とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part11

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-⑪後日談 みんなでプールへ行ってみようか 移動~着替え編-


プール当日
AM8時10分
すでに各自朝食を終え上条と土御門、舞夏の3人はマンション前の道路前に立っている。
「そういえば俺らの収集ってあの黄泉川先生がするんだっけ?」
「ああ、そうだぜい…つか小萌先生と仲が良いのは知ってたがバスまでレンタルするとは太っ腹なんだにゃー」
上条と土御門は本日の大いなる功労者について話していたのだが
「それはそうと上条当麻ー、みさか以外の水着を凝視するのは私たちの命に関わるからするんじゃないぞー?」
と、上条に舞夏が念を入れて注意する。
「それはわかってますことよ、プールで感電騒ぎなんてしたくないしな」
わかってる、わかってる。と言う上条だが……
舞夏と土御門は思う、絶対コイツは不幸にも見ず知らずの女性の胸にダイブして彼女(美琴)に殺られるな……と

そうこうしている内にキッというブレーキを掛ける音がして目の前にレンタルバスが止まった
「おーい、ガキ共早く乗るじゃん」
「黄泉川先生、レンタルバスありがとうございます」
「まあ、子供が楽しめるならこれくらい大人の役目じゃんよ」
黄泉川はそう言って運転席で『任せなさい』と胸を叩く
{なあ、カミやん……黄泉川先生のこれくらいの基準がちょっと俺にはわからないにゃー}
{ああ、確かに……}
そんな風にバスに乗り込みながらこっそり話す上条と土御門

すると中には先客がいた。白髪赤目の少年、一方通行とアホ毛が目立つ小学生くらいの体格の打ち止めの二人だ
「ああ、その子らは私の家で暮らしてるから先に乗ってるじゃんよ」
と不思議な顔をしていた上条にそう黄泉川は説明した。

上条は一番手前の乗ってすぐのところに陣取る。その後ろに舞夏と土御門が座った。
ちなみに打ち止めと一方通行は上条の横の列だ。
「よォ、三下…この間の水着を買いに言った時以来かァ?」
「ああ、そうなるな…というかあの時はお前、マジでわら…ナンデモナイデス」
上条はこの間、水着を買いに言った時に一方通行が水着を必死に悩んでいるところに出くわして大爆笑した。
その際、ぶち切れた一方通行の所為で店内がめちゃくちゃになりそうだったのを上条が抑えたのだが……
それを今、言おうとしたら一方通行に殺す勢いで睨まれたので誤魔化したのだ。
「ん? どうしたの? ってミサカはミサカはあなた達の不自然な会話に探りを入れてみる」
「なンでもねェよ…気にすンな…」
一方通行は打ち止めの頭越しに外を眺める事にしたらしい、視線を外している。
そんな態度が気に入らないのか打ち止めは頬を膨らませて、一方通行の顔を見ているのだった。

バスは次の目的地に進む、次は常盤台の寮

□ □ □

「なあ、御坂に白井…本当に私も行ってもいいのか?」
準備万端と言っていいほど前日浮かれていた寮監が何故かブルーだ。
「なに言っちゃってるんですか、行って良いに決まってるじゃないですか…寮監はいつも頑張ってるんですから」
「そうですよ、今日は自分へのご褒美とでも思ってしっかり楽しんだ方が良いですのよ」
その暗くなり様からちょっと恐怖を覚えるのは二人とも内緒だ。
「それにしても今回、結構な人数になるようですわね、というか上条さんの交友関係って…うーん」
と途中から白井は頭を傾げる、その理由としては学園都市第一位も一緒だと美琴に聞かされたからだ。
「まあ、それには色々あるのよ…色々ね…」
多少苦笑いの美琴だが、一方通行にあまりいい感情は持っていないのは確かだ…だが、それを白井は知る由もない。
それに打ち止めを守っている実績があるから納得している訳で、完全に許している訳ではないのだ。
「なるほど、第一位の方とはお姉様もお知り合いなのですね、流石お姉様…」
などと白井は変な誤解をしているのだが正して勘繰られる方が嫌なので美琴は説明をしない。

そこへ…キッとレンタルバスがやって来た。
「って、お前達はいつかの…もしかしてプールの参加者ってお前たちじゃん?」
「あ、はいそうです…あの時はどうも」
去年の出来事を軽く振り返る美琴だが
「まあいいじゃん、さっ、乗った、乗った」
黄泉川にそう促され、乗車する3人。
「あなたが今回の保護者ということになるんですか? 今日は寮生共々よろしくお願いします」
とバスに乗りすぐに挨拶をする寮監、そこのところは流石常盤台の寮監といったところか
「まあ、その一人…って事にはなると思いますが、今日は堅苦しいことはなしでいくじゃん」
「はぁ…そういうことなら……」
運転手をしている黄泉川はそう言って寮監を奥へどうぞと促す。

寮監が奥に歩いて行くと次に乗ってきたのは美琴
「私は当麻の隣~♪」
そう言うや美琴は空いている上条の隣に座る。
「窓側の方いいだろ? つーか、ちょっと落ち着けよな……」
上条は少しテンションが上がっている美琴を落ち着かせ、場所を交代することにする
「えへへ…ありがと、当麻」
美琴の笑顔に自然と上条の顔も笑顔になる

そして最後に乗ってきたのは白井
「まったく、お姉様……こんな朝っぱらからなにをやってるんですの……」
美琴と上条を見て、白井はうんざりした顔をして言う
そして、白井はそのまま上条の横を通り過ぎ、寮監と一緒に土御門達の後ろに座る事になった
その際に土御門と視線を交わしたのだが、それは誰にも気付かれなかった

「それにしても、なんだかんだ言っても関係あるような奴ばかりが揃うのな・・・」
上条の一言を聞いた美琴が
「私としては、あの警備員の人が当麻の学校の先生ってだけで世間の狭さを感じるわよ…」
そう話しているのであった。

次の目的地は小萌先生のアパート

□ □ □

「結標ちゃん、準備はオーケーなのですか?」
「オーケーも何も準備する物そんなにないじゃない」
「それはそうですけど……、でもでも準備を怠ると上条ちゃんみたいになるですよ?」
「誰よ、その上条って奴…」
とアパート前で言い合いをする姉妹のような二人
「あ、あれじゃない? そのバスって」
結標がそう言っている間にバスは近づいてきて、目の前で止まる。

「はいはーい、到着したじゃん」
「お、賑やかですねー、皆さんおはようございますですよ」
「「おはようございまーす」」
早々に乗ってきた小萌先生に挨拶する上条と土御門
「小萌先生とこのガキは元気じゃんねー」
黄泉川は運転席から羨ましげに言う。

そして小萌は常盤台の寮監のところへ行くと
「どうも、初めまして…この子らの担任をしてます、月詠小萌です」
と上条と土御門を指して頭を下げる
「………えっと、どうも初めまして」
どうやら流石の猛者である寮監も驚きを隠せない、それどころか美琴と白井も唖然としている

{ちょっと、当麻っ! あの人、本当に当麻の担任の先生なの?}
{ん? ああ、そうだぞ? 生徒思いでスゲーいい先生なんだ}
一番前の席で上条と美琴はこそこそと話している

{ねえ、ねえ…あの人本当に先生だったんだね、ってミサカはミサカは驚いてみる}
{俺もあれは冗談だと思ってたンだがなァ……}
一方、その隣の席では一度面識のある打ち止めと一方通行が呟いていた。

それぞれ思い思いの事を言い合っているのだが……白井はそんな中、次に乗ってきた人物を見て驚く
「貴女はっ!!」
場も考えずに白井は叫んでいた、それに各々その人物に目をやるのだが
「あら? 白井黒子さんに御坂美琴さんじゃないかしら、こんな形で貴女達と再会できるなんて思わなかったわ」
結標淡希は乗車し、叫んだ一人と目に付いた一人に向って淡々と言う。
「え、なんでアンタが……」
美琴は驚いて次の句が出ず
「ここで会ったが百年目ですのっ!」ヒュンッ
その間に白井は鉄矢を空間移動で手に取り、臨戦態勢に入る。
「貴女がその気なら、こっちだって」サッ
対する結標も軍用ライトを腰から外す。

睨みあう二人、次の瞬間に結標は最後列に白井は上条の横に飛んだわけだが……
「決着つけますわよ、ってりょう…かん」
白井が飛んだ瞬間に寮監は席を立ち、飛んだ先の白井の目の前に立った。
「問題を起こすなと、日頃から言っているだろう? なあ……白井」ゴキッ
首を90度に曲げられピクリとも動かなくなった白井
「結標ちゃんもいい加減にするのですよ……グスッ」
結標の方を見て泣き出しそうになっている小萌先生
「うっ…あーもうっ! わかったから、泣くのはやめなさいよ」
そんな小萌に向って結標は若干イラつきながら言い、ムスッとして小萌の横の席に座る。

小萌にポカポカと怒られている結標と、寮監に討ち取られグロッキー状態の白井
喧嘩両成敗、とはこの事を言うのではないか? と上条は思ったりもするが……それにしては白井は悲惨だと思う。

人数も多くなってきたので座席の整理を


            黄泉川
=====   =====
美琴 上条    一通 打止
=====   =====
舞夏 元春    結標 小萌
=====   =====
寮監 白井    ○○ ○○
=====   =====
○○ ○○ ○○ ○○ ○○
=============
現在こんな感じである。
まあ、色々あったがバスの中も出発してから大分落ち着いてきた。

次の目的地は病院前

□ □ □

「喜んでください佐天さんに妹さん、今日行くプールにコレが使える喫茶店があるんですよ♪」
病院前で例のパフェのタダ券を見せ、嬉しそうにする初春
「あー、水着を買いに行った時の戦利品だよね? それ」
「確かパフェを初春さんに奢って貰えるんですよね? とミサカはあの時に言ってもらった言葉を思い出します」
忘れかけていた事を思い出す佐天、そして御坂妹は初春の言ってくれた一言を思い出した。
「そうですよ、今日は妹さんや佐天さんに私がコレでご馳走してあげますよ」
「ありがと初春」
「ありがとうございます、とミサカは初春さんに感謝しつつ何を食べようかと早くも悩み始めます」
それぞれ感謝を述べる二人、御坂妹にいたっては早くもパフェの事を考えて涎が出ている。

そんな時にバスが目の前に止まる。
「おー、お前達も久しぶりじゃん」
「「あれ? なんでバスの運転をしてるんですか?」」
佐天と初春はなぜこの人が運転しているんだろうかと思っていると
「まあ、それは気にしないことにするじゃん♪ さ、乗った、乗った」
と、促されるままに3人は乗車するのであった。

「「「おはようございまーす(、とミサカは挨拶をします)」」」
乗ってきた3人は笑顔で挨拶をした。
初春や佐天と一緒に行動することが多くなった御坂妹は、最近表情も豊かになってきた。

「わー佐天お姉ちゃんだー、ってミサカはミサカは大はしゃぎしてみたり」
そう言って打ち止めは一方通行を踏み台に通路に飛び出し
「痛ッ、おいクソガキィ…てめェ人の足、踏ンでンじゃねェぞ!!」
思いっきり踏まれた一方通行は叫ぶ。
「助けて佐天お姉ちゃんー、ってミサカはミサカは助けを求めて抱きついてみる」
「はいはい、よしよし、一方通行さん? いじめちゃダメでしょ?」
「……ケッ」
この3人、あの遊園地の件からかなり仲良くなってるんだよな……上条は横目でその流れを見ていたが
「一方通行が打ち止め以外の言う事聞くなんて初めて見るじゃん」
黄泉川は運転席からそう言い
「それじゃ、そろそろ出すからさっさと座るじゃん」
と、続けてバスを進める。

初春、佐天、御坂妹はバスの一番後ろの席に座った。
打ち止めは佐天の膝の上に座ろうとしたが危ないので却下され、一方通行の横に戻った。

次の目的地はパン屋前

□ □ □

とあるパン屋前 (青髪ピアスの下宿先)
「……で、なんで貴様は起こしに来た私に飛び掛ってきたんだ? 死ぬ前の遺言として、いい訳くらい聞いてやる」
パン屋の通りの道で正座をさせられている少年に対し、おでこを強調したスタイルのいい少女が、そう言い放つ。
「……吹寄はん、ここは一つ穏便にお願いできへ「面倒だから今すぐ絶ってもいいんだが?」んよね」
……しばしの沈黙。
「あの……吹寄はん」
正座を強いられている少年。こと青髪ピアスは言う。
「止めは痛くない様にお願いします」
既に似非関西弁でもなくなっていた……
「わかった、だがそれは聞けん」
そう言って吹寄は青ピをパン屋の裏通りに引きずって行き……
バキッ、ゴキッ、メリメリメリ……
身体に悪い音が聞こえるがそれはこの際、無視しよう。

「あれかな。二人とも、バス来た。」
そう言ったのは通りで静かに立っていた姫神。
「ああ、わかった……今行く」
裏通りから吹寄はそう言って青ピを引きずって出てくる。

キィッ、とバスが目の前に止まってドアが開く。
「さ、早く乗るじゃん……ってなんか一人すでに終ってるやつがいるじゃんか」
運転席から黄泉川が吹寄の引きずっている青い形容のしがたい物体に向って言う。
「あ、気にしないで下さい……いつものことですから、おい上条…これ中に入れてくれ」
黄泉川にそう言った吹寄は青髪ピアスを中に入れさせる為に上条を呼ぶ。

「あ、ああ…」
上条はそう返事をすると青髪ピアスを引き上げ、ズル…ズル…と後部座席に引きずって行く。
「佐天さん悪いな、もしコイツが変な事してきたら全員でコイツ、フルボッコにするからプールまで我慢してくれ」
「あ、いえ…別に私は構いませんよ?」
佐天は気にしないというが、上条はとても心配なわけで……
「少年…そのことなら私が見張っておくから心配しなくていい」
そんな上条を見たのか、寮監が見張りと折檻役を買って出てくれた。
「あ、なんかすみません寮監さん」
「ふっ……気にするな、それに…ほら御坂が待ってる、さっさと戻ってやれ」
上条は寮監の言葉に甘える事にする。ということで一番奥の寮監の後ろの席に青髪ピアスを放り込んだ。

その間に姫神と吹寄は小萌先生に挨拶をして、寮監と白井の隣の席に座った。


            黄泉川
=====   =====
美琴 上条    一通 打止
=====   =====
舞夏 元春    結標 小萌
=====   =====
寮監 白井    吹寄 姫神
=====   =====
青ピ ○○ 佐天 御坂 初春
=============
現在はこうなっている。

「ねえ、当麻…このバスにいるメンバーってキャラ濃くない?」
「………一概に否定は出来ないけどよ、まあ……楽しくなりそうだからいいんじゃないか?」
美琴と上条は最前席でそう話す。

「クソガキ、はしゃぐのはいいがよォ……少し落ち着け」
若干イライラが蓄積されていく一方通行。
「あ! 見て見て、あそこのクレープ屋に今度行こーよ、ってミサカはミサカはアナタにお願いしてみたり!」
目をキラキラさせて、打ち止めは一方通行に座席で飛び跳ねながら交渉する。

「なんだかとても賑やかぜよ、そう思わないかにゃー舞夏? 」
「まあ、このメンバーで静かだったらかなり引くと思うけどなー」
土御門兄妹は周りに聞き耳を立てながら当たり障りのない会話をする。

「そういえば白井…お前達の部屋に宅配があったはずだが?」
「はい、あれは私宛の宅配ですが」
急に宅配の話をされ、訝しげに白井は寮監に答える。
「……その宅配物の送り主が少し気になったんだが、あの中身は何に使う物か、一応聞いておこうか?」
「あ、アレは……」
どうやら前とは違う店にしたのだが前と同じく、本社名をきっちりと表記していたらしい。
「確か、表記名は『歪んだ愛情を叶えます、純愛媚薬制作会社』だったな……しっかり説明してもらおうか?」
とびっきりの笑顔の寮監。この笑顔はあすなろ園で見せるものよりも綺麗と思えるものだったが
{今の寮監に嘘をついたら90度じゃすまないですわね……}
白井は首の安全を祈って正直に話す事にするのであった。

次はいよいよ、お目当てのプールだ。

□ □ □

そして、昼になる前にプールに着いた。

「私がバス停めてくるから先に皆で行ってるじゃん」
「わかりましたですよー、それじゃあみなさん、行きますよー」
黄泉川の発言に小萌先生が頷き、皆を誘導する。

黄泉川はバスを駐車場の方へ、残りのメンバーはプールの方へ向う。
プールの受付で、予約していた名を告げると人数分のロッカーの鍵を受付で渡される。
「女子はこっちに来い、男共はそっちだ」
寮監にそう言われ、上条たちは鍵を受け取って各自ロッカーに向う。
「それじゃ寮監さん、黄泉川先生を待ってませんか?」
「そうですね」
寮監は小萌先生の問に一言で頷く。
「まあ、あいつらもそこまで羽目を外すって事はしないでしょうから、ここに少しいても問題ないでしょう」
「ありがとうですよ、寮監さん」
小萌先生はそう寮監に無垢な笑みを向けて礼を言う。

男:ロッカー
「おいカミやん、マジで彼女以外の水着を凝視するのはやめてくれにゃー、こっちの命に関わるぜよ」
「………確かになァ、あの超電磁砲なら雷の槍でお仕置ってェ事になりかねないからなァ」
土御門と一方通行はじとっと上条を見つめる。
「な、なんだよ……そんなに俺が信用できないのかよ」
「「信用できるかっ!!」」
二人同時につっ込まれた。
「そうですか、そうなんですか、そうなんですねの三段活用ですよ、こんちくしょー!!!」
上条はいじけてキレた。

着替え終わり、3人はプールに向かう。

女:ロッカー
「あなたの趣味って……」
「なんですの?」
「言いたいことはわかるわ……」
美琴は結標の白井の着替えた水着を見て言いかけた事がわかった。
「……言いたいことがあるならはっきりと仰って貰えません?」
食って掛かるように結標を下から睨みあげる白井
「まさか、あの人が薦めた水着と同型のものを着る人がいるなんて……正直神経を疑ったところよ」
前半は誰の事を言っているかわからないが、どうやら白井の水着をいいようには思っていないようだ。
白井と結標は、視線で火花をバチバチさせながらプールに互いに睨みながら向かって行った。

「まったく……なにやってんのよ」
それを見送った美琴は呆れ果て、顔に手を当てる。
「そうですよね、というか白井さんのあの水着のセンスは……」
佐天が着替え終わり、美琴に寄って来て先程の話に戻る。
「「はぁ~」」
二人で溜息をついた。
そこでふと美琴は佐天を見て思った……佐天さん、やっぱり胸大きいわね
以前も撮影会の時に見てはいるが、やはり自分よりは大きいと思う。
「御坂さん……どうかしましたか? ボーっとしちゃって」
「へ? あ、い…いやなんでもない、なんでもない」
明らかに動揺している美琴を見て佐天は頭を傾げる。

そして一つの事を思い出す。
「あ、そうですね」
「ん? どうしたの?」
唐突に佐天が納得したような事を言ったので、今度は美琴が頭を傾げる。
「御坂さん、もしかしてその水着で上条さんの前に出るから緊張してボーっとしてるんですか?」
「い、いや……その………」
美琴は言えない、佐天さんの胸に注目してたなんて
そして、言われて気づいた……この格好で上条の前に出ないといけないことを
「ふっふっふ、御坂さんはやっぱり乙女ですね~、上条さんなら御坂さんのことしっかり褒めてくれますよ」
親指を立て、バッチリです…と言わんばかりに佐天は美琴を応援する。
「……佐天さん、ありがと」
「いえいえ、それじゃ私達も行きましょうか? 皆さん行っちゃったみたいですし」
そう言われて美琴は周りを見る。
打ち止めや初春、妹も当麻の同級生の人達も既にプールに向った後だった。
「ごめんね、佐天さん」
「大丈夫ですよ、それじゃ行っきましょー♪」
美琴の手を引き、佐天はプールに向うのであった。

今日はとても楽しい一日になる気がする。
そんな感じで美琴はプールの入り口を通り抜けるのであった。


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