とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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「遅いぞ二人とも。俺達の試合、ギブアップ無かったら10分後だからな」
「悪ぃな半蔵、心配させて。けど遅刻のお陰でアップの必要は無くなったからこれでグギャッ!」
「遅刻したくせに。反省の色が。全く足りない。それに半蔵にだけ。謝罪したのはもしかして」
「め、滅相もありません! 姫神さまには後できちんと謝ろうと思っただけで決して存在を見失ったわけではありませんっ!」

 遅刻して反省の色が見えなかった浜面を粛清した姫神、浜面に反省の色が見えたことに「ならいい」と一言だけ満足そうに呟いた。
 青ピはますます姫神と浜面と半蔵の間に何があったのか知りたくなったが、そんな余裕はキレイさっぱり吹き飛ばされる。

「○○さっまーーーーっ♪ お待ちしておりましたわーーっ」
「ぬおっ! く、黒子はん! こ、こないな人目の多いところでそない抱きついてひうっ! な、何でボクの首筋舐めひゃうっ! せ、せやからヒッ!」
「滴り輝く汗、上昇した体温、そして汗と○○様の織り成す素晴らしき匂い……。ぐひひひ、黒子は黒子はもうっ! 辛抱たまりませあだっ! ギャンっ!」

 変態嗜好の黒子の登場で青ピは常盤台でまさかまさかの危機に陥るが、黒子の後頭部にバレーボールが炸裂して事なきを得る。
 バレーボールの攻撃の勢いで床に額を強かに打ちつけて気絶した黒子の暴走で一部体育館がざわつく中、気絶させた張本人は悠然とこちらへと歩みを進めた。

「同じ空間系移動能力の使い手として情けないわよ、まったく。周りのあなた達もあなた達よ、白井さんの変態行動を黙って見てないでちゃんと止めなさいよね」
「本当に面目ない、結標先輩。……あれ? 先輩の試合って始まってそんなに経ってないんじゃ」

 青ピの危機を救った結標に本人達、それと仲間達は感謝したが半蔵が疑問を口にした。
 バレーBブロックの第一試合は結標のクラスと2年生のクラス、その結果が結標の口から語られる。

「試合は相手のギブアップで私達の完勝。ちなみにそれまでのスコアは16対0よ、最初から【座標移動】使うのも考えものね。楽しめないし」
「無失点で勝利って。一体どんな手を。使ったの?」
「サーブ権は私達だったから私がサーブしたのよ。【座標移動】で相手のコートに直接ボールを落としたわ、規制の12点分ね。残りの4点はチームの実力だけど」

 結標のチームの脅威を感じ取ったバスケ組、吹寄率いる自分のクラスのバレー組に心から同情した。
 そして結標は翔太が出る野球の試合が始まってる頃だと浜面から聞くと、自分の次の試合が始まるまで応援しに【座標移動】で恋人の所へと向かった。

「ホントに恐ろしいチームだな、結標のチームって。あんな強敵と戦うことになるかもしれない吹寄たちも大変だよな」
「その点、俺達バスケにはこれといった強豪チームは一年生くらいだけど負ける気はしないな。Aブロックだと郭と滝壺のクラスが強敵だけど俺達には劣るし」
「野球もサッカーもバレーも。すごいライバルばかり。その点私たちは。問題なく優勝出来るかも」
「せやせや♪ 案外ボクらが一番圧倒的快進撃で優勝したりしてな。どーやら前の試合が終わったようや、ボクらもアップ始めよか」

 自分達にとって飛び抜けた強豪チームが存在しないバスケ組、早くも余裕モードで自分達の試合へと臨む為にアップを開始する。
 しかし彼らは思いもしないだろう、まさかAブロックにとてつもない強さを秘めたほぼ部外者チームが乱入しようとしてることなど。
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