そして、球技大会当日。
上条のクラスは教室でとても気合を入れていた。
上条のクラスは教室でとても気合を入れていた。
「よーし!みんな!どの試合も勝つ気でいくわよー!!」
「「「「「「オオオオオオオオオ!!」」」」」」
「「「「「「オオオオオオオオオ!!」」」」」」
吹寄を筆頭に皆が声をあげてやる気があるというのを示していた。
しかしこの球技大会。
波乱が起こるのを誰もまだ予想できていなかった。
しかしこの球技大会。
波乱が起こるのを誰もまだ予想できていなかった。
――――――――――
「さて、日程だけど今日でふるいをかけて明日から準決勝ということになるわ。それにしても当日になって発表ってどうなのかしら……」
吹寄は学校側のいい加減っぷりに呆れつつも今日の日程、つまり各競技の試合時間に目を通し始める。
野球は5回まで、サッカーは25分ハーフ、バレーは25点先取の1セットマッチ、バスケは2Q(10分×2)である。
明日の準決勝、決勝、3位決定戦は野球は9回、サッカーは45分ハーフ、バレーは3セット先取(1セット25点)、バスケは4Q(10分×4)となる。
野球は5回まで、サッカーは25分ハーフ、バレーは25点先取の1セットマッチ、バスケは2Q(10分×2)である。
明日の準決勝、決勝、3位決定戦は野球は9回、サッカーは45分ハーフ、バレーは3セット先取(1セット25点)、バスケは4Q(10分×4)となる。
「サッカーとバスケは試合時間決まってんだな。バレーはともかく野球は下手したら長引くのか……差別というか不幸というか」
「そんな貴様に朗報よ。一日目に関してはギプアップが適用されるわ、しかも全種目ね。早く終わらせたいなら」
「そりゃーもう徹底的にグゥの音が出ないまでにやってやるだけだぜい♪ バスケ以外はギプアップもぎ取れそうだからにゃー」
「そんな貴様に朗報よ。一日目に関してはギプアップが適用されるわ、しかも全種目ね。早く終わらせたいなら」
「そりゃーもう徹底的にグゥの音が出ないまでにやってやるだけだぜい♪ バスケ以外はギプアップもぎ取れそうだからにゃー」
土御門の言う通り、野球は当麻と一方通行と土御門と翔太、サッカーは月夜と真夜、バレーは吹寄と赤音、やり合って無事で済みそうにない人間がこのクラスには集まっている。
「だからといって脅しとか故意の攻撃はしないこと! 特に上条と一方通行! ちゃんと分かってるんでしょうね!」
「分かってンよ(打ち止めが見に来るってのにそンなマネ出来るわけねェだろォ! スポーツマンらしく敵をねじ伏せてやンよォ!)」
「わたくし上条当麻、ゆえあって最近の自分を省みてるのでそのようなことは致しませんのことよ。むしろバレーが心配だ、吹寄と茜川がグオッ!」
「分かってンよ(打ち止めが見に来るってのにそンなマネ出来るわけねェだろォ! スポーツマンらしく敵をねじ伏せてやンよォ!)」
「わたくし上条当麻、ゆえあって最近の自分を省みてるのでそのようなことは致しませんのことよ。むしろバレーが心配だ、吹寄と茜川がグオッ!」
友愛高校で危険視されている当麻と一方通行、それぞれに事情があるのかいつもの力技は極力控える方向で頑張るようだ。
そして余計なことを言った当麻の背中に赤音の【鼓膜破砕】の衝撃波が直撃、たまらず吹っ飛ばされてしまう。
そして余計なことを言った当麻の背中に赤音の【鼓膜破砕】の衝撃波が直撃、たまらず吹っ飛ばされてしまう。
「上条君ったら失礼しちゃうなー。私達は神裂コーチの為にも正々堂々と戦うつもりなんだから。むしろ一番注意しないといけないのって」
「赤音ちゃん、どうかした?」
「……な、何でもないよー、あははー(月夜ちゃんが何気に一番危険な気がするけど真夜君がいるから大丈夫……だよね?)」
「赤音ちゃん、どうかした?」
「……な、何でもないよー、あははー(月夜ちゃんが何気に一番危険な気がするけど真夜君がいるから大丈夫……だよね?)」
赤音のような考えを持ったクラスメートが殆ど(土御門含む)だが、月夜は怒らせると大変怖いので誰一人として口にはしなかった。
「何だかんだで俺たちって結構クリーンなチームだったんだな。主に姫神さまのお陰だけど」
「まあな。俺と浜面はレベル0、特に目立った能力者が居るわけじゃないし、何より影が薄かった姫神さまの存在が大きい」
「きれいに。そして圧倒的な実力で。私率いる最強チームがバスケの頂点を。獲る。浜面と半蔵。よろしくね」
「「勿論ですとも!」」
(浜やんと半蔵はん、この数日間で何があったんやろ……)
「まあな。俺と浜面はレベル0、特に目立った能力者が居るわけじゃないし、何より影が薄かった姫神さまの存在が大きい」
「きれいに。そして圧倒的な実力で。私率いる最強チームがバスケの頂点を。獲る。浜面と半蔵。よろしくね」
「「勿論ですとも!」」
(浜やんと半蔵はん、この数日間で何があったんやろ……)
数日前から姫神の部屋で合宿している浜面と半蔵、明らかに様子がおかしいのだがそれを聞く勇気など青ピにはあるはずもなかった。
「あれ? 真夜は?」
「井ノ原弟なら木山先生が連れてってたにゃー。何でも人手が足りないとかって待て待て待て! そんな怖い目で見ないで欲しいにゃー! 今回はオレはノータッチだぜい!」
「本当だよ井ノ原さん。井ノ原くんをいいように使わないように私が目を光らせてるから安心してていいよ♪」
「まあ、白雪がそう言うなら。それに感情のベクトルも嘘吐いてねーし。あーあ、開会式まで赤音と3人でいちゃつこうって思ったのによー」
「井ノ原弟なら木山先生が連れてってたにゃー。何でも人手が足りないとかって待て待て待て! そんな怖い目で見ないで欲しいにゃー! 今回はオレはノータッチだぜい!」
「本当だよ井ノ原さん。井ノ原くんをいいように使わないように私が目を光らせてるから安心してていいよ♪」
「まあ、白雪がそう言うなら。それに感情のベクトルも嘘吐いてねーし。あーあ、開会式まで赤音と3人でいちゃつこうって思ったのによー」
普段ならここでポリアモリーカップル、特に真夜に嫉妬しそうなこのクラスの男子だが球技大会本番とあってそんな余裕は持ち合わせていない。
恋人の居る男子は恋人にいい所を見せようと、恋人の居ない男子はアピールの為に燃え上がっているのだ。
恋人の居る男子は恋人にいい所を見せようと、恋人の居ない男子はアピールの為に燃え上がっているのだ。
「みなさーん、今日はHR無しでそのままグラウンド集合ですよー。間もなく開会式が始まるから遅れないようにするですよー」
小萌の呼び出しで当麻達はグラウンドへと向かうのだった。
――――――――――
開会式が始まって校長の無駄に長くてどうでもいい挨拶、災誤からの大会中の注意などがあったが内容自体大したことないので割愛する。
「じゃあ最後に選手宣誓ってのをやってもらうじゃん。一方通行、はりきっていってみるじゃんよ♪」
司会進行の黄泉川からの突然の振り、今の今まで何も聞かされていなかった一方通行は柄にも無くパニックに。
「へ? は? はァ!?」
「なんじゃんよ。その不満そうな声は」
「あったりまえだろォがァ!いきなり『選手宣誓してください』だァ!?聞いてねェよ、ンなことォ!!」
「なんじゃんよ。その不満そうな声は」
「あったりまえだろォがァ!いきなり『選手宣誓してください』だァ!?聞いてねェよ、ンなことォ!!」
当たり前のように、怒鳴る一方通行。
だが、黄泉川はそれに動じず、淡々と理由を説明をする。
だが、黄泉川はそれに動じず、淡々と理由を説明をする。
「それは、お前が学園都市の第1位だからじゃん。あと、おもしろそうだから」
「半分私情だろォが! とりあえず俺はやら……「がんばれー、一方通行ーってミサカはミサカは精一杯応援してみる!」……よォし、やってやろォじゃねェか!!」
(*1))))))
「半分私情だろォが! とりあえず俺はやら……「がんばれー、一方通行ーってミサカはミサカは精一杯応援してみる!」……よォし、やってやろォじゃねェか!!」
(*1))))))
打ち止めの応援で宣誓に俄然やる気を出す一方通行。
その彼に学校全員(職員も含む)は当たり前のツッコミを揃えて心の中で叫ぶ。
その彼に学校全員(職員も含む)は当たり前のツッコミを揃えて心の中で叫ぶ。
「それじゃあ、一方通行。壇上へ上がるじゃん」
黄泉川が一方通行に呼びかける。
一方通行が壇上へ上がると彼はマイクを持ち、気合の入った選手宣誓をグラウンドへ放った。
一方通行が壇上へ上がると彼はマイクを持ち、気合の入った選手宣誓をグラウンドへ放った。
「宣誓。俺たち生徒達はスポーツマンシップに従って正々堂々と戦う事を誓うぜェ!!」
一方通行のごく普通の選手宣誓に先生と生徒達は逆にずっこけてしまった。
もっと一方通行らしい事を言うと思っていたので逆におかしすぎてずっこけたのだ。
もっと一方通行らしい事を言うと思っていたので逆におかしすぎてずっこけたのだ。
「っておい!!何でまともに言ってンのにずっこけるんだよォ!!」
一歩通行は真面目に選手宣誓をしたのにみんながずっこけるので怒っていた。
そう不満も持ちながらも一方通行は壇上から降りていった。
ちなみに一方通行が真面目に選手宣誓をしたのは打ち止めが居るので真面目に選手宣誓をしようとしたのだ。
そう不満も持ちながらも一方通行は壇上から降りていった。
ちなみに一方通行が真面目に選手宣誓をしたのは打ち止めが居るので真面目に選手宣誓をしようとしたのだ。
「アクセラ、逆に最高だったぜよwww」
「ヤバイ、今思い出しただけで笑えるwww」
「ヤバイ、今思い出しただけで笑えるwww」
自分の場所に戻ると、土御門と浜面が笑いながら話しかけてきた。
「うるせェ!!お前ら笑っているんじゃねェ!!」
一方通行は先ほどの自分の選手宣誓を思い出して、恥ずかしくて顔を赤くしていた。
そんな事をしていながらも開会式は進んで行き、土御門と浜面が一方通行をからかっているといつの間にか開会式は終わていた。
そして、一度生徒達は教室に戻った。
そんな事をしていながらも開会式は進んで行き、土御門と浜面が一方通行をからかっているといつの間にか開会式は終わていた。
そして、一度生徒達は教室に戻った。