「ふーん…御坂さん、そんな大事なことを隠して私に相談してたんですね」
と言う佐天の一言で美琴は慌てる
「言いたくなかったわけじゃないんだけど…ごめん…佐天さん」
「いいですよ、今聞けただけでも十分ですから」
と、佐天はニッコリ笑い…そして
「で、なんて言われたんですか?」
あー、もうこれは恥ずかしい思いをしなければならなそうだ…と思う美琴であった
それから話が終るまで美琴の顔は真赤であったという
□ □ □
同時刻、とある女性服店にて
「ヨミカワ~これ着たらあの人は喜んでくれるかな? ってミサカはミサカは尋ねてみる」
「う~ん…それは、ちょっと…」
と打ち止めの意見を苦笑いしつつ否定する黄泉川
「ええ~、これっていいなと思ったのにな、ってミサカはミサカはぶーたれてみたり」
そう言って持ってきた水着を戻しに行く打ち止め、それを見て黄泉川はこう思う
いや、あれだけアニメ柄全開だと流石にベタ惚れの一方通行でも引いちゃうじゃん…と
「それより自分も水着を選ばないといけないってのが…うーん」
と思考を切り替え、難しい顔をしながら水着を見ていく黄泉川
「ヨミカワ~これ着たらあの人は喜んでくれるかな? ってミサカはミサカは尋ねてみる」
「う~ん…それは、ちょっと…」
と打ち止めの意見を苦笑いしつつ否定する黄泉川
「ええ~、これっていいなと思ったのにな、ってミサカはミサカはぶーたれてみたり」
そう言って持ってきた水着を戻しに行く打ち止め、それを見て黄泉川はこう思う
いや、あれだけアニメ柄全開だと流石にベタ惚れの一方通行でも引いちゃうじゃん…と
「それより自分も水着を選ばないといけないってのが…うーん」
と思考を切り替え、難しい顔をしながら水着を見ていく黄泉川
AM11時丁度
「あー、もう面倒臭い…これでいいじゃん」
と黄泉川は呟いた
「それにするのー!? ってミサカはミサカはヨミカワのセンスに驚愕してみたり!!」
そう打ち止めが驚くのは無理はない…何故なら選んだ水着は以前撮影会の時に婚后光子が着ていたのと同型の水着だ
セクシーな水着である為、多分青髪ピアスあたりなんかが見たら衝天してしまうのではないかと思われる
「ん? そんな驚くようなもんでもないだろ、大事なとこが隠せてたら問題ないじゃん」
黄泉川はそう言ってハッハッハーと笑っている
「うぅ~、なんかすごく負けた気分かも、ってミサカはミサカは思ってみたり…」
と少し何かに負けた感じがしてしまった打ち止めだったが
「ま、それよりお昼どこで食べてこっか?」
という黄泉川のその一言で
「いつものファミレス! ってミサカはミサカは元気に意見を述べてみたり!」
「はいはい、それじゃさっさと行くじゃん」
と打ち止めはモードチェンジしてしまい、にぎやかに二人は会計を済ませて去っていくのであった
「あー、もう面倒臭い…これでいいじゃん」
と黄泉川は呟いた
「それにするのー!? ってミサカはミサカはヨミカワのセンスに驚愕してみたり!!」
そう打ち止めが驚くのは無理はない…何故なら選んだ水着は以前撮影会の時に婚后光子が着ていたのと同型の水着だ
セクシーな水着である為、多分青髪ピアスあたりなんかが見たら衝天してしまうのではないかと思われる
「ん? そんな驚くようなもんでもないだろ、大事なとこが隠せてたら問題ないじゃん」
黄泉川はそう言ってハッハッハーと笑っている
「うぅ~、なんかすごく負けた気分かも、ってミサカはミサカは思ってみたり…」
と少し何かに負けた感じがしてしまった打ち止めだったが
「ま、それよりお昼どこで食べてこっか?」
という黄泉川のその一言で
「いつものファミレス! ってミサカはミサカは元気に意見を述べてみたり!」
「はいはい、それじゃさっさと行くじゃん」
と打ち止めはモードチェンジしてしまい、にぎやかに二人は会計を済ませて去っていくのであった
□ □ □
PM12時 気温40℃ この夏一番の最高気温を記録…
セブンスミスト前にて二人の少女は溶け始めていた…
「これならもう少し喫茶店にいるべきだったわ…」
「そうですね御坂さん・・・」
美琴と佐天は上条の問題メールについて語り終えるとのんびりお茶を飲んでいたのだが
白井から仕事が片付きましたので今向いますとメールが来たので先程(20分前)に店を出たのであった
セブンスミスト前にて二人の少女は溶け始めていた…
「これならもう少し喫茶店にいるべきだったわ…」
「そうですね御坂さん・・・」
美琴と佐天は上条の問題メールについて語り終えるとのんびりお茶を飲んでいたのだが
白井から仕事が片付きましたので今向いますとメールが来たので先程(20分前)に店を出たのであった
「それにしても…少し遅くない?」
シャツの第一ボタンを外し上条に貰っていたしおりでパタパタと扇ぐ美琴
「確かに…そろそろ着いててもいい時間ですけど…あ、あれじゃないですか?」
佐天もしおりでパタパタと扇いでいたが遠くに空間移動を繰り返しながら近づいてくる少女達を見つけた
シャツの第一ボタンを外し上条に貰っていたしおりでパタパタと扇ぐ美琴
「確かに…そろそろ着いててもいい時間ですけど…あ、あれじゃないですか?」
佐天もしおりでパタパタと扇いでいたが遠くに空間移動を繰り返しながら近づいてくる少女達を見つけた
それから一分もかからないうちに汗だくな二人の少女が到着した
「ハァ…ハァ…お、お待たせいたしましたの…」
「し、白井さん…とばし過ぎですよ~」
あう~と若干初春がのびているのは白井がかなりの連続飛びを繰り返したためだろう
「二人ともお疲れ様、それじゃお昼食べてからにしよっか買い物は」
と、美琴は二人を気遣い先に昼食をとることにし、先程の喫茶店に戻る
「ハァ…ハァ…お、お待たせいたしましたの…」
「し、白井さん…とばし過ぎですよ~」
あう~と若干初春がのびているのは白井がかなりの連続飛びを繰り返したためだろう
「二人ともお疲れ様、それじゃお昼食べてからにしよっか買い物は」
と、美琴は二人を気遣い先に昼食をとることにし、先程の喫茶店に戻る
喫茶店に入り席に着くと
「「「「うーん♪ 生き返る~♪」」」」と四人揃って同じことを言ってつっぷする
「やっぱり、クーラー効いてるっていいわねー」
「そうですねー、あ、すいませーん注文お願いしまーす」
と、初春は美琴に賛同しつつ店員を呼ぶ
「「「「うーん♪ 生き返る~♪」」」」と四人揃って同じことを言ってつっぷする
「やっぱり、クーラー効いてるっていいわねー」
「そうですねー、あ、すいませーん注文お願いしまーす」
と、初春は美琴に賛同しつつ店員を呼ぶ
「私はこのセットお願いします」
「あ、なら私もそれで」
「お姉様がそれを頼むなら私も同じものを」
「なら私はこの30分完食チャレンジワールドジャンボパフェでお願いします」
「「「はぁ……」」」
初春の注文に溜息をつく三人
「はい、かしこまりました…それでは少々お待ちください」
少し引きつった笑顔の店員さんはそう言って厨房に駆けて行った
「これでここの店にも、初春はブラックリストに載るんだね…」
そう佐天は呟いたが美琴と白井も同じ感想であった
「あ、なら私もそれで」
「お姉様がそれを頼むなら私も同じものを」
「なら私はこの30分完食チャレンジワールドジャンボパフェでお願いします」
「「「はぁ……」」」
初春の注文に溜息をつく三人
「はい、かしこまりました…それでは少々お待ちください」
少し引きつった笑顔の店員さんはそう言って厨房に駆けて行った
「これでここの店にも、初春はブラックリストに載るんだね…」
そう佐天は呟いたが美琴と白井も同じ感想であった
それから各々の昼食が出てきて食べ始める…が初春はまだ料理が届かない
「お客様、チャレンジ商品に挑戦頂きありがとうございます…掛け声と共に始めさせて頂きますね」
と、超巨大パフェ(一般的な大きさの18倍くらい)が目の前に置かれ初春は目を光らせてスプーンを握る
「それではスタート!!」
その合図で初春は食べ始める、周囲からの視線も同時に集まる
「お客様、チャレンジ商品に挑戦頂きありがとうございます…掛け声と共に始めさせて頂きますね」
と、超巨大パフェ(一般的な大きさの18倍くらい)が目の前に置かれ初春は目を光らせてスプーンを握る
「それではスタート!!」
その合図で初春は食べ始める、周囲からの視線も同時に集まる
~20分後~
既に完食してのんびりとしている初春がいた
「16分…新記録達成です…おめでとうございます、それではこれを」
初春に手渡されたのはこの系列の喫茶店で使えるパフェの無料券30食分だ
「これでしばらく甘いものには困りませんね」
と一人花畑に旅立つ初春を見て3人はまたまた溜息をつくのであった
既に完食してのんびりとしている初春がいた
「16分…新記録達成です…おめでとうございます、それではこれを」
初春に手渡されたのはこの系列の喫茶店で使えるパフェの無料券30食分だ
「これでしばらく甘いものには困りませんね」
と一人花畑に旅立つ初春を見て3人はまたまた溜息をつくのであった
その後、その喫茶店を後にして四人はセブンスミストに戻り水着売り場に来ていた
「どんな水着にしよっか? ねえ初春」
「うーん、どうしましょうか佐天さん」
と水着を選ぶ二人はとても楽しそうだ
「お姉様は今年もスポーツタイプの水着になさりますのですか? 上条さんが来るですからコレなんかどうですの?」
そして黒子は珍しく上条を立ててもっとこんな水着はどうかと押してくる
「ちょ、ちょっと待ってよ黒子…それ色々とやばいでしょ…きわどいし…恥ずかしいじゃない」
と少し恥らう美琴だが白井に「上条さんも喜びますのよ?」と言われる度に少しうーんと考えてしまうのであった
「どんな水着にしよっか? ねえ初春」
「うーん、どうしましょうか佐天さん」
と水着を選ぶ二人はとても楽しそうだ
「お姉様は今年もスポーツタイプの水着になさりますのですか? 上条さんが来るですからコレなんかどうですの?」
そして黒子は珍しく上条を立ててもっとこんな水着はどうかと押してくる
「ちょ、ちょっと待ってよ黒子…それ色々とやばいでしょ…きわどいし…恥ずかしいじゃない」
と少し恥らう美琴だが白井に「上条さんも喜びますのよ?」と言われる度に少しうーんと考えてしまうのであった
{ねえ初春、あれってさ…多分白井さんが見たいだけだよね…}
{そうですねー、絶対あれは上条さんを餌に御坂さんを毒牙にかけようとしてますね}
二人は白井に聞こえないようにこっそりと話すのであった
{そうですねー、絶対あれは上条さんを餌に御坂さんを毒牙にかけようとしてますね}
二人は白井に聞こえないようにこっそりと話すのであった
「わ、私はこれがいいんだけどなぁ…」
美琴が選んだのはスポーツタイプの水着より可愛いがそれでも白井が納得しないタイプのビキニ
「お姉様…やっぱりお姉様は水玉やお花の柄のついた子供っぽい柄をお好みになるのですね…」
「悪かったわね…でも、それでも当麻に喜んで貰えるなら…こっちの方が良いのかな…」
と白井の言葉に次に美琴が取った水着は黒の三角ビキニ
美琴が選んだのはスポーツタイプの水着より可愛いがそれでも白井が納得しないタイプのビキニ
「お姉様…やっぱりお姉様は水玉やお花の柄のついた子供っぽい柄をお好みになるのですね…」
「悪かったわね…でも、それでも当麻に喜んで貰えるなら…こっちの方が良いのかな…」
と白井の言葉に次に美琴が取った水着は黒の三角ビキニ
{わー佐天さん、佐天さん、御坂さん少し冒険に出たみたいですよ}
{どれどれ? おー確かにあの御坂さんからすればそうだね}
少し離れた所で盛り上がる初春と佐天はそう言い合うと美琴に近づいていく
「わー、御坂さん、それなら上条さんもイチコロですね♪」
「イチコロって…そ、そうかな…」
「そーですよ」
「なら、コレにしようかな」
と美琴の水着は決まった
{どれどれ? おー確かにあの御坂さんからすればそうだね}
少し離れた所で盛り上がる初春と佐天はそう言い合うと美琴に近づいていく
「わー、御坂さん、それなら上条さんもイチコロですね♪」
「イチコロって…そ、そうかな…」
「そーですよ」
「なら、コレにしようかな」
と美琴の水着は決まった
その後、佐天は去年と同じパレオタイプの水着を初春も去年と同じワンピースタイプの水着を選んだ
そして…白井は去年よりも常人の想像もつかない水着を購入した
そして…白井は去年よりも常人の想像もつかない水着を購入した
「あれ? 御坂さんそのもう一つの紙袋はなんですか?」
「ん? ああ、これのこと? これは妹の水着よ…今日はなんか検査の日みたいで来れなくなっちゃったしさ」
「そうですね…一緒に水着選びたかったですよね」
「で…どんなの買ったんです?」
「え? アレだけど」
佐天と初春は美琴が指差す方を見る
そこには……ピンク地に白の縞模様が入ったファンシーなデザインのワンピースタイプの水着
「か、可愛らしい水着ですねー…ね? 佐天さん」
「う、うん…そうだねー初春」
あまり大きい声では言えないが二人はこう思った、妹さんもなんか苦労してそうだな…と
実際に御坂妹の方も同じ様な趣味を若干引き継いでいるので問題はないのだが今のところ二人はそれを知らない
「ん? ああ、これのこと? これは妹の水着よ…今日はなんか検査の日みたいで来れなくなっちゃったしさ」
「そうですね…一緒に水着選びたかったですよね」
「で…どんなの買ったんです?」
「え? アレだけど」
佐天と初春は美琴が指差す方を見る
そこには……ピンク地に白の縞模様が入ったファンシーなデザインのワンピースタイプの水着
「か、可愛らしい水着ですねー…ね? 佐天さん」
「う、うん…そうだねー初春」
あまり大きい声では言えないが二人はこう思った、妹さんもなんか苦労してそうだな…と
実際に御坂妹の方も同じ様な趣味を若干引き継いでいるので問題はないのだが今のところ二人はそれを知らない
買い物もが終わり、セブンスミストを出ると日が傾いてきていた
「そういえば…御坂さん? 上条さんと約束してませんでした?」
「…………あ」
美琴は背中に嫌ーな汗が一筋流れるのを感じた
「ど、どどど、どうしよう!」
と珍しく大慌てになる美琴
「御坂さん、妹さんには私たち三人が届けるんで御坂さんは早く上条さんの所に行ってあげてください」
佐天がそう言って美琴の持っている妹への水着の袋を受け取ったので美琴は
「ありがと佐天さん、黒子に初春さんもあとよろしくねー!!」
そう言い残して猛ダッシュして行った
「そういえば…御坂さん? 上条さんと約束してませんでした?」
「…………あ」
美琴は背中に嫌ーな汗が一筋流れるのを感じた
「ど、どどど、どうしよう!」
と珍しく大慌てになる美琴
「御坂さん、妹さんには私たち三人が届けるんで御坂さんは早く上条さんの所に行ってあげてください」
佐天がそう言って美琴の持っている妹への水着の袋を受け取ったので美琴は
「ありがと佐天さん、黒子に初春さんもあとよろしくねー!!」
そう言い残して猛ダッシュして行った
「わー…御坂さん、はやっ…」
「ほんとですね…」
「お姉様…上条さんもある意味大変ですわね…」
「「ええっ!? どうしたんですか白井さん、白井さんらしくないですよ!」」
急に変なものでも食べたのかも知れないと思うほど白井が可笑しな発言をしたので二人は驚く
「そんなに驚かなくても…、私だってお姉様と上条さんのことは認めているんですのよ? 公言してませんけど」
と少し恥ずかしそうに白井が言うので初春と佐天は納得する
「そうなんですか」
「そうなんですね、白井さん」
「それよりも、御二方、今は妹さんに行きませんこと? 面会時間がなくなりますよ」
そう言って白井は顔を背けて先に歩き出した
「ああー、ちょっと待ってくださいよー白井さーん」
と、それを追う二人の少女
「ほんとですね…」
「お姉様…上条さんもある意味大変ですわね…」
「「ええっ!? どうしたんですか白井さん、白井さんらしくないですよ!」」
急に変なものでも食べたのかも知れないと思うほど白井が可笑しな発言をしたので二人は驚く
「そんなに驚かなくても…、私だってお姉様と上条さんのことは認めているんですのよ? 公言してませんけど」
と少し恥ずかしそうに白井が言うので初春と佐天は納得する
「そうなんですか」
「そうなんですね、白井さん」
「それよりも、御二方、今は妹さんに行きませんこと? 面会時間がなくなりますよ」
そう言って白井は顔を背けて先に歩き出した
「ああー、ちょっと待ってくださいよー白井さーん」
と、それを追う二人の少女
□ □ □
とあるいつもの公園
時刻はPM5時半過ぎ
「あ~…美琴のやつ、遅いな…なんか事故にあってたりするんじゃねえだろうな……」
と美琴のことを心配しながら自販機とベンチの前を行ったり来たりする上条
傍から見れば不審者に見えてしょうがないのだがこの公園、意外と来る人が少なく今の所通報はされていないようだ
上条が何往復か分からなくなる位行ったり来たりを繰り返した頃、ヘトヘトになった美琴がやってきた
「はぁ…はぁ…はぁ…ごめん、当麻…待った?」ビリビリ
「お、おい美琴…大丈夫か? なんか顔色も悪いし帯電してるぞ…」
上条は遅れてきた事には何も言わずに美琴のことを気遣う
「あー…それ今、ここまで、全力疾走してきたから…帯電は電気で筋力活性ね…ふぅ、ちょっと疲れただけよ」
美琴はそう言って笑うがフラフラしていて危なっかしい
時刻はPM5時半過ぎ
「あ~…美琴のやつ、遅いな…なんか事故にあってたりするんじゃねえだろうな……」
と美琴のことを心配しながら自販機とベンチの前を行ったり来たりする上条
傍から見れば不審者に見えてしょうがないのだがこの公園、意外と来る人が少なく今の所通報はされていないようだ
上条が何往復か分からなくなる位行ったり来たりを繰り返した頃、ヘトヘトになった美琴がやってきた
「はぁ…はぁ…はぁ…ごめん、当麻…待った?」ビリビリ
「お、おい美琴…大丈夫か? なんか顔色も悪いし帯電してるぞ…」
上条は遅れてきた事には何も言わずに美琴のことを気遣う
「あー…それ今、ここまで、全力疾走してきたから…帯電は電気で筋力活性ね…ふぅ、ちょっと疲れただけよ」
美琴はそう言って笑うがフラフラしていて危なっかしい
「………ちょっと来い」
上条は有無を言わせぬ態度で美琴の手を引きベンチに連れて行く
「あ、ちょっと…」
急に手を引かれ転びそうになるが、それよりもいつもと違う上条の態度にドキドキと胸が高鳴る
ベンチに着くと美琴は横に寝かせられ上条に膝枕をされる
「少し休んでろ……落ち着いたら用件言うから」
「……………うん」
美琴は上条の気遣いが嬉しかった、そしてドキドキは安らぎに変わった
上条は有無を言わせぬ態度で美琴の手を引きベンチに連れて行く
「あ、ちょっと…」
急に手を引かれ転びそうになるが、それよりもいつもと違う上条の態度にドキドキと胸が高鳴る
ベンチに着くと美琴は横に寝かせられ上条に膝枕をされる
「少し休んでろ……落ち着いたら用件言うから」
「……………うん」
美琴は上条の気遣いが嬉しかった、そしてドキドキは安らぎに変わった
公園に吹く風は優しく疲れを運び去っていく
「ねえ…当麻、落ち着いたからこのまま話を聞いてもいい?」
美琴は少し休んでそう上条に言う
「あ、ああ…いいけど、もう大丈夫なのか?」
上条はまだ心配そうに美琴を見下ろす
「うん、もう大分良くなったから…」
「……わかった」
上条はそう言ってコホンと小さく咳をし
「今日はなんの日か覚えてるか? 付き合って四ヶ月目の記念日だ」
と上条は恥ずかしそうに言った
「ねえ…当麻、落ち着いたからこのまま話を聞いてもいい?」
美琴は少し休んでそう上条に言う
「あ、ああ…いいけど、もう大丈夫なのか?」
上条はまだ心配そうに美琴を見下ろす
「うん、もう大分良くなったから…」
「……わかった」
上条はそう言ってコホンと小さく咳をし
「今日はなんの日か覚えてるか? 付き合って四ヶ月目の記念日だ」
と上条は恥ずかしそうに言った
「あ……そ、そうだったわね」
なんとも歯切れの悪い美琴、それもそうだろう別れ話を切り出されるかと心配してたのだから
「なんだよ、毎月美琴から言ってくるくせに忘れてたのか?」
「ち、違うわよ…ちゃんと覚えてたけど……毎月当麻は忘れてるしさ!」
と最初は弱弱しく呟いていたが後半はほぼ八つ当たりのように強く言い放ち見上げている視線を逸らす
「それに…メールの打ち方考えてよ……心配になるじゃない……ぐすっ」
「え、ちょ、ちょっと美琴…さん? な、泣いてませんよ…ね?」
今は上条の方を見てない為、顔は見えないがきっと物凄く困った顔をしてるんだろうなと思う美琴
「泣いてませんよーだ、こんなに幸せなのに「涙目ですよ姫…」…ってこれは、これは…汗よ汗!」
上条の指摘に美琴は汗と言い張るがグシグシと拭っているので泣いてるじゃねーかと思う上条
「はぁ…そういうことにしておきますよ、ほらハンカチ…それよりもこれだ」
じゃーんと言いつつ上条が取り出したのは可愛らしい包み
「ありがと…当麻、で……これって、私に?」
「当たり前だろ、真剣に一応選んだんだが…あとは気に入って貰えるかどうかだなー」
と頬を掻き恥ずかしそうな笑みを美琴に向ける
美琴はその笑みをうけ、同じ様な笑みを浮かべる事になるのは言うまでもない
なんとも歯切れの悪い美琴、それもそうだろう別れ話を切り出されるかと心配してたのだから
「なんだよ、毎月美琴から言ってくるくせに忘れてたのか?」
「ち、違うわよ…ちゃんと覚えてたけど……毎月当麻は忘れてるしさ!」
と最初は弱弱しく呟いていたが後半はほぼ八つ当たりのように強く言い放ち見上げている視線を逸らす
「それに…メールの打ち方考えてよ……心配になるじゃない……ぐすっ」
「え、ちょ、ちょっと美琴…さん? な、泣いてませんよ…ね?」
今は上条の方を見てない為、顔は見えないがきっと物凄く困った顔をしてるんだろうなと思う美琴
「泣いてませんよーだ、こんなに幸せなのに「涙目ですよ姫…」…ってこれは、これは…汗よ汗!」
上条の指摘に美琴は汗と言い張るがグシグシと拭っているので泣いてるじゃねーかと思う上条
「はぁ…そういうことにしておきますよ、ほらハンカチ…それよりもこれだ」
じゃーんと言いつつ上条が取り出したのは可愛らしい包み
「ありがと…当麻、で……これって、私に?」
「当たり前だろ、真剣に一応選んだんだが…あとは気に入って貰えるかどうかだなー」
と頬を掻き恥ずかしそうな笑みを美琴に向ける
美琴はその笑みをうけ、同じ様な笑みを浮かべる事になるのは言うまでもない
美琴が包みを開けると中身は私生活で使えるタオルセットであった
ゲコ太のタオルセットは上条の部屋にある為、今回はキャラ物ではなく普通のオレンジ地に白のマーブル模様の物だ
上条は可愛いものだが少しは大人なものというコンセプトで選び、予算を考えて…このタオルセットに行き着いた
「毎月プレゼントとかは上条さんには無理ですが…これは今まで忘れてた分だと思って受け取ってくれ」
「当麻…ありがと……でも、そういえば今日補習じゃなかったの?」
「ああ、補習だったぞ…筋肉猛獣の災誤との午前中集中授業…で午後からはそれと水着を買いにな」
「ふーん…よいしょっと」
美琴は上条の膝から起き上がり上条の隣に座る
「さっきも言ったけどさ、メール見た時不安になったんだ…だから、次からはもう少し別の表現にしてよね? 当麻」
「ああ、次から気をつける…ホント悪かったな」
と上条は本当に申し訳なさそうに謝る
「じゃあさ、はい」
美琴は目を閉じて唇を上条に向ける
それを見て上条はハァ…と一度溜息をつき、同じく目を閉じて美琴の唇に自分の唇を重ねる
ゲコ太のタオルセットは上条の部屋にある為、今回はキャラ物ではなく普通のオレンジ地に白のマーブル模様の物だ
上条は可愛いものだが少しは大人なものというコンセプトで選び、予算を考えて…このタオルセットに行き着いた
「毎月プレゼントとかは上条さんには無理ですが…これは今まで忘れてた分だと思って受け取ってくれ」
「当麻…ありがと……でも、そういえば今日補習じゃなかったの?」
「ああ、補習だったぞ…筋肉猛獣の災誤との午前中集中授業…で午後からはそれと水着を買いにな」
「ふーん…よいしょっと」
美琴は上条の膝から起き上がり上条の隣に座る
「さっきも言ったけどさ、メール見た時不安になったんだ…だから、次からはもう少し別の表現にしてよね? 当麻」
「ああ、次から気をつける…ホント悪かったな」
と上条は本当に申し訳なさそうに謝る
「じゃあさ、はい」
美琴は目を閉じて唇を上条に向ける
それを見て上条はハァ…と一度溜息をつき、同じく目を閉じて美琴の唇に自分の唇を重ねる
一陣の風が通り過ぎる短い間二人はただ幸福を感じていた
「……で、みさか、みさかーそろそろいいかー?」
バッ! 「「なんでお前(土御門)がいるんだー(いるのよー)!!!」」
急にかけられた声に二人は身を離し、声をかけた相手にツッコミをいれる
「いてはわるかったか? それよりも二人とも昨晩はずいぶん楽しかったみたいだなー兄貴から聞いたぞー」
ふふふ…と笑う舞夏に二人はダラダラと嫌な汗を流す
「若気の至りで過ちを犯すのは上条当麻としては絶対にありえないからなー健全なお付き合いでなによりだぞー」
と自己完結し舞夏は去っていった
……しばしの沈黙が流れ、二人は視線を交わし、ハァァ…と大きな溜息をつくのであった
「……で、みさか、みさかーそろそろいいかー?」
バッ! 「「なんでお前(土御門)がいるんだー(いるのよー)!!!」」
急にかけられた声に二人は身を離し、声をかけた相手にツッコミをいれる
「いてはわるかったか? それよりも二人とも昨晩はずいぶん楽しかったみたいだなー兄貴から聞いたぞー」
ふふふ…と笑う舞夏に二人はダラダラと嫌な汗を流す
「若気の至りで過ちを犯すのは上条当麻としては絶対にありえないからなー健全なお付き合いでなによりだぞー」
と自己完結し舞夏は去っていった
……しばしの沈黙が流れ、二人は視線を交わし、ハァァ…と大きな溜息をつくのであった
数分後、二人のキスシーンの写メが添付され両者の携帯に届くまでこの平穏な空気は続くのであった…
□ □ □
その頃一方とある病院では
「ありがとうございます、とミサカは御三方にお礼を述べて感謝します」
「いいって、いいって、その水着は御坂さんが妹さんの為に選んで買ったものなんだから御坂さんに感謝しなきゃ」
「そうですわね」
「そうですよ」
と、美琴の代わりに御坂妹に水着を届けた3人と御坂妹は楽しそうに話をしていたのであった
「ありがとうございます、とミサカは御三方にお礼を述べて感謝します」
「いいって、いいって、その水着は御坂さんが妹さんの為に選んで買ったものなんだから御坂さんに感謝しなきゃ」
「そうですわね」
「そうですよ」
と、美琴の代わりに御坂妹に水着を届けた3人と御坂妹は楽しそうに話をしていたのであった
「それにしてもプール楽しみだねー」
佐天がそう言うと
「でも、知らない人も一緒なんですよね…」
初春はちょっと困った顔をする
「それでもほとんどが顔見知りってことでいいじゃありませんの、あの時のメンバーがメインですし」
白井も佐天と同じく楽しみにしているようだ、本音としてはお姉様と妹さんの水着ぐへへへ…であるのは内緒だ
「それもそうですが、とミサカは心配性の初春さんにいいアドバイスを送ります」
と御坂妹は初春に向けて言う
「なんですか妹さん」
「それはですね…その人たちをジャガイモと思えばいいのですよ、とミサカは胸を張って宣言します」
と実際胸を張ってエッヘンと宣言する御坂妹
「………古いですの」
「「そうですね…」」
その御坂妹に聞こえないくらいの声で3人は呟くのであった…
佐天がそう言うと
「でも、知らない人も一緒なんですよね…」
初春はちょっと困った顔をする
「それでもほとんどが顔見知りってことでいいじゃありませんの、あの時のメンバーがメインですし」
白井も佐天と同じく楽しみにしているようだ、本音としてはお姉様と妹さんの水着ぐへへへ…であるのは内緒だ
「それもそうですが、とミサカは心配性の初春さんにいいアドバイスを送ります」
と御坂妹は初春に向けて言う
「なんですか妹さん」
「それはですね…その人たちをジャガイモと思えばいいのですよ、とミサカは胸を張って宣言します」
と実際胸を張ってエッヘンと宣言する御坂妹
「………古いですの」
「「そうですね…」」
その御坂妹に聞こえないくらいの声で3人は呟くのであった…
それからもワイワイ、キャーキャーと楽しい時間を過ごし
「それじゃあ妹さん、今日は帰りますけどまた一緒に買い物とか行きましょうねー」
佐天が御坂妹にそう言うと
「今度パフェ奢ってあげますよー」
と、初春は手を振りながら言う
「それじゃ、妹さんお姉様にも大変喜んでましたと伝えておきますから」
そう白井は微笑を浮べて御坂妹に伝えると三人揃って病室から出て行った
御坂妹の表情は変わらないがとても嬉しそうに三人を見送るのであった
「それじゃあ妹さん、今日は帰りますけどまた一緒に買い物とか行きましょうねー」
佐天が御坂妹にそう言うと
「今度パフェ奢ってあげますよー」
と、初春は手を振りながら言う
「それじゃ、妹さんお姉様にも大変喜んでましたと伝えておきますから」
そう白井は微笑を浮べて御坂妹に伝えると三人揃って病室から出て行った
御坂妹の表情は変わらないがとても嬉しそうに三人を見送るのであった
□ □ □
PM10時過ぎ 常盤台の寮
「はぁ…今日はなんか疲れちゃったわ…」
「そりゃお姉様…あれだけ全力で走りましたら疲れますわよ」
と白井は呆れ顔なのだが一方の美琴はスヤスヤと寝てしまっていた
「……お姉様、よっぽどお疲れなのでしょうが…お腹を丸出しで寝るのはどうかと……」
白井はそんな美琴の着衣の乱れを直すと
「まったく…そんな格好ばかりしてますと上条さんに呆れられてしまいますのよ」
そう言って電気を消す
「お姉様…おやすみなさいですの」
そう言い、自分のベッドに横になる
「はぁ…今日はなんか疲れちゃったわ…」
「そりゃお姉様…あれだけ全力で走りましたら疲れますわよ」
と白井は呆れ顔なのだが一方の美琴はスヤスヤと寝てしまっていた
「……お姉様、よっぽどお疲れなのでしょうが…お腹を丸出しで寝るのはどうかと……」
白井はそんな美琴の着衣の乱れを直すと
「まったく…そんな格好ばかりしてますと上条さんに呆れられてしまいますのよ」
そう言って電気を消す
「お姉様…おやすみなさいですの」
そう言い、自分のベッドに横になる
こうして皆の準備は整うのであった
あとはプール当日を楽しみに待つのみだが…はてさてどうなることやら
あとはプール当日を楽しみに待つのみだが…はてさてどうなることやら