とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part01

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第一話 クリスマスへのプロローグ


―某年11月中旬 セブンスミスト―


現在、高校2年生となった上条当麻(16)は、恋人である御坂美琴(15・中学3年)と共にセブンスミストを訪れていた。
ハロウィンが終わって暫くした店内の某フロアーは一面の橙色世界から緑と赤(と、時々白が混じった)世界に変貌し、二人を迎え入れた。


当麻「ほぉ…世間ではクリスマス商戦はこの時期から始まっていたのでせうか…」
美琴「え? 当麻って(記憶喪失を計算に入れても)初めてじゃないでしょ? クリスマス」


上条の関係者が通りがかったらこの時点で記憶の件が多くの人にバレてしまう台詞だが、幸いこの時期にクリスマス特集コーナーに来るのは一部の熱心な人だけであり知人友人はおろか客足そのものがあまり多くない。(じゃなきゃ美琴がそんな事聞かない)


当麻「まぁ確かにそうなんだけど、例年(=去年)はこの時期には
   この店全然来なくてクリスマス用品買うのは12月の半ば以降なんだ」
美琴「ふーん…」


例年から(主に新作ゲコ太グッズ等の入手目的で)セブンスミストを訪れる美琴は
毎年こういう季節イベントを楽しんできていたが、上条にそれが無いと知った。
そうなれば、もちろん…


美琴「じゃあ、今日はこういう楽しい雰囲気を思いっきり味わっちゃいましょう♪」
当麻「おぅ、ちょっとフライング気味な気はするけど楽しそうだな」
美琴「よぉーし、そうと決まったら、さっそく行くわよー♪」


上条は美琴に腕を引かれ(というより引き摺られ?)、フライング気味なステキ空間へ。


衣料品フロアでは


美琴「…なに(ミニスカサンタのマネキンを)じーっと見てるのよ」
当麻「いや、これ美琴が着てたら思わず抱きついてしまいそうだなーと思ってつい、じーっと…」


上条が素でクリティカルヒットの発言(いちげき)を繰り出したため美琴がふにゃー寸前になったり、


パーティーグッズ専門フロアでは


美琴「うーん……」(上条の顔にサンタひげを装着し考え込む)
当麻「いったい何なんでせうか?」
美琴「…いや、(ひげを外して)やっぱり私にはサンタ当麻よりいつもの当麻のほうが
   たくさん幸せをプレゼントしてくれそうだなー、って改めて実感してただけよ♪」


という美琴の発言に上条がテレまくったり、他にも数々のフロアを巡って数十分後、


美琴「わー! ゲコ太だゲコ太! おっきなクリスマス仕様ゲコ太!」
当麻「………(やっぱりココは外せないんですね。まぁ美琴がいちだんと可愛いから良いけど)」


人形専門フロアにいた。クリスマス向けの割と大きめのぬいぐるみ等が集まっている。
その中で、ひときわ美琴が気に入ったらしいゲコ太(ビッグサイズ)を抱え上げ、さりげなく値札を…


当麻「!!!!!ッ………(驚き)」


見た瞬間、その数値に愕然とした。ゼロが1個多いです。上条さんには手が届きません。
そんな様子を見かねて美琴は


美琴「だーいじょうぶよ当麻。私には人形よりも、今その行動をとった当麻の気持ちのが嬉しいプレゼントだから♪」


と微笑む美琴に撃沈した上条の『なでなで』により美琴がさらに微笑み、その笑顔に撃沈した上j(しばらくループ)





夕方、門限寸前の美琴を寮まで送った上条は、自分の寮へ向かって歩きながら


当麻「美琴はああ言ってくれたけど、でも俺としては美琴をもっと笑顔にしたいし…」


やっぱりあのゲコ太が気になるようだ。しかし上条の貯蓄じゃ間に合わない。
今からバイトを始めても、給料日以後にあのゲコ太が店内にある保障は存在しない。


当麻「どうしたらいいんでせうか……」


と呟いた上条がふと立ち止まる。その視線の先には、


[雑貨屋]

[パン屋]

[アクセサリー屋]


当麻「………!」




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