とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part04

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御坂の新しい生活


ある日の朝、朝食をとった御坂は寮でのんびりとしていた。
すると、突然携帯が鳴った。

♪~~
 ♪~~

(と、当麻かしら・・・)

と御坂は発信者の名前を見る。すると

「御坂美鈴」

と書いてあった。
(なんだ・・・)

「もしもし。」
「やっほ~、美琴ちゃん。」
「どうしたの。学園都市に帰って来るの?」
「明日にはそっちに用があるのよ。でもそのまえにちょっと聞きたいことがあって。」
「聞きたいことってなによ。」

御坂はこの瞬間なぜか悪寒を感じた。
(なんかをネタに弄られそう・・・)

「最近当麻くんとはどうなの。」
大覇星祭の時に会った時の御坂の反応を見て、美鈴は御坂が上条に恋心を抱いていることが分かっていたらしい。
(やっぱりその質問がきた~・・・。)
御坂はその質問が来て、内心焦った。
「ど、どうって?」
「なんか進展あった?」
「し、し、し、進展なんて「あったのね!!」ないわよ。」
「美琴ちゃんその動揺ぶりは絶対なんかあったわね。」

見事に見透かされている。流石美琴の母だ。

「美琴ちゃん、正直に答えなさい。」
「・・・付き合ってる・・・」
「きゃ~。よかったじゃない。去年の大覇星祭の時から意識してそうだったもんね。」
「う、うん。ありがとう。」
「詳しいことは、明日根堀り葉堀り聞くわよ。あ、あと当麻くんも呼んでね。」
「え、ちょっとなんで当麻も呼ばなといけないのよ。」
「いいじゃないの。じゃあ明日午後1時に美琴ちゃんの寮の前で待ってるからよろしくね。じゃあ」
「ちょっと待ちなさいよ・・・って切れてる。はぁ、当麻のメールするか。」

美琴にとって明日はすごい日になりそうだ。


御坂と上条は約束通り常盤台の寮の前で待っていた。

「なぁ、美琴さん。今日はすごい日になりそうですが。」
「本当だわ。はぁ、不幸だわ。」
「美琴ちゃん、なによ彼氏の口癖の真似をして。」
「ぎゃぁ~、いつからいたのよ。」
「あ~ビックリした・・・ってお父さん!?」
「なんだよ、そんなビックリしなくてもいいじゃないか。」
「昨日言い忘れたけどお父さんも帰ってこれたから一緒に来てもらったのよ。」

これには御坂はいいのだが上条は大変だ。
すると御坂の父旅掛が上条の前にやって来た。

「君が上条当麻君だね。」
「はっ、はい」

旅掛のあまりの剣幕に上条は情けない返事をした。

(うわ~。美琴のお父さん怖~。殺されそう。)

しかしその予想を反して旅掛は急に笑顔になって
「いや~、当麻君、これからも美琴のことをよろしく。」
「よ、よろしくお願い致します。」
「堅い堅い。もっとリラックスしなきゃ。」
とケラケラ笑いながら話す旅掛を見て上条は驚いた。

「お父さん、見た目は怖いけど当麻くんのこと話したら知ってたみたいで。」
「えっ、知ってるんですか、俺のこと。」
「知ってるとも、君のお父さんの名前は上条刀夜だろ。」
「ええ、そうです。」
「刀夜さんとは長い付き合いでね。あの刀夜さんの子供はさぞ立派な人だろうから安心だと思って。」
「だから、御坂家的にはもう大賛成だわ。2人が付き合うの。」

上条は一瞬ビックリするが、賛成をしてくれて内心ではすごく喜んでいた。

「こんなとこで立ち話もなんだし、近くのレストランでもいかない?」
と御坂は指で指しながら提案をする。
そして御坂家と上条一向はレストランへ向かった。

「今日は私達の奢りだから遠慮しないで注文してね。」
「ありがとうね。遠慮なく注文させて頂くわ。」

メニューから選び終わった4人は店員を呼び注文を終えた。

注文を終えると美鈴がニヤニヤしながら色々聞いてきた。

「ねえねえ、どっちから告白したの。」
「当麻からだよ。」
「美琴ちゃん最近はちゃんと当麻くんに素直になれてる?」
「う、うるさいわね。私だって最初の内から素直に・・・ゴニョゴニョ」
急に顔を真っ赤にして俯いて呟きだす。

次は旅掛が上条に質問をしてくる。

「当麻君はなんで美琴のことを好きになったんだ?」
「う~ん、美琴は常盤台のエースとか色々言われていますけど、美琴は1人の女の子なんです。
いつも1人で悩みを抱え込んで。そういうことがあることがきっかけでわかったんです。
その時から美琴を一生守ってやりたいと思いまして。それから会うたんびに今まで見えてなかった面が色々見えてきたんです。
そうしているうちにどんどん好きになっていきましたね。」
「なるほど。で今美琴と付き合っていてどう感じる?」
「夢のようです。もう美琴なしでは生きていけませんね。」
と上条は息を荒げながら話す。

それを横目で見ている御坂はまた顔を真っ赤にしている。

――――――――――――――――――――――――――――――――
暫くすると注文していた料理が届いた。


4人はお腹が空いていたのか喋らず黙々と食べ続ける。
食べ進めているうちに美鈴が急に話を始める。

「ねぇ美琴ちゃん。」
「なによ。」
「当麻くんと一緒に住みたくない?」
「ぶふっ~」

と御坂は食べていた物を壮大に噴出した。
「うわっ、ちょっ美琴わざわざこっち向いて噴出すなよ。」
御坂が噴出した物がすべて隣の上条へかかる。

「いきなりそんなこと言うからでしょ。詳しく説明しなさいよ。」
御坂は真っ赤な顔をして怒鳴る。
美鈴は「お~怖い怖い」と言いながら
「いや、美琴ちゃんのことだから一緒に住みたいのかな~と思って。」
「あう・・・」

まさに美鈴が言ったことが御坂にとって図星だったので反論できない。

「だからすでにもう手配してありま~す。」
と美鈴は笑いながら衝撃発言を繰り返す。

「「ええええ~~」」

御坂と上条は同時に奇声をあげる。

「よ、よ、手配してるってどういうことよ。」
「だからすでに2人で住めるように家も用意してるし、学校側にも伝えてあるのよ。」
「なに勝手にやってるのよ。しかもよく簡単に説得できたわね。」
「うふふ。ちょっと裏の手を使ったのよ☆」
美鈴はウインクをしながら「テヘ」と言う。

「旅掛さんは大丈夫なんですか?男と一緒に同棲させること。」
上条は旅掛の顔色を伺いながら恐る恐る喋る。
しかし、旅掛はケラケラ笑いながら
「な~んの心配もないね。2人でいちゃいちゃ生活を楽しみたまえ。」
この答えに御坂と上条は固まる。

あまりにも意外すぎる回答に。

「明後日から新居にお引越しね。すべての手配を済ませてあるから。この地図を持って家を探してね。」
美鈴はそう言って紙切れを御坂に渡す。

「「・・・・・・・・・」」

2人はあまりにも早く話が進んでしまったのでなにがなんだかわからない。

とにかくこれから夢にまで見た2人の生活が始まろうとしている。


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