第二話 開始(スタート)
―翌日 昼休み 2年●組教室内―
当麻「はぁぁぁぁあ………」
本日、何十回目か知れない溜め息をつく、誰が見ても『悩んでます』的空気を漂わせている上条。
姫神「……今ので。34回目。」
吹寄「よく数えたわね」(呆れ)
青ピ「そんなこと言わんといてや吹寄はん」
土御門「姫神にとって、かつての想い人であり恩人たるカミやんが悩み抱えてるんじゃ…」
吹寄「どうしても気になってしまう…ってんでしょ? 判ってるわよ。…あーそれにしても
一端覧祭の直前にこんな調子のメンバーが居ちゃ困るってのにまったく上条当麻ぁ゛……」(イライラ)
一端覧祭の直前にこんな調子のメンバーが居ちゃ困るってのにまったく上条当麻ぁ゛……」(イライラ)
姫神「…待って。今この場で。頭突きなんてしたら。それこそ一端覧祭に影響する。」
青ピ「確かに客(主に女子中学生)寄せ要員のカミやんが負傷入院でもしたら悪影響満載やなー」
吹寄「んじゃ、どうしようって言うのよ」
土御門「どうするも何も、悩める人からその悩みを聞いてやるのが友人の務めというもんにゃー」
女性2名が『え? 土御門ってこんな良心的キャラだっけ?』と思った次の瞬間
青ピ「(土御門に向かって小声で)んで、本音は?」
土御門「カミやんがどんなオモシロおかしい不幸に巻き込まれたのか興味あって聞いてみたかったんだにゃー」
青ピ「あー確かにそうやなー(笑)」
吹・姫(やっぱり………)
当麻「はぁぁぁぁあ………」
土御門「カミや~ん、何をそんなに悩んでるんだにゃー?」
(姫神さん曰く)35回目の溜め息をついた上条に向かって土御門が話しかけた。
明らかに土御門と青ピの顔がニヤついてるため、今回の悩みの内容を話すのを躊躇う上条であったが心配そうに見つめる姫神と、渋々ながら『真面目に聞いてやるから素直に相談しなさい』という顔の吹寄を見て解決策のヒントぐらいは見つかるだろうという期待をし話し始めた。
明らかに土御門と青ピの顔がニヤついてるため、今回の悩みの内容を話すのを躊躇う上条であったが心配そうに見つめる姫神と、渋々ながら『真面目に聞いてやるから素直に相談しなさい』という顔の吹寄を見て解決策のヒントぐらいは見つかるだろうという期待をし話し始めた。
当麻「あー、実は美琴へのクリスマスプレゼントをどうするk(バキッ)…って何しやがる青ピ!」
青ピ「いやーすまんすまん。いつもの癖でつい」
未だに非リア充街道まっしぐらな青ピが全力で殴り、上条は右手で反撃。
幻想殺しの効かない低能力者相手でも、この右ストレートは効果抜群らしく、青ピは一撃で天井を眺める羽目に。
その頃、土御門は『なーんだ、つまんないにゃー』と言いたげな顔をし、吹寄はバカ2名を見て呆れ顔。
幻想殺しの効かない低能力者相手でも、この右ストレートは効果抜群らしく、青ピは一撃で天井を眺める羽目に。
その頃、土御門は『なーんだ、つまんないにゃー』と言いたげな顔をし、吹寄はバカ2名を見て呆れ顔。
姫神「んで。その彼女さんへのプレゼントの話。もう少し詳しく聞かせて。」
唯一、真面目に心配している姫神。
今年の6月某日に上条が美琴と付き合う事になったと本人の口から聞いた時には他のクラスメイトに混じって“魔法のステッキ”(?)で攻撃をした1人なのだが、約5ヶ月も経過した今では、女心に疎い上条の良き相談相手となっている。
今年の6月某日に上条が美琴と付き合う事になったと本人の口から聞いた時には他のクラスメイトに混じって“魔法のステッキ”(?)で攻撃をした1人なのだが、約5ヶ月も経過した今では、女心に疎い上条の良き相談相手となっている。
当麻「あー、実は昨日だな、
長くなるので要約すると、昨日の帰り道で『予算的に買えないなら手作ってみよう』という結論に至ったのだが帰宅してすぐ必要そうな物を探してみたら、裁縫道具箱の中身が針1本と糸数本だけしか残っておらず、その針と糸も、やや折れていたり緑色以外のだったり散々だったのである、ちなみに布など皆無。
当麻「…という訳でな」
吹寄「なんだ、その程度の事か」
当麻「その程度って…これは上条さんにとっては死活問d
吹寄「要は、それに必要な物資(じょうけん)さえ揃ったら、貴様も心置きなく一端覧祭の準備にも取り組める訳だな?」
当麻「……ん?あぁ、そうだが…?」
吹寄「なら、道具なら去年通販で買ったやつが余ってる。緑糸も用途が無いから余ってるぞ」
姫神「私。ぬいぐるみ向きの肌触りの良い布地を売ってる店知ってる。近々良く用事あるから。ついでに買ってくる。」
土御門「たぶん、手作りするっても作り方知らんだろうからにゃー、技術指導員としてなら舞夏派遣してやるにゃー」
何だかんだ言って、良き友人たちである(非リア充な青い奴除く)
姫神「あ。でも。1つだけ。」
当麻「ん? 何だ?」
姫神「寸法(サイズ)が判らないと。布がどれだけ必要か。わからないから買いにいけない。」