「とりあえずサッカーだった月夜と東原は確定として、他をどうするぜよ」
「ん~、私は元春がいればどんなチームでもいいよ」
「白雪、それはお前がただ土御門と一緒にサッカーやりたいだけで戦略も何もないじゃないか!白雪って意外とばイタタッ!何をする、茜川!」
「土御門くんのことならともかくー月夜ちゃんを馬鹿にした発言は月夜ちゃんの親友たるこの私が許さんー!」
「元春ならともかくって何!?元春をバカにした発言はいくら赤音ちゃんでも許さないよ!」
「貴様ら、全員静まれ!重要な作戦会議中だ!」
「ん~、私は元春がいればどんなチームでもいいよ」
「白雪、それはお前がただ土御門と一緒にサッカーやりたいだけで戦略も何もないじゃないか!白雪って意外とばイタタッ!何をする、茜川!」
「土御門くんのことならともかくー月夜ちゃんを馬鹿にした発言は月夜ちゃんの親友たるこの私が許さんー!」
「元春ならともかくって何!?元春をバカにした発言はいくら赤音ちゃんでも許さないよ!」
「貴様ら、全員静まれ!重要な作戦会議中だ!」
白雪をバカ呼ばわりしかけた東原にくってかかった茜川と茜川の土御門を軽視した発言にきれかけた白雪2人を頭突きで止めた吹寄。
その吹寄の様子をみて全員落ち着いたらしく、再び作戦会議という名の参加メンバー決めを再開した。
その吹寄の様子をみて全員落ち着いたらしく、再び作戦会議という名の参加メンバー決めを再開した。
「しかし、どうするぜよ?他のメンバーにサッカー経験者はいないんだにゃー」
「それでもあれだけ強力な相手だと上条くんや一方通行くんは入れたほうがいいんじゃないのかな?」
「でもさー上条くんはともかくとしてー一方通行くんの充電は大丈夫なのかなー」
「残りの使用時間じゃァ………前半か後半のどっちかしか出られねェな」
「……………今から打ち止めのところに行って充電してもらってこい」
「そンなことしたら俺なりのフェアプレイができなくなるだろゥがァ!」
「それでもあれだけ強力な相手だと上条くんや一方通行くんは入れたほうがいいんじゃないのかな?」
「でもさー上条くんはともかくとしてー一方通行くんの充電は大丈夫なのかなー」
「残りの使用時間じゃァ………前半か後半のどっちかしか出られねェな」
「……………今から打ち止めのところに行って充電してもらってこい」
「そンなことしたら俺なりのフェアプレイができなくなるだろゥがァ!」
いきなり駄々をこね始める一方通行。
この様子を見て、その場にいたクラスメイト全員が思った、学園都市最強の威厳もあったもんじゃねえと。
この様子を見て土御門が何かを決断した。
この様子を見て、その場にいたクラスメイト全員が思った、学園都市最強の威厳もあったもんじゃねえと。
この様子を見て土御門が何かを決断した。
「わかったぜい、一方通行。お前は前半に出て点をとりまくれ。それが一番打ち止めが喜ぶ!」
「ありがとゥ、土御門ォ!」
「ありがとゥ、土御門ォ!」
ガシッ、と土御門の肩をつかもうとした一方通行だったが、土御門がひらりと身をかわしたためその手は空を切ることとなった。
ひらりと身をかわした土御門はその場にいる全員に確認を取り始めた。
ひらりと身をかわした土御門はその場にいる全員に確認を取り始めた。
「とりあえず、カミやんとアクセラの参加に意義のあるやつはいるかにゃー?」
「「「「「異議なしっ!!!」」」」」
「「「「「異議なしっ!!!」」」」」
上条と一方通行の参加に特に反対意見も出なかったため、彼らの参加は決定した。
しかし、上条の本人確認がないまま勝手に参加メンバーに入れられたのはやはり上条の日ごろの不幸のせいだろう。
しかし、上条の本人確認がないまま勝手に参加メンバーに入れられたのはやはり上条の日ごろの不幸のせいだろう。
「そんでもって翔太も確定ぜよ。お前さんの【火炎地獄】は充分強いし身体能力もまあまあ高いから戦力になる」
「で、でも僕、あ、淡希と戦うなんていくら球技大会といっても気が……」
「分かってないにゃー。確かに結標だってお前さんと戦いたくはないだろう。だがしかし! 球技大会で頑張る恋人の雄姿をあいつは望んでるんだぜい!」
「そう、かな? もし球技大会で僕が頑張ったら淡希、褒めてくれるかな?」
「で、でも僕、あ、淡希と戦うなんていくら球技大会といっても気が……」
「分かってないにゃー。確かに結標だってお前さんと戦いたくはないだろう。だがしかし! 球技大会で頑張る恋人の雄姿をあいつは望んでるんだぜい!」
「そう、かな? もし球技大会で僕が頑張ったら淡希、褒めてくれるかな?」
何も言わずサムズアップと共にスマイルで答えた土御門を見て、翔太が5人目のプレイヤーに。
翔太以外は気付いていた、土御門のスマイルがもの凄く胡散臭いものだということに。
翔太以外は気付いていた、土御門のスマイルがもの凄く胡散臭いものだということに。
「(翔太のおかげで完璧とはいかなくても結標封じは上手くいきそうだな)じゃあ次は茜川、お前さんも参加決定ぜよ」
「まっかせて! 真夜君と真昼ちゃんが居ないのは残念だけど月夜ちゃんと2人、親友の息の合ったコンビネーションを見せてあげるから♪」
「頑張るよ赤音ちゃん! 私達とみんなの力を合わせて優勝を勝ち取るんだから!」
「まっかせて! 真夜君と真昼ちゃんが居ないのは残念だけど月夜ちゃんと2人、親友の息の合ったコンビネーションを見せてあげるから♪」
「頑張るよ赤音ちゃん! 私達とみんなの力を合わせて優勝を勝ち取るんだから!」
茜川の参加を取り付けた土御門、最初はさっきの自分切っ掛けの喧嘩で不安だったが見た限りでは大丈夫だと思い込むことにした。
残る5名について考えているとバスケの準決勝で【歩く教会】チームの戦い方を見ていた浜面が進言する。
残る5名について考えているとバスケの準決勝で【歩く教会】チームの戦い方を見ていた浜面が進言する。
「なあ土御門。さっき絹旗たちのチームの戦い方を見てたんだけどよ、あいつら途中からガラッと動きが変わったんだよ。まるで相手チームの全部を見透かしたみてぇに」
「(相手チームを見透かす……成程、禁書目録か。あいつの完全記憶能力で相手チームの動き、癖、フォーメーション、戦い方を把握するってことか)浜面、ナイスな報告ぜよ」
「気にすんな、俺たち仲間だろ!」
「(相手チームを見透かす……成程、禁書目録か。あいつの完全記憶能力で相手チームの動き、癖、フォーメーション、戦い方を把握するってことか)浜面、ナイスな報告ぜよ」
「気にすんな、俺たち仲間だろ!」
友情のスクラムを組んできた浜面を真っ正面から受け止めた土御門を見た一方通行は柄にも無く寂しいとか思っていた。
そんな一方通行の心情など知る由も無い土御門は浜面と服部を参加メンバーに指名する。
そんな一方通行の心情など知る由も無い土御門は浜面と服部を参加メンバーに指名する。
「浜面と半蔵、お前ら2人はバスケの時みたいなコンビネーションを見せてくれ。月夜と茜川、そしてお前ら。攻撃の起点として期待するぜよ」
「任せろ土御門! 当然我らが姫神さまも最初から出場するんだよな! 俺たちと姫神さまの大活躍で優勝ってのが当ぜ」
「いや、姫神は出ない。あと念押しでオレもだ」
「「ふっざけんな! そんなこと認めうぎゃっ! 目が、目があああああっ!」
「任せろ土御門! 当然我らが姫神さまも最初から出場するんだよな! 俺たちと姫神さまの大活躍で優勝ってのが当ぜ」
「いや、姫神は出ない。あと念押しでオレもだ」
「「ふっざけんな! そんなこと認めうぎゃっ! 目が、目があああああっ!」
人の話は最後まで聞けっての、土御門はそう思いながら浜面と服部の両目を思いっきり指で突いて大人しくさせた。
両目に走る痛みに耐えながらこっちを見上げる浜面と服部、そして恨めしそうにこちらを睨む姫神に土御門は簡単に説明する。
両目に走る痛みに耐えながらこっちを見上げる浜面と服部、そして恨めしそうにこちらを睨む姫神に土御門は簡単に説明する。
「【歩く教会】チームの戦いを察するに前半と後半、全く違うチームにする必要がある。だからこその人選だ。詳しいことは後で話すが要はオレと姫神は秘密兵器ってやつですたい♪」
「秘密兵器。何て素晴らしい響き。任せて土御門くん。秘密兵器でキャプテンの私が。クラスを優勝に導いてみせる」
「「さすが姫神さま! 心が広い!」」
「秘密兵器。何て素晴らしい響き。任せて土御門くん。秘密兵器でキャプテンの私が。クラスを優勝に導いてみせる」
「「さすが姫神さま! 心が広い!」」
キャプテンにした覚えは無いんだがにゃー、そんな土御門の呟きなど聞いていない姫神は上機嫌で浜面と服部と共に下がった。
気持ちを切り替えて土御門は次に選んだ参加メンバーを告げようとしたが、
気持ちを切り替えて土御門は次に選んだ参加メンバーを告げようとしたが、
「土御門、貴様の意見は聞かない。あたしと情報屋は試合に出るわよ」
「そうゆうわけで俺も試合に出たい、頼む土御門!(ホントは怖いけど吹寄だったら試合に出ないで優勝したら約束が反故にされそうだし……)」
「(この2人は流れ的に最初から出すつもりだったから手間が省けたぜい)ああ、頼む」
「そうゆうわけで俺も試合に出たい、頼む土御門!(ホントは怖いけど吹寄だったら試合に出ないで優勝したら約束が反故にされそうだし……)」
「(この2人は流れ的に最初から出すつもりだったから手間が省けたぜい)ああ、頼む」
最初から張り切ってる吹寄、一身上の都合で張り切ってる情報屋からの名乗りで2人の参加が決定。
残るあと1枠を考えて土御門は大いに悩む、戦力としてではなく人間として。
残るあと1枠を考えて土御門は大いに悩む、戦力としてではなく人間として。
「ここはボクの出番や! 黒子はんに赤見に白子ちゃんが見に来るのに参加せんわけにはいかんねん!」
「彼女持ちは大人しくしてろってーの! 俺が大活躍してうちの生徒だけでなく見学に来てる女の子やお姉さん方を惚れさせる崇高な目的を邪魔すんな!」
「何が崇高や! そんなんただモテようとしとるだけやないか! そないな邪な願望持った野原に決勝は任せられへん!」
「彼女持ちは大人しくしてろってーの! 俺が大活躍してうちの生徒だけでなく見学に来てる女の子やお姉さん方を惚れさせる崇高な目的を邪魔すんな!」
「何が崇高や! そんなんただモテようとしとるだけやないか! そないな邪な願望持った野原に決勝は任せられへん!」
いがみ合ってるのは青ピと野原、この2人のどちらかからあと1人を選ぼうと思っていた土御門だが本気で悩んでいた。
(あたりに強い青ピか、念動力でボールのスピードを落とせる野原か……どっちでもいいんだがにゃー)
「ほな、ここは公平にツッチーに決めてもらいましょうか!」
「おお、確かに公平だ!おい、土御門!」
「ほな、ここは公平にツッチーに決めてもらいましょうか!」
「おお、確かに公平だ!おい、土御門!」
一瞬にして土御門との間合いをつめた青ピと野原。
土御門はさすがに慄き、そのスキをすかさず二人に攻められた。
土御門はさすがに慄き、そのスキをすかさず二人に攻められた。
「なあ、ツッチー!こんなモテようとしとるだけの野原より僕の方が百倍ええよな!」
「何を言うか、青ピ!お前と違って俺は能力を使ってボールの速度を落とせるんだぞ!お前より百倍使えるわ!」
「ふ、2人ともおちつくんだにゃー」
「「どっちだ(や)、土御門(ツッチー)!」」
「何を言うか、青ピ!お前と違って俺は能力を使ってボールの速度を落とせるんだぞ!お前より百倍使えるわ!」
「ふ、2人ともおちつくんだにゃー」
「「どっちだ(や)、土御門(ツッチー)!」」
あんまりに決断しない土御門に青ピと野原はさらに土御門に近寄り始めた。
しかし、その体勢は傍から見れば、非常に誤解されやすい体制であったため………
しかし、その体勢は傍から見れば、非常に誤解されやすい体制であったため………
「○○くん(青ピの本名)、野原くん、そんなに元春に近づいていいのは私だけーーぇ!!!」
「「ギャーァーーーー!!」」
「「ギャーァーーーー!!」」
当然といえば当然ながら、土御門の彼女である白雪に2人とも氷付けにされてしまうわけであった。
「はあ……はあ……、助かったぜい月夜」
「元春のためだもん。このぐらいどうってことないよ!」
「ん………月夜……」
「元春……」
「元春のためだもん。このぐらいどうってことないよ!」
「ん………月夜……」
「元春……」
土白が2人の世界に入りかける。
2人の唇が少しまずつ近づいていく。
あと数cm………
2人の唇が少しまずつ近づいていく。
あと数cm………
「黒子はんとも昨日はイチャイチャを自粛したのに目の前で見せられてたまりますか!」
「そのとおりだ、青ピ!そしてこんな氷の中で寝静まってたまるか!」
「そのとおりだ、青ピ!そしてこんな氷の中で寝静まってたまるか!」
土白の二人の世界を壊すかのように青ピと野原が氷の中から復活!
せっかくいちゃついていたのを妨害されたことにより白雪が不機嫌になるが土御門が考えをまとめたように口を開き始めた。
せっかくいちゃついていたのを妨害されたことにより白雪が不機嫌になるが土御門が考えをまとめたように口を開き始めた。
「前半は野原、後半は青ピでいくにゃー」
「………それは分かったけど、何でそんな風にするん?」
「ついさっきも言ったが前半と後半で全く違うチームにする必要がある。そのためだぜい」
「…わかった。とりあえずこれで俺は前半で活躍できるようだしな!」
「僕も後半で黒子はんや赤見、白子ちゃんにかっこいいところをみせることができるしな。それでいいでー!」
「………それは分かったけど、何でそんな風にするん?」
「ついさっきも言ったが前半と後半で全く違うチームにする必要がある。そのためだぜい」
「…わかった。とりあえずこれで俺は前半で活躍できるようだしな!」
「僕も後半で黒子はんや赤見、白子ちゃんにかっこいいところをみせることができるしな。それでいいでー!」
ようやく土御門の許可をもらいまとまった青ピと野原。
しかし、その2人以外は思った。土御門、お前白雪といちゃつきたいがために適当に決めただろ、と。
だがこれで試合に参加する11人が決定し、あとは木原先生たちに報告をするだけとなった。
しかし、その2人以外は思った。土御門、お前白雪といちゃつきたいがために適当に決めただろ、と。
だがこれで試合に参加する11人が決定し、あとは木原先生たちに報告をするだけとなった。
――――――――――
「さて心理掌握、君には覚えているサッカーのルールや戦略をサッカーを知らないメンバーに覚えさせてもらいたい」
「つまり私の能力で持っているサッカーの知識を他の皆さんにインストールしろということですわね」
「流石に察しがいいな。とはいえあくまでサッカーを知らない者達だけに施す処置だということを忘れるなよ」
「つまり私の能力で持っているサッカーの知識を他の皆さんにインストールしろということですわね」
「流石に察しがいいな。とはいえあくまでサッカーを知らない者達だけに施す処置だということを忘れるなよ」
その少し前、木山は心理掌握を呼び出して彼女の仲間となるメンバーにサッカーの知識を能力を駆使して詰め込むように指示を出していた。
ちなみに対象者はインデックス(上条と同居時に気まぐれに覚えた)、五和(天草式に必要になると考え一通り)以外だったりする。
入学当初ならまだしも、精神の成長途上の心理掌握なら余計なことはしないと踏んでいる木山、ふとあることを思い出し尋ねることに。
ちなみに対象者はインデックス(上条と同居時に気まぐれに覚えた)、五和(天草式に必要になると考え一通り)以外だったりする。
入学当初ならまだしも、精神の成長途上の心理掌握なら余計なことはしないと踏んでいる木山、ふとあることを思い出し尋ねることに。
「そういえば君は確か魔術師にトラウマがあると聞いたことがあるが……大丈夫か?」
「え、ええ……。自分でトラウマの影響を最小限に抑えていますので……。本当は今すぐにでもトラウマを乗り越えたいのですがその……」
「時間も無いしまあ仕方あるまい。エツァリとショチトルと五和はあまり知らないがインデックスとステイルはいい奴らだ。気軽に接してやってくれ」
(私の中で1番のトラウマがそのステイルさんということは言えませんわね……)
「え、ええ……。自分でトラウマの影響を最小限に抑えていますので……。本当は今すぐにでもトラウマを乗り越えたいのですがその……」
「時間も無いしまあ仕方あるまい。エツァリとショチトルと五和はあまり知らないがインデックスとステイルはいい奴らだ。気軽に接してやってくれ」
(私の中で1番のトラウマがそのステイルさんということは言えませんわね……)
少し震えて汗もそれなりに出てはいるが大丈夫だろう、木山はかなり適当な判断を下していた。
心理掌握がトラウマを『消し去る』ではなく『最小限に抑える』に留めたのは、『消し去る』を実行した場合にトラウマに付随する全ての記憶を消去する必要があるのだ。
その場合、記憶の齟齬が生まれてしまい新たなる混乱が生まれるだけなので『最小限に抑える』に留めるだけにしたのだ。
ちなみに心理掌握が能力を使わずに魔術師のトラウマを乗り越えようと頑張ってるのは、尊敬する真夜が過去に麦野に対するトラウマを乗り越えたと聞いたからだったりする。
心理掌握がトラウマを『消し去る』ではなく『最小限に抑える』に留めたのは、『消し去る』を実行した場合にトラウマに付随する全ての記憶を消去する必要があるのだ。
その場合、記憶の齟齬が生まれてしまい新たなる混乱が生まれるだけなので『最小限に抑える』に留めるだけにしたのだ。
ちなみに心理掌握が能力を使わずに魔術師のトラウマを乗り越えようと頑張ってるのは、尊敬する真夜が過去に麦野に対するトラウマを乗り越えたと聞いたからだったりする。
「チームワークは難しいだろうが試合中に培ってくれ。君の能力で意思の統一を図れば簡単だろうがそれでは球技大会の醍醐味が無くなるからな」
「分かってますわ。能力を使って簡単にチームワークを形成するのは虚しいだけ。やはりスポーツならば少しづつ仲間の和を育むべきですもの」
「分かってますわ。能力を使って簡単にチームワークを形成するのは虚しいだけ。やはりスポーツならば少しづつ仲間の和を育むべきですもの」
この子、本当にいい方向に変わりつつあるな、木山は心理掌握に影響を与えている一方通行と真夜を思い出して少しだけ微笑んだ。
心理掌握は普段あまり感情を出さない木山の微笑みを見て少し驚きながらも丁寧に挨拶をして職員室を後にした、入れ違いに入ってきた土御門にも頭を下げて。
心理掌握は普段あまり感情を出さない木山の微笑みを見て少し驚きながらも丁寧に挨拶をして職員室を後にした、入れ違いに入ってきた土御門にも頭を下げて。
「あのお高く留まった心理掌握がオレに頭を下げるとはな。っと、そんなことよりもホラ木山センセ。オレ達のクラスの出場メンバー表、持って来たぜよ」
「ご苦労。……ふむ、なかなか興味深い選出だな。これなら面白い試合が見られそうだ」
「そいつはどーも。相手チームの全員が曲者揃いってのが困りもんですたい。禁書目録もそうだが絹旗と削板、あの2人が最高に厄介だからにゃー」
「気付いていたか。だが安心しろ。削板はともかく絹旗には1つだけ禁止事項を設けてある。君なら察しはついてるだろう?」
「ご苦労。……ふむ、なかなか興味深い選出だな。これなら面白い試合が見られそうだ」
「そいつはどーも。相手チームの全員が曲者揃いってのが困りもんですたい。禁書目録もそうだが絹旗と削板、あの2人が最高に厄介だからにゃー」
「気付いていたか。だが安心しろ。削板はともかく絹旗には1つだけ禁止事項を設けてある。君なら察しはついてるだろう?」
まあアレを禁止にしたとしても絹旗は脅威だけどな、土御門はそう言いながら職員室を後にした。
誰も居ない職員室で木山は気まぐれで作ってきたサンドウィッチを出して、コーヒーを淹れに給湯室へと足を伸ばすのだった。
誰も居ない職員室で木山は気まぐれで作ってきたサンドウィッチを出して、コーヒーを淹れに給湯室へと足を伸ばすのだった。
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その頃、美琴は1人で上条を探していた、早起きして作った愛妻(?)弁当を携えて。